やぁ、私はハイドラと言います。色々と活躍している方だと思いますが、あまり公にはならないやり方なので最近だと知ってる方も限られているかもしれませんね。
今の時期になると懐かしくも恥ずかしいあの頃を思い出します。そうそう、まだ私が未熟も未熟で、中途半端に生きていた頃の事…ドラえもんで言えばまだ黄色くて耳がついていた頃の事です。
ロボット学校で過ごしてきた日々のどれもが宝物ですけど、とりわけ思い浮かべるのはその終わりを最も意識したのは…そう、卒業前に全員で向かったあの修学旅行の日を私は忘れることはないでしょう。
長く語っても楽しい時間を提供する自信はありますが、そんな事よりもいつも通り、始まりを告げさせて頂きましょう。
ついにこの時が来てしまいましたか、ロボット学校においてクラス単位で動く最後の大きなイベント…
映画作品は印象に残っている物が多く、その中でもやはりドラえもんズのものは特別だった。それ故に最終日に待ち受けているアレを知っていると素直に楽しめませんね。
それでも、いま自分が彼らと同じ未来的な新幹線…新幹線でいいのかなこれ?まぁ、未来の乗り物に乗っている事には不思議な感覚が蘇る。
周りを見渡すと何の憂いもなく、景色を楽しんだり、寝転んだり、友人と遊んだり、ロボットの数だけ行動は多岐にわたりますが、その騒がしさは中々のものです。
それにしても、地底恐竜王国がこの時代では普通に観光地扱いですからね。よくよく考えると何故ドラえもんは地底世界の事を覚えていないのか……
あ、外を全く見ていませんね。ノラミャーコのタイムポケットからどら焼きを貰ってバクバク食べてご機嫌ですね。勉学の方もまぁお察しですから、忘れていても仕方無いでしょう。
次は海底温泉ですか…そもそもの話、ロボットに性別はあれど裸だなんだと騒ぐのは一部の人型に近しいものや人との稼働環境が近しいもの等のモラルデータが厳しいものに限りますからね。
一つの大きな露天風呂があるだけと言うのもそれほどおかしな話では無いです。まぁ、だとしても考えなしに飛び込んでいるのはドラえもんズの中でも一部だけですけどね。
海底温泉と言う名から察するに海底火山の熱を利用しているんでしょうが、ロボットですら赤熱に近いリアクションをする温度ではゆったり出来そうにないですね。
その次がエベレストで肝試し大会、お湯で暑かったり、寒くて酸素濃度が低かったり、何でしょうか、ここまで特殊な環境に連続で置かれると出荷前の耐久テストなんじゃないかとさえ思えてきますね。
それでもバカ騒ぎに参加しながら笑えているのは楽しいからか、それとも嬉しいからか何方から何でしょうか?
そんな自分の気持ちも不明瞭なままに旅館に辿り着いたら、疲れを癒すように布団に入ります。時折、枕投げの流れ弾も飛んできますがね。
そしていよいよ訪れた最終日、目的地へと辿り着くと全員そのまま降ろされて、校長先生の前に集められました。
「さて、修学旅行もいよいよ今日で最後じゃ!!ここはたくさんの虫型ロボットたちが居るムシムシランドである!!これから社会に巣立っていく君たちには人を思いやる優しい心がなければいかん…」
みんなは周りの景色に夢中で話も半分聞き逃している様な状態だが、真面目な話をしている筈の校長先生の顔に少しばかり遊び心が混ざり始めた。
「なので君たちに虫ロボットと二人一組のコンビを組んでもらう。これはロボット学校恒例の卒業試験なのじゃ!!」
「「「「「「卒業試験!?」」」」」」「ワウ!?」
コンビを組む辺りから何かがおかしいぞと気付き始めたが、卒業試験と言う言葉が出た瞬間に生徒たちの表情も一変した。
「そ、虫ロボと仲良く日が暮れるまでに学校に到着できれば合格じゃ」
そんな事を言いながら既に先生達とガイドロボットさんは専用らしい虫ロボットに乗り込んでいる。
「日が暮れるまで!?」
「むっちゃくちゃ言うなぁ」
「ワウ」
「早く虫ロボを選んだ方がいいぞぉ…失格したものは落第じゃからな!!」
「「「「「「「ら、く、だ、い!?」」」」」」」
ドラえもんズはもちろん、他の生徒たちも聞かされていない予定と特大の爆弾に一気に顔が青くなり、先生たちへ怒りを口々に叫んでいる。
「ほんじゃ頑張るんじゃぞぉい。ちなみに道具は使用禁止じゃぞぉい」
先生たちの姿が見えなくなった辺りでやるしか無いとそれぞれが動き出すが、まだ冷静とは程遠く、虫ロボットを求めて右往左往しているのが大半だ。
「「「ムシ何処だ〜!?」」」
「「「ムシ其処か〜!?」」」
「アウ、アウ、アウ、アウ!?」
あっちにいるぞ。こっちにいるぞ。と虫ロボットの姿を見つけては追いかけては仲良くなれる相手を探しています。
私も例外では無いために虫ロボットを探す必要があるのですが、こうして私たちみたいな思考するロボットと決められた行動をするロボットの差を考えると不思議ですね。
おそらくムシムシランド自体が虫の生態を学ぶ等も目的とした娯楽施設が基本なんでしょうが、明らかにロボットして普通の虫より強化されています。
他にも虫型ロボットの中にも喋ることが出来る者と出来ない者が別れていたり、虫ロボットが暮らしやすい環境とも言えます。まぁ、一概に危険がないとも言えませんが…
危険に関して言えば銀河超特急の恐竜の星と同じく危険を承知のアトラクションの可能性もありますが、だとすると未来の倫理観もだいぶ終わってますね。
こうして学校で学んで社会で働くロボットと場所と目的が定められた上で働いているロボット、そして野生のような明確な意思のないロボット、それらはどの様に決められているのか…
ロボットやひみつ道具など未来世界の多くの大元である科学省の役人の意思か、それともロボット管理局なんかで決められているのか…
まぁ、そもそもロボットは人の友とされていますが、言い換えれば人の為に作られた存在、人の都合で作られてる以上はロボットから見て不条理であってもそれこそ道理ですかね。
「さて、機体内蔵道具オールシャットダウン開始…通信系切断、パイプ遮断、自動防御システム停止、再生プログラムコールド状態に移行、緊急通報システムのみ稼働、通常動作状態オールグリーン……」
組み込まれている道具の数々をきちんと停止させないとうっかり作用して落第などにされては敵いませんからね。さて、既に全員が動き始めていますし、かなり出遅れてますね。
「まぁ、残り物には福があると言いますし、焦らず確実に行きましょう」
「ケラケラケラケラ」
「ふむ、そう言えば虫ロボットの鳴き声もだいぶ適当ですよね」
ヤゴロボットがヤゴヤゴ鳴いたり、蜂ロボットなんてミツミツ言いながら食事してましたし、それでケラケラ笑われている様な相槌ですが…
「貴方が一緒に来てくれると言うことでよろしいですか、オケラロボットさん?」
「ケラ!!」
オケラだからケラケラとはこれまた単純ですが、まぁ分かりやすさもロボットとしては大事ですかね。
それに、私がオケラロボットと仲良くなると言うのも中々に皮肉がきいてて面白いです。
「ひみつ道具が封じられた私なんて器用貧乏にも満たない役立たずですが、貴方の七ツ芸、私にお貸し下さい」
・全身の短毛が水を弾いてよく浮き
脚で水面を掻いてかなりの速度で泳ぐ
・成長すると跳ねるより地上を疾走する
・飛翔の予備動作として跳ねる事も出来る
・長く発達した後翅を広げてよく飛ぶ
・地中にある共鳴室からの鳴き声は
十数メーター先までも響かせる
・前脚の腿節と脛節が太く頑丈で
脛節には数本の突起もついており
モグラの前足のような形をしている
六つしか無いじゃないかって?その他に戦ったり、子育てをしたり、よじ登ったり、食用や薬になるなど色々と言われているんです。
今度は七つ以上あるじゃないかって?ほら、大は小を兼ねると言うでしょう。
そのどれもが得意とする虫と比べると劣っており、多芸ではあるものの一流にはなれない。器用貧乏でしか無い事を『おけらの七つ芸』と言い、余りいい意味ではありません。それでも…
「
「ケラ?」
何か言った?と頭を傾けて此方をみているオケラロボット…ある程度聴力もある様ですね。まぁ、聴き取れても聴き取れてなくても評価は変わりません。
「なんでもありませんよ。それでは短い旅行きですがよろしくお願いします」
ヒョイッと飛び乗るとロボット学校の方向を確認し、そちらへ進んで貰う様に指示を出す。すると軽快な動きでオケラロボットが歩みだした。
多くの虫ロボットが飛び交うムシムシランド、飛行機能付きのロボットも多く、高低差のある地形もそれほど珍しくはない。
「ゆっくりと出来ないのは悔やまれるが、時間が取れるタイミングも貴重だ」
天を貫くかのように立ち並ぶ岩山の頂上、その一つにロボットではないその姿が風に煽られながらも堂々と立っている。
「さて、邪魔が入る前に行くとしよう」
少し年老いた様な風貌でありながら、力強い意志の宿った瞳は混ざり合った様な妖しい色を反射させ、その中に一体のロボットが映り込んでいた。
この卒業試験のポイントはひみつ道具が使えないと言うのが大きく見えるが、実際に一番に気を付けないといけないのはタイムリミットの方だ。
劇中で様々な危険に襲われるドラえもんズの面々もひみつ道具があれば楽に切り抜けられただろう。だが、逆に言えば無くとも切り抜けられる程度の危険しか無いのだ。
ならば確実に避けなくてはいけないのはタイムリミットである日没に間に合わず、落第してしまうことに他ならない。
知っている情報から対策を講じるのであれば、他にも穴を掘って進むのは無しだ。いつ雨が降ってくるか分かったものじゃない。
蜘蛛の様に他の虫を捕まえるロボットが居てもおかしくない。空が蜘蛛なら、地中なら蟻地獄とかだろうか?
「捕食関係を考えるとアメンボロボットでよくヤゴロボットを煽りにいこうと思いますね」
動くものはなんでも捕食しようとするヤゴはアメンボだって食べる可能性が高い。ヤゴはトンボにならなくても普通に強い部類だ。
作中の光景から安全そうに思える水場だってドラニコフの相棒が強い為に襲われなかっただけで何かしら居てもおかしくない。
まぁ、そんな事を言い出せばきりがないのが分かっている。ならばとりあえず時間の問題をどうにかする為に、早くにたどり着いていた面々を参考にする。
「あちらの岩山のルートを行きます。跳んで、翔んで、駆け抜ける事は可能ですか?」
「ケラケラ!!」
空を飛んでいったエル・マタドーラ、岩山を飛び跳ねるように進んでいった王ドラ、ゴールへの着順はともかくとしてロボット学校の目前への到着は彼らが早かった。
確かな実績がある方法を真似れば最悪の事態は避けれるだろう。そんな風に考えていると頭上に影が出来る。
「あら、ハイドラじゃない」
「ノラミャーコ、君も居たのか?」
流石に見目の美しさも大事になってくるダンシングロボット、ひらひらと宙に浮かぶ姿もだいぶ様になっている。
「ええ、翔べるなら直線で向かうのが一番でしょう?」
「飛ぶと言えばドラえもんは居ないのか?近くを翔んでたと思ったんだが…」
「気付いたらいなくなってたのよ。まぁ、ドラえもんなら大丈夫よ」
信頼が寄せられているのは流石だが、絶対にドラえもんはGPSか感覚系がお釈迦になってそうだ。
「お互いに頑張りましょう。それじゃまた学校でね」
そう言うとこちらが返事を返すのを待たずに彼女は行ってしまった。マイペースなのは相変わらずだけど…
「また…ですか」
ひみつ道具を使えない私が卒業試験に失敗すると欠片も思っていないんですね。
「ケラケラケラ!!」
「絶対に笑ってますよね? ははは、馬鹿馬鹿しいと言うのも久しいですね」
「そこにもう一つ、久しいを混ぜようか?」
何一つ、気付かなかった。センサー系も従来のもの以外は停止しているとは言え、この身体は未来の猫型ロボット、言い方は悪いが欠陥品ではなく、正規品。
それだと言うのに、明らかに私に向けて投げかけてくる声の主の接近に何の反応も出来なかった。更に謎に思える声掛けの意図を私は理解してしまった。この声を私は、あの場所で聞いた。
「何をしに来た!?Dr.ブレンド!!」
まだだ…私はエタらないぞ…
なんて言える頻度で投稿出来て無いんだよな〜
と言うことで読者の方々お待たせしました。
いや、本当に…半年以上ってバカなの?
しかも、ネタ切れとかではなく単純にやる気の問題ですからね。私の書いてる作品のどれも更新が亀以下になっておりますが、作業する気がただただわかなかっただけです。
いつも書き出すまでに時間が掛かるから、ここまで書けば続きはそのうち書けると思うので、今度は少しだけお待ち下さい。
タイトル、上はDVDの容れ物表記の色で下は映画の映像での色と言うバラバラ具合ですが、途中で気付きましたが統一するのが面倒になりました。文字色一文字ずつ変えるの地味に面倒なんですよ……
まぁ、そんな事よりも大事な点がありまして、この修学旅行なんですが調べてみると卒業オーディションの後なんじゃないのか説もあるんですよね。
でもオーディションの直後にドラえもんがセワシ君の所に行ってると思うんですよね。オーディション終わってその日の内に行って夜にお話してると思う。
じゃないと期間が空いてたら、来たのに返す訳にも、とかの前にミスでしたごめんなさいの連絡が入って出会う前に終わってる世界線がありえてしまう。
ですが、ドラえもんがどら焼きをノラミャーコに貰ったのはオーディション前日で不安になってる時なのに、新幹線?の中でタイムポケットからバクバク食ってるんです。どっちに合わせても矛盾が生じてしまう不思議…これが、S(すこし)F(ふしぎ)…!?
どら焼き食べて、修学旅行に行って、オーディション?そんな日程の詰め込みは今までの仮定よりもバカバカしいと思います。
オーディション終わって直ぐにセワシくんの家に出向いたのは確定としたら、その後はセワシ君のところで働く訳だから修学旅行いく日程がそもそもないでしょう。
となると修学旅行→オーディションの流れは確定とします。となるとどら焼きバクバクの描写はおかしい事になりますが、そこは気にしない事にしましょう。
なにはともあれ、最後まで書く気はあるので今後ともよろしくお願いします。今年もここから、ここから書いていきます!!
それではいつもの挨拶でさようなら。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。
(↑更新久々過ぎていつもの挨拶が変換に表示されねぇ…地味に更新の遅さを実感しました。)