ドラえもんではなくそのすぐ後ろでした   作:ひよっこ召喚士

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ドラえもん…と思ったら違いました。

 目の前で作業の様に組み立てられていくなにか、それはどうやら自分の様だった。意識が曖昧だったが少しずつはっきりしていき、完成の少し手前には自分がどういう存在なのか分かってしまった。

 

(もしかしてドラえもんに転生した!?)

 

 黄色い身体、寸胴な体型、猫型である事を示す耳や鈴、そしてお腹のポケット……それ以外にないだろうと言う要素で一杯だった。しかし、次の瞬間に自分の予想が外れていた事が分かった。目の前に立っているロボット目掛けて電撃が落ちてきて、ねじが一本落ちたかと思うとそのままベルトコンベアから本人?本猫?も落ちて行った。

 

(ドラえもんじゃないのかよ!?ていうか目の前で見ると心配になるな。ねじ落ちたし、ドラえもんも落ちたし、確かこの下は焼却炉だよな?ノラミャーコさんが居るはずだけど、もし居なかったり、流れが変わってたら……ええい、ままよ!!)

 

 考えてる暇もないと言う思いで自分からベルトを飛び降りてドラえもんを追いかけた。その途中で外れたねじも回収する。どうやら自分もちゃんと猫型ロボットの様で高い所を降りる事に恐怖は感じなかった。だけど、高さが高さ、それに万が一に焼却炉に自分が落ちたくないので空を飛ぶ有名な秘密道具をポケットから取り出した。

 

「『タケコプター』!!」

 

 空を飛ぶと言う未知の感覚に戸惑ったが思っていたよりすぐに体勢を整えて飛ぶことが出来た。落ちる勢いを利用して一気に追いかけるとドラえもんともう一人ピンク色の猫型ロボットの姿も見えた。

 

「私、ノラミャーコ。ダンシングロボットよ」

「僕は……まだ生まれたてのほやほやなんで」

「ふうん、随分高い所から産み落とされたのね」

「私達は子守りロボットだよ。どうやら、無事だったみたいだね。いきなり落ちていくからつい飛び出してしまったよ」

 

 あまり介入するのもなんだと思ったが、ドラえもんと面識があった方が今後的にも良いだろう。仲良くはなりたいが親友枠からは少し外れないと下手すればドラえもんズに入れられてしまう。興味はあるが誰かを押しのける気はさらさらない。ドラミちゃんやドラパン、ジェドーラの様に臨時要員程度が理想である。

 

「ええっと君は?」

「私の名前は『ハイドラ』。見た目で同型のロボットなのは分かるだろう?それより君は大丈夫かい?電撃、欠損、衝撃とロボットとして問題が出ないと良いけど」

「電撃はなんとなく分かりますし、衝撃は落ちた事ですよね。欠損って?」

「電撃を喰らった時にねじが一本抜けて行ったよ。私が回収したが、整備で嵌める事が出来る位置のねじだと良いね、はい」

 

 怖い事言わないでくださいよとドラえもんは顔を青くしながら慌ててねじを受け取った。将来的には体も青くなるんだろうけどね。そして、そんな自分とドラえもんのやり取りを見ていた彼女は笑い声をあげた。

 

「貴方も面白そうね。同じ猫型ロボットとして社会の役に立てるように頑張りましょう!それじゃ、二人ともじゃあね!!」

 

 ドラえもんは見惚れているようだ。可愛らしい見た目だなとは思うが元人間としては惹かれる程ではない。この後はロボット学校に向かうはずだよな。ドラえもんも気づいたようで慌てて駆け出した。自分は落ち着いてポケットに手を入れる。

 

「『どこでもドア』入学式会場」

 

 ふむ、問題なく使えるみたいだな。自分がドラえもんでない事に驚きはしたがむしろ立場的には悪くないだろう。これからの事を考えると楽しみなくらいである。

 

 少し時間が経つと同型のロボットが一つの会場に集められていく、特に順番などは無い様なので近すぎず遠すぎない位置に陣取って待っていると時間になったようで校長が前に出て来た。

 

「諸君等は人間の子守用として開発された猫型ロボットである。このロボット養成学校で立派なロボットとして独り立ちできるよう頑張って勉強するように、オーケー?」

「「「「「オーケーオーケー!!」」」」」

 

 そう言えば子守用ロボットとして伝えられるのはこの時だったな。ドラえもんに何で知っていたのか訊かれるか?まぁ落ちた衝撃で忘れてただけじゃないのかとでも言って誤魔化せば問題ないだろう。

 

 授業風景はなにやら問題をとく学問的な物と体育的なもの、そして秘密道具の使用等があったよな……出来ればドラえもんの様に特別クラスに入りたいので別方向でぶっ飛んだ事をしたい……色々と秘密道具で試したい事もあるからな。

 

 


 

登場した秘密道具

 

 

『タケコプター』

 

気軽に空を飛ぶ事が出来る道具。体のどこにでも取り付けられる。吸着の方法には万能吸着盤とけん引ビームの2種類がある。超小型の電池を内蔵。時速80kmで連続8時間の運転が可能。休み休み飛ぶと、電池も長持ちする。頭に付けてスイッチを入れると、反重力ボードと呼ばれるプロペラが回りだし、反重力場が体の周りにでき、地球の重力を遮断して浮上する。方向やスピードを思い浮かべるだけで、脳波がコンピューターに伝わり、プロペラの回る速度が変わっていく。その回転速度の変化によって重力場の方向が移動して、前後・左右・上下と自由自在に飛ぶ事が出来る。

 

 

『どこでもドア』

 

行きたい所を頭に思い浮かべてドアを開くだけで、どこへでも行く事ができる。行き先受信ノブを握ると、頭に浮かべた行き先をノブ内蔵のコンピュータが読み取る。そして、宇宙地図の中から行き先を間違いなく探し出し、行き先の空間を歪曲装置が引っぱってきて、こちらの空間と向こうの空間がドアで接続される。ただし、10光年以上離れた星や、『地平線テープ』などで作られた特別な世界、地図に入力されていない場所には行けない。超空間にバリアーが張ってあると、ドアを通過できない。また、トイレや風呂など他人に見られたくない場所は、プライベートロックが役に立つ。個室に限るが、自分のどこでもドアに、来られたくない場所を入力すると、連鎖ユニットにより他のどこでもドアに指令が届き、ロックされた場所へは行けなくなる。学習機能があり、移動しながら地形データを記憶させる事も可能。オプションパーツもあり、ドアノブに付ける事で時間移動を可能にするダイヤル装置がある。ドラミの持つドアは、大きい物でも入るように自動的に伸び縮みする。この道具の発明により、銀河SL天の川鉄道が廃止になった。斜めの状態でも使用でき、通常通りドアの枠が境目になるが、どちらかで障害物があると、それ以上は倒れない。『昆虫探知カード』をドアに貼り付けると、描かれている昆虫がいる場所に繋がる。強引に突き破っても行けるが、壊れる。

 

 

 




色々と主人公の名前は考えていたけど、ドラの法則に加えてハイテンションとかのhighや灰からです。HIGHの方は性能が高めと言った設定からで、灰はどっちつかずや自由とかスマートなイメージとかからですね。灰猫だと恩知らずを罵る際の言葉になったりとあまりいいイメージでは無いですけどね。
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