駄文ですが、よろしくお願いします!
ゴグマモンを倒した龍護は、ハジメ達と共に封印の間から出て、錬成魔法で拠点を作り、ユエの過去を聞いていた。
「そうすると、ユエって少なくとも三百歳以上なわけか?」
「「「「……マナー違反」」」」
「流石にデリカシーがない気がするぞ」
ハジメの言葉に女性陣はジト目になり、龍護もハジメに注意した。
「吸血鬼って、皆そんなに長生きするのか?」
「……私が特別、再生で歳もとらない」
「不死身の固定魔法か」
「……うん」
「ところで、ユエはここがどの辺にか分かるか?地上への脱出の道とか」
「……分からない。でも、この迷宮は【反逆者】の1人が作ったと言われている」
「反逆者?」
「!?(反逆者だと!?)」
ハジメとユエの会話でユエの反逆者の言葉に、内心驚いた。
「……神が治めていた時代に、神に挑んだ、神の眷属の事」
「神と敵対した七人の存在だ」
「「「「「「「!?」」」」」」」
ユエが、反逆者の事を説明の続きを龍護が話した。
龍護の言葉に、全員驚いた。
「龍護知っているのか!?」
「少しな、前に壁画の事を話したろ」
「ああ」
「壁画は三枚あった。一枚は、神と盟友の絵、二枚目は、神と盟友が盟友の世界の邪神と魔物そして反逆者と戦った絵、最後が、盟友が長い眠りについた絵だ」
「二枚目は、おそらく邪神と魔物はおそらく盟友を討伐するために来た、デジモンだろう」
「「「「「「「え!?」」」」」」」
龍護は、協会で見た三枚の壁画を説明し、二枚目にデジモンが関わっていると予想した。そのことに、ハジメ達は驚いた。
「デジモンって誰だよ!?」
「流石に分からない」
「ルーチェモンに対抗できる存在で、11体の勢力が思いつかないんだ。もしかしたら、何体かはデジタルワールドに残っていた可能性はあるが、せめて数体だけでも名前が分かれば、答えられそうなんだが」
「そうか」
ハジメは、少し興奮したようにデジモンについて聞いたが、龍護も壁画の絵と数ではそこまで予想が出来なかった。
「話が脱線したな、ユエ続きを頼む」
「…うん、世界を滅ぼそうとしたと伝わっている……目論見外れて反逆者が逃走した場所が【大迷宮】」
「じゃあここ、【オルクス大迷宮】も」
「うん……大迷宮の一番深い所に、反逆者の住処があるみたい」
「奈落の底の最深部……か……」
「そこなら、地上への道があるかも」
「なるほど、神代の魔法使いなら転移系の魔法で地上とのルートを作っていても不思議じゃない」
龍護は、ユエに話しの続きをお願いした。
ユエの話で、ハジメ達は地上に戻れる希望が見えたことに喜んだ。
「ユエ、邪神や魔物の名前を知らないか?」
「……わからない」
「そうか」
龍護は、ユエに邪神達の事を聞いたが、ユエは何も知らなかった。
「……ハジメ達は、どうしてここにいるの?」
「……そうだな、あまり面白くは無いが……聞くか?」
「……んっ!」
ハジメの言葉にユエは頷く。
ハジメは今までの事を掻い摘んで話し、大体の話を終わった時、ユエはグスッっと泣いた。
「いきなりどうした?」
「……ぐす……ハジメ……つらい……私もつらい……」
「気にするなよ……龍護?」
「?」
ユエが泣いた理由を聞いたハジメは気にしない様に言うと、龍護がユエに近づいた。
「お前はすごいなユエ」
「え?」
「300年も孤独にいながら壊れることも出来ないなか、誰かの不幸を自分の様に涙を流すその優しさ、ユエはすごいよ」
「……」
龍護は、ユエに目線に合わせてユエの頭を撫でながらユエに優しい声で言った。
撫でられているユエは黙って龍護を見つめた。
「……リュウゴ」
「ん?」
「……兄様って呼んでいい?」
「は?」
「「「「え?」」」」
「「ぶふ!?」」
ユエは、龍護に兄と呼んでいいかと聞いた。それを聞いた龍護と女性陣は、ユエが言った内容に声を少し出したが、ハジメとアグモンは、口を抑えて笑いを堪えた。
その理由は、龍護は小学生の時期に恵利と鈴に、『お兄ちゃん』と呼ばれていたからだ。
アグモンは直接見ていたのと、ハジメは龍護達に聞いていたからだ。
「……ユエ、なんでその呼び方なのかな?」
「頭を撫でられた時に、そう感じたから」
「……」
「……ダメ?」
「ハ〜、わかったよ」
「!……うん」
龍護は、口の端を引き付きながらユエに聞いたが、龍護の行動でユエは本能的に感じたようだ。
龍護は最初、黙っていたが、ユエの一言で、承諾した。
ユエも、その答えに嬉しそうに頷いた。
「そろそろ飯にするか!園部、頼む」
「ええ」
話がある程度終わり、龍護は、優花に調理を頼んだ。
「……そう言えば、ユエは魔物肉って食べれるのか?」
ハジメは、ユエに訪ねた。
「食事は要らない」
ユエは、顔を横に振りそう答えた。
「まぁ、300年も封印されて生きているんだから食わなくっても大丈夫だろうが……餓鬼感とかとか感じないのか?」
「感じる。……でも、もう大丈夫」
「大丈夫?何か食ったのか?」
ハジメの疑問に、ユエは答え、その答えに疑問を感じたハジメは、聞き返した。
ユエは、ハジメを指さしながら答えた。
「ハジメの血」
「ああ、俺の血。ってことは、吸血鬼は血が飲めば特に食事は不要ってことか?」
「……食事でも栄養はとれる。……でも血の方が効率的」
「ちょっと!!」
ユエは、答えながらハジメに舌なめずりしながらにじり寄った。
それに、香織は声を出しながら、ユエを止めた。
「何してるの!ユエ!」
「……ハジメの血は美味」
「それなら!赤木君の血でもいいじゃない!血の気が多いし!」
「おい!!」
香織は、ユエに問いただしユエはご馳走を追わずけになった子犬のように落ち込み、答えた。
ユエの答えに香織は龍護を生贄にしたのだ。
それには、龍護は少し怒りを含んだ声を出した。
「なに人を生贄にしてるんだ!」
「でも、赤木君なら」
「お前な!」
龍護は、怒りながら香織に問い詰め、香織は怒られた子供の様な態度で答えた。
その答えに、龍護は更に怒った。
それから、今後のことを考えデジモン以外の血を試食?会が始まった。
錬成で作ったお猪口に各自の血を入れ、ユエの前に並ばれた。
「まずハジメから」
「ハジメの血……何種類もの野菜や肉をじっくりコトコト煮込んだスープ……味も濃度も抜群……やっぱり美味しい……」
「……」
ユエは、ハジメの血を口の中で味わい、味を堪能した後、味の感想を言った。
ハジメ本人はなんとも言えない気持ちであった。
「次は、カオリ」
「……美味、色とりどりのフルーツを混ぜたような味」
「そ、そう」
二番手の香織の血を味わい、苦笑した。
「次は、シズク」
「……美味、上質な紅茶で午後の一時に最適」
「……」
三番手の雫は、ユエの答えに複雑な顔をするしかなかった。
「……次はユウカ」
「……何十年も熟成させた高級なワインのよう」
「どうも」
四番手の優花は、ユエの感想にどうでもいいかのように答えるだけだった。
「最後は、兄様の」
「……おお!」
「?」
最後の龍護の番になり血を飲んだ。すると、今までにない反応をユエはした。
龍護も今までにない反応に首を傾げた。
「不思議な味、飲んだら力が漲るような感じがする。……これなら連日の激務も乗り越えられる!」
「エナジードリンクか!?」
その反応と評価は、まるでブラック企業に就職したサラリーマンが初めてエナジードリンクを飲んだような反応だった。ユエも、飲んで感想を言った後、少し決め顔をしながら龍護にサムズアップした。
思わず龍護は、大声で突っ込んだ。
「「「「「「「「ごちそうさまでした」」」」」」」」
ピキピキ
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
龍護達が食事を終えた時、デジタマの天辺がひび割れ始めたのだ。
それに、全員はデジタマに注目した。
「おい、龍護」
「ああ!生まれるぞ!」
ハジメは静かな声で、龍護に確認した。
龍護は、少し興奮したように答え、デジタマを見つめた。
「キュイ」
デジタマから産まれたのは、大きな一本の耳のフサフサした毛並みのデジモンだった。
「!?兄様この子は!?」
「見たこと無いデジモンだな。ちょっと待ってろ」
ユエは少し興奮しながら、龍護に産まれたデジモンを聞いてきた。
龍護も初めてのデジモンだったため、デジヴァイスで調べた。
「出た! ピョンモン 幼年期Ⅰ スライム型 必殺技はイヤンタ」
「よろしく、ピョンモン」
「キュイ!」
「!?」
龍護は、デジヴァイスに出た産まれたばかりのデジモンの情報を読み上げた。
名前が、分かりユエはピョンモンの頭を撫でながら話しかけ、ピョンモンもそれに答えるように鳴いた。
すると、ユエとピョンモンの間に光が現れ、光は直ぐに消えユエの手には白い縁取りのDアークが現れた。
「これで、ユエもテイマーだな」
ユエとピョンモンが龍護達の仲間になった。
いかがでしたでしょうか?
次回もよろしくお願いします
デジモン図鑑
ピョンモン
レベル
幼年期Ⅰ
タイプ
スライム型
必殺技
・イヤンタ
プロフィール
大きな1つの耳とフサフサな体毛に覆われている幼年期デジモン。生まれた時から恥ずかしがり屋で、目を見つめるとすぐに顔を伏せてしまう。しかし懐っこさも持ち、気になるデジモンには体をすりすりして積極的にスキンシップをとる様子も見られている。ちょっかいを出してくる相手は嫌い、大きな耳でひっぱたく『イヤンタ』で成長期デジモンも吹っ飛ばす威力がある。同じく、耳に響くような大きな音を出すモノを嫌い、耳を伏せて去っていく。