ありふれた職業とテイマーで世界最強   作:ゲキ

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誤字報告してくれた皆さんありがとうございます
駄文ですが、どうぞ


絶望からの帰還/竜護の怒りの限界

魔法の衝撃衝撃によりハジメと香織は奈落に落ちてしまった。

 

「……ウソだろ」

 

二人が奈落に落ちるのを見ていた竜護は、奈落の方に向かっていった。

 

「「竜護!?」」

 

奈落の方に進もうとした竜護を浩介と幸利が止めたのだ。

 

「離してくれ!ハジメと白崎が!?」

 

「気持ちはわかるが!」

 

「これ以上は、お前も落ちてしまう!」

 

「でも!でも!」

 

二人の拘束をほどきながら竜護は奈落の方に向かっていた。それを浩介と幸利が説得をして止めようとした。それでも進もうとした竜護、そんな時、

 

「離して!!!!香織!?香織!?」

 

「!?……八重樫」

 

「雫!落ち着け!」

 

「雫!これ以上は!」

 

雫の叫ぶ声に我を取り戻し雫の方を向いた。

雫は涙を流しながら、竜護と同じように奈落に向かおうとしていた。それを坂上と天之河が止めながら説得をしていた。

 

「……」

 

「竜護」

 

「……ごめん、もう大丈夫だから」

 

竜護は、泣き叫びながら進もうとしている雫を見ていた。動かなくなった竜護を見た浩介は、竜護に話しかけた。

竜護は、浩介の声に答え階段の方に戻っていった。竜護はまだ心は落ち着いてないが、今なにをしなければならないのかは、理解していた。

 

「……八重樫」

 

「赤木くん」

 

「今すぐ、皆と地上に戻るぞ」

 

「!?……なんで」

 

竜護の言葉に雫は驚いていた。竜護の言葉はハジメ達を見捨てて戻ると言っているように雫は思ったからだ。

 

「なんで戻るの!?香織が!南雲くんが落ちたのよ!少なくとも南雲くんはあなたの友達でしょ!?それとも二人の事なんてどうでもいいの!?」

 

「あいつらの!!」

 

「!?」

 

「……あいつらの、頑張りを無駄にしないでくれ」

 

「……赤木くん」

 

「二人は、ここにいる皆を助けるために。命賭けて頑張ったんだ。もし、こいつらに何かあったら二人の頑張りが無駄になってしまう」

 

「……」

 

「後で、不満をぶつけていい、八つ当たりしてもいい、だから           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今は、耐えてくれ八重樫

 

「……赤木くん」

 

雫は、竜護に力の限りの声で竜護に言った。竜護は最初大声で雫を黙らせて止め、そして雫にそして自分自身に言い聞かせるように言った。最後の言葉は、震えていたが、まるで何かを耐えるように、そんな竜護の姿に雫は落ち着きを取り戻した。

 

「メルドさん、先頭は俺が行きます」

 

「しかし」

 

「お願いします。今は、何かに当たらないと落ち着かないので」

 

「……わかった」

 

「……ありがとうございます」

 

その後、竜護達は、休憩する事なく迷宮から帰還した。地上までの移動中先頭にいた竜護は、迫ってくる魔物を全部倒していた。まるで、自分の怒りをぶつけるように。

 

地上に帰還後クラスメイト達は、すぐに宿に戻り自室に戻り休んだ。それは竜護も例外ではなかった。

 

「(ハジメ、白崎、ごめん)」

 

竜護は、心の中で二人に謝った。自分部屋に戻りベットに倒れると、疲労と緊張の糸が切れ深い眠りに着いた。

 

~♪~♪~♪~♪

 

デジモン反応に気づかないほどに。

 

 

月の光が雲で隠れた暗い夜。町の裏路地で一人の男が膝を抱えて座っていた。その男は、檜山だ。

端から見たら落ち込んでいるように見えるが、実際はちがう。

 

「俺は……俺は悪くない、悪いのは南雲だ。あいつが無能のあいつがいい気になっているから、……なのになんで香織まで落ちんだよ」

 

そう、ハジメ達に魔法を当てたのは檜山なのである。

檜山は、複数の魔法の中に自分の適正とは違う魔法を放ちハジメ達を奈落に落としたのだ。ただ、誤差があるとするのなら香織が一緒に落ちることだ。

最初、ハジメとあわよくば竜護も一緒に落とそうとしたが、落とすつもりはなかった香織がハジメと一緒に落ちてしまったのだ。

 

「(くそ!くそ!くそ!くそ!くそ!くそ!なんで香織まで!?全部、南雲と赤木のせいだ!!)」

 

檜山の中では、香織が落ちたのは竜護達のせいになっていた。檜山が心の中で、竜護達を恨んでいるとき、

 

『ほう、なかなかいい闇だ』

 

「!?誰だ!?」

 

突然声が聞こえたのだ。檜山はすぐに立ち上がり周りを見た。そして檜山の前に黒い霧のようなものが出てきたのだ。

 

「な、なんだよお前!?」

 

『安心したまえ、私は君の味方だ』

 

「味方?」

 

『あの時の迷宮での事中々だぞ』

 

「!?」

 

突然現れた霧に動揺する檜山、さらに迷宮での事も見られていたような口ぶりに、檜山はかなり動揺した。

 

「お、俺をどうするつもりだ!」

 

『落ち着きたまえ、言っただろ私は君の味方だと』

 

檜山は迷宮の事で、なにかされるのかと動揺したが、霧は味方だと言い檜山に敵意が無いことを伝えた。

 

「味方ってどういう事だ」

 

『力が欲しくないか?』

 

「!?」

 

『あの勇者にも誰にも負けない力、名声、富、女、全てを欲しくはないか?』

 

「……条件はなんだ」

 

霧に出された提案にはさすがの檜山も疑い条件を聞いてきた。

 

『なに、大したことは無い、君の体に入らして貰えればそれでいい』

 

「ふざけるな!!」

 

『勘違いしているようだが、私は今実体がほとんど無い状態だ。君の身体に入り力を回復したい、その代わりに君のステータスを上げ、人を操る力を与えようと言うことだ』

 

「……本当か」

 

『ああ、最初は人は操れないしステータスの上昇も微々たる物だが、力が戻れば勇者を凌駕し人を操れるようにも出来る』

 

「わかった。その話乗ってやる」

 

『フフフ、契約成立だ』

 

最初、霧の言っている条件は納得いかなかったが、内容を聞きその条件を飲んだ。

そして、霧は檜山の身体の中に入っていった。

 

「……」

 

『どうだね気分は?』

 

「ああ、ワルくねぇ」

 

『(ククク、本当に愚かな人間だ。しばらくはよろしく頼むぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家畜(テイマー))』

 

 

翌日、竜護達は早朝から馬車に乗り王国に戻った。理由は、迷宮での罠とハジメ達の報告である。それと、クラスメイト達のメンタルケアである。

王国に戻った竜護達であるが、竜護が今にも暴れるのを我慢している状況になっている。その理由が、落ちたのが無能でよかったや使徒様を巻き込む愚か者とハジメをバカにしたからだ。竜護がここで暴れれば周りにも被害が出るかもしれないし、ハジメ達の探索の準備も出来なくなるからだ。だが、翌日、竜護の我慢は限界になった。

 

 

「ふざけるな!!」

 

竜護は、天之河に抗議した。

 

檜山(こいつ)を許すだと!?ふざけるのもいい加減にしろ!!」

 

「俺は、ふざけてなどいない!現に彼だって反省して謝ってるじゃないか!」

 

なぜこうなったか、その理由が、朝食を終えたクラスメイト達は、檜山をどうするのかを話すためにみんなで話し合う場を設けた。そして、いざ始まろうとしたとき、

 

「みんなすまねえ!俺が余計なことをしなければみんなを危険な目に合わなかったし、白崎も落ちなかった!本当にすまなかった!」

 

檜山が土下座で罠に掛かったことを謝罪したのだ。その檜山の行動に、天之河は、

 

「よく言ってくれた。みんな!俺は、彼を許そうと思う、そして、もうこんなことが無いように、今度こそ俺がみんなを守ってみせる!!」

 

檜山の土下座で、天之河は檜山を何も罰せず許すことを言い、それに竜護が切れたのだ。

 

「彼は、反省している。なら、許すべきだろ」

 

「こいつが、反省?あり得んな、こいつは自分が助かるなら土下座なんて簡単にする男だ。ましてや、反省なんて絶対してない!少なくとも何らかの罰は与えるべきだ!」

 

「彼は、反省している!それなのに君は何でそんな酷いことが出来るんだ!?」

 

「誰も処刑しろとか腕を切り落とせとか言ってない!少なくとも、今回は、一般兵が命令違反した位の罰は与えるべきだと言ってるんだ!そうしないと、示しがつかないし、また同じことを仕出かす可能性だってある。今度は、多くの犠牲だって出る可能性だってある!それをしないためにも罰は必要だ!」

 

「赤木、君は南雲を失って辛いかもしれない、でも今仲間の死を乗り越えて前に進まないといけないんだ!」

 

竜護は、罰を与えるべきと言い、天之河は許すと言いお互い譲らなかった。そして竜護は、天之河が言った最後の言葉に違和感を感じた。

 

「……なら、お前は、白崎の死を乗り越えたのかよ」

 

「いや、香織は生きてる!俺達の!俺の助けを待っている!俺には分かる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

天之河の言葉に、竜護は最初何を言っているのか理解できなかった。そして、その言葉の根拠を聞くために質問をした。

 

「何でハジメは死んで、白崎が生きてんだよ。あんなところに落ちて生きている根拠はなんだよ」

 

「香織は仲間だ!仲間が死ぬはずがない!」

 

「ハジメは、仲間じゃないってことか」

 

「いや、南雲も仲間だ。しかし、彼のステータスではとても生きていない」

 

「ふざけるな!!」

 

「ぐ!?」

 

天之河の答えに怒り、竜護は天之河の胸ぐらを掴んだ。

 

「お前のはただの理想だろ!根拠も何もねぇ!いい加減現実を見ろ!!」

 

「お、俺はふざけてなんてない!」

 

「……ああ、お前は、ハジメが嫌いで仲間だと思ってなかったって事か」

 

「そんなこと!?」

 

「あるよな、学校じゃあいつも白崎がハジメばかりに構っていたから嫉妬していたんだろ?だから、そんなことが平然と言えるんだろ?」

 

「俺は!南雲に嫉妬なんてしてない!!」

 

現実味の無い天之河の言葉に竜護は地球での事を指摘した。竜護の言葉を天之河は否定していたが、竜護はこれ以上は無駄と考えクラスメイト達にある質問をした。

 

「お前ら!一部を抜いて聞くぞ?本当に檜山(こいつ)を許すのか」

 

「「「「「「……」」」」」」

 

「また、同じことをしても許すのか」

 

「「「「「「……」」」」」」

 

「沈黙は肯定と見なすぞ」

 

「「「「「「……」」」」」」

 

竜護の質問にみんな何も答えずにいた。その行動が決め手になった。

 

「そうかよ、わかった」

 

「何処へ行く!?」

 

「もう話すことは無いだろ?なら部屋に戻るよ」

 

「待て!まだ話は!」

 

「……」

 

竜護は天之河を離し部屋を出ようとした。天之河は止めようとしたが、何も答えず部屋を出た。

 

~~~場内・廊下~~~

 

「……」

 

竜護は一人廊下を歩いていた。そこに竜護を呼び止める声が聞こえてきた。

 

「「「「竜護/くん/リュンリュン」」」」

 

「……みんな」

 

竜護の元に浩介、幸利、恵理、鈴が、やって来た。

 

「悪いな、黙っていてもらって」

 

「いや、あの場合仕方ないさ。竜護が言ってくれなきゃ、俺たちはお前の意見に賛成してたさ」

 

竜護の謝罪に幸利は、竜護の指示は間違っていないことを言った。今回の会議が始まる前に竜護は浩介達にある指示を出していた。それは、今回の会議でもし無罪という形になったとき、浩介達は何も答えないように指示を出していた。

その理由が、もし勇者に楯突く様なことがあれば教会はその人物を何らかの冤罪で捕まえ、最悪の場合そのまま殺されてしまう可能性があったからだ。そのため、浩介達には何も話さないように指示を出したのだ。

 

「ねぇ、これからどうするの?」

 

「そうだな……」

 

「「赤木/くん」」

 

「八重樫、園部」

 

恵理が竜護にこれからどうするか聞き竜護が答えようとしたとき、雫と優花がやって来た。

 

「……どうしたんだ二人とも」

 

「「ごめんなさい!」」

 

「「「「「!?」」」」」

 

竜護が二人に質問をすると竜護に謝ったのだ。それにはみんなが驚いていた。

 

「二人が何で謝るんだよ」

 

「私は、香織達が奈落に落ちてあなたに止められたとき、どうでもいいのって言ってしまったわ。あなたがそんな人じゃないってわかっていたのに、……ごめんなさい」

 

「私は、さっきの話で何も言えなかった。あんたが言っていることは間違ってないのに、それでも周りに合わせて何も言えなかった。……ごめんなさい」

 

竜護は、二人に謝罪の意味を聞いた。雫は、奈落での事、優花は、会議での発言をしなかったことについてだった

 

「八重樫については、親友が目の前であんなことになったなら仕方ないし、園部もあんな空気なら仕方ないさ。だから気にするな」

 

竜護は、二人の事を許した。元々雫は、香織が奈落に落ちて混乱していた状況からなので仕方ないと思っているし、優花の方も魔法が当たったのが自分ではないかと不安になったため何も言えなかった。

 

「会議の事は、優花から聞いたわ」

 

「お前が気にすることじゃない」

 

「……」

 

雫は、あの時の会議には参加していなかった。理由は、精神的による体調不良で参加していなかった。

優花と会ったのは、雫が竜護に謝ろうと竜護の部屋に行く途中で、今回の件を聞いたのだ。

 

「赤木くんは、これからどうするの?」

 

「恵理にも聞かれたが俺は……」

 

雫がこれからどうするのか竜護に聞き、竜護が浩介達に言おうとしていた事を伝えようとしたとき、トータス(この世界)ではあり得ない音が聞こえた。

 

~♪~♪~♪~♪

 

「「「「「!?」」」」」

 

「「?」」

 

そう、竜護のデジヴァイスからデジモン反応が鳴ったのだ。

 

「おい竜護どうなってるんんだよ!?」

 

「まさかデジモンが!?」

 

「待って!ここ地球じゃあ無いんだよそれなのに」

 

「でもでも!?デジヴァイスは反応してるよ!?」

 

浩介と幸利は、竜護になぜデジモン反応がするのか聞き、恵理はここが地球ではないことでそれを否定するも、鈴がデジヴァイスが反応していることを指摘する。

 

「ちょっと!?どうしたのみんな!?」

 

「確か、トータスに召喚されるときもそれ鳴ってなかったかしら」

 

優花は、みんなの反応に驚き、雫は、異世界召喚される直前にはデジヴァイスが鳴ったことを指摘する。

 

「わからないが、このまま放っておくわけにはいかない。兎に角行ってみよう、八重樫、園部悪いが、後で話すから二人は部屋に戻っていろ。……こっちだ!」

 

竜護にもなぜデジモン反応がしたのかは、全くわかっていなかったが対応するために、向かうことにした。雫と優花には後日話すと言い部屋に戻るように指示する。

竜護達は、デジモン反応がする方へ走っていた。

 

「「ちょっと!?」」

 

竜護達のあとを雫達も付いていった。

果たしてはデジヴァイスが反応している場所には何がいるのか、敵か味方なのかそれとも……

 

 




次回いよいよデジモンが出ます
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