お久しぶりでございます。
まだ見てくれている方はいるのでしょうか?
もしいましたら、大変おまたせしました。
たまたま見つけたよという方も気長に待ちつつ、読んでいただけると嬉しいです。
私は新しいひみつ道具の作成や今あるひみつ道具の改造などに携わっている。その過程で出来た道具の中には食べ物や飲み物などを媒体として効果を発揮するものがある。
元々存在する道具でも有名なものでは『桃太郎印のきびだんご』『ほんやくこんにゃく』等は定番だ。他にも『おすそわけガム』『食用宇宙服』『食用浮きわ』『音楽イモ』『うぐいす印のおまんじゅう』と多岐に渡る。
私が作ったものでは【食べるクラッカー】なんかがそれに当たる。イモなどの素材そのものを使う物や宇宙服の様に元となる道具に食材の要素がない物は関係ないが、既存の食品が元にあるひみつ道具であれば本体の味もこだわりたい所だ。
どうせなら美味しい方が使用者も嬉しいだろう。そんな考えのもと構想していたひみつ道具の中からとある条件を満たした物をリスト化させるととある人物のもとへと向かった。
「えぇ!?ボクがひみつ道具の味を!?」
「はい、素晴らしいお菓子を作る貴方に協力して欲しいのですよ。
ロボット養成学校に通うネコ型ロボット仲間のジェドーラ……彼はおかしなお菓子なオカシナナ?に登場したパティシエだ。
私と彼とは直接的な知り合いではなく、ドラえもんズの面々に呼ばれて参加したお菓子パーティで顔見知りになった程度ではあるが、そこそこの関係は築けている…筈だ。
正直なところ、ドラえもんズの面々と比べて会う頻度は少ないのでどう思われているのかは定かではないがそれは関係ない。
どんな物でも専門の者の方が技術的には優れている。例外も無いとは言わないが、ジェドーラは本当に凄腕で作るお菓子には笑みがこぼれる程だ。
「道具への効果付与についてはこちらがやります。ジェドーラにはリストにあるお菓子をいつも通り作って貰えれば大丈夫です」
そう言って計画にあるひみつ道具の作成に必要なお菓子のリストを手渡すとおどおどしてたのから一転して興味深く目を動かしている。
「洋菓子に和菓子にと色々あるねぇ…ボクで良いのかは不安だけど発表できる場が貰えるのは嬉しいし……うぅん」
まだ時間があるとはいえ急に呼び出して話したからかとても悩んでいますね。普通に悩む分には構わないのですが……
「いやぁーー!!困った困った困っ・・・」
「ああ、やはりですか……」
困った自体に陥ると走り回って暴走する癖が彼にはあります。こうなると落ち着くのを待たないといけません。
どうしてドラえもんやその知り合い達は一癖あったり、分かりやすい弱点があるのだろうか。そんな事を考えつつしばらくの間、周りに被害が出ないようにジェドーラを見守った。
「ようやく落ち着きましたか?」
「いや~ごめんよ…」
「貴方の癖は理解していますので、それで今回の件は受けて貰えますか?」
これでダメだったら専門の所に依頼するしかないので少々出費的な面でも痛い所なのだが……そんな現実的な事を考えつつ返答を待つ。
「受けようかなって思うんだ。腕を褒められたのは嬉しいし、それを見せる場を学生の内に貰えるってのはあまりないと思うから」
快い返事を貰え良かったと安心し、詳しい話を二人で詰めていった。お菓子の試作や道具化に当たっての注意事項の確認、コストを踏まえて可能なラインの見極め、色々と含めると準備の期間もかなり必要になる。
数ヶ月かけての調整を終える頃にはひみつ道具の食べ過ぎでお菓子はしばらく見たくないと思えて来るほどで、一部を除くとかなり甘い時間を過ごすことになった。
それでも二人で力を合わせて作り上げた道具は自信を持っておすすめできるレベルに到達した。
「これならいけますよ。今からなら来月にあるひみつ道具の発表会にも間に合います」
「それって企業とかも見に来るって言うあのかい?!」
「ええ、しかも今回の開催場所はあの
新作の発表会はもちろん、出品者同士のコンペに企業側のお題提示、職人と研究者による討論やミュージアムからの審査と本場だからか今回は全体的に企画が多い。
「新作発表とコンペは出たいところです。それと食品全般の企業イベントがあってそちらが今回は本命ですかね。個人的に参加する物もありますがね」
これは味や効果はもちろん、必要性、保存性、社会性、流行、その他にも多くの観点から評価されるものとなっている。
「新作発表やコンペはひみつ道具の登録に、企業イベントは専売契約などに繋がります。そこで結果が残せればもちろん評価にも……」
「そんなとこでボクのお菓子が戦えるのか分からないけど応援してるよ」
「ジェドーラ……この企業イベントは当日作成の規定なので貴方も行くんですよ……」
「えぇーー!?」
少々抜けてる所もあり大丈夫なのかと不安になりますが、ジェドーラであれば問題なく終えられる筈です。そう励ましながら当日までの時間を過ごしていった。
そしてひみつ道具発表会当日、ひみつ道具ミュージアムへと向かう特別バスに9人で乗り込むと、車体が宙に浮かび、空を駆け始める。
「いやぁ、楽しみだぜ」
「ワウワウ」
「新しい道具、有用な物があれば良いですね。それに各企業のイベントも興味深いです」
「僕はひみつ道具市の方を見に行こうかな。新作発表に合わせて比べられる様に旧型が定価より安く売られてるんだって」
「ハイドラとジェドーラが参加する催しはみんなで見るんだよな」
「それまでは自由時間であるが、5分前には集合であ~る。忘れてはならんぞ特にドラリーニョ」
「分かってるって大丈夫大丈夫」
本来であれば抽選に当たらなければ会場に向かうことさえ出来ないがそれぞれの首元には関係者向けのパスがぶら下がっている。
「賑やかで楽しいねぇ」
「まぁ、緊張するよりはマシですかね」
島にたどり着くと各々でイベントを楽しもうと直ぐに一同は解散して島のあちこちへと散らばっていった。それを見送るとジェドーラと共に用意されてる設備を見に行く。
「うわぁ、凄いよこれは!!」
「規定上そこまで参加者は多くないでしょうが、エントリーしたグループの数だけ用意したとなると中々に手間が掛かってますね」
立ち並ぶは最新のものと思われる家電たちや調理器具、そしてそれを遺憾なく使えるであろう調理場も機能的で素人目に見ても優秀なのが分かる。
「材料は予備がありますし、此処の道具に慣れる為にも試作をしませんか?試作分は後で顔を見せる彼らに食べてもらえば無駄になりませんしね」
「うんうん、良いね。何から作ろうか?」
「それでは……」
イベントの関係で通常の客を制限しているひみつ道具ミュージアム、その非正規の入口から飛び出した影はその高さを気にすることなく飛び降りて下の島へと移った。
『まったく…あれじゃあ怪盗なんてまだまだ先だね。あのキザな奴を紹介してやろうかと血迷う所だったよ』
灯台下暗しとはよく言ったもの…相手の膝下で暮らす面白い奴目当てに接触を試みたが生憎と収穫は少ないと愚痴をこぼすが、それでも目当ての物の他に幾つか使えそうな道具は確保している。
『フルメタル非使用でこれほどの効力は普通に笑えないねぇ。さて、後はあちこち見て回るかな。
「居たぞ!!通報にあった指名手配犯だ!!」
彼女が気付いた時には相手も既に気付いて居たようで身を隠すには少々遅かった。距離が微妙に空いており、応援を呼ぶ前に倒すともいかない。
『警察も働くねぇ…って一旦走るか、一人で逃げる訳にも行かないしねぇ』
踵を返すように駆け足で警察の姿のない方へと建物を利用しながら進んで行く。イベントで賑わっている為に人混みに紛れれば逃走も容易い。
路地から路地へ、壁を蹴り上下にもその身を移して翻弄する。しつこいなと舌打ちを1つした時にふと前を見るとそこには観光客らしき姿があった。
「むげっ?!」
『おっと、悪いね。頭の上失礼するよ』
申し訳ないと口には出すが実際の心の内ではケラケラ笑い、丁寧に避けてやる道理はないと頭を思い切り踏みつけてその場を駆け抜ける。
「……なに人様の頭を足場にしてくれたんだ!!待てやこらぁあああ!!」
1つ誤算があったとすれば相手がただの観光客ではなく、少なからず腕に覚えがあり、少々短気という厄介な存在だった事だ。
「ドカーン!!ドカーン!!」
『うわっ?! いきなり撃ってくるとは…中々にクレイジーだねぇ……』
体勢を崩しつつも着地をしっかり行い、ルートを修正して走り出した。それを確認するとキッドも待ちやがれと叫びながら後に続いていった。
それらの遣取を少し離れた位置から観察していた者は彼らの向かった方角を確認すると通信機を懐から取り出した。
〘くそっ
「エル・マタドーラありがとう。おかげで掘り出し物が手に入ったよ」
「このぐらいどうってことねぇよ。それじゃ、ちょいと離れてしまっちまおうぜ」
ドラえもん達の中で一番の力持ちであるエル・マタドーラのおかげで買い物をしたまま市の中を見て回るのも楽に済んだ。
「あったあった。おーいドラえもんこっちだ。ここに超空間使用許可所があるぞ。とっととポケットに入れちまえよ」
「うん、それにしても警備が厳重だよね」
関係者パスをかざして監視カメラの設置された小部屋に入るとようやく荷物を四次元ポケットにしまうことが出来た。
「特定のエリアか許可所以外じゃ使えねぇのは不便だよな。うっかりでも手を入れたらおもっきし弾かれるしよぉ」
「ははは、イベントがイベントだからやっぱり部外者が入り込む余地は削っておきたいのかな?」
企業スパイ、他社企業への妨害や参加者同士の争い等で雇われた者、関係のない情報屋や道具目当ての犯罪者、そういった手合が来れない様にするには出入りを完全に塞いでしまうのが一番だ。
ひみつ道具自体の使用はよっぽど危険なものでなければ問題ないがそれを持ち運ぶ為のポケット等は軒並み規制の対象になり、使用許可のない場所ではバリアが貼られて荷物の出し入れも出来ない。
「リュックなんて持ち出したのも久しぶりだからな」
「はは、普段は何でも入れっぱで良いからね…ってなんだろう?向こうの方が少しざわついてる」
「本当だな、ちょっと行ってみるか」
出店などがあるわけでもゲリライベントが開催されてる訳でもないのに出来ている人集り、その中をかき分けるように進んでいくと集まる人々の視線の先には何やら規制線らしきものが張られていた。
「警察の姿もあるし何かあったのかな」
「まぁ、俺らには関係ないだろ。そろそろジェドーラ達の所に向かおうぜ」
問題を起こしたり、騒動に巻き込まれたりで少なくない回数お世話になっているがわざわざ自分たちから関わる相手ではない。そう思っていると警察達の会話が耳に入る。
「ここよりやや西側、住居エリアからイベントにおける特設エリアにかけて対象が移動中」
「規制線を避ける様に移動方向を変更したか……」
「現場には対象の他に黄色のネコ型ロボットが一体、犯人を追跡中、腕のあるガンマンらしく『空気砲』を所持しているそうだ」
「増援で特殊部隊が来たって話は無いが、それって一般人か?」
「
「あの人の悪癖が出たな。使えるならその場にいる誰でも使うんだからまったく」
「規制線は変わらず展開、数名はこの場で待機、経路に不審物が置かれてないか及び被害の確認を急げ、移動方向を予測し制限する様に新たに規制線を張り直すぞ!!」
警察の人たちは指示を聞くと素早く動き回り、周辺の調査などを進めていく。そんな中でドラえもんとエル・マタドーラは嫌な汗をかいていた。
「黄色のネコ型……」
「『空気砲』を持ってるガンマン……」
「「なにやってん
関わりたくないと思っていても既に身内の一人が関わってるとなると話は変わってくる。ドラえもんとエル・マタドーラは犯罪者とキッドが向かってるであろう特設エリア方面へと慌てて駆け出すのだった。
『うわぁ、まだ追ってくる……警察も面倒な動きしてるしなぁ』
おいかけっこを始めてから既に十分以上経過している。警察への足止めに利用しようとした一般人の怒りの力にはさしもの犯罪者であっても一欠片の恐怖を抱くレベルである。
警察は一般人を最大限に利用しており、彼によって追い立てられているパンドラの逃げ先を少しでも潰すようにしている。
このままでは仲間との合流もままならないままに道具も体力も消耗するだけである。
『流石にしつこいし、使っちゃうか。
懐から取り出した箱に何らかの道具を放り込むと、立ち止まって追跡者や隠れている警察の方へと中の物を放った。
「なんだコイツ?!くっ、ドカーン!!」
機械仕掛けの獣とでも言えば良いのか普通のロボットとは違う物々しいその姿に焦りを見せながらも空気砲を放ちながら距離をとって様子を見る。そういえばもう一体は何処に行った?と気付き振り向くと警官数名が獣と向かい合っていた。
「警部、〚パンドラボックス〛の使用を視認。出現個体数2、表出機能は現時点で確認出来ていません」
「消費されたひみつ道具数はおそらく4、その内3つは視認成功、『ぺたり手ぶくろとくつ』『デンデンハウス』『チータローション』です」
「対応に当たりますが念のため増援をお願いします。協力者への情報提供は…はい、了解しました」
キッドの位置からでは何を話しているのかその内容までは届いていなかったが冷静に対応していることから目の前の存在について知ってると判断した。
「おい、あれってなんなんだ。壊しても問題ないのか?」
「あれは犯罪者パンドラの所持している特殊なひみつ道具〚パンドラボックス〛によって作られた存在だ。他のひみつ道具を材料に作られたロボットで、使用されたひみつ道具と同じ効果を持つから即席とはいえ厄介だぞ。本来なら一般人は下がってろと言いたいがうちのボスが戦闘許可を出してる」
「遠回しだな。手が足りないから手伝えって言ってくれて良いんだぜ」
「そうもいかないのが組織であり、社会だ。確認してるのは『ぺたり手ぶくろとくつ』『デンデンハウス』『チーターローション』後一つが分かってない。おそらく2つずつ使用されてる筈だ」
「そんだけ分かれば十分と言いてぇが、『ひらりマント』じゃないことだけは祈るとするか」
素早く情報交換を終えるとキッドは元々自分が相手をしていた獣の方へと向かっていった。軽く調子に乗った様子で悪態をついていたが、内心では暴れたお咎めがないかとヒヤヒヤしていた為に許可を出したというボスとやらに感謝していた。
「ヘヘ、いくぜ!!ドカーン!!ドカーン!!」
連続して空気砲を放っていくと細かい動きで避けているとはいえ少しずつ追詰め、段々と逃げ場を封じていく、次で当たる。そう考えて思い切り撃ち放ったそれは地面をへこませるだけだった。
「『ぺたり手ぶくろとくつ』の力か…壁に張り付いて逃げるとはやってくれるな。だが逃げる先が分かれば当てるのなんてわけないぜ!!ドッカーン!!」
壁に張り付いている相手を下から上に向けて追い詰めるように誘導してから大きな一撃を食らわせて吹き飛ばして地面へと落とした。
『デンデンハウス』や『チーターローション』を使う様子は見られなかった。分かってない道具の可能性が高いと考えたが「あの高さから落ちれば無事じゃすまないだろ」と警察が相手をしている方へと視線を向けた。
「っぐぅあ?!」
次の瞬間にキッドは背後から物凄い勢いで叩きつけられる様な痛みを与えられると同時に地面を転がる様にぶっ飛んだ。
何が起きたのか分からないそんな困惑した頭の中の思いを振り払い、痛みに耐えながら目を開くとそこには多少は『空気砲』のダメージが見られるがそれでも五体満足で立っている敵の姿があった。
なんで、どうして、そんな問いかけよりも先にこの場から逃げなければと身体を動かそうとするが痛みで直ぐには難しく、それでも無理に動かそうとすれば逆にうずくまる事になった。
「おいおい、かんべんしてくれよ……」
だがそんな事情は相手からすれば知ったことではない様で一気に駆け出すとキッドを目掛けて一気に跳び上がった。
「……?」
来るであろうさらなる痛みに目をつむり、少しでも絶えれるようにと頭を抱える様に自身の身体を守る。だがしばらくしても痛みが来ないことを疑問に思い頭を上げるとそこにはロボット相手に蹴りを叩き込んでいる親友の姿が映った。
「危なかったですね。キッド」
「王ドラ?!なんでここに?!」
「ドラえもん達から連絡があったんですよ。イベントエリア方面なら私の方が近いだろうと」
助かった事への感謝は無論あるがそれ以上になぜ彼がここに居るのかを訊くとこれまたこの場に居ない親友達の名前を聞かされ何がなんだか分からないがとりあえず自身の無事にホッと息をつく。
「助かったぜ王ドラ」
「感謝は後で、まだ終わっていませんよキッド」
「お前の蹴りでけっこう吹き飛んでたがまだ壊れてねぇのか?!」
「あれを見れば分かりますよ」
視線を向けた先には建物の壁から壁に飛び移るだけでなく、飛び降りた先の地面に口から何かを吐きかけるとそのままトプンと地面に沈み込んでいく敵の姿。
「あれは『ドンブラ粉』か、そりゃ地面に叩き落としてもダメージが無いわけだぜ……」
「だからといって建物に叩きつける訳にもいきませんし、『ぺたり手ぶくろとくつ』である程度の衝撃は吸収されるでしょう」
「となるとやることは一つか……俺は大きく動けねぇから上手いこと頼む」
「えぇ、やってみせます!!」
王ドラが前に出ると事前に蹴り飛ばされたのもあってか敵対心むき出しで飛びかかってきた。
「来るのが分かっていれば避けるも受けるも容易いですね」
立体的な動きは面倒ではあるがそこまで速度があるわけでもなく、『ドンブラ粉』で潜っての奇襲も地面の揺れから位置を特定できれば脅威ではない。
だが王ドラの攻撃も効いてない訳ではないが決定打にかけており、ちまちまとした攻防がしばらく続く。
「どうにかして不意をつければ、道具は取り出せませんしどうしたものか……待てよ取り出す……キッド!!」
王ドラはキッドに呼びかけるととある物を素早く借りて機会を待つ。どんな形でも良いが敵が飛び込んで来た時がその時だ。攻撃を捌きながら、自分たちの位置を把握し、相手が大きく動いた瞬間にそれを目の前に取り出した。
「喰らいなさい『四次元ハット』!!」
敵の攻撃をキッドから借りた『四次元ハット』の取り出し口で受け止める。今日この会場では特定のエリアが許可所以外では四次元空間も封鎖されており、バリアが張られている。
それは飛びかかってきた敵も例外ではなく、バリアに触れた勢いをそのまま返されて何もない空中へと綺麗に誘導された。そして弾いたのを確認すると王ドラは壁を蹴って敵の上をとった。そして真下には王ドラから作戦をきいたキッドが待ち構えていた。
「そこには潜れる地面も張り付ける壁もありません」
「空中で2方向から衝撃を与えられたら逃がしようもねぇよな?」
互いの力量を疑うような真似はしない。ただ敵を倒すべく、必要なのは寸分違わず、同じ場所に相手に負けないだけの力を込める作業だけ、ならば狙うのはただ一点。
「「
叩き落さんと身体を弾丸の様な勢いで落とす全体重をかけた飛び蹴りとその全てを支えるかのようにフルパワーで放たれた空気砲が宙でぶつかり合い、そして弾けた。
「ここまでバラバラになれば疑いようもねぇよな」
「っと、再生機能はなさそうですし終わりかと」
倒したと思った相手から攻撃を食らったキッドは苦い顔をしながら確認していると着地した王ドラからの報告を受けて安心する。
「ふぅ、落ち着いたらまた身体が…イテテテテ?!」
「とりあえず病院とまでいかずとも治療の出来る場所に向かいましょう。その怪我で無理は禁物ですよ」
「あぁ……あっ?!でも追いかけてた奴はどうすんだよ?!」
相手の作ったロボットにだいぶ足止めされてしまったが諦めた訳では無い。思い出すと頭を踏みつけられた怒りも思い出した様だが今から追いかけるのは無理がある。後は警察に任せるしかないのかと考えていると王ドラが口を開いた。
「その心配はいりませんよ」
「なんでだよ?」
「あなたが成り行きで追いかけてた犯罪者は
登場したひみつ道具
『桃太郎印のきびだんご』
桃の絵が描かれた網袋に数十個入っている。味は美味。どんな動物でも、これを食べると言うことを聞くようになる。人間以外の全ての動物に有効で、脳の大きさが小さければ小さいほど効果は長持ちする。目安はハトで30分。作り方はまず、キビというイネ科の実をすり潰し、それを特製液で混ぜ合わせてダンゴにする。腐らないように粉状のオブラートでコーティングし、袋に詰めて出来上がり。このキビダンゴを食べた動物は、生まれたばかりのヒナが初めて見た動くものを母親だと思いこむ“すりこみ現象”と似たような事になる。ダンゴに入っている特製液によって、その動物の脳は生まれた時と同じ状態になる。そして、初めて見た人を自分の主人だと思い込んでしまう。これを食べさせて何度も訓練すれば、しだいに食べさせなくても言うことを聞くようになる。
『ほんやくこんにゃく』
これを食べれば、日本語が外国語に、外国語が日本語に聞こえる。また本来食べる事の出来ないロボットにも、対象の上に乗せれば自動的に翻訳してくれる。会話だけでなく、外国語で書かれた文章を読む事も可能。さらに外国人だけではなく、宇宙人、動物、ロボットの言葉、古い言語なども翻訳出来る。映画「のび太の日本誕生」では、お味噌味が登場した。『ほんやくコンニャクアイス味』もある。
『おすそわけガム』
このガムを分け合って食べると、分けた人の食べた物の味が伝ってくる。
『食用宇宙服』
これを食べると体の中で酸素が作られて、外側に膜ができ、宇宙服を着たのと同じ状態になる。
『食用浮きわ』
これを食べると、お腹の中で膨らみ、水に飛び込んでも沈まない。
『音楽イモ』
この芋を食べて10分経つと、おしりからメロディーガスが流れる。大量に食べ過ぎるとメロディーガスをコントロール出来なくなり、ガス爆発を起こす事がある。臭いも凄い。
『うぐいす印のおまんじゅう』
これを食べると美しい歌声になる。
『空気砲』
空気圧を利用する武器。腕にはめて「ドカン」と言うと発射される。ドラえもんズの一人、ドラ・ザ・キッドが使う武器。
『ぺたり手ぶくろとくつ』
蛙の手のような形をしていて、これを身に付けると、表面としっかりくっ付き離れない。
『デンデンハウス』
この中に入ってしまうと、外で何が起きても平気。エアコン付きの快適な住まい。まず、おしりをデンデンハウスの吸排出口に押し付ける。すると、吸い込まれながら伸縮機によって小さくされる。転がされたりしても中はいつも水平に保たれ、壁のパネルスイッチ(エアコン、カーペット、スピーカー、ベッド)を押せば、4つの設備が出てくる。
『チーターローション』
これを足に塗れば、目にも止まらぬ速さで走ることができる。
『ひらりマント』
目の前に迫ってくる物に対してこのマントを振りかざすと、跳ね返す事が出来る。跳ね返せるのは物体だけでなく、光線などの不定形なものにも効果がある。電磁波の反発を利用している。ドラえもんズのエル・マタドーラはこの道具を使うのが得意。また、怪盗ドラパンの普段付けている黒いマントもひらりマント。
『ドンブラ粉』
この粉を体に付けると、体の周りが水みたいになって土の中でも泳げる。水より浮きやすいので、下手でも何とか泳げる。万が一溺れると、掘り起こさなければならないので大変な事になる
『四次元ハット』
『四次元ポケット』の一種
『四次元ポケット』
正式名称は「ロボット専用四次元空間内蔵秘密道具格納ポケット(四次元空間使用許可管理局承認番号D7E1293)」。ドラえもんのポケットのこと。中にいくらでも物を入れる事が出来るが、あまり乱雑に入れておくと目的の物を取り出すのに時間がかかる。伸縮自在の繊維で出来ていて、裏側はどこにでもくっ付くようになっている。四次元ポケットの中は超空間になっていて、三次元の物体をほぼ無限に収納出来る。ポケットの入り口にイメージ検索機能が付いているので、出したい道具を頭の中でイメージするだけでポケットの中のコンピュータが探しだしてくれる。また、スペアポケットは四次元ポケットと超空間で繋がっていて、どちらからでも道具が取り出せるようになっている。スペアポケットに入って四次元ポケットに出ることも可能。ドラえもんが自分のポケットから同名・同型の『四次元ポケット』を出した事があるが、こちらには普段使わない物を入れておく道具としてのみ使われている。バリエーションとして、ドラえもんズのドラ・ザ・キッドの四次元ハット、王ドラの四次元そで、ドラメッドⅢ世の四次元ランプ、ドラニコフの四次元マフラーがある。
オリジナルひみつ道具
【食べるクラッカー】
食べる事で発動させることが出来るパーティ用のクラッカー。見た目は普通のクラッカーであり、少し甘じょっぱい味で、付随品でクリームなどが何種類か存在する。食べるとお腹の中に何かが溜まっていく感覚があり、パーンと口に出すことで口の中から火薬に似た音と共にテープや紙吹雪が飛び出る。音の大きさやテープや紙吹雪の量は食べた量に比例し、食べすぎると自分が発した音にショックを受けて気絶する可能性があるので注意が必要。
オリジナルひみつ道具?
〚パンドラボックス〛
指名手配犯パンドラの持つ特別製の道具、その全容は彼女を追いかけ続けてる警察も把握しきれておらず、取り込んだ物をその場に合わせて作り変えるなどその機能には目を見張る物が多い。
私はドラリーニョを原因にするか、オリキャラを出さないと話を書けないのだろうか?
いや、元々強めで特殊なひみつ道具を持つキャラは出そうと考えていたんですが、話の構成の仕方が基本的にいつも同じになりがちです。
これ書き終わったら純粋な日常回みたいなのを書けるように頑張ろうかな。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。