絶対転生特典間違えただろ in 咲-saki-   作:ナカタカナ

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まずヒロイン候補の一人が登場します。ちなみに、この十六夜くんは咲-saki-を全く知りません。誰が原作キャラなのかもしらない状態です。タグにオリ主はあまり麻雀はしないって書いてますが、大会に出たりはしないってことです。


無事に転生しました

 やぁ、見たまんま野蛮で凶暴な逆廻 十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれ読者諸君。

 

 えっ? お前ガルパンの世界に転生してなかったか?だって。

 

 それは、俺であり、俺ではない俺だ。つまり、パラレルワールドの俺だ。問題児風にいうと、立体交差平行世界論ってやつだ。

 

 とりあえず、この話はここまでにしておいて、俺がこの世界に転生してから七年が経った。

 

 日本の岩手県の村に生まれ、問題児とは程遠い生活を送ってきた。

 

 いや、ある意味問題児ではあるか?

 

 というのも、この世界では麻雀が盛んで、幼い頃から麻雀を楽しんでいる人間が多い。

 

 俺も近所に住んでいた女の子が一人で寂しそうに麻雀しているのを見て、可愛そうになり一緒に遊ぶようになったのだが・・・

 

 「よいく~ん!」

 

 「なんだよ豊音。」

 

 「えへへ、呼んだだけ。」

 

 びっくりするくらい懐かれた。

 

 こいつの名前は姉帯 豊音。俺の二つ上で特徴としては身長が高く、黒髪ロングの赤い目を持つ美少女だ。

 

 「ったく、テレビは終わったのか?」

 

 「うん。すごかったよぉ~。 私もあんな風に麻雀したいなぁ~。」

 

 そういって、豊音は俺の背中に抱き着いた。

 

 「・・・まぁ、厳しいだろうな。この村の子供の数を考えたら。」

 

 「そうだねぇ~、でも、よいくんがいるから私ね、とっても楽しいよ。」

 

 「そっか、まぁ、俺も豊音と麻雀するのは好きだぜ。」

 

 「ほんと! あっ、でも、なんかよいくんとするときだけ、私の必殺技が使えないんだよねぇ」

 

 「ヤ、ヤハハ(多分、正体不明(コード・アンノウン)のせいだな》」

 

 すると、豊音が俺の背中にスリスリと顔を寄せる。

 

 

 

 

 

 

 

 豊音side

 

 私には大好きな友達がいる。その子の名前は逆廻 十六夜くん。私はよいくんって呼んでるの。

 

 よいくんは私の二個下の男の子で、金髪のちょっと怖い雰囲気、ヤンキー?って言葉が似合いそうなんだけどね、とっても頭が良いの。

 

 小学三年生の私の宿題を簡単に解いちゃうし、大人たちでも難しい事をしってるんだぁ。

 

 そのせいで、よいくんは村の人たちから気味悪がられてたの。私もお父さんに、あまり関わるなっていわれてたんだ。

 

 私も、よいくんと話すまでは不思議な子って思ってたんだよぉ。

 

 なにせ、外で遊んだりもせず、家でテレビをみることもなく、ただただ、外で寝転がって空を見てるだけなんだもん。

 

 最初は寝ることが好きなのかなって思ったんだけど、そうでもないみたい。

 

 空の向こうの宇宙を見てるらしいの。しかもね、太陽の黒点まで見てるっていうの。

 

 そのときね、私はよいくんは不思議な子っていうイメージから面白い子っていうイメージになったの。

 

 太陽の黒点なんて裸眼で見たら失明しちゃうもん。学校で習ったんだぁ。

 

 それでね、私とよいくんが仲良くなったのは、麻雀のおかげなんだよ。

 

 私たちの村では大人がいつも麻雀をしてて、楽しそうなんだ。

 

 こんな田舎では娯楽と言えばテレビか、麻雀くらいしかなくて、仕方ないといえば仕方ないかもしれないんだけどね。

 

 だから、私も麻雀をしてたんだけど、私が勝つたびにみんな私のことを避けるようになったの。

 

 そこから、私は一人で麻雀をするようになったの・・・

 

 テレビで麻雀を見たりしてるときが、一番の楽しみだった。

 

 そんな私に、よいくんはね、こういってくれたの。

 

 「麻雀って一人でやってて面白いのか?」って。

 

 「う、ん、たのしい、よ・・・ぼっちじゃないよぉ~。」

 

 「なら、俺にも教えろよ。あんまり黒点ばっかり見てると目が疲れてくるんだ。いい加減、目じゃなくて、頭を使いたいって思ってたところだし。」

 

 「私と、遊んでくれる、の?」

 

 「まぁな。あっ、いっとくけど、拒否権はないぞお嬢様。」

 

 「うん!」

 

 こうして、私はよいくんに麻雀を教えたんだけど、すぐに役は覚えるし、点数もすぐに覚えちゃってね。

 

 びっくりしたんだ。

 

 「ロン、ザンク。」

 

 「またやられちゃったぁ。」

 

 「ヤハハ、詰めが甘いぜお嬢様。」

 

 「ねぇ、よいくん。なんで私のことお嬢様って呼ぶの?」

 

 「ノリと勢い?」

 

 「豊音って呼んでよぉ~。」

 

 「しゃーねぇーなぁー。それで、豊音。麻雀するのはいいんだが、宿題はやったのか?」

 

 「えっ・・・あっ、忘れてたああああ。」

 

 「ヤハハ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 十六夜side

 

 俺が豊音と麻雀をするようになって二年が経った。

 

 俺は小学三年生になり。豊音は五年生になった。

 

 相変わらず麻雀ばっかりして、平和に暮らしていたのだが、事件が起きた。

 

 俺の両親が死んだ。

 

 事故だった。崖崩れが起きたのだ。

 

 俺はその日、豊音の家で麻雀をしていたため、巻き込まれなかった。

 

 いや、こんな力があるのだ。 逆廻 十六夜の力があれば、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の力があれば、崖崩れがあったとしても、俺は両親を助けることができただろう。

 

 「よいくん・・・」

 

 「なんだ豊音?」

 

 「大丈夫・・・じゃないよね。ごめんね、私、お姉さんなのに、こういうとき、よいくんを慰める方法がわからなくて、ぐすっ、ぐすっ、ごめんねぇ~。」

 

 俺だけになってしまった家に、豊音が訪ねてくれた。

 

 豊音は自分が年上だから、年下の俺を励まそうとしてくれている。

 

 「ありがとうな。」

 

 玄関でずっと泣き続ける豊音の頭を撫でた。

 

 身長は、豊音の方が高い為、撫でるのに少し大変だったが、豊音は涙を止めてくれた。

 

 「よいくんは、これからどうするの?」

 

 「そうだな、長野県に婆ちゃんがいるから、そこで暮らすことになるだろうな。」

 

 「そ、っか・・・あ、あのね、お父さんに頼んで、一緒に暮らそうよ。」

 

 「いや、いいよ。豊音のお父さん、俺のこと嫌ってるだろ。」

 

 「そ、そんなことないよ!」

 

 豊音が慌ててそういうが、俺は知っている。おそらく、この村に住んでいる者の大半は俺のことを嫌っている、もしくは不気味に思っているだろう。

 

 外で遊ぶわけでもなく、読書をしているか、空を見てるだけかだった俺だ。

 

 俺だって身近にそんな子供がいたら、少し不気味に思う。

 

 最近は豊音のおかげで、麻雀をして遊んだりしていたから、少しはそういう見方をする大人たちは減ったが、両親の葬式の際に涙を流さない俺を見て、村の大人たちは更に、俺を腫物を扱うようになった。

 

 両親の葬式で涙が出なかった理由は、遺体がなかったからだ。

 

 両親の遺体は未だ見つかっておらず、亡くなったということがいまいち実感できなかった。

 

 葬式が終わって、誰もいない家に帰ってきたときにようやく、実感した。

 

 「ただいまぁ~ ったく、今日も豊音の奴がもう一回、もう一回って、なかなか帰らしてくれなくてさ・・・そっか、父さんも母さんも死んだんだ。」

 

 そう思ってからは独りで泣き続けた。

 

 母さんの煮込み料理も、父さんの親父ギャグを聞くことももうできない。そう考えただけで涙が止まらなかった。

 

 「ぐすっ、わ、たし、よいくんと、離れ離れになるの、いやだなぁ~。」

 

 「ったく、泣くなよ。よしよし、大丈夫だって。俺も長野に住むけど、父さんと母さんの墓参りに来るから、定期的に来るようにするからさ。」

 

 「ほ、ほんと?」

 

 「あぁ、ほんとだ。」

 

 岩手から長野までは結構距離がある。新幹線を使わないといけないと思ったが、よく考えれば、この体は十六夜の体だ。ちょっとばかし、力を出せば長野から岩手までなんてあっという間だろう。

 

 「じゃ、約束して!」

 

 「分かった。指切りげんまん嘘ついたら問題児が大暴れ!指切った!」

 

 「なにそれ。変なの、アハハ。」

 

 「良かったぜ。やっといつもの豊音に戻ったようだな。」

 

 意味が分かれば恐ろしい指切りを行うと、豊音は笑顔になった。

 

 「うん、よいくん。また麻雀しようね。」

 

 「ヤハハ、当たり前だろ。」

 

 それから三日後、俺は長野の婆ちゃんの家に住むことになった。

 

 

 




一人目のヒロイン候補は姉帯 豊音でした。
次回から長野編です。原作キャラたちとどのような関係になるのか・・・
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