〜売店〜
殆どの店が無人化、もしくは機械化されていき、存在そのものが消えていく事が多い未来における技術発展の弊害の中で、ロボット学校には売店が残っている。
授業で使うのはコンピューターだったり、壊れたりもせずインクの尽きることの無いペンだったりするのが多い中で、古臭い筆記具や一部の食べ物などが置かれている。
そう言った筆記具にこだわりがあるロボットもいるのでそちらは時折買いに来る生徒はいるし、必要性があると言えるのだ。
だが食べ物に関してはとても美味しいとかではなく、むしろ少し割高なくらいだ。食堂に行けば美味しい物が安く食べれるのにわざわざお金を出して行く生徒は少ない。
それでも置かれてるのはそういった物に惹かれてやってくる生徒が0にならないからだ。
「腹減ったぁ、昼まで保たねぇから売店行ってパンでも買ってくるぜ」
「キッド次は移動ですよ?!間に合うんですか?」
「頼む王ドラおれの荷物も持ってってくれ!!」
「仕方ないですね。代わりになんですがシャープペンシルの芯を1つ買ってきてください。帰りに買うつもりだったんですが、ついでに済ませてくれたら助かります」
「任せとけ!!」
ロボット学校の売店も流石に人は勤めていない。それでも完全無人ではなくロボットがおり、朝から夕方まで店を開けてくれている。
その為に授業が始まる前に足りない物を買ったり、こうしてお腹を空かせた生徒が駆け込むことは珍しくない。
全くとキッドの事を仕方がない物を見るような目で見送り。他の面々はそれぞれ準備をして移動を開始している。
「しかし王ドラにしては珍しく失敗をしましたね」
「…?何をですか?」
「キッドにシャーペンの芯のサイズ伝えてないでしょう」
「あっ?!」
ハイドラの指摘にハッとしたが既に走り出したキッドを追い掛ける事は出来ず、連絡しても間に合いはしない。
「私は色々使ってますので使えない物なら買いますよ」
「ありがとうございますハイドラ……結局放課後寄る必要がありますね」
「まぁ良いんじゃねぇの?あそこならそんなに手間じゃねぇしよぉ。オレも帰りに寄ろうと思ってたし一緒に行こうぜ」
「貴方は運び込みの手伝いでしょう?」
「売店ボクも好きだよ?なんかおやつ食べたくなっちゃったな」
「ドラリーニョは買った物を忘れない様に気を付けてね。ぼくも部屋で飲む飲み物が切れてるんだよね」
「バウバウ」
「ドラニコフもであるか、吾輩も買いたいものがあるから皆で帰りに寄るであ~る」
全員が売店に用事がある様で今から帰りにみんなで行こうと決めると、面倒に思ってた王ドラも笑顔になり、みんなで楽しみだねと話し合う。
ちなみにキッドはやはり王ドラの持ってるのとは違うサイズの芯を買ってきてその芯はハイドラが買い取った。そしてみんなが行くのに自分だけ行かないのはやだと用もないのに売店へついていくのであった。
ドラえもん
→売店で買うのは飲み物くらい、おやつはどらやきと決めており、ちゃんとした所で買ってるから食べ物は滅多に買わない。どらやきにお金を使いたいから他の物もあまり買わない。お腹が空いても昼まで我慢する。
ドラリーニョ
→売店では気になった物があると結構なんでも考えずに買ってしまう。そのため部屋にいらない物がたまることもしばしば。お菓子の新商品とかが入るとよくみんなの所に持ってくる。ただ買って食べた事も忘れてしまい、覚えるまで何度も買いがちで、それが外れ商品だとみんなに必死に止められる。
王ドラ
→基本的に買うのは授業に使うものや自身の勉強に使うものばかり、たまに修行で疲れた際に飲み物だけ買ったりする事はある。それとみんなでワイワイしながら買食いするのは嫌いじゃない。そん時に買うのは肉まんが多い。
キッド
→ドラえもんズの中で1番売店を利用している。買うのは基本的に食べ物で身体を動かす授業の後はよくパンとか腹に貯まるものを買ってる。ジャンクな物を好んで買いがちで彼の机にバーガーやポテト、惣菜パンなんかが山になってる光景が見られる。
ドラメッド三世
→付き合いで行けば食べ物や飲み物を買うことはあるが自分から散在はあまりしない。情報収集をするタイプで雑誌や新聞なんかを買ったり、魔術の為に必要な道具の代用品を買うこともある。
ドラニコフ
→必要な物を淡々と買う。特に買うものに規則性はないが、誰かが買いに行く際に便乗して売店に行き、他のみんなが商品を見てる間に既に会計まで終わらしてみんながワイワイしてるのを眺めて笑ってる。
エル・マタドーラ
→売店にはロボット向けの商品も多く、大型のロボット用の物はそれなりの重量がある為に運び込みや配達の手伝いがよく募集されており、貯金の為によく請け負っている。無駄遣いは意外と少ないが、よく請け負う関係で売店のロボットと仲がよく、割引されたり訳あり品を安く買ってる。
ハイドラ
→人だった頃を思い出して懐かしいためによく売店には出向いてる。研究とかの関係でお金には困っていないので買えない物は無いが、多く買って無駄にするのは勿体ないと思ってるので買い漁ったりはしない。定期的に筆記具を買ったり、みんなと行った際に買い食いをして楽しんでいる。
〜部活動〜
「みんなは部活はやってないよね?」
何気なくドラえもんが訊いたことから話が始まった。ドラえもん自身も部活には参加していないがなんとなく思いついた話題がそれだった。
「私は研究とかがあるからなぁ。そうったのが有意義なのは知ってるけどやる時間がないんだよ。興味があって顔を出した部活は一つありますけどね」
「私は学級委員なのでそちらの委員会活動がありますし、修行の時間を取ると中々……キッドやエル・マタドーラ、ドラリーニョとかはそれこそ運動部はどうなんですか?」
賢い組と評されることの多いハイドラと王ドラはなんとも真面目な理由を話した。
「おれは射撃系の部活は覗いたんだけどレベルが低いし堅苦しくてな合わねぇと思って入らなかったんだ。乗馬の方も同じだな」
「オレは闘牛関係の部活は流石になかったし、アルバイトの時間がなくなるのもあって入ってないな」
「ボクは初めは誘われて入ってたんだけど、予定を忘れちゃって退部になっちゃった」
「それだけじゃないであ~る。ドラリーニョの動きについていけずに怪我人が出たのも理由の一つであ〜る」
運動が得意な面々は合う部活がなかったり、部活と言う形態が合わなかったりでやっていないと言う。
「ドラメッドとかは意外と多彩だろ?!」
「意外は余計であ~る。吾輩も魔術の修行があるから時間はあまり取れないであ~る。時間うんぬんならドラニコフはどうであ~るか?」
「バウバウ」
「なるほど、部活に興味がないのな」
ドラメッドはハイドラ、王ドラと同じく時間がなくやれないと言い、それなら時間に余裕のあるドラニコフはどうだと訊くと部活自体に興味がないそうだ。
「そういうドラえもんはどうなんだよ?」
「ぼくは補習が多いから時間もないし、得意なものもないからそんなに興味もないんだよね。だからみんなはどうなんだろうと思って訊いたんだよ」
「これだけ居て誰も部活をやってないと言う事ですね。あまり参考にならなかったんじゃないですか?」
唯一部活の経験があるドラリーニョも居るが、そのドラリーニョが殆ど参加してないし、物忘れが激しいドラリーニョでは参加した数回の部活動の内容も覚えてないだろう。
「まぁでも良いよ。気になっただけだし、今から部活を始める気もないからさ。それにみんなが部活やってたらこうして集まってる遊べないしね」
ドラえもんらしい言葉にみんながほっこりし、みんなでまた他愛もない話をして、お菓子を食べて楽しい時間を過ごしているとハイドラを呼ぶ声が聞こえた。
「ハイドラじゃないか、何やってんだ?」
「どう見ても友達と喋ってるのに話し掛けても良いの?」
見た目から同じネコ型ロボットなのがよく分かる黒と白の二人組がドラえもんズが集まっている所に近寄ってきた。
「ハイドラの知り合いですか?」
「あぁ、さっき言ってた興味があって見学した野球部で会ったシロえもんとその友達のクロえもんだ」
「野球部には下手だから入れなかったけどね。よろしく」
「オレはクロえもんだ。ダメロボットだけどよろしく」
これが落ちこぼれと呼ばれる7人とダメロボットと呼ばれる2人の出会いだった。
〜暇つぶし〜
「退屈だし、しりとりでもしようぜ」
「やるやる〜」
「安直ですがまぁたまにはそう言ったのも良いですね」
「よっしゃ、負けねぇぞ」
「お手柔らかに頼みますよエル・マタドーラ」
「バウバウ」
「ぼくも頑張るぞ」
「わがはい強いであるぞ」
「それじゃおれからだ。しりとりの”り”からだからリボルバー」
「ガンマンらしい単語ですね。伸ばし棒は一つ前ですから、”ば”ですよドラリーニョ。”は”や”ぱ”でも良いですが」
「”ば”かぁ、ば、ば、バタータケンチ!!」
「ドラリーニョもサッカー用語ですか……それなら
「”し”ねぇ、オレで”し”ときたらシエスタだな」
「”た”ですね。特にこだわりはありませんがひみつ道具開発者なので、ひみつ道具からタイタニックロボ、”ぼ”でも”ほ”でも”ぽ”でも良いですよ」
「バウゥ……『ホパーク』」
「なるほどコサックダンスの別名ですね。ドラえもんは”く”ですよ」
「”く”かぁ……く、く、首座り!!」
「保育用語であるか、子守ロボットのドラえもんらしいであ~る。となるとわがはいは”り”であるな。ふむふむ…リバース、わがはいお得意のタロットの逆位置であ〜る」
「ようやく回って来たな。リバースで”す”だろ。リボルバー繋がりでスイングアウトだ」
「”た”ならタ・ヂ・ボーラ・シェイア」
「”あ”ですかそれなら今度は生薬から
「”う”なら牛だな」
「返すまでが早いですね。”し”ときたら、親友テ…じゃないです違うのに……」
「詰まったら負けだぜ」
「ハイドラが間違うとは珍しいであ~る」
「バウバウ」
「やめたって事は”ん”の付く言葉なのか」
「いえ、”ん”は付きませんし、存在する物ですがみんなは知らなそうなのでやめたんです」
「そっか〜」
「今度は違う遊びにしますか?」
「ぼくはなんでも良いよ」
暇さえ見つければ遊びへと向かう、ハイドラとドラえもんズの暇つぶしの時間はまだまだ続く。
前書きにも書いたが日常会の様な物。
なんか全然うまく書けてる気がしない。
とりあえず今回は全員出して、三人称視点で書いたけど次やるなら人数絞ろう。
ちょびっとだけ登場しました。ドラベースからクロえもんとシロえもんです。まだこの時は全然野球やってないでしょうから、関わる事は少ないかな。
そしてハイドラの珍しいうっかりで親友テレカの名前を出しかけました。親友テレカについては冒険にはついていかない、情報を教える出木杉ポジションになる予定なのでその布石かな。
活動報告を見ている方は知ってると思いますが年末年始、盲腸で寝て薬飲んでの生活でしたのであまり創作は全体的に進んでません。
次の話の構想と言うかネタだけは出来てますが、中身はないし一文字も書いてないのでまたしばらくお待ち下さい。
それではいつもの挨拶でさようなら。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。