駄文ですがどうぞ( ゚∀゚)つ
両手で顔を庇い、目を閉じていた竜護達は、ざわざわと騒ぐ複数の気配を感じ目を開ける。そして、目にしたのは、巨大な壁画だった。後光を背負い長い金髪を靡かせてうっすらと微笑む中性的な顔立ちが描かれていた。それを見た竜護はどこか気味が悪いと思っていた。
竜護が周りを見ると、大理石のような素材で出来た大聖堂のような雰囲気の広間だった。
周りには魔方陣が出ていたときに教室内にいたクラスメイトと教師がおり、さらに三十人近くの人々が祈りを捧げる体勢をしていた。
その中で、豪奢で煌びやかな衣装を纏っている老人が竜護達に話しかける。
「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」
その後、イシュタルと名乗った老人は竜護達を別室に案内をした。移動中に竜護がハジメ達に声をかけた。
「ハジメ、幸利、浩介、恵理、鈴、白崎、八重樫」
「「「「「「「!?」」」」」」」
「もし、戦争とかになったら訓練をするように言って戦争に参加しないように言葉を濁してくれ」
「「「「「「「わかった」」」」」」」
竜護はこの後話をする内容を予想し、話を聞いてくれるメンバーに声を掛け指示を出しておいた。
案内された別の広間にいくつもの長テーブルと椅子が置いてあった。上座に近い席に畑山愛子先生と光輝、龍太郎、雫が座り残りは適当に座った。
竜護達は最後方だ。席の位置は、浩介、鈴、恵理、幸利、竜護、ハジメ、香織の順だ。
全員が着席すると、絶妙なタイミングでカートを押しながらメイド達が入ってきた。どれも美人・美少女と言えるレベルである。
男子達は凝視し、そんな男子を女子は、氷河期のような冷たい目で見ていた。
竜護は、転移してから警戒してるので、メイドの方も警戒する形で見ているだけであった。ハジメも凝視しそうになったが、香織の目線ですぐにやめた。
全員に飲み物が行き渡るのを確認するとイシュタルが話し始めた。
「さて、あなた方におかれましてはさぞ混乱されていることでしょう。一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」
そう言って始めたイシュタルの話を纏めると。
まず、この世界はトータスと呼ばれている。そして、トータスには大きく分けて三つの種族がある。一つは人間族、北一帯を支配をしている。次に魔人族は南一帯をしている。最後が獣人族、東の巨大な樹海の中でひっそりと生きている。その中で、人間族と魔人族は何百年も戦争を続けていた。人間族は数で、魔人族は質で勝っており戦力は拮抗し大規模な戦争はここ数十年起きていなかったが、最近、魔人族は魔物を使役し始めたのだ。本来なら出来ても一、二匹程度だったが今ではその常識も無くなってしまった。人間族の数と言うアドバンテージが無くなってしまったのだ。
「あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間族が崇める守護神、聖教教会の唯一神にして、この世界を創られた至上の神。おそらく、エヒト様は悟られたのでしょう。このままでは人間族は滅ぶと。それを回避するためにあなた方を喚ばれた。この世界よりも上位の世界の人間であるあなた方は、この世界の人間よりも優れた力を有しているのです」
イシュタルの表情は恍惚としていた。おそらく神託を来たときのことを思い出しているのだろう。
「ねぇ、どう思う」
「どう見ても胡散臭いだろ」
「そうだな、少なくともこの世界は」
「「「神の遊戯盤」」」
ハジメ、幸利、竜護はさっきのイシュタルの話を聞いて三人は話をし、トータスがどんな場所か結論付けた。
「大方、魔人族が魔物を使役できる特殊なマジックアイテムか魔法でも見つけたんだろ」
「そして、人間族が不利になりゲームバランスが崩れ」
「俺たちの世界を見つけ俺たちをチートキャラとしてバランスを戻そうとした」
竜護の考えにハジメが状況を言い、幸利が自分達がなぜトータスに喚ばれたか答えを言った。
竜護達が分析をしてると。
「ふざけないで下さい!」
愛子が突然立ち上がり猛然と抗議をした。
「この子達に戦争をさせようってことですよね!そんなこと許しません!先生は絶対許しませんよ!早く私たちを元の世界に戻してください!あなた達のしてるのはただの誘拐ですよ!」
愛子の行動にほとんどの生徒はほんわかな気持ちになってるが、イシュタルの一言に凍りついた。
「お気持ちは察しますが、我々では元の世界には戻せません」
「戻せないってどういうことですか!?喚べたのなら帰すことも」
「あんた方を召喚したのはエヒト様です。我々では異世界に干渉できる魔法はできません。帰還できるのもエヒト様の御意思次第ということですな」
「そ、そんな」
愛子は突きつけられた現実に力なく椅子に腰かけるのだ。
そしてようやく現状を理解した生徒達は騒ぎだした。
「嘘だろ?帰れないのかよ!?」
「イヤ~~~!?」
「ふざけんな!!」
「なんで、なんで、なんで」
パニック状態なった生徒達。竜護達も平気では無いがオタク知識があり予想はしていた。そのため冷静に状況が見れた。そして、これから始まる愚かな茶番も予想できた。
バン!
『!?』
「みんな、ここでイシュタルさんに文句言っても意味がない。彼でもどうしようもないんだ。俺は戦おうと思う」
「(バカか!)」
光輝は机を叩きみんなの注目させ戦争に参加すると言った。竜護は光輝の発言に内心で毒づいた。
「この世界の人たちが滅亡の危機にあるのは事実だ。それを知って俺は無視できない。それにこの世界に召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。イシュタルさん?どうですか?」
「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」
「俺たちには大きな力があるんですよね?」
「ええ、この世界の者と比べると数倍から数十倍になると考えられます」
「うん、なら大丈夫だ。俺は戦う、この世界の人々を救い、皆を元の世界に帰れるようにする」
「(ふざけるな!戦いがどんなのか分かってるのか!?命を失うかもしれない恐怖、仲間を失う絶望を!!)」
光輝を見た一部を除いた生徒達は絶望から希望を見つけたかのように光輝を見ていた。そんな中竜護は堪えながら内心で叫んでいた。竜護はかつてデジモンと戦っている経験があるから分かる。戦う恐怖を仲間であるレオモンを救えず死なせてしまった。そのとき感じた絶望は竜護は覚えている。いや忘れられないだろう。
「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。おれもやるぜ?」
「龍太郎」
「少なくとも帰れないみたいね。なら自分の身を守るために訓練は参加しましょう」
「雫」
「えっと、雫ちゃんがするなら私も訓練は頑張るよ」
「香織」
光輝の言葉に龍太郎は賛同し、雫と香織は竜護の言う通りに訓練は参加すると言って戦争に参加しないように予防線を張った。次々に賛同するクラスメイトに愛子は止めようとしたがまるで無意味だった。
それから竜護達は神山の麓かハイリヒ王国行き、国王や王妃、騎士団長や高い地位の貴族の挨拶をし、その夜勇者を歓迎する晩餐会が開かれた。
「…(神がもし特殊な魔法で呼び出したのなら逆もあるかも知れない。そのためにも、この世界の魔法や歴史、魔人族がどんな存在なのか色々調べるのは山積みだな)はぁ~」
竜護は晩餐会の会場の隅でこれからの事を考えていた。
竜護が会場様子を見ると、会場では好きに食事をしたり、貴族と話をしたりなど一部を除いて楽しんでいた。
「(呑気なものだ。戦争になれば殺し合いをし、良くても体の一部がなくなり、悪くて捕虜になり尋問と言う名のサンドバックや○安婦辺りだろうな。教会の機嫌を損ねれば魔女裁判もあり得る。死が救済になるって聞いたことがあるがひどい目に遭うなら死んだ方が救いかもしれないな)」
晩餐を楽しんでいる生徒達に呆れてこれから起こる事を予想していた。
晩餐会も終わり各自の部屋に案内をされ明日の訓練のために眠りについた。ほとんどの生徒が期待に胸を膨らませていたが、竜護達の一部の者は、不安になっていた。
こうして竜護達はトータスの初日を終えた。
~~翌日・訓練場~~
トータス召喚二日目の朝を迎えた。竜護達は朝食をすませ動きやすい服装に着替え外に出た。
まず、竜護達に十二センチ✕七センチの銀色のプレートを配られた。
「よし、全員に配ったな。まず配ったものはステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。身分証の代わりにもなるから迷子になっても大丈夫だ。失くすなよ」
竜護達にプレートの説明をしているのは、騎士団長のメルド・ロギンスだ。
なぜ、騎士団長が訓練に参加しているのか、勇者一行を半端なものには任せられないということから団長であるメルドが教官をしているのだ。ちなみに、「むしろ面倒な雑務を副長に押し付けられる」と言っていた。副長の安否が心配になる。
「プレートの一面に魔方陣が刻まれているだろ。そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔方陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される」
メルドの指示に竜護は指に傷を作り血を出して魔方陣に着けた。ステータスプレートが一瞬輝き、直後。オレンジ色に変わった。竜護がプレートに出た文字を見る。
「!?」
赤木竜護 17歳 男 レベル:1
天職:錬成師・■■■■テイマー
筋力:120(X)
体力:110(X)
耐性:100(X)
敏捷:130(X)
魔力:80(X)
魔耐:90(X)
技能:言語理解・錬成・■■・■■■■■・■■■■■■■作製・■■■の加護
竜護のステータスは一部が読めないようになっていた。
「(天職の方は心当たりはあるが、見えない部分はいったい何だ。加護の三文字エヒトか?まさか、それなら文字も見えるだろうし天職も戦闘に関する物のはず、なら別の名前か?)」
竜護は自分のステータスを見て様々な考えを出した。
「全員見れたか? 説明するぞ? まず、最初に〝レベル〟があるだろう? それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない」
みんなが自分達のステータスを確認をすると、メルドがステータスプレートの説明を続けた。
「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなる。詳しいことはわかっていないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」
「(どう見ても戦闘職じゃない俺にもあるのだろうか?)」
「次に〝天職〟ってのがあるだろう? それは言うなれば〝才能〟だ。末尾にある〝技能〟と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」
「(この世界の技術力は魔法の力を除けば中世のヨーロッパぐらいの文明だな。非戦系でも知識さえあればなんとかなるかもしれないな)」
「後は……各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだ! あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」
「(内容を見られるのは少し嫌だが教会に目をつけられるのはまだ早い、仕方ないか、……ん?ハジメ?)」
竜護は自分のステータス・天職・状況を見て今後どうするか考えているとハジメの様子がおかしいことに気がついた。
まるで、絶望をしているかのように。
「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か……技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外な奴め!頼もしい限だ!」
「いや~、あはは・・・」
天之河光輝 17歳 男 レベル1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
「(技能は兎も角、ステータスがなんか適当感ハンパないな、なんか初心者が作るチートキャラみたいだな)」
竜護が光輝のステータス見て作為的に感じていた。
「(ん?ハジメの番か)」
南雲ハジメ 17歳 男 レベル:1
天職:錬成師
筋力:10
体力:10
耐性:10
敏捷:10
魔力:10
魔耐:10
技能:錬成・言語理解
メルドがハジメの見て笑顔のまま固まり、「見間違いか?」とステータスプレートを叩いてみたり、光にかざしてみたりした後、物凄く微妙な表情でプレートを返した。
「ああ、その、何だ。錬成師というのは、まぁ、言ってみれば鍛冶職のことだ。鍛冶するときに便利だとか・・・」
メルドは歯切れ悪そうに説明をしたが、その事でハジメを目の敵にしている男子が何もしない訳がない。
「おいおい、南雲。もしかしてお前、非戦系か? 鍛治職でどうやって戦うんだよ? メルドさん、その錬成師って珍しいんっすか?」
「・・・いや、鍛治職の十人に一人は持っている。国お抱えの職人は全員持っているな」
「おいおい、南雲~。お前、そんなんで戦えるわけ?」
「さぁ、やってみないと分からないかな」
檜山がここぞとばかりに気持ち悪い笑みを出しながらハジメに絡んできた。
メルドに錬成師の割合を聞き獲物を見つけた下っ端のハイエナのような笑みになりながらハジメに突っ掛かってきた。
ハジメもやんわりと言い難を逃れようとしていた。
「じゃあさ、ちょっとステータス見せてみろよ。天職がショボイ分ステータスは高いんだよなぁ~?」
ハジメは逃れられないと思いやれやれと溜息を吐きながら投げやり気味にステータスプレートを渡した。
ハジメのステータスプレートを見た檜山は、爆笑しハジメをバカにした。
「ぶっはははっ~、なんだこれ! 完全に一般人じゃねぇか!」
それに同調した檜山の取り巻きの男子達も笑い出した。
「ぎゃははは~、むしろ平均が10なんだから、場合によっちゃその辺の子供より弱いかもな~」
「ヒァハハハ~、無理無理! 直ぐ死ぬってコイツ! 肉壁にもならねぇよ!」
一部の生徒以外もハジメの事を嘲笑っていた。
そんな中、動いた人物がいる。
「いい加減にしろ」
竜護だ。
竜護は、檜山が持っているハジメのステータスプレートを奪いハジメに返した。
「ありがとう、竜護」
「いいって気にするな」
「おい!何すんだ!!」
竜護からハジメのステータスプレートを奪われそのまま返された事が気に入らなかったのか檜山が竜護に切れた。
「くだらねー事しているのを止めたんだろうが」
「なに!」
「ハジメ」
「なに?」
竜護は檜山の事を無視しハジメに声を掛けた。
「お前、自分の天職が外れだと思っているのか?」
「!?うん」
「は~、『全は一、一は全』」
「!?」
竜護に図星を言われ落ち込みながら答えたハジメだが、竜護は、呆れ半分のため息をついたあと、ある言葉を言った。
その言葉の意味をハジメはすぐに気づいた。
「『栄光ある紋章の本来の役割は』」
「・・・」
「ハジメ、俺たちの世界じゃ魔法なんて無かったんだからさ、一つ使えれば万々歳じゃないか、むしろ一つの事に集中できる。そうだろ」
「・・・一つの事に」
「ハジメ極めろ。極めて極めて誰にも負けない強さを持て、お前にはそれが出来る知識と集中力がある」
「竜護」
「それに」
「?」
「・・・支えてくれる奥さんがいるからな」
「~~!」
竜護はハジメに自分に何が出来るのか何をすればいいのかヒントを出しそして励ました。
竜護の言葉に少し自信がついたハジメにからかい半分でいつもにネタを言った。本来言い返すのだが、周りにハジメと香織の関係を知らない人が多くいるため言い返せないでいた
「おい!赤木!!」
「なんだ」
「偉そうに言ってるが、お前はどうなんだよ!」
先程から相手にされてない檜山が竜護に突っ掛かってきた。その言葉に、まだ見せてないことに気がつきメルドに渡した。
「メルドさんお願いします」
「あ、ああ」
「ある意味天之河以上、ある意味ハジメ以下だな」
「?な!?なんだこれは!?」
竜護がメルドにステータスプレートを渡し、それを戸惑いながらメルドは受け取った。
竜護の言葉にメルドは最初はわからなかったが、内容を見て驚いていた。
それもそのはず、天職は二つありそのうち一つは一部見れなかったのだ。技能も殆どわからない状態になっている上、ステータスの魔系は天之河には劣ってるが、それ以外は、天之河に勝っている。総合数ではむしろ越えている状態だ。
「たぶん、文字化けは特殊な条件が必要だと思います。ステータスの方のXはわかりませんが」
「そ、そうか」
ステータスに関して竜護の意見をメルドに伝え、メルドもとりあえずそれで納得した。
「・・・」
そのとき、天之河が竜護を睨んでいたのは誰も気づいていなかった。
「南雲君、気にすることはありませんよ! 先生だって非戦系? とかいう天職ですし、ステータスだってほとんど平均です。南雲君は一人じゃありませんからね! ほらっ!」
愛子先生はハジメに自分のステータスを見せた。
そこには、
畑山愛子 25歳 女 レベル:1
天職:作農師
筋力:5
体力:10
耐性:10
敏捷:5
魔力:100
魔耐:10
技能:土壌管理・土壌回復・範囲耕作・成長促進・品種改良・植物系鑑定・肥料生成・混在育成・自動収穫・発酵操作・範囲温度調整・農場結界・豊穣天雨・言語理解
特化型のチートだった。
「「・・・」」
愛子先生に見せてもらったステータスプレートを見たハジメと竜護は、無言になってしまった
「先生」
「赤木くん?」
竜護に声を掛けられた愛子先生は、竜護の方を見た。
「空気読んでください」
「ええ!?」
竜護の一言にただただ驚くだけだった。