中身がロボットでない私がロボット養成学校の勉強について行けるのかと不安はあったが始まってみると問題は何も無かった。それもそのはずで良くも悪くも不良個所のあるドラえもんと違い、問題が無い私はスペックは他の個体と一緒なのだから周りに出来てるのに私に出来ないなんていう落とし穴は無かった。
今もムービングウォーク、いわゆるベルトコンベアの様な動く歩道の上を走る体育の様な授業を受けているが、問題なく走れている。とは言っても他の個体と同じであればドラえもんの様に個性の活かせるクラスに転入なんていうイベントは訪れてくれないだろう。
ともなれば私にもなにか個性が必要であると考えた。ドラえもんは勿論のこと、ドラえもんが転入した際やオークションで出てきたドラえもんズのメンバーもどちらかと言えば問題児よりである。とは言ってもいきなり可笑しな行動をとって整備とかに回される訳にもいかない。それに出来ないふり何て言うドラえもんの真似による二番煎じなどは望む所ではない。
「ならば突き出るのみか?」
幸いにも秘密道具と言う武器があり、前世と言う知識がある私であれば自分自身を改造することも不可能ではないだろう。ただし、ここには少し問題が存在した。秘密道具の使用に関しては先生などに頼めば自己学習の実習として許可を貰える。
しかし、自分の改造にはロボットの製造、ロボット医師、秘密道具職人などの資格が必要になってくるようだ。などと言ったように他にも必要な資格や届け出などがある。それもそのはず、好き勝手に改造されては危険な機能を持ったロボットなどで溢れてしまう。
資格は試験を受ければ取れるようになっているようだが試験において直接的な秘密道具の使用は禁止されている。たとえば『アンキパン』や『コンピューターペンシル』などの答えを出す道具や願いを叶える『うちでの小づち』や『願い七夕ロケット』、運命を操作するような『あらかじめ日記』や『ウソ800』がそれにあたるだろう。だが『時門』などを使って時間を作って勉強するなどはオーケーになる。当たり前だが他の受験者の妨害行為も一発でアウトだ。
「何が使えるか……時間確保に『タンマウォッチ』、効率を上げるのに『眠くならない薬』で睡眠を無くして、『ハッスルねじ巻き』、『ノーリツチャッチャカじょう』、『クイックとスロー』で自分の速度上昇、『デンコーセッカ』は制御が利かないからやめとくとして、『コピーロボット』も記憶の共有を利用すれば効率を上げれるな。環境づくりに『かべかけスタジオ』を利用できるか?後はやる気を維持するために『心つき出し撞木』、『すぐやるガン』、『ケッシンコンクリート』、『やり貝』、『ヤリトゲ』、『集中力増強シャボンヘルメット』も割る役を用意すれば平気だろ。『強いイシ』は……流石に止めとくか。『多目的お守り』とかも使えるか?『能力カセット』で先生役を用意したりも出来るか?」
勉強を自力でやる必要があるが、それだって効率を上げる方法を考えればいくらでも思いつくことが出来る。という事で最初に私がやらないといけない資格取得の為に行動を開始した。他にもロボットであれば取れる資格は有用そうな物で受験に条件がないものは取ってしまおうと秘密道具の使用許可をとってから勉強を開始した。
「まずは『タンマウォッチ』を起動して、『コピーロボット』!それで早速コピーに訊きたいんだけど」
「言わなくても分かる。前世の記憶の有無については判断は難しいな。オリジナルであるキミがそう思い込んでるだけの可能性も排除できないだろう?」
「まぁ、そうだな。にしても同じ思考回路の存在が目の前に居るのは不思議な感覚だな」
「同じ顔とは言わないんだな」
「同型の機械の顔なんて殆ど同じだろう?」
「それもそうだな。さて私は場所づくりを進めるから、オリジナルは早く他の『コピーロボット』を起動していくと良い」
そう言うとコピーは『かべかけスタジオ』を壁にかけると用意して置いた道具を持って中に入って行った。時間を止めてるので急ぐ必要性はないと思いつつも嫌な事、大変な事は先にやっておく派なので黙って準備を進める。
「それではこれから勉強を始める。最初に起動した『コピーロボット』に『能力カセット』による先生役と『集中力増強シャボンヘルメット』を使用してもらう。とりあえず共通で『眠くならない薬』、『ノーリツチャッチャカじょう』、『クイックとスロー』の『クイック』を使用するぞ」
『ハッスルねじ巻き』は巻いた分だけ機能する道具の為、巻く作業が必要な分無駄だと判断したため除外した。先生役も動きについていけないと意味がないので使用し、これで全員の動きがとても速くなったはずだ。というのも全員が速くなっているため違いが分からない。時間も止めてるし、そこまで意味が無かったか?いや、ロボットとはいえ時間を止め続けていれば悪影響もあるかもしれないし、作業を早く終わらせようとするのは間違ってないだろう。
「次に『ケッシンコンクリート』を呑んで、各自の担当の場所を開始、最後に『集中力増強シャボンヘルメット』を先生役が起動する。『眠くならない薬』の効果を考えて、タイマーを用意したからこれがなったら一度先生役はシャボンを割ってくれ、全員の体調の調査をして問題が無ければ眠くならない薬をもう一度飲んで再開する」
『ケッシンコンクリート』であれば成し遂げるまでずっと効果が続くため不測の事態が起きにくいと判断したので選んだ。もちろん決めた決心は資格の取得であるため、それに至るまでの勉強にも身が入るはずだ。ちなみに食事などをとらないと危険と気付けたので先生役には一定時間ごとに『食品視覚化ガス』を掛けた写真を置いてもらう予定だ。
「それでは開始だ!!」
「「「「「おー!!」」」」」
止まった時間の中で約1年が経った頃だろうか、『ケッシンコンクリート』の効果もあり、全ての試験に合格できるだろうと判断できるまで終わる事の無かった勉学の日々が終わりを迎えた。『ノーリツチャカチャカじょう』と『クイック』を使用しているので体感ではさらに長かったのではないだろうか?
流石に機械の身体だけあって物覚えはかなり良い方だったが量が量であった事と確実に合格できるまでと考えていたためにかなり時間を取られてしまった。『眠くならない薬』の都合で一日ごとに記憶の共有をしていたが、何日分も一気に共有していれば流石に電子回路が焼き切れてたんじゃないかと思うほどの量を学んでいた。
「ふぅ、それじゃ今までありがとう」
「自分に言うのも可笑しな話だとは思うが試験頑張れよ。それじゃまた」
自分自身だと言う事も『コピーロボット』であると言う事も分かっているが通常時間で1年もの時間を共有しただけあり、解除するとなると少し寂しい気分であるが、お別れを言って鼻のスイッチを押し、他の秘密道具も全て片付けると『タンマウォッチ』を解除した。
「先生、ありがとうございました!!」
「ん、ああ、終わったようだね。ハイドラ君なら心配ないと思うけど念のため禁止行為をしてないか検査させてもらうよ。ハイドラ君は違反行為をしていない」
先生が『マルバツ占い』を取り出して確認するとすぐさま赤いマルの方が浮かび上がった。事前に調べてあるから大丈夫だと思っていたが実際に目の前で調べられるとドキドキする物があるな。
「うん、うん。君は成績も優秀だし、勉学にも励んでいるようだからね。また、なにかあれば声をかけてくれて良いですよ」
「ありがとうございます!!早速で申し訳ないのですが校内で受けれる資格などはこの中でありますか?」
「ん、どれどれ。何個かは学校側で試験が可能だけど、ここいら辺は運営してる場所や国の試験を受けないといけないね。せっかくの休みの日を潰して出かけるってのも嫌でしょ?資格取得の為なら公欠も取れると思うよ。物によってはレポートとかは出してもらう事になるかもしれないけど、そこいら辺も含めて今から日程を調整していくかい?」
「お願いします」
いい先生に出会えて本当に良かった。おかげで1学期の間に7割くらいの資格を取得できた。残りも夏休みなどを利用することで取る事が出来た。純粋な学力においては他の生徒に負けないレベルにあがったし、普通に勉強を頑張るだけでも楽しかったが、ここから先は待望の改造である。
僕が考えた最強のロボットみたいな性能にも憧れないことも無いが何でも出来ると言うのも面白みに欠ける気がする。そのため『マルバツ占い』や『コンピューターペンシル』の様な答えが分かるような秘密道具を完全に組み込むようなことはしない。運命操作や願いを叶える秘密道具も詰まらないだろう。
しかし、分からないものを調べたりする必要性は出てくるだろうから『宇宙完全大百科』をどうにか利用できないかとかは考えている。一々取り出して調べると言うのは流石に手間だし、端末機と機能を連結させれば頭の中で疑問を検索したりする事も出来る様になるだろう。もちろん、これも多用するようなことはしないだろう。
後は外からの秘密道具に対する対抗手段とかは必要になるだろうし、安全面に関しては徹底的にやるつもりだ。流石に私だって壊れたいとは思わない。
防御については『ひらりマント』も考えたがしっかり使わないと流れ弾がどこに行くか分からないので不採用。『絶対安全がさ』などの絶対安全系もしょうじき不安があるし、そのままでは手が塞がってしまう。生物ではないので不死身化も出来ない。『四次元若葉マーク』を改造して攻撃をすり抜けたり出来ないだろうか?他にも時間操作に関して言えば『タンマウォッチ』とかを改造すれば可能だろう。
身体の異常や怪我などについては『直しバン』という道具があり、どんなものでも直す事が出来るが剥がれた際にどうなるかが不透明なので貼っておくだけで対策にはならないだろう。『全体復元液』などは欠片からでも元の姿に戻るがそれで複数になれば訳が分からなくなるだろうから『復元光線』の方がまだマシだろうか?だとしてもそれを浴び続けると言うのは流石に難しいだろうが、緊急時に内部で放つようにすれば万が一の際に安心かもしれない。普段は資格も取った事だし、『メカ救急箱』を使って自分を診察するとしよう。後は定期検診を受ければそうそう問題はないはずである。
攻撃手段では『ESP訓練ボックス』を今度また時間をとめて訓練しよう。時間停止以外にも動けなくさせる道具があるが念力や瞬間移動が使えれば対策が出来る。後は『魔法辞典』を上手く使えば秘密道具で出来ない事もカバーできる。まぁ、基本的には『ショックガン』や『空気砲』で大丈夫だろう。後は『名刀電光丸』を改造して使うか、作品によってはあれでも勝てない事はあるみたいだからな。
後は透明化に変身や空を飛ぶ機能なんかも秘密道具には多い。これらも上手く組み込めば使えそうだが、透明化は『透明マント』の方が知られているが『隠れマント』の方が性能が良い。変身は『変身ドリンク』が副作用が無く使いやすい。空を飛ぶのは魔法でも良いが普段は『タケコプター』が一番かな。念のため『飛行スカーフ』や『トビレットペーパー』などを改造して万が一の命綱は必要だろう。
あ、あと身体の色を変えたい。改造の影響とでもいえば大丈夫だろうと言う事で名前通り灰色にチェンジしておこう。この方が個性が出て良いだろう。
「対策は順番にやれば良いとして、技能は能力カセットを使用して反復練習すれば良いだろう。後は特技や必殺技みたいなものがあれば良いか?」
ドラえもんズの様にどこか秀でた物があれば特徴づけとして良いだろう。頭突き、射撃、カンフー、サッカー、狼化、闘牛、魔法、細かい物を上げれば他にもあるが出来れば被らない物がいいけどなぁ。
そうした創意工夫を重ねて自身の強化を施していった私は二学期が始まってからというもの、授業で他の追随を許さないレベルで記録を出して、ある意味で授業を壊すような行動を続けていった。その結果ついに寺尾台校長に呼び出された。
「ふぅむ、君の努力などは教職員から聞いているが、どうにも性能に差が出過ぎておるな。君が悪いと言う訳ではないがこれでは周りに影響が出かねん。という事で個性を活かせるクラスに転入してもらえんか?」
「はい、分かりました」
「それじゃ、さっそくいってらっしゃい」
「え?」
そう言った瞬間になにやらパイプの様な物に吸い込まれた。そう言えばドラえもんもこの移動方法だったな。万が一に移動先が間違っていた場合に備えていたがドラえもんと同じ間違いはしなかったようで無事に教室にたどり着いた。
「今日は転入生を紹介する。君の名前は?」
「ああ、私はハイドラ。子守用ロボットであるが、色々と資格を取って出来る事は幅広い。長く自分語りをするつもりはないが、これからよろしく頼む」
「あれ?ハイドラ!?」
「まぁ、ハイドラ?」
そう自己紹介すると見知った顔が二人ほど反応を示し、近づいて来ていた。まぁ、ドラえもんとノラミャーコの事なのだが会うのは本当に久しぶりだな。しかし、二人とも少し不思議そうな顔をしている。
「えっ、というか本当にハイドラなの?初めて会った時と色が違うけど?」
「ああ、色々と改造してその影響だ。これから同じクラスとしてよろしく頼む」
「え、あ、うん。よろしく!!」
「ええ、よろしく!!貴方とも一緒のクラスで嬉しいわ!!」
「なんでぇ、ドラえもんとノラミャーコの知り合いか?」
「薄暗くて不気味な奴」
ジャイベェとスネキチだったか、こうして目の前で見るとまんまジャイアンとスネ夫だよな。まぁ、声が一緒だしそう感じるかもしれないが性格もそっくりだよな。他に目を向けるとドラえもんズのメンバーもいる。
「……楽しくなりそうだな」
登場した秘密道具
『アンキパン』
この食パンに、暗記したい物を写して食べればスラスラ覚えられる。ただし、トイレで用を足すと忘れてしまう。ジャムやバターを塗って食べても暗記できる。
『コンピューターペンシル』
どんなに難しい問題でも、コンピュータ内蔵のこのペンがすらすら解いてくれる。ペンシル安定機がペンを安定させ、問題読み取りアイで問題を読み、コンピューターが答えを出す。重力をコントロールして微妙な動きを作り出し、文字が書ける自動筆記システムで、眠っていても答えを書いてくれる。
『うちでの小づち』
ちょっと振るだけでどんな望みも叶えてくれる。でも、すんなりとはいかない。
『願い七夕ロケット』
短冊に願いを書いて飛ばせば、すぐに叶えられる。但し、一度で効き目が消える。
『あらかじめ日記』
この日記に書いたことは、どんなことでも絶対にその通りになる。書いた内容を消しゴムで消す事は出来ないが、日記を燃やすと起こらなくなる。
『ウソ800』
フラスコのような物に入った液体で、これを飲んで喋ると、喋ったことがみんな嘘になる。薬に含まれている森羅万象強制逆転エキスによって、宇宙のあらゆることに対し、飲んだ人が喋ったことと反対の出来事が起こる。有効時間は75分。
『タンマウォッチ』
この時計のスイッチを押せば時間を止められる。もう一度ボタンを押せば元の通りに時間が動き出す。壊れて時間が動かなくなった時は、『タイムマシン』で止める前に行けば時間が流れている。
『眠くならない薬』
1粒飲めば24時間、眠くもならないし疲れもしない。これには、夜行性動物、特にフクロウと同じエキスが含まれていて、他にも薬草、強精エキスなども含まれている。
『ハッスルねじ巻き』
これを背中に当ててたっぷりとネジを巻くと、ネジの運動神経増幅磁波注入口から磁力が出て、運動神経に力を与え、動作が素早くなり、何でもテキパキとできるようになる。走ったら新幹線と同じ位になる。
『ノーリツチャッチャカじょう』
これを飲むと、仕事や勉強が能率よく速くできる。
『クイック』
ビンに入った錠剤タイプの薬。これを飲むと、心も体の動きも早くなる。脳細胞と神経、筋肉、細胞、自律神経を物凄く活発にさせる。飲み過ぎると体の動きが速くなり過ぎて制御出来なくなる。『スロー』はその逆。有効時間は6時間。組成は1錠中、超ニューロン興奮エキス300mg、沈降炭酸カルシウム50mg、無水カフェイン20mg、筋肉強化剤100mg、新陳代謝活発剤50mg。
『スロー』
これを飲むと、心も体の動きも遅くなる。『クイック』はその逆。組成は1錠中、超ニューロン停滞エキス300mg、沈降炭酸カルシウム30mg、無水カフェイン20mg、筋肉緩和剤100mg、新陳代謝抑制剤50mg。
『デンコーセッカ』
これを飲むと、目にも留まらないくらい速く動くことができる。
『コピーロボット』
パーマンも使っている道具で、鼻を押すとロボットが押した人そっくりになる。
『かべかけスタジオ』
壁に掛けると、中は漫画の原稿を書ける立派な書斎がある。道具も一式揃っており、どんな資料でも声をかけると本棚から素早く出て来たり、書きかけの絵を1秒でペン入れ・バック・消しゴム・着色・仕上げをしてくれるアシスタントマシン、部屋いっぱいに流れる音楽、空腹時には何でも出前、疲れた時には椅子の全身マッサージ、居眠り時には上から大量の水が降ってくるなど様々な機能が備わっている。また、入口にある加速ボタンを押すと、何百倍ものスピードで作業ができる。
『心つき出し撞木』
これで頭を殴ると、殴られた人が黒くなった「怠け心」と白くなった「頑張り心」の、ふたつの心が出てくる。そしてお互いに戦いを始め、頑張る気持ちを持つか白の勝利を願えば白が強くなり、逆に怠けようとする気持ちを持つか黒の勝利を願えば黒が強くなる。白が勝つと黒は消え、バリバリの頑張り人間になる。黒が勝つと白が消え、徹底的に怠ける。白が消えずになんとか生き延びると、白の自分だけで何とか頑張り続けようとする。
『すぐやるガン』
後回しにしていたり、グズグズしている時にこのピストルを撃つと、何でもすぐやり始める。
『ケッシンコンクリート』
どんな意志の弱い人でも、これを飲めば決心を貫き通す事ができる。ただし、トイレにも行けないなど融通が全く効かない。
『やり貝』
『そうなる貝セット』のひとつ。背中に付けるとやる気が出てくる。セットの中では一番大きい。
『ヤリトゲ』
このトゲが体に刺さると、思った事を最後までやり遂げる事ができる。誰にも止める事はできない。
『集中力増強シャボンヘルメット』
何かをやりかけているとき、このスプレーで出したシャボンヘルメットをかぶせると、夢中になって続ける。ヘルメットを壊さないと辞められない。
『強いイシ』
この石に誓った事を破ろうとすると、頭に直撃して攻撃される。石の力はドラえもんやジャイアンでも敵わず、阻む者を徹底的に痛めつけ、逃げても逃げても飛んで追いかけてくる。変装も有効だが、気を抜くと気付かれる。4つのダイヤルで時間を指定するが、途中で辞める事はできず、1年を指定したらきっちり1年間守らなければならない。
『多目的お守り』
「金運」「交通安全」「恋愛運」「受験合格」があり、望みのボタンを押すと、コンピュータの働きでお守りとして役割を果たすよう、着けている人を動かす。「交通安全」が効いている間は、無事に家に帰るまで外せない。「受験合格」が効いている間は、机から離れられなくなる。このお守りは「恋愛運」を守っている間は「金運」まで手が回らなかったり、責任感が強く、一生懸命になって、多少強引にやり過ぎる部分がある。これをのび太に怒られて気付き、小さくなってしょぼくれた。
『能力カセット』
色々な人の能力がカセットに入っている。これを体にあてがうと、体に飲み込まれてセットされ、その能力を発揮できる。1時間テープ。カセットを取り出せば自動的に巻戻る。マラソン選手、数学者、野球選手、奇術士、歌手、強い人、考える人などがある。
『食品視覚化ガス』
これを食べ物の絵や写真にかけると、見ただけで食事をすることができる。忙しくて食べる暇がない人のための道具。テレビにかければ、食べ物が映った時に味わえる。
『マルバツ占い』
どんな質問にも、○か×ではっきり答えてくれる。
『宇宙完全大百科』
ある小学校の1学級の宿題とその解答や、草野球の決定的写真が付いた結果のような、非常に小さな情報から、特定の個人の情報まで、ありとあらゆる情報が載っている百科事典。使い方はまず、開いて呼び出しキーを押す。すると電波が衛星軌道の大百科に応答を求め、接続されるとチーンと音が鳴って、「質問をどうぞ」と聞かれる。そうしたらマイクを使って探したい項目を言うと、端末機から回答が印刷されて出てくる。質問の仕方が例えば「宿題を教えて」と聞くと、「先生が出した課題を生徒が自宅で学習する事」といった宿題の意味が出力される。宿題の答えが知りたい場合は、「何年何月何日何学校の何年何組に出た宿題」と詳しく言う必要がある。人物も調べる事ができ、他の人の関係や血筋、性格、略歴などが写真付きで分かる。データ量は膨大で、ディスクにギッチリ詰め込んでも星1個程の大きさになり、宇宙空間に浮かべてある。
『ひらりマント』
目の前に迫ってくる物に対してこのマントを振りかざすと、跳ね返す事が出来る。跳ね返せるのは物体だけでなく、光線などの不定形なものにも効果がある。電磁波の反発を利用している。
『絶対安全がさ』
この傘を差して歩くと、犬やジャイアンに出会しても安全に守ってくれる。緑、赤、青、黄の鮮やかな4色でできている。
『四次元若葉マーク』
これを付けると4次元空間に入って、何にぶつかってもそのまま突き抜ける。ただし、これを貼り付けた者同士はぶつかる。
『直しバン』
壊れている物にこれを貼ると直る。
『全体復元液』
どんなに小さな欠片でも、この液をかけると、欠けた部分から泡が出てきて元の全体の姿に戻る。
『復元光線』
壊れた物にこの光線を当てると元通りになる。
『メカ救急箱』
人間の薬のように、塗るだけで機械の故障を直すことができる。
『ESP訓練ボックス』
「念力」「透視」「瞬間移動」の能力を育てることができる。一人前になるには、毎日3時間訓練して3年かかる。訓練の足りない人がやると、念力は遅れて働く。
『魔法辞典』
中には何も書いていない。自分でこの事典に、したい事を書き、続いてどうすればそれが起こるかを書くと、その通りの事を実現させる事ができる。例えば、「ほうきで空を飛ぶにはスーイスイと唱える」と書けば、「スーイスイ」と言うと空を飛ぶ。効果をなくすには、逆に「イスイース」と唱えればよい。
『ショックガン』
相手を傷つけることはないが、気絶させることができる武器。
『空気砲』
空気圧を利用する武器。腕にはめて「ドカン」と言うと発射される。
『名刀電光丸』
レーダーが組み込まれている剣。相手の動きをキャッチすると、自動的に相手を倒す装置が働く。敵洞察センサーが敵の動きを探り、コンピューターが敵の動きを上回る作戦を計算する。作戦の動作を、刀の柄に組み込まれている反射神経支配装置で使用者の反射神経に伝える。と同時に、反射神経を鋭くしてくれる。力が弱くても、電気ショックで相手を気絶させてくれる。
『透明マント』
このマントをかぶると透明になる。細胞内光線通過糸からできたシースルー繊維の効果で、このマントをかぶると光が細胞を通過してしまう。
『隠れマント』
これをかぶると姿が見えなくなる。
『変身ドリンク』
これを飲んで、なりたい動物を頭の中で思い浮かべると、変身する事ができる。忠実に思い描かないと、中途半端になる。全身の細胞を作り替えるので、変身には多少の時間がかかる。何本か飲めば瞬時に変身できるが、見ただけで変身してしまう。効き目は6時間。
『飛行スカーフ』
空を飛べる羽衣のようなスカーフ。頭に巻くと空飛ぶはちまき。
『トビレットペーパー』
ちぎると空に浮かぶ紙。体に巻けば空も飛べる。たくさん巻く程空に浮き上がり、適量だと天女の羽衣のように空を自由に飛べる。のび太の体重で大体2m位あれば山道を楽に登れる。これで鶴を折って空を飛ばして楽しむ事もできる。