ドラえもんではなくそのすぐ後ろでした   作:ひよっこ召喚士

8 / 21

ストーリーとは関係ない日常回ではありますが長くなったので区切って投稿します。


水平線の漂流記?!前編

 

 

 果てしなく続く海、見渡しても見えるはずのない陸、波の揺れはなく、生き物の居ない静かな世界、プカプカと浮かぶのは小さな頼りない船。

 

「はぁ、いつになったら帰れるんだろう」

 

 言葉の意味的にも、そのままの響き的にも地に足付かない状況がかれこれ数時間続き、不安の声を上げるドラえもん。

 

「ガウウ……」

 

 それに同意するように悲痛な唸り声が聞こえる。船の上には彼一人ではなく同じクラスに所属する猫型ロボットが彼も含めて6人。

 

「ドラメッドがハイドラを呼んで来てくれると良いんだがな」

 

「まったく、ドラリーニョのせいでこんな目になったんだぞ」

 

「えっ??そうだっけ〜??」

 

「ドラリーニョに言っても無駄ですよキッド、もうしでかしたことを忘れていますからね」

 

 彼らがこうして船で漂流しているのは言動からも分かるように不本意な状況であり、なぜこうなったのかを語るには今日の朝まで時間を遡る必要がある。

 

 


 

 

 始まりはドラえもんズのみんながハイドラの部屋に訪れた事だった。特別に設立された研究室では触れてはいけないものも多いので友達を招くことは出来ない。

 

 そのためにキチンと自室も用意されており、少し広めのロボットマンションの一室がハイドラの部屋になっている。

 

「うわ、スゲーな!!」

 

「道具でいっぱいだ〜」

 

「同室の方は居ないんですか?」

 

 ロボット学校の生徒の多くは多人数で共同生活をおくるか、小さな部屋を一人で使うかの二択になっている。しかし、ハイドラの部屋は一人で使うにしては広々としている。

 

「研究成果に学校も期待してくれていまして、一応私一人で使わせて貰ってるんですよ」

 

「僕なんかジャイベエと一緒だからスネキチと一緒に寝る前にリサイタルに巻き込まれるのに……」

 

「ジャイベエの歌はひどいであるからな」

 

「あー、たまに騒音騒ぎが寮であるって言うのはそれか……おれの部屋に問題はねぇが一人で広い部屋使えるのは羨ましいな」

 

「おっ、これはなんだ?」

 

 寺尾台校長先生には本当に感謝ですとにこやかに笑っているハイドラに対し、少し嫉妬や羨望の視線が送られるが周囲には気になるものも多く、すぐに和らいで逸れていった。

 

「一応ここに在るものは調整は済んでいる道具なのでキチンと使えば問題はないですが、説明前にいじったりはしないでくださいね」

 

 今日はハイドラが改造したり、新しく作った道具等を見せてもらう事になっている。それ以外にもお菓子に飲み物、ゲームなんかを持ち込んでいるので休みの間は泊まり込で遊ぶ気なのだろう。

 

「うわぁ〜なにコレ貯金箱かな?ボクの10円玉いれよっと!!」

 

 ハイドラの注意も聞かずに既に道具の物色を始めていたドラリーニョは緑色をした黒い帽子を被った小さなロボットを手にしていた。

 

「マズイであ〜る!?入れちゃダメであ〜る!!」

 

「えっ?なぁに、()()()()()?」

 

 ドラリーニョは急に叫ばれた事でなんだろう?と不思議に思い、自身の名を呼んだ相手であるドラメッドの名前を呼びながら振り返った。もちろん、10円玉は入れ終えている。

 

「げっ!?」

 

「なんということを!?」

 

「ドラメッド逃げろ!!」

 

 報復やイタズラなどで使われる事のある道具は有名であり、みなが名前を呼ばれてしまったドラメッドを庇い逃がそうとする。ドラメッドも慌てて走り出そうとする。

 

「あ、ソレは大丈夫ですよ。ドラメッド、止まってください」

 

「ハッ?!え、とっとどわぁ!?」

 

 いきなり声をかけられて静止を勧められたドラメッドは理解が追い付かずにどうして良いのか悩み、自分でバランスを崩してその場で転んでしまった。

 

 その目の前には緑の貯金箱の様なロボットが視線の先におり、銃口を向けてニヤニヤと笑っている。 ドラメッドは反射的に逃げようとするがそれをハイドラが手で制する。

 

「これは『ころばしや』では無いんですよドラメッド、なので安心してください」

 

「ふぇ……違うであ〜るか??」

 

 そう言ってその場に居ても確かにドラメッドに対して銃口を向けたり、不気味な笑みを浮かべたり、目前まで飛んで驚かしたりはするがいつまでも転ばせにこない。銃を撃っても見当違いの場所に飛んでいっている。

 

「なんなんだコレは?」

 

「『ころばしや』ではなかったんですねぇ」

 

「えぇ、これは『ころばしや』を改造して作った【ころがしや】という虚仮威しの道具です」

 

「「「「「「【ころがしや】!?」」」」」」

「ガゥ!?」

 

 『ころばしや』と同じような形状をしており、名前を告げながらお金を入れることで起動する所までは同じである。

 

 腕につけられた銃を撃ちながら名前の者を追いかけるが転ばせる様な事はせずに、逃走者にギリギリで対処できていると錯覚させて、延々と逃げさせる。

 

「その名の通り、相手を手のひらで()()()()()笑う、イタズラやドッキリ向けのジョーク道具です。まぁ、慌てて逃げてドラメッドの様に勝手に転ぶこともあるでしょうがね」

 

「イジの悪い道具であ〜る!!」

 

「3回転べば終わりの『ころばしや』よりも場合によっては酷い目にあいますね」

 

「一応逃げる方向は調整して命の危険とかは無いようになっているんですよ。勝手にころんだ際に危険な姿勢だと判断すると銃で姿勢を変えて守ってもくれますよ」

 

 そこまでするのであればイタズラをしないで欲しいと言うのが正直な所であるが疲れ切ったドラメッドは抗議する元気が無いようだ。

 

 そして、勝手に触ってドラメッドを疲れさせたドラリーニョは他の面々に注意をされており、『ころばしや』についても教えられている。

 

「これはなんですか大きな貝みたいですけど」

 

 みんなで気をつけながら改めて道具を眺めていると王ドラが不思議そうにそれを持ち上げていた。

 

「あぁ、それは【ヤドカリハウス】です。『でんでんハウス』の改造品です」

 

 『でんでんハウス』、でんでんむしの殻の形をした道具であり、お尻につけると伸縮して中に入ることが出来る道具だ。外で何が起きても平気で、中はとても快適になってる。

 

「ヤドカリということはこれは背中に乗せれば良いのですか?他に変わった部分はあるんですか?」

 

「基本的には変わりませんね。外敵排除にイソギンチャク型のアームでも付けようかとも思ったんですが重くなりすぎてしまって」

 

 どうやら見た目とつける位置が違うだけで『でんでんハウス』となんら変わらないらしい。それでも道具の中には柄が違うだけで人気や値段が違う物もあるので王ドラもそこまでおかしくは思わずに形を観察していた。

 

「これはポーチか?少し可愛らしいデザインだけど」

 

「おれらが持つにはちょっときついな……何か入ってんのか?」

 

 白を基調としたデザインで肩からかけられるようになっている。羽やハート、十字、可愛くデフォルメされているヘビの模様が入っている。

 

「あぁ、それは【ナースさんポーチ】です。『お医者さんカバン』から着想を得た道具でして、あちらが治療目的に対し、こちらは看病用の道具です」

 

 実際のナースの仕事とはズレているがあくまでイメージとして分かりやすいからつけたそうで、その人の看病に必要な道具がなんでも出てくるそうだ。

 

「へぇ、便利なんだな」

 

「まぁ、おれたちはロボットだから使うことは無いわな」

 

 それでも人間だけでなく動物とかの看病も出来る様になっており、利便性はかなりあるだろう。

 

「ねぇねぇハイドラ!!このクラッカー食べても良い?」

 

「ドラリーニョ!!勝手に触ってはダメであ〜る!!」

 

 先に酷い目にあったばかりのドラメッドがドラリーニョの行動を直接みているようで抑えている。にこやかなドラリーニョと疲労のうかがえるドラメッドと対照的な姿には周りから同情の視線が送られている。

 

「あぁ、それは食べても大丈夫ですよ。特に危険はない道具なので……」

 

「やったぁー!!あむあむ、ん??」

 

 喜んでバクバク食べていたドラリーニョであるが、何か口の中の感覚やお腹の中に違和感を感じ取り動きが止まる。そしてなにやら口元を抑えてムゴムゴしている。

 

「どうしたであ〜るか?ドラリーニョ?大丈夫なのであ〜るか?!」

 

「ドラメッド、それは……」

 

 様子がおかしい事に気がついたドラメッドは道具の効果とかを疑う前にドラリーニョが喉にでもつまらせたのでは無いかと慌てて背中をさすり始めた。ハイドラの声かけにも気付いていないようだ。

 

「パン!!」

 

 ドラメッドが何も喋ろうとしないドラリーニョに焦って口を開かせたその瞬間、大音量でパン!!と音が鳴り響き、口の中から紙吹雪や紙テープが降り注いだ。それを超至近距離で喰らったドラメッドは目を回して倒れている。

 

「あ〜ビックリした!!」

 

 口から大音量と紙吹雪が飛び出した張本人はケロッとしており、ドラメッドが寝てるー!!と楽しそうに笑っている。

 

「あれはなんなのハイドラ?」

 

「あれは【食べるクラッカー】だよ。食べることで発動するパーティ用のクラッカーで音の大きさや紙テープ、紙吹雪の量は食べた量に比例するんだ」

 

 食べすぎると食べた本人もショック死してしまうので一箱が一人が食べて良い上限と同じにしているそうだ。心臓が弱い人やショックを受けやすい人は使わないようにと注意書きもされている。

 

「ドラメッドは大丈夫でしょうか?」

 

「覗き込もうとしてたからダメージは大きいけど、ドラリーニョの食べた量的に危険ではないから直ぐに起きますよ。ほらっ」

 

「うぅ、頭がクラクラするであ〜る。あぁ、もうドラリーニョ!!人を散々驚かせて、わがはいいい加減怒るであ〜る!!」

 

「えぇ、ボクが悪いの!?ボク、クラッカー食べただけだよ!!」

 

 ドラメッドがドラリーニョに怒り心頭な様子で話している。面倒見の良いドラメッドにしては珍しく本気で怒っているがドラリーニョは自分が悪いと思ってない様でいつまでも終わらず言い争っている。

 

「遊びに来たのにあんな感じだと……」

 

「バウワウ」

 

「とはいえ間に入るのも中々大変だぜ?」

 

 みんながどうしようかと遠巻きに見守っているとなにやらハイドラがひみつ道具の山から何かを見つけ出して、それを二人の所に向かわせた。

 

「そもそもドラリーニョは……!!」

 

「そうじゃなくて…うぅう〜……!!」

 

『ラララ~〜〜ドラリーニョは悪くない〜〜〜音をワザと出したわけでも〜〜驚かそうとしてたわけでもない〜〜ドラメッドの早とちり〜〜ハイドラが声をかけてるのにも気付いてない〜〜ラララ~〜〜』

 

 

 部屋の中にとても美しい声が響き渡り、その声は怒られているドラリーニョを擁護するものであり、声の聞こえる方向からは証拠を示す写真や映像も映されている。

 

「わ〜やっぱりボク悪くないじゃん。鳥のお姉さんありがとう〜!!」

 

『ラララ~私は〜【潔白セイレーン】〜〜清き者の味方〜〜』

 

 声の主は半身半獣型のロボットで鳥の羽根を持つ女性型のロボットだ。その声はもちろん姿も美しく、ドラえもんズの面々も歌う姿をじっと見ている。

 

「その子は自分で名乗った通り【潔白セイレーン】と言って、清廉潔白な人の味方となり擁護してくれるんだ。ただし自分が悪いのに擁護を頼むとその人の罪という罪を暴露するように出来てるからね」

 

 今出てきているのは鳥型のセイレーンだが、もう一種類魚型のセイレーンもおり、どちらも機能は変わらない。

 

「怖っ!?」

 

「暴露ってどこまで?」

 

「些細な事まで余すことなくだからね。客観的に見て自分が悪くないと確信が持てないと使えない道具かもね」

 

 歌声自身にも鎮静効果などがあり、ドラメッドも既に落ち着いており、酷い目にあってばかりで少し八つ当たり気味であったとドラリーニョに謝罪し、仲直りしている。

 

「なんか遊べるような道具って無いの?」

 

「いくつかあるけど、この部屋で使える物は少ないかな?」

 

「ちぇっ、つまんねぇの」

 

「だからコレを使うんだ。みんな少し離れていてほしい」

 

 ハイドラの指示に従いみんながハイドラのいる壁から離れる。そうするとハイドラは手に取ったテープ型の道具を壁の下の方にくっつけ、向かいの壁に向けて伸ばしていき、貼り付けた。その瞬間、壁が消え、向こう側には何処までも続く水平線が現れた。

 

「おいおいおい!!これはなんだ!!」

 

「スゲーな!!一面水じゃん」

 

「これは『地平線テープ』を基にして作った【水平線テープ】だ。本来なら水平線は海と空の境界線だけど、水の設定は真水になってる。異次元空間を四次元的に広げていて、果てもなければ底もないから溺れない様にだけ気を付けて。それとテープが切れたら出れないから出入りの時は慎重に……って聞いてないね」

 

 一部の面々は既に楽しそうに泳ぎだしており、とっくにテープの向こう側へと行っていた。

 

「まったく、いくつか船系の道具と水遊びが出来る道具を浮かべといてっと、ドラメッドは……行くわけないですね」

 

「うぅ、水は大の苦手であ〜る……」

 

 水が苦手であるドラメッドが水しかない空間に行くわけがなく、水の中で楽しそうに遊んでる面々を見て、信じられないといった視線すら送っている。

 

「まぁ、他にも道具はあるし説明書もあるからドラメッドなら好きに使っても良いよ」

 

「え、なんでわがはいだけ?」

 

「ドラメッドと王ドラ辺りなら信頼出来ますからね。そしてあれだけ楽しそうに遊んでれば特別扱いしても文句は言わないでしょう」

 

 水上に船を浮かべ、水で建物や細工を作り、ボール等を投げあい、ハイドラとドラメッドの様子などこれっぽっちも確認していないようだ。

 

「揃いも揃って楽しみおって」

 

「羨ましいなら泳げるようになるしかないですよ。っとすみません電話がかかってきたようです」

 

 会話の途中で何かに気付くとハイドラは自身の四次元ポケットの中から電話を取り出してかけてきた相手と何かを話している。

 

「すみません。みなさん、遊ぶの中止にしてもらっても良いですか?緊急の要件で人手の足りないロボット病院に出向かなければ行けなくなり……」

 

「そりゃないぜ」

 

「もう少し遊べないのか?」

 

「流石に私がいない状態で遊んでるのは……後日の埋め合わせはします」

 

「えー、他の道具はイジらないからよぉ……もうちょいこの海で遊ばせてくれよ」

 

 電話先の要件はかなり大事なようでハイドラはチラチラと時間を確認しながらみんなを説得している。仕方がないと諦め、ハイドラと一緒に他の面々を説得してる者もいるが中々に譲ってはくれない。

 

「……わかりました。念のため他の道具は片付けてから行きます。それと『カチンカチンライト』これでテープは補強しました。くれぐれも気を付けてくださいよ」

 

 一番大変なのが水平線テープが切れる事だ。目印の何もない海の上で出入り口が消えればいともたやすく異次元の迷子だ。それを防ぐために最低限の処置を施すとハイドラは『どこでもドア』をくぐり何処かへと行ってしまった。

 

「まぁ、テープを切らなければいい話だしな」

 

「部屋を汚すのもダメですからね」

 

 ワガママを許してもらっている状況のため、各自が気を付けて遊ぶように心がけていた。だが、遊び続けているとどうしてもエスカレートしていくものである。

 

「オラッ!!」

 

「なんの!!」

 

「シュート!!」

 

 派手にボールを飛ばし合い、ドラリーニョが思い切り蹴り上げると水面で跳ねてそのまま水しぶきを伴いながら部屋の中へとボールが落ちていった。

 

「うひゃあ!?みずこわい!?みずこわい!?」

 

 部屋中がびしょ濡れになっており、なかまで水が来ると思ってなかったドラメッドが大慌てで逃げ出していた。

 

「ごめん、ドラメッド……」

 

「おい、ドラリーニョ!!早くボール取ってこいよ!!」

 

「うん、今行く!!」

 

 ドラリーニョはボールを探し出すとそれを蹴って海の方へ戻す、そして自身も向こうへ戻ろうとする時、張られているテープの事をすっかり忘れていた。

 

「うわッ!?」

 

「ドラリーニョ!?」

 

 やったか!?とみなが驚き声を上げる。しかし、ドラリーニョは転んだだけでテープは無事だった。良かったとホッと周りがため息を吐いている。

 

「イテテ……もう危ないなぁ。これじゃま!!」

 

 ドラリーニョはそのテープの存在と共に重要性もすっかり忘れていた。テープを鷲掴みにすると思い切り引っ張った。テープ自体は固められており、千切れる事はなかった。しかし、水で濡れた壁紙が弱っていたのかテープごと剥がれ落ち、出入り口が解除された。

 

「あ!」

「バカッ!!」

「え??」

「嘘でしょう……」

「ガウ?!」

「まじかよ……」

「あれ?」

 

 

「「「「「えぇえええええ!!??」」」」」

 

 

 


 

登場したひみつ道具

 

 

『ころばしや』

 

背中の穴に10円入れて嫌いな相手の名前を言うと、確実に3回転ばせてくれる。取り消すときには100円取られる。お金を入れた本人以外が名前を呼んでも反応する。銃で撃ったものに当たると転ぶので、だれかがかばう事も可能だが、対象の人物を3回転ばすまでどこまでも追いかけてくる。

 

 

『でんでんハウス』

 

この中に入ってしまうと、外で何が起きても平気。エアコン付きの快適な住まい。まず、おしりをデンデンハウスの吸排出口に押し付ける。すると、吸い込まれながら伸縮機によって小さくされる。転がされたりしても中はいつも水平に保たれ、壁のパネルスイッチ(エアコン、カーペット、スピーカー、ベッド)を押せば、4つの設備が出てくる。

 

 

『お医者さんカバン』

 

どんな病気でもピタリと当てるカバン。未来の子供がお医者さんごっこに使っている。レントゲンを撮ることも可能で、顕微鏡の機能もあり、手のひらのバイ菌を見る事ができる。仮病かどうかも分かる。宇宙からやってきた未知のウイルスを退治したり、人間以外でも未確認の動物の病気を治す事もできるが、治せるのは簡単な病気だけ。病診器(聴診器)をあてると病気を診断し、病名や原因がモニターに映しだされる。文章は漢字とカタカナで表示される。診察が済むと、注射器の形をした液体の薬や栄養ドリンク、毛布など必要な物を処方してくれる。のび太の頭に当てて、カバンは「ノウミソタリナイ」と診断した。

 

 

『地平線テープ』

 

このテープを使うと、地平線を作る事ができる。部屋の壁と壁の間に張ると壁が消えて何も無い地平線が広がっている世界へ通じる。ただし、テープによって作られた世界は特別な場所で、地面と空がある以外は星や太陽などが一切なく、テープが切れると壁は元の壁へ戻ってしまい、二度と元の世界へ戻れなくなる。そこは異次元空間なので『どこでもドア』も使えない。

 

 

『カチンカチンライト』

 

このライトの光を当てると、水や煙などの形の無い物を5分間固める事ができる。または光を当てた対象を硬くすることが出来る。

 

 

『どこでもドア』

 

行きたい所を頭に思い浮かべてドアを開くだけで、どこへでも行く事ができる。行き先受信ノブを握ると、頭に浮かべた行き先をノブ内蔵のコンピュータが読み取る。そして、宇宙地図の中から行き先を間違いなく探し出し、行き先の空間を歪曲装置が引っぱってきて、こちらの空間と向こうの空間がドアで接続される。ただし、10光年以上離れた星や、『地平線テープ』などで作られた特別な世界、地図に入力されていない場所には行けない。超空間にバリアーが張ってあると、ドアを通過できない。また、トイレや風呂など他人に見られたくない場所は、プライベートロックが役に立つ。個室に限るが、自分のどこでもドアに、来られたくない場所を入力すると、連鎖ユニットにより他のどこでもドアに指令が届き、ロックされた場所へは行けなくなる。学習機能があり、移動しながら地形データを記憶させる事も可能。オプションパーツもあり、ドアノブに付ける事で時間移動を可能にするダイヤル装置がある。ドラミの持つドアは、大きい物でも入るように自動的に伸び縮みする。この道具の発明により、銀河SL天の川鉄道が廃止になった。斜めの状態でも使用でき、通常通りドアの枠が境目になるが、どちらかで障害物があると、それ以上は倒れない。『昆虫探知カード』をドアに貼り付けると、描かれている昆虫がいる場所に繋がる。強引に突き破っても行けるが、壊れる。

 

 


 

オリジナル道具

 

 

【ころがしや】

 

『ころばしや』の改造品。『ころばしや』と同じような形状をしており、名前を告げながらお金を入れることで起動する所までは同じである。腕につけられた銃を撃ちながら呼ばれた者を追いかけるが転ばせる事はせずに、逃走者にギリギリで対処できていると錯覚させて、延々と逃げさせる。その名の通り相手を手の平で転がす、悪戯道具。ころばし屋が有名だからこそ成り立つ、見た目を利用した半分ジョークグッズである。そのため、『ころばしや』だと勘違いして逃げた結果、勝手に転んだりしても『ころがしや』には関係の無い話である。ただし、危険な転び方の場合は助けてもくれる。

 

 

【ヤドカリハウス】

 

『でんでんハウス』から着想を得た道具である。『でんでんハウス』と違う点はあまり無い。ただおしりではなく、背中にくっつくようになっている。外的排除にイソギンチャク型のアームをつける予定だったが重くなりすぎて辞めたという開発秘話がある。

 

 

【ナースさんポーチ】

 

『お医者さんカバン』を元にして開発された道具。『お医者さんカバン』が治療目的であるなら、これは看病を目的とした道具である。本来のナースの仕事とは少しズレている部分もあるが、これを身につけることで治療対象の看病を完璧に行うことができる。

 

 

【食べるクラッカー】

 

食べる事で発動させることが出来るパーティ用のクラッカー。見た目は普通のクラッカーであり、少し甘じょっぱい味で、付随品でクリームなどが何種類か存在する。食べるとお腹の中に何かが溜まっていく感覚があり、口を開くと口の中から火薬に似た音と共にテープや紙吹雪が飛び出る。音の大きさやテープや紙吹雪の量は食べた量に比例し、食べすぎると自分が発した音にショックを受けて気絶する可能性があるので注意が必要。一箱が許容量の限界であり、何箱も食べると命に関わる。

 

 

【潔白セイレーン】

 

半身半獣のロボット型の道具であり、鳥型と魚型がある。無実の罪で疑われている人を歌を歌いながら擁護してくれる。また歌声自体に鎮静効果が備わっている。罪を犯しておきながら『潔白セイレーン』に頼むと、そのことが暴露され、他の罪も次々に歌われる。擁護ロボットに見せかけ尋問用ロボットではないかと一部では言われている。

 

 

【水平線テープ】

 

『地平線テープ』の改造品。テープをくぐった先は波一つない静かな海が永遠と広がっている。海と称したが設定次第で水は変更可能である。

 

 

 

 





なんか道具を考えるのってひたすらに楽しいです。こんなのあれば良いなは二次創作の醍醐味ですからね。まさにあんな事いいなのテンションで色々と考えています。そのため矛盾点を見つけたり、この場合はどうなるの?といった疑問がありましたら感想などでお教えいただけるとありがたいです。

同じ道具が登場した際に紹介を載せるのが面倒、とはいえ何を書いて何を書いてないか把握するのも少し大変。それに戻って確認させるのは悪い気がする。ちょっと書き方は試行錯誤しながらやってるので意見とかあればお気軽にお声掛けください。

話の展開の都合でついついドラリーニョを便利に使ってしまいますね。物忘れが激しいと言うのを利用して問題を起こさせやすいけど、それに頼ってばかりじゃダメですね。決してドラリーニョが嫌いとかではないですし、馬鹿にしたい訳では無いのはご理解いただけると助かります。

むしろ好きな方です。作者の中でのランキングだと、ドラメッド、ドラリーニョ、ドラニコフ、ドラ・ザ・キッド、エル・マタドーラ、王ドラですね。(ドラえもんはあえて除外しています。そして皆さんは誰が一番好きですか?)

それではいつもの挨拶でさようなら。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。