私立椚ヶ丘中学校、偏差値66。この近辺に住むものなら知らぬ人などいない名門中学校である。
そんなところに俺、真宮零斗は転入することになった。
今日はその為の準備として理事長に挨拶に行く途中であります。
プロローグにしては急展開すぎるのは俺もわかってるからまず話を聞いてくれ。
……やばい。俺に課せられた設定が多すぎて説明すんのが難しい件() とりあえず自己紹介…だよな?
じゃあ改めまして、俺の名前は、真宮零斗。
年齢は多分15歳くらいで、身長176cm、体重60kgの男子中学生。
これを読んでいるそこの君、「お前なんで年齢曖昧やねん」って思ったろ?
では、俺の生い立ちにまで遡りまして、なんと俺が初めて見た景色は一面の真っ白。
そこでは超が付くほどの英才教育をしていましたとさ。
その名を「ホワイトルーム」おぎゃあおぎゃあ泣いていたときから食事から睡眠、勉強や運動などを徹底して管理し、人工的に天才を生みだしちゃおうぜっていうのが運営側の狙い。そんなところにいたら碌に歳を数える余裕もないんです()
つまり逃げてきました。いやでも俺悪くないもんあの男が悪いもん(泣)
っと、そうこうしてたら本校舎が見えてきた。
俺の過去については追々話すんで、とりあえずいってきま〜す。
◇◇◇
ノックを3回忘れずに
「失礼します」
「どうぞ」
事務的な声を聞くと同時にガラガラとドアを開けると無駄に広い理事長室が目に入った。
「やぁ、話は聞いているよ。君が真宮零斗くんで間違いないね?」
…なんと言うか、ラスボス感がヤバい。俺の第一印象はこれに尽きる。話してるだけなのに
威圧してきているというか、自覚ないのか?
「はい、本日付より転校して参りました真宮零斗です」
敬語違和感ないよな?
「椚ヶ丘中学校の理事長を務める浅野學峯です。そんなに畏まらなくても大丈夫だよ」
いやこわっっ その笑顔逆に怖いんですがそれは
「いえいえ、とんでもないです」
「じゃあ、早速だけど転入試験の結果を発表させてもらうよ。
国語50点、数学50点、社会50点、理科50点、英語50点。
何か言いたい事は?」
「…………」
「自分で言うのも何だけど、我が校の試験で満点を取るのは無理に等しい。ましてや、点数を揃えるなんてことは…ね」
ここで俺が言うべき言葉は
「偶然てほんとにあるんですね。自分でもびっくりです」
「………なるほど」
ぱち、ぱち、ぱちと乾いた拍手が響き渡る。
「おめでとう、今日から君はE組行きだ。担任には、私から伝えておくから今日は帰ってくれて構わないよ。明日から登校するように」
「わかりました。では、これで。失礼しました」
きっちりと一礼をしてから退出する。
「真宮零斗、いったいどんな教育を施したらあの領域にまで到達するのか…」
◇◇◇
濃い一日、といってもまだ15:30くらいだけど、を終えた俺はマンションの自室でダラダラと過ごしていた。
聞くところによると、成績の悪化した者や校則違反者はE組に送られるらしい。まあ、5教科合計250点とかいう微妙な点数だったら、そりゃE組だよな。そして、E組の生徒は本校舎とは隔離された山奥にある木造の旧校舎に通わされ、学食なし、部活動の禁止、E組生徒は椚ヶ丘高校への内部進学が許されていないなど厳しい待遇を受けており、
通称「エンドのE組」と呼ばれているらしい。
「見事なまでの実力主義だな…」
まぁ、俺にとってはAでもEでも正直関係ない。なにせ、今まで経験出来なかった学校生活を過ごすことができるのだから。そう考えると好奇心は止まることを忘れる。何もかもが新しことだらけ。あの白い部屋のカリキュラムを通して学ぶことが出来なかったもの。……明日が楽しみだ。
◇◇◇
翌日、俺はE組の先生に挨拶をするために朝早くから家を出ていた。昨日はラスボス理事長ときて、今日は担任と、学生ライフは多忙だな…。歩く事20分、山奥に建っているボロい校舎、というかあれほんとに校舎なのか? とりあえず、先生を探すか。
中に入るとこれまたさらにボロい。床とかよく抜けないな……。お、あったあった。教員室。
またまた3回ノック
「入ってくれ」
中々のイケメンボイスですねぇ
「失礼します」
敷居を跨いで室内に入ると、スーツを着たイケメンがいた。声だけでなく、顔までとは……
お見それしました。
「まず、こんな朝早くから登校してくれたことに感謝する。色々と説明しなければいけないことがあってな。浅野理事長から話を聞いた。真宮零斗くん、で合っているな?」
「えぇ、まぁ。というより、説明というのは?学校のことについてはラスボs…理事長から聞きましたけど…」
「あぁ、それとは別件でな。あと、自己紹介がまだだったな。俺は、防衛省の烏間惟臣というものだ。これから話すことは国家機密だということを理解してくれ」
防衛省…か。確かあの男は一時期日本を動かすほどの権力者だったというのは知っている。そのため、あの男からの刺客かと思ったがいくら何でも対応が早すぎるし、刺客としても軍人一人程度ならば、15秒もあればねじ伏せることが可能だ。……俺の考えすぎだな。
「了解しました。それでその国家機密というのは……」
と俺が言い終わる前に風を切る音が聞こえた。すると、烏間の隣には黒い服に身を包んだ
黄色いタコがいた。タコがいた?もう一度言う、いや言わせてくれ。黄色いタコがいた。
「はぁ…。件の国家機密が姿を表した。詳しいことはこいつから聞いたほうが早いだろう」
「ヌルフフフフ、君が真宮零斗くんですね?ようこそE組へ、残された一年間を有意義に過ごしましょう」
この日、俺はホワイトルームで学んだ全てを否定された気がした。
駄文申し訳ない。学生なので許してクレメンス
ちなみにオリ主の読み方は、まみや れいと です。