ガンダムビルドダイバーズ Primes of The World 作:U.ティーズ
小倉「
下校中、何も無くても電車を降りて足が向かうようになった海田町にあるガンダムカフェ。店内へ入ると声をかけてきたのは小倉 もか。2年前、中学3年生の時に出会い、一緒にGBNで遊ぶ様になった。ここに来たら大体会う。
小倉「今日も潜られるんですか?」
吉良 「そのつもりじゃけど。」
俺、吉良 隼翔は答える。
小倉「でもブラブラするだけですよね?」
吉良「そりゃあねぇ、家居ってもする事無いし。」
だから何も無い休日は何かしらミッションをする訳でもなくGBNへログインする。あの世界は歩いているだけで楽しい。
小倉「でしたら、こんな事してみませんか?」
暇潰しプランと書かれたメモを受け取る。
吉良「これは…はぁはぁ、成程ねぇ。」
小倉「どうですか?やってみませんか?」
吉良「ええね!楽しそう!」
置かせて貰っている自分のガンプラを受け取り筐体へ足を向ける。今日は珍しく2人しかやっておらず、すんなりと入ることが出来た。
ダイバーギアをセットし、ガンプラをセットする。機器を装着し、ガンプラと自分自信がスキャニングされる。
筐体『Welcome to GBN!』
その声と共に意識が電脳世界へと潜っていった。
【エントランス】
瞼を開けば何時もの円形のエントランスと行き交うダイバー達。
カフェモカ「さて、ここら辺で待っていましょうか。」
と、ウマ娘のマンハッタンカフェにそっくりなダイバールックの小倉、もといカフェモカ。リアルでの彼女も黒髪ストレートの髪やスラッとした体型が似ている。コスプレしたら似合いそうだ。…決して薄い訳じゃない。どちらかと言うと彼女は有る方だ。何がとは言わない。
ハヤト「んでカフェ、結局どうするん?」
カフェモカ「これを持って待っていようと思います。」
彼女の手の中には【ミッションお手伝いします。成功報酬:報酬ビルドコインの1割】と書かれたスケッチブックが2つあった。
2人で持ちながら好奇の目に晒されて待つこと10分。
?「あの、ミッション手伝ってくれるってホントかな?」
カフェモカ「はい。私達2人でお手伝いしますよ。私はカフェモカです。」
ハヤト「俺はハヤト。宜しく。」
??「だってさ!これでミッション何とかなりそうじゃね!あ、私はウミネコ。宜しくね!」
ぶち馴染み深いイントネーションと方言じゃねぇ。もしかして?
ハヤト「もしかして広島出身?」
ウミネコ「あ、分かる?ほうよ!ウチ広島県民。」
?「因みに僕もだよ。ドラッへだ。宜しく。」
ハヤト「御願いします。ほいで何のミッションをするつもりなんすか?」
ドラッへ「殲滅ミッションだよ。」
ミッションを受領し、格納庫へ移動した俺たちはそれぞれの機体を見る。
カフェモカ「3機?」
ウミネコ「今は機体無いからね。」
ドラッへ「だから僕の機体、ガンダムシメーレに2人で乗るよ。」
目線の先には、頭とバックパック、シールドがウイング(EW)、胴体がZZ、腕は
カフェモカ「シメーレ…ドイツ語でキメラでしたね。」
へぇ〜、そうなんだ。(秘密〇ケンミンSH〇W風)
ドラッへ「そうそう。良く知ってるね。」
ウミネコ「ねぇねぇ!カフェモカちゃんはどんな機体なの?」
カフェモカ「ガンダムアストレイ オールレンジBフレームです。」
カフェの機体はアストレイゴールドフレーム天をベースに全体的に黒く、ブリッツガンダムの腕と足。マガノイクタチにはヤクト・ドーガのファンネルを改造したレンジファンネルを装備。腰にはフリーダムガンダムのレールガン。このレールガンがコートっぽくなっていてマンハッタンカフェの勝負服っぽい。
そしてフリーダムガンダムからとってきたM100 バラエーナプラズマ収束ビーム砲を改造したバラエーナプラズマ収束ダブルビームライフルとシナンジュから持ってきたビームナギナタ。
ウミネコ「黒くてかっこいいね!因みにAフレームってあるの?」
カフェモカ「ブリッツガンダムのBです。」
ドラッヘ「そういう意味か。それでハヤト君の機体はどんなのかな?」
ハヤト「クロスボーンガンダムX-0スカル。あんまり手は加えてない。」
だからカラーリングも武装もほぼ変わらん。クジャクとムラマサ・ブラスターを腰に一振ずつとバタフライバスター2丁。他機体と差別化を図る為、足裏のヒートダガーをつま先に2本、踵に1本の計3本にしたのと、両肩にスカルヘッドユニット。設定上ではミノフスキークラフトで飛んでいるぐらい。
自分でもびっくりしたのは、最大稼働時に銀色のオーラとM.E.P.E.が発生した事。たまたま同じミッションを受けていたシャフリヤールさんにはガンプラ愛が爆発している、みたいな事を言われた。これを受けて最大稼働時はF91見たく肩から放熱フィンが出現するギミックを付け加えた(スカルヘッドユニットの邪魔にならないよう肩の側面から縦に出現)。
また、クロスボーンガンダム魔王のギミックを使い、サテライトシステムも使用可能じゃったりする。
ドラッヘ「X-0スカルって君、まさか!?」
カフェモカ「ハヤトさんの2つ名知ってるんですか?」
ドラッヘ「知ってるも何も有名じゃないか!何処からともなく現れてミッションの手伝いだけして帰っていく。後を付けて行ってもお化けの様に消えて消息を掴めない。機体の名前とその話から付いた2つ名は
誰がつけたんじゃろ?
ドラッヘ「なんで君はそうやって他人の為に戦えるん?ずっと聞いてみたくてね。いやー、これでも君のファンでね!どうだろう!フレンド登録して貰えないかな!?」
ウミネコ「あ、じゃあ私も!カフェモカちゃんも!」
ハヤト「どうぞ。」
カフェモカ「はい。」
ドラッヘ「ありがとう!」
ウミネコ「わーい!」
フレンド登録するだけでこんなに喜んでくれるんならいくらでもするよねぇ?
ハヤト「まぁ、あれ全部たまたまなんじゃけどねぇ。」
ウミネコ「たまたま?」
ハヤト「そう。今日もGBNは平和じゃねぇって思いながら飛びよったらたまたま苦戦しとるダイバー達が居って。何かもう、可哀想で…。」
ウミネコ「ほえー…そういう理由だったんだねぇ。というかさっきの話!シャフリヤールさんに会ったことあるの!?」
ハヤト「まぁ、フレンド登録してもらったけど。ねぇ?」
カフェモカ「はい。私も一緒にしてもらいました。」
ウミネコ「良いなー!」
良いなー良いなー、と言い続けるウミネコ。
ドラッへ「ウミネコはシャフリヤールの大ファンだからね。」
成程。じゃけぇこのテンションなんか。
カフェモカ「そろそろ行きましょう。」
それぞれ機体へ乗り込み、カタパルトへ移動する。
ドラッへ「じゃあ僕等から。ガンダムシメーレ、出撃するッ!」
カフェモカ「カフェモカ、アストレイ、出ます。」
ハヤト「X-0、行きます!」
飛び立った3機はゲートをくぐり、宇宙空間の指定されたポイントへ向かう。
今回の殲滅ミッションは全5ウェーブ。最終ウェーブにボス機体が出てくる。
ハヤト「そろそろ来そうなんじゃけど。」
最初は20機のデナン・ゾン。
カフェモカ「では私はそろそろ。」
ハヤト「ん。いつも通りじゃね。」
ドラッへ「カフェモカさんは?」
接近アラームが鳴り響く。
ハヤト「カフェの機体はスナイパータイプじゃけぇね。この宙域はデブリ
デナン・ゾンの武器、ショットランサーのヘビーマシンガンをすんでのところで躱す。
ハヤト「今のどっから出てきたん!?」
カフェモカ「デブリに隠れていたみたいですね!気を付けて下さい!隠れていた1機を撃破しました。」
残りは19機か。
俺はバタフライバスターでさっきのデナン・ゾンを撃ち抜く。残り18機。
ウミネコ「ドラッヘ、来よるよ!」
ドラッヘ「見えとる!」
ショットランサーを躱しすれ違いざまに太刀で真っ二つにする。残り17機。
カフェモカ「ハヤトさん右に避けて!」
言われるがまま右に避けるとさっきまで自分の居た場所に光線が走り、デナン・ゾン2体抜きしたのだった。残り15機。
俺も負けてはいられない。目の前に出てきたデナン・ゾンへ左のサーベルモードにしたバタフライバスターで横凪に斬り、そのまま回転しながらガンモードに戻し後ろにいる2体をそれぞれ撃ち抜く。残り12機。
ドラッヘ「1WAVEだけど1射ぐらいは大丈夫だよね!みんな避けて!デブリごと破壊する!」
そう言うと
ドラッヘ「回るよ!」
ウミネコ「行っけぇ!」
回転しながら発射されたバスターライフルはデブリごとデナン・ゾン達を木っ端微塵に破壊していき9機撃破した。残り3機。流石の威力じゃねぇ。
後ろから襲いかかって来ていたデナン・ゾンを躱し、自分の前に来たところでシザーアンカーを発射し目の前に引っ張ってきてバタフライバスターで切り裂いた。残り2機。
カフェモカ「後は、私がやります。」
そう一言だけ言うと瞬時に狙いを定め、1機ずつ流れる様に撃ち抜いた。
1WAVE目終了!
ドラッヘ「やっぱり人数多いと速い。それぞれ邪魔すること無く終わったし。ちゃんとバスターライフル避けてくれたし!w」
あれは流石にびっくりしたねぇ。
ハヤト「後何発残ってるんすか?」
ドラッヘ「5発。2、3WAVE目は使わずいきたいな。」
ハヤト「分かりました。じゃあ中、長距離は俺等が。」
カフェモカ「任せて下さい!」
ドラッヘ「ああ、頼むよ。」
ウミネコ「頑張ろー!」
ドラッヘ「ウミネコ何もしとらんじゃん。」
2WAVE目、デナン・ゾン30機。
3WAVE目、デナン・ゾン、デナン・ゲー15機づつ、計30機。
4WAVE目、デナン・ゾン、デナン・ゲー15機づつ、ベルガ・ダラス2機。計32機。
気付けばとうとう5WAVE目。4WAVE目にバスターライフルを1発使ったので残り4発。さて相手は…
カフェモカ「ビギナ・ギナ、ですね。」
ウミネコ「あれ、ベルガ・ギロスだっけ?」
そして、
ハヤト「X-13、か。」
それにデナン・ゾン、デナン・ゲー、ベルガ・ダラス。
ドラッヘ「X-13?そんなの出るの?」
カフェモカ「時々出てくるレア敵ですね。かと言って何かしらある訳ではありません。」
ウミネコ「なーんだ。つまんないの。」
ハヤト「ほいじゃあ俺相手してええですか?」
ドラッヘ「ええよ。でも!その前にィ!」
ウミネコ「バスター!」
バスターライフルの引き金を引き、殲滅していく。
カフェモカ「みるみる減っていきますね。」
ドラッヘ「もう1発ッ!」
黄色い閃光に呑まれたクロスボーン・バンガードの機体達は残すところビギナ・ギナ、ベルガ・ギロス、クロスボーンガンダムX-13、ベルガ・ダラス2機となっていた。
ハヤト「行くぞ!」
邪魔をするように前に出てきたベルガ・ダラスのマシンガンを避けながらサーベルモードにしたバタフライバスターを両手にX-13へ近付く。と、向こうも相手が俺だと分かり、ビーム・ザンバーを右手に飛んできた。
右手のバタフライバスターで斬り掛かるがビームザンバーで防がれる。すかさず左手のバタフライバスターで斬り掛かろうとすると、両肩部のビーム・ガンで攻撃してくる。ABCマントで機体を隠しながら下がり距離をとる。なんか、AIの反応速度違うんじゃけど!?レアと付くのには訳があるって事か?
【ドラッヘside】
バスターライフルは残り2発。さて、
ドラッヘ「カフェモカさん、僕等であの4機を倒さn…1機減った。」
カフェモカ「…すみません。ベルガ・ダラス討ちました。それと、呼びにくければカフェで大丈夫です。」
ドラッヘ「じゃあカフェさんで。それで「やろうと思えば1番遠くのベルガ・ダラス撃ち落とせます。」マジ!?」
カフェモカ「はい。レンジファンネルの出番です。」
そう言うとカフェさんの機体の後ろからファンネルが2つ飛んできて2つある銃口にそれぞれ合体した。
カフェモカ「目に見える距離なので本来なら要らないのですが、確実性を上げるために使います。」
ウミネコ「センサーなの?」
カフェモカ「いえ。射程を伸ばす為の追加ジェネレーターの様な物です。1個付ける事に射程が1.5倍、出来ますっ!」
喋りながら照準を合わせていたカフェさんは出来ます の言葉と同時に引き金を引き…
ウミネコ「すごーい…」
見事撃ち落とした。本当にぶち凄い。
ドラッヘ「負けてられない!カフェさん、後は僕が!」
カフェモカ「お願いします。」
両手で太刀を持ち、左肩に担ぐように振り上げながらウイングガンダムの翼を広げベルガ・ギロスへ飛んでいく。
ドラッヘ「はあっ!」
突き出されたショットランサーを右に躱しながら胴体をたたっ斬る。太刀を右手に持ち替えそのまま上へある程度飛び上がる。払うように右腕を振り、そのままビギナ・ギナへ向かって太刀を突き出し突っ込んでいく。
ドラッヘ「はあぁぁッ!」
ウミネコ「スットラーイク!」
ビギナ・ギナはビームライフルで応戦するが当たることはなく、しっかりと太刀で胸部を貫いた。
太刀の近くを足で踏み、太刀を引き抜き急いで離れた3秒後、ビギナ・ギナは爆殺を起こした。
ドラッヘ「ふぅ。カフェさん。ハヤト君の方は?」
カフェモカ「X-13が少々手強いみたいです。もしかしたら…」
ウミネコ「もしかしたら?」
カフェモカ「必殺技が見られるかも知れません!」
ドラッヘ「M.E.P.E.が見られるかもしれないのか!?」
カフェモカ「いえ、M.E.P.E.とは別です。確かにハヤトさんのX-0の必殺技の1つにM.E.P.E.はありますが、本当に必殺技って感じですよ。」
へぇ、楽しみだ。
【ハヤトside】
ビシィィイン!!
何度聞いたか分からない程聞いた、バタフライバスターとビームザンバーの鍔迫り合いの音。何方もほぼノーダメージで斬り合っている。クソっ!俺もまだまだ過ぎる訳か。情けな。…アレ使うしかないか。
ハヤト「最大解放!」
タッチパネルのYESを押す。すると、フェイスオープンと同時に肩から放熱フィンが出現し、僅かに銀色に輝く。
動き易くする為にABCマントを脱ぎ捨てる。
ハヤト「さあ、