駄文ですが、よろしくお願いします。
誤字報告してくださったユーザーの皆さんありがとうございます
まだデジモン要素出てないのにUA一万超えには少し驚いた。
後二話位でデジモンを出す予定です。
日が昇って間もない頃、竜護達は【オルクス大迷宮】の正面入口がある広場に集まっていた。
入口付近では露天も出ており、活気ついている。
誰もが少しばかりの緊張と未知への好奇心を浮かべていた。
だが、竜護は少し違っていた。
「(ここが大迷宮、なんか六年前のデジタルワールドを思い出すな)」
竜護は六年前のクルモンを助けに行く為にデジタルワールドに行ったことを思い出していた。
だからこそ、不安にもなっていた。大迷宮には魔物もそうだが、罠も存在している。竜護はいくら騎士団が同行しているからといっても安心は出来なかった。むしろ、誰かが罠に掛かり危険な目にあわないか不安でしかなかった。
竜護達はメルド団長の後を付いていった。
迷宮の中は緑光石という特殊な鉱物のお陰で薄ぼんやり発光しているためだ。
しばらく何事もなく進んでいくと広間に出た。
竜護達が辺りを見渡してると、壁の隙間から灰色の毛玉が出てきた。
「よし、戦闘の前に質問だ。あの魔物はなんだ?光輝」
「え、えっと」
メルドの問題に天之河が指名されたが、答えられなかった。天之河だけではなく誰も答えられなかった。ただ二人を除けば、
「「はい!」」
竜護とハジメである。
「よし、ハジメ答えてみろ」
「ラットマン、見た目は筋肉質だがそれは見かけ倒し、注意するべきはすばしっこい動き」
「正解だ」
メルドの質問にハジメは迷いなく答えた。
本来、魔物の質問はする予定ではなかったが、竜護が提案したのだ。
それは、ハジメが小悪党四人組にリンチされた日、天之河のハジメが努力をしてない発言をしたのが切っ掛けだった。
竜護は大迷宮に行くことを聞いたすぐにハジメを連れてメルドのいる部屋に向かった。
メルドに今回の事を伝え、ハジメのすることの重要さを教えるべきだと提案した。
魔物に遭遇したら魔物の名前や特徴を質問して欲しいという内容だった。
最初は、メルドもどうするか悩んだが、魔人族の魔物の使役について指摘し情報があるのと無いのとで違うことを言うと、まずメルドはハジメに魔物の名前や特徴を言い、それをハジメが答えるのを繰り返した。
結果全問正解したのだ。特徴や名前が似た者も間違えずに答えられていた。
ハジメ曰く、「モンハンのモンスターを全部覚えるぐらい簡単だった」と言っていた。
竜護もハジメほどではないが、九割は答えられていた。
その事からメルドは竜護の提案を受け入れたのだ。
「その通りだ。奴の動きをよく見れば問題ない」
「っく」
ハジメの答えにメルドは頷きみんなにアドバイスをしたのだ。
その事を天之河は悔しがっていた。
そして訓練が始まった。全員交代で魔物と戦っていた。
魔物が変わる毎に質問をしたが、竜護とハジメ以外答えられなかった。そしてこの質問が少なからず情報の有無の違いがあることを理解させる事ができたのだ。
階層が進み竜護とハジメの番になったのだ。
「よし、ハジメ、竜護前に出ろ」
「「はい」」
竜護達の前にいるのは、オオカミ型の魔物である。
「ハジメ、無理に当てるな。兎に角相手の動きを制限しろいいな」
「うん」
竜護の武器は、トンファーで、ハジメの武器は篭手型のグローブにパチンコを着けたものだ。
「うおおおおお!!」
「ガァ!」
竜護は前に出てトンファーを構えながら魔物に向かった。
「おりゃ!」
「ガァ!?」
竜護はタイミングを合わせ魔物にトンファーで殴った。
その間のハジメは、竜護の邪魔にならないようにしながら、パチンコで魔物に当てたり魔物の近くに当て動きを制限していた。
「!?竜護後ろ!!」
「《錬成》」
「ガ!」
「サンキュー、ハジメ」
「うん」
離れて掩護射撃をしていたハジメは、竜護の後ろから襲いかかる魔物に気づき声を出す。それに気づいた竜護は両手のトンファーの端と端を着けて錬成を使って繋げこん棒のようにして後ろの魔物にぶつけて倒した。
「!?ハジメ!そっちに一匹行ったぞ!」
「了解!」
パン!
「《錬成》」
「ギャ!?」
魔物の数が残り二体になったとき、一匹がハジメの方に向かったのだ。竜護はハジメに伝え、ハジメはすぐに両手を合わせ地面に手を付き錬成で地面からトゲを出し魔物を殺したのである。
「ほぅ」
「「「「「「………」」」」」」
竜護達の戦いにメルドや騎士達は関心をし、クラスメイト達は一部を除いて、唖然としていた。
竜護の場合、高いステータスがあるため戦闘職でなくても戦えると思っていたが、ハジメの場合、ステータスも低く非戦闘職だったので戦えないと思っていた。
だが、ハジメはパチンコを使ったスリングショットで魔物の動きを制限したり、錬成で魔物を倒したりしていた。
順調に進んでいた。今は小休止に入り、ハジメが前方を見ると香織と目があったのだ。彼女がハジメの方を見て微笑みながら小さく手を振るうと、ハジメも小さく手を振り返した。ハジメの返しに嬉しそうな表情になる。それを見ていた雫と恵理と鈴が忍び笑いをし、雫が小声で話しかけた。
「香織、なに南雲君と見つめ合っているのよ?迷宮の中でラブコメなんて随分と余裕じゃない?」
「「うんうん」」
からかうような口調に二人が頷き思わず顔を赤らめる香織。怒ったように雫達に反論する。
「もう、三人とも!変なこと言わないで!私はただ、ハジメくん大丈夫かなって、それだけだよ!」
「「「それがラブコメしてるってことでしょ?」」」
「もうっ」
香織の反論も三人のハモった言葉に、香織はすねた。そして香織は雫に小さな反撃をした。
「それなら!雫ちゃんだって、彼にラブコメしてるじゃない!」
「べ、別に!赤木君とはなにも!」
「「「赤木君?」」」
「あっ」
香織の小さな仕返しに、雫は動揺しながら竜護の名前が出たことを三人は見逃さなかった。雫も気づいたが後の祭りだったのだ。
「ねぇ、雫ちゃん、私彼としか言ってないのに何で赤木君の名前が出てくるのかな?」
「そ、それは」
「ボクも気になるな~、竜護くんの名前が出るほど親しかったけ?」
「うぅ~」
「ほら~、シズシズ~、言いなよ~」
「わ、分かったわよ」
香織達の尋問に耐えきれずに雫は昨夜の竜護との話をしたのだ。
「「「…………」」」
「な、なによ」
「「「十分ラブコメしてるね」」」
「もうやめて」
雫の話を聞いて最初三人は黙っていたが、一言雫に言うと雫は顔を赤くし下を向いてしまった。
一行は二十階層を探索していた。
そこで、
「この馬鹿者が。気持ちはわかるがな、こんな狭いところで使う技じゃないだろうが!崩落でもしたらどうすんだ!」
メルドが天之河に説教をしていた。
その理由が、ロックマウントの固有魔法“威圧の咆哮”で動きが一時的に相手を麻痺させる。
その効果をもろに受けてしまい、天之河達の動きが止められその間にロックマウントは後方で詠唱を唱えていた香織達に岩を投げたのだがその岩が擬態したロックマウントだったのだ。ロックマウントの発情した顔に驚いた香織達は詠唱を中断してしまったのだ。
幸いメルドが迫るロックマウントを倒した為大丈夫だったが、女性にとってはトラウマものだったろう、少し涙目になっていた。
それを見た麻痺が解けた天之河は、大技である天翔閃を使ったのである。
ロックマウントは倒されたが、狭い空間では危険な大技を使った天之河はメルドに説教を受けたのだ。
メルドの説教が終った時、
「……あれ、何かな?キラキラしている……」
香織が崩れた壁の方を指差した。
その言葉に、全員が香織の指差す方に目を向けた。
そこには青白く発光する鉱物が壁から生えていた。まるでインディコライトが内包された水晶のようである。
「ほぉ~、あれはグランツ鉱石だな。大きさも中々だ。珍しい」
「なあ、ハジメ確かグランツ鉱石って」
「うん、宝石の原石で、求婚の際に選ばれる宝石トップスリーに入るものだね」
メルドが鉱石に関心してると、竜護がハジメに鉱石の事を聞き、竜護に説明した。
「素敵……」
香織が、メルドの説明を聞いて頬を染めながら誰にも気づかれない程度にチラリとハジメに視線を向けた。もっとも、雫と竜護は気がついていたが……
「だったら俺らで回収しようぜ!」
そう言って唐突に動き出したのは檜山だった。グランツ鉱石に向けてヒョイヒョイと崩れた壁を登っていく。それに慌てるのはメルドと竜護だ。
「こら!勝手なことをするな!安全確認もまだなんだぞ!」
「バカ!明らかに罠みたいな場所に行くな!転移系の罠だったらどうするんだ!」
しかし、檜山は聞こえないふりをして、とうとう鉱石の場所に辿り着いてしまった。メルドは、止めようと檜山を追いかける。同時に騎士団員の一人がフェアスコープで鉱石の辺りを確認すると、一気に青ざめた。
「団長!トラップです!」
「ッ!?」
しかし、メルド達の警告も一歩遅かった。
檜山がグランツ鉱石に触れた瞬間、鉱石を中心に魔方陣が広がる。
魔方陣は瞬く間に部屋全体に広がり輝きを増していった。まるで、召喚されたあの日の再現だ。
「くっ、撤退だ!早くこの部屋から出ろ!」
メルドの言葉に生徒達が急いで部屋の外に向かうが……間に合わなかった。
部屋の中に光が満ち、竜護達の視界を白一色に染める。と同時に、一瞬の浮遊感が襲った。
竜護達が転移した場所は、巨大な石造りの橋の上だった。
長さはざっと百メートルはありそうだ。天井も高く二十メートルはあるだろう。橋の下は川がなく、全く何も見えない闇が広がっていた。
竜護達はその巨大な橋の中程にいた。橋の両サイドにはそれぞれ、奥へと続く通路と上階への階段が見える。
それを確認したメルドが、険しい表情をしながら指示を飛ばした。
「お前達、直ぐに立ち上がって、あの階段の場所まで行け。急げ!」
雷の如く轟いた号令に、わたわたと動き出す生徒達。
しかし、トラップはこれだけではなかった。
橋の両サイドに赤黒い魔方陣が現れた。通路側には十メートル近くあり、階段側には一メートル位だが、おびただしい数だった。
階段側からは骨格だけの体に剣を装備した魔物トラウムソルジャーが溢れるように出現する。
通路側の魔方陣からは、体長十メートル級の四足で頭部に兜のような物を取り付けた魔物が出現したのだ。
誰もが足を止め呆然としている中、メルドの呻くような呟きがやけに響いた。
「まさか……ベヒモス……なのか……」
駄文でしたが、読んでくださってありがとうございます
次回からはデジモン要素を出します