ビスクドールの6話は大変よかった。7話が砂糖多かったんでこっちは少な目です
---五条side---
「喜多川さん、今回のイベントもよかったですね」
「めっちゃ楽しかった!しかもフラワープリンセス烈!!のレイヤーさんめっちゃ多!何より雫たんのコスもっかい着たかった~良き~♪」
喜多川さんが満足そうに、何より楽しそうに言う。
まだ新しい衣装は出来ていないがふと喜多川さんに誘われイベントに行く事になった。
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「もっかい雫たんでコスイベ行こうぜ」
なるほど以前は至らない点もあり中途半端になってしまっていた、いい機会かもしれない。
「いいですよ、でも大丈夫ですか?あの時はすごく暑そうでしたが」
「お?ごじょーくんもノリ気じゃん。まーあの時より涼しくなってるしイケるっしょ」
時間も早めにして涼しいうちに行動したほうが良さそうだ。今度は色々と工夫出来るかもしれない。
「次は対策しておきましょう。あと気が早いかもしれませんが肌寒い日があるかもしれません、そちらもそろそろ考えた方がいいかもしれません」
「風邪とかインフルとかかかったらマジぴえん!」
「カイロとかは思い浮かびますが実際に行ってる人は何が効果的だったんでしょうね……」
「ちっちゃいころに飲んだ甘いシロップの風邪薬思い出さん?風邪じゃなくても飲みたいいってたわー笑」
「分かります。子どもの頃特別おいしく感じましたよね」
「え?今でもおいしくない?」
「子ども用ですよね?」
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「風が結構ありましたね。おかげで涼しかったですが」
「マジそれ!でも写真のタイミング合わない事もあったしむずかしーね」
「そうで……」
思わずあの時の光景を思い出す。イベントの最後に写真を撮ろうとした際、風でスカートが捲れ喜多川さんの……。
「?ごじょーくん?」
「い、いえそうですね!風は危ないですよね!」
「あぶない?」
怪訝そうな顔をする喜多川さんに提案する。
「ちょっとお茶しませんか?」
「ひぅ……ふぅ~♡」
「すいません突然で。あれから*1パルフェのゲームは終わったんですが、ちょっと喫茶店に興味が沸きまして」
「へぇ~♪」
「な、なんですか」
「ごじょーくんにお茶誘われちゃったなーって♪」
「いやちょ、違いませんけど違います!」
「た、確かに見たいとは思いましたけど。ぐ、具体的にイメージしたかったんです!」
「メイド服を!」
「声デカッ!!!笑」
「めっちゃ焦ってて草」
ようやくからかわれたのだと気づく。
「でもメイド服ってネットのじゃダメなの?」
「はい、俺なりにメイド服を調べてみたんですが」
「字にするとなかなかパゥアーあんねそれ」
「メイド服と向き合う必要があるんだなと思いました」
「何の話してたっけ?」
「今までのコスとの違いについてずっと考えていたんです毎日」
「心配になってきたよごじょーくん」
「今までのコスはどれも非日常といっていい世界観でした。アニメらしい、ゲームらしい服装が多かったと思います。ですがメイド服は趣が違います。今までと比べると格段に日常に近く実用性を求めた格好です」
「ま、まぁ確かに他のゲームとかに比べると制服って感じだし」
「ゲームをプレイしてよく分かったのは主人公とヒロインである花鳥玲愛は働いているお店、品物、サービスに誇りを持っていて大事にして、本当に大好きな事です」
「であればサービスを行う上で華やかでありつつも合理的でなければ筋が通りません、すなわち動きやすさです」
「な、なるほど。出だしはアレだったけどさすがごじょーくんリサーチが鬼っ」
「だからメイド喫茶に行こうかと」
「ちょっとよくわかんない」
「でもごじょーくんがイメージしてるメイド喫茶は何か違うよーな」
「そうなんですか?服装のコンセプトは1番近いように感じたんですが」
「どっちかてーと喋ったり写真撮ったりするため?」
「なるほど……目的は別なんですね」
「逆にした方がいいんでない?ゆっくりできそ―な喫茶店でそーゆーとこの服装見るみたいな」
「なるほど確かにそうですね。ただそういったところに疎くて……誘っておいてなんですが喜多川さんはそう行ったところはご存じですか?」
「ん-、やっぱ1番行くのはス〇バかなー。季節限定のフラペちょーすきっ」
「これ前に飲んだ桜のラテ!バリ美味~」
(フラペじゃないんだ……)
「でも桜の飲み物っていうのはオシャレでいいですね。華やかでおいしそうです」
「いつものコーヒーみたいなの?が好きって人もいると思うんだけどこーゆー時期限っ!みたいなのも今春だなーって気がして良き!」
「四季を感じるっていうのは日本らしくていいですね」
そのままスマホをいじっていた喜多川さんがあっと声を上げる。
「ここよくない!?……行こーぜ!」
「
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「いらっしゃいませ~」
店名は
「以前に行った喫茶店はかなり静かでしたがここはほどほどに賑やかですね」
「あそこも良かったけどちょっちこっからじゃ遠いしねー」
「いらっしゃいませ~お2人様ですか~?」
「は、はい。2人です」
「こちらへどうぞ~」
「あ、ちょっと電話が。すいません喜多川さん先に入っていて下さい」
「おけまる~」
---海夢side---
(めずらしーごじょーくんが電話してるの。誰だろおじーちゃんかな?)
「……カップルさん?」
「へぁ!?」
「あらごめんなさい、驚かせちゃった。ここの席少し他の席と離れてるからね……ごゆっくり♪」
(め、めっちゃフレンドリーじゃんここの店員さん)
「う~変な声出たし~ごじょーくんの前じゃなくてよかった……」
「?俺がどうかしましたか?」
「!?いや!?なんでもないが!?」
「そ、そうでしたか。すいませんお待たせして」
「おじーちゃんから電話?」
「いえ注文してた商品の確認でした。今度のコスの参考にちょっと」
「え!なになに!何買ったの!」
「い、今はちょっと内緒で。うまくいったらまた教えますので」
ごじょーくんが照れたように顔をそらす。
(は?これはもしや……)
(プレゼント!?ごじょーくんまさかあたしに!?くぅー♡)
(いや♡これは……♡しゅきピからプレとかー?フゥー⤴♡)
「と、ところでさっきの方何だか雰囲気が似ていましたね」
「あー……もしかしてジュジュサマ?どっちかてーと妹の心寿ちゃん似?」
「外見はジュジュさんに似ているように思いましたが少しゆっくりとした雰囲気は妹さんでしょうか。もしかしたらご姉妹かご親戚の方かもしれませんね」
「わかる!文字通り足して1.5で割った感じ。大人っぽいけどカワイイ系?無敵かよ……めっちゃフレンドリーだったし」
「そうなんですか?」
「ま、まー注文しよ注文。何があるかなー!」
「さっき喜多川さんが言ってた季節のドリンク取り扱ってますよ」
「マ?マロン!秋っぽいのにこのクリームとかヤバ~っ♪」
(……)
(……ちゃんと覚えててくれてるんだ……♡)
何気ないただの会話だ。スタ〇のドリンクの話なんて誰とでもいつもしてる。でも何でごじょーくんに言われるとこんなにもうれしいんだろう。
「喜多川さん?」
「うん!これにしよーかな!ごじょーくんは?」
「そうですね、あまり詳しくないんですがこの前飲んだダージリンが美味しかったのでそれにしようかと」
「ごじょーくん気に入ってたよね。和菓子にも合うって言ってたし」
「そうなんですよ!組み合わせであんなに美味しくなるなんて……」
「喜多川さんも今度食べてみてください。美味しいですよ」
「っ、うん。……そーする♪」
「あすいません注文お願いします。ハイ、このマロンラテとダージリンを」
「ダージリンは今季節限定のタイプがありますよ。よければいかがですか~?」
「そうなんですか?普通のものとどう違うんでしょうか」
「はい~これだと夏のダージリンのみを使ったものでマスカットのような香りときりっとした味わいがステキですよ~」
「……いいですね。じゃあそれをお願いします」
---五条side---
「そうそう、ジュジュサマのTwitt〇rブラックしおんたんめちゃバズってた笑」
「そうなんですか?良かったです。あの時は妹さんのカメラで撮って頂きましたけど凄かったですね」
「それ!おんなじとこから撮ってあんなに変わるとかマジ神」
本格的なカメラではレイヤーさんを引き立てる背景ボケ、優しい雰囲気になる前ボケ、今回は使わなかったがシャッタースピードを操作して花びらを移す等様々な機能がある。実際に使っている所を見るとあれほど印象が変わるのかと驚いた。
「あれだけ機能があるのを使いこなせているのが凄いですよね。技術も凄いんですがすぐにどの表現がよいか考えられ、アイディアが豊富で凄いです」
「でもごじょーくんも雛人形の面相描きの時に筆使い分けてない?」
「……!確かにそうですね。当たり前のようにやっていて気づきませんでした。なるほど……この箇所はこの筆と考えるんではなく『こういう表現が出来るから』その筆を選ぶ。……いいですね。すごく参考になります」
ふと気づく。
「そういえば喜多川さんよくご存じですね。筆の使い分けがあること」
「まーさすがにどこの~とかは分かんないけどごじょーくんの部屋にもいっぱい筆あったし?」
「なるほど」
「後はメイクしてもらってる時も色々使い分けてるからそーかなって」
「よく見て頂いてるんですね。嬉しいです」
「そ、そお?」
喜多川さんが少し照れたようにはにかむ。何だか自分の仕事を見てくれているようでとても嬉しい。
「お待たせしました~。おにーさんは夏のダージリン*2。おねーさんはアイスのマロンラテ。あとこちらはサービスのプチモンブラン」
「わ!いいんですか!すごおいしそ~♪」
「ありがとうございます」
「いえいえこれからもよろしくね~」
『?』
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(この前ダージリンは飲んだけど味はどう違うんだろうな)
どういった違いか聞いたが実際に飲む時は少しワクワクする。
!すごい香りだ。本当にマスカットのような香りがする。……いいなぁ、とても落ち着く」
普段お茶は飲むがそこまでこだわってはいない。麦茶、番茶、ほうじ茶くらいは淹れていたが紅茶はあまり飲んだことが無い。……けどおいしい。それはよくわかる。
一口含むと香りが口の中からいっぱいに広がる。ほんのりとした心地よい渋みがよいアクセントになっている。
「……ダージリンいいですね……!」
「めっちゃ食レポするじゃん」
「いや!でもこれ本当においしいですよ!えぐみもないですし」
「マ?ちょっち香りかがせて~」
そういう喜多川さんへカップを渡す。
「……マジじゃん!すごオシャレ~。あ、ごじょーくん1口ちょーだい」
「いいでs……あ……」
(ちょ待、それは関節……いや気にしすぎなのか?海の時もあんまり気にしてそうもなかったし。うん気にしすぎないようにしようシヨウしよう)
「何だろ!抹茶みたいなとは別の苦味?あるけど全然気にならな!こんなのもあるんだ良き~♪」
そう言ってカップを持つ喜多川さんはとても楽しそうだ。俺もなんだか嬉しくなる。
「喜多川さんのマロンラテはどうですか?」
「気になる~?一口どーぞ♪」
「い、いえ俺は大丈夫ですよ」
「……何かもらいっぱのよーな」
「そうですか?食事の時はそうかもしれませんが、それ以外だと色々喜多川さんにはお世話になってますし気にしないでください」
「そ、そお?特に何かした気もしないケド……」
「それに喜多川さんが色んな所に誘ってくれるのでとても楽しいです」
「……そ♡良かったし」
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「あーマロンラテもめっちゃおいしかった!生クリームフワやば!だし」
「サービスで頂いたモンブランも良かったですね。多分和栗を使って生クリームもさっぱりめでしたのでとても食べやすかったです」
「わかりみ~。マロンラテと被ったけど全然違くておいしかったしまたこよーってなっちゃうし」
「ですね。また来ましょう」
そろそろと思い店を出る準備をしていると
「ごじょーくんこれ」
「おためし……紅茶教室?」
喜多川さんが見つけたものは紅茶の淹れ方について教えてくれる案内だった。
「へえ……こういった事もされているんですね」
「めっちゃよくない?店員さんも間近で見れるし。実際にお茶の事もわかるし、おいしかったし笑」
確かにすぐ近くで見れる機会はそうそう無い。何よりここのお茶は美味しかった、そういったところで学べるのは運がいい。
「ただ値段はどうでs…」
[500円]
『安っ!』
「いいですね、喜多川さ」
「すいませーん、お会計とこの紅茶教室申し込みたいんデスケドー♪」
(行動力……!)
「はい、お待たせしました」
「2名様ですね、ではこちらの申し込み用紙にご記入を。お名前と電話番号は必ずご確認ください」
「はーい、ごじょーくんの分も書いちゃうねー」
「ありがとうございます」
「ダージリンのセカンドフラッシュ、アイスのマロンラテ。お会計は別々で?」
「喜多川さんここは俺が出しますよ。この前ごちそうになっちゃいましたし」
「マ?ん-でも悪いし今度はアタシ払うよー」
「分かりました」
「よっし!これで!オナシャス!」
「はい、……五条新菜さんと喜多川海夢さんですね。こちらご案内です。当日は5分前に来て頂けますと助かります」
「りょーかいです、ところで」
『ジュジュ』「さん」「様」何してるんですか?
「ぐ、やっぱり誤魔化せなかった……」
ジュジュ様が喫茶店で働いてるのはオリジナル設定です。