◆ ◆ ◆
修行における成果は上々。降霊術に関する能力も一段階上に行くことができた。とりわけ練度の向上を実感したのは、コアメダルに触れただけで内蔵された霊基を感じ取る事ができるようになった事だ。
霊基に直接触れて手に取るように感じ取る。そして、ヌエの中に取り込んだコアメダルの霊基から直接権能を引き出す段階へと進む事が出来るようになったという事で、オーズドライバーの力をより強力に引き出す事ができるようになったという事。
異能者として、デビルシフターとして一歩前進した感がある。
……まあ、それはそれとして。
ショタオジのところに修行に行って帰ってくるまでの間に、列車部で完成した試作型クライナーが改造され、変形機構が搭載されていた。まあ連中も本性はロボ部なのでそれくらい当たり前のようにやるとは思っていたが、普通の列車だと思っていた機体がいきなりロボに変形した時はまあ驚いたものだ。
超力戦艦の系譜に由来する人工筋肉技術は変形機構とはそこまで相性が良くないと思っていたのだが、案外行けた模様。人工筋肉の生産に関わっていたパピヨンニキの発案により、通常時にはCOMPに格納していた人工筋肉シリンダーを、変形開始と同時に機体内部に張り巡らせて固定する形式になったらしい。なるほど上手い事を考えるものだ。まあ実際に超力戦艦の変形機構ってそういうものだから、ある意味これは温故知新といえるか。
そして、それから一週間もしない内に列車ニキの注文によりシキガミ車両『マイトガンナー』がロールアウトした。将来的にマイトガインを建造するためのプロトタイプだな。
通常時は機関車だが、変形機構を採用しており全高18.5メートルの巨大ロボに変形する……モビルスーツサイズだな。基本的にパワーと耐久力に特化したステータスを持ち、胸部の大型砲と【グランドタック】を始めとした凶悪な射撃スキルが特徴的な機体だ。
石炭燃やして走る機関車の癖に新幹線並みかそれ以上の速度で走る上に、基本的には通常の鉄道路線を走るようになっているが、空中架線システムを搭載しているため、その気になれば水上だろうが空中だろうが平然と走る事が可能、と機関車という言葉の定義が不可解な事になっているな。
ともあれ、大型機体がロールアウトしたので、列車部では次に何を開発するのか、とか、他の電車型ロボや電車型巨大兵器……例えばデンライナーやらシンカリオンやら魔進ジョーキーやら、色々とプランが上がっている様子。
列車ニキも待望のマイトガインを建造する予定であるらしく、既に建造準備に取り掛かっているらしい。
◆ ◆ ◆
呉から流れてきた技術の一つに、フォルマ式弾倉というものがある。
弾薬が詰まった満タン状態の弾倉それ自体を一つの情報構造体として扱い、弾薬を消費すると周辺環境から生体マグネタイトを取り込む事によって時間経過で弾数を回復する仕組みだ。これ、最近だと裏技として負傷を治す要領で【ディア】系統の治癒魔法で弾数を回復できる事が知られつつあるのだが、それはさておき。
弾薬以外にも使い道があると思うのだ。
と、いうわけで、作ってみました『フォルマ式呪符ホルダー』。
見た目はそこまで大きくないカードホルダーだが、壷中天と空間拡張技術の併用で1000枚以上の術符を収納可能。そして目玉機能としてフォルマ式弾倉の原理を使い、周囲空間から収集した生体マグネタイトを自動消費する事で、時間経過によってホルダー内で消費した呪符の枚数を回復する事ができる。
弱点としては、最初に設定してあった呪符セットからデッキ内容を変更できない点だが……まあ、その辺はフォルマ式ゆえの弱点だから仕方なし。
まあ呪符をメインに使うイワナガ流とかの術士からすれば十分便利な装備だろうな。
これ以外にも利用法はあると思うが、それはそれとしてとりあえず今はこんな感じ。
……これだけだとあれなので、別バージョンも作ってみた。探求ネキが使う量子論の原理で残り枚数を不定の状態にする事で、何枚でも新しい呪符を取り出せる仕組み……シュレーディンガーの呪符ホルダーだな。これもこれで、使いどころはあるだろう。
◆ ◆ ◆
真面目に勘違いしていたのだが…………以前、鈴木さんに確保を依頼した天草炭田、あれ実は長崎じゃないらしい。名前で完全に騙されていたが、何でそんな紛らわしい事になっているのやら。
で結局、肝心要の炭田確保の一件はどうなったかといえば────まあ、どうにかなった。
ちょうどいい時期に長崎支部の傘下に入った現地異能組織『天草十字凄教』の勢力範囲が“大雑把に島原・天草の乱があった辺”だったので。確かに県を跨いではいても、やはり天草地方というのは変わらなかったらしく、その辺僕としては運が良かったといえるだろう。
んで。
その『天草十字凄教』なんだが。
半分くらいはガイア連合天使部に所属する黒札のねーちんネキのファンクラブだそうだが、その大本は隠れ切支丹をベースにした一神教系の術技に、戦闘前提で陰陽道と仏教を取り込んだガチガチの武闘派集団であるらしく……戦後にはメシア教会に身内認定された事で根切りを免れ、そのため戦前の陰陽道・仏教に関する術法の秘伝が一通り残っているとかいう、一回り捻った感じの状況になっているらしいのだが、それはそれとして。
彼ら、割と面白いモノを主兵装として使っていたらしい。
悪魔が遺したフォルマを原材料とする“ソウルメタル”と汚れなき聖女を素材にして鍛造された全身鎧『ハガネ』────以前、新潟を本拠とする鑑定ニキが入手した『キバの鎧』の量産型である。
そのキバの鎧────元はメシア教会が製作した代物であり……聖女、というか女を生贄とする事により、鎧それ自体をある種の“子宮”としての性質を帯びた異界として成立させ、これにより装着者に救世主の形質を組み込んで再誕させる事によって直接的に救世主を製造する……とかいう実に罰当たりな代物であるらしい。
「鎧に仕込まれた救世主のゲノムとやらが、それこそ本当にトリノの聖骸布から採取されたものであるなら……まぁ雑魚天使が腰振って女孕ませるよりは“本物”に近い救世主が出来上がるだろうよ」
うん。
まあ。
一神教、というかメシア教の原型ともいえるキリスト教における救世主とは、それ即ちイエス=キリスト御本人。そしてこのキリストがどういう存在かといえば……『父と子と聖霊』の三位一体という形で表現される四文字の、その“子”の部分。
すなわち、人類が背負ったあらゆる罪に赦しを与えるための生贄として供されるべく地上に降臨する唯一神のアバター────たとえばラーマがヴィシュヌの化身であるのと同様に、人として産み落とされた四文字の分霊にして転生体。ちょっとばかし預言したり奇跡を起こしたりしたその辺の聖人とは根本的に次元の違う存在であり、その“父親”とは何を隠そう紛れもなく四文字御本人でなければならず……そこらの雑魚天使が必死こいて御自慢のポークピッツをしごき立ててひり出した性能&サイズ&品性ダウングレード版ネフィリムなんかじゃね、もうね全然足りないんだよって事で……その辺、イエス=キリストのコピー品を生み出すという意味では、救世主製造装置としてキバの鎧は、性欲に溺れてるだけのその辺の孕ませマスター天使よりはいい線逝ってたと思われ。
「その肝心のキバの鎧も、結局は失敗作だったらしいけどね」
当時のメシア教会が裏で外道な真似をやらかしていた、って事を知ったキバの鎧の装着者は、まあ立派な事にメシア教会に反抗したらしいんだが……そういう状況に備えて、キバの鎧には、安全装置が搭載されていたらしい。
その安全装置ってのが“天使のヒエラルキーによる強制命令”だったらしいんだが────それが効いてる時点で、もはや救世主としては失格なんだよね。救世主……キリストのコピーである以上、四文字の分霊でなきゃならないんだから、天使“ごとき”の命令に従ってしまっている時点で、四文字未満の天使よりさらに格下の存在しか生み出せてないって事を自ら証明してしまっている訳で。
前提からはき違えたそんな機能が有効である前提で救世主を生み出そうとか考えている時点で、もうね……思慮の浅さ加減が完全にギャグの領域に突っ込んでるんだよねえ。やらかした外道行為の数々を考えるに、とても笑えない話だが。
「途中で妥協したかアホな思想に走ったか、キリストのDNAの代わりに天使フォルマでも使ったんだろうなぁ……天使のヒエラルキーに組み込まれてる時点で、もう肉体が人間寄りのキリストじゃなく、天使のそれになってたんよ、多分ね」
キリストの血が足りなくて天使素材で雑に嵩増しを図ったか、それとも救世主が天使じゃなく人間であるっていう事実を天使崇拝者が認めなかったか。どちらにせよアホな話だ。
挙句の果てにキバの鎧の装着者は、自らの命と引き換えにして鎧を暴走させて、やらかしたアホ共を皆殺しにしたらしいというから、もうね。これっぽっちも笑えないけど、もう笑うしかないよね。本当に。
まあ少なくとも最低限最期にやるべき事はやり遂げている辺り、迷走して暴走した挙句に前世の自分に喰われたどこぞの影煌騎士よりは頑張ったといえるだろうな。
うん。
いやまあ、そんな過去の話はどうでもいいんだよ。
とにかく、今大事なのは天草十字凄教が使っている『ハガネ』の話だ。
このハガネは、鑑定ニキが使っているキバの鎧の量産品だ。量産品というだけあって質も低く、そして何より肝心の肉体錬成の精度も低い。出来上がるのは自意識も知性もない雑魚いデモノイド……下手すると、佐渡でパピヨンニキが作ってる量産デモノイドより低性能かつ低品質だろう。アイツら、現代社会でそれっぽく人間のフリができる程度には結構知能高いからな。
というか、装着者をクローンヤクザ未満の低級デモノイドに転生させる鎧……最低限かりそめにでも救世主と言い張れるスペックを得られるならともかくとして、あるいは試作品として一機だけ製作してみるとかならともかくとして、この程度のモノしか生み出せない鎧を量産するとか何のメリットがあったのか……当時の研究者が何を考えて、何でこんなものを量産しようと思ったのやら、全く想像ができない。
まあ、だからこそ天草十字凄教の異能者達にとって意味はなくとも使いどころがあって……陰陽道や仏教の術式を多重展開して肉体を加護し、鎧による人体変成に抵抗する事により、時間制限付きながら低リスクで鎧の強化を得られるんだとか。時間を過ぎたら人格も知性もないデモノイドの出来損ないだけれどな。
ともあれ、天草炭田確保の見返りに、これの改良を依頼された。妥当なところだろう。
んで、肝心の改良プランだが────まぁ、いらん機能を削除しつつ、性能を上げていこう。というか、もうガワだけ残してデモニカ化するのがベストな気がするんだよね。
というか鎧の目玉機能であるデモノイド転生、これがいらん。一番無駄だ。だから削除削除。ぶっちゃけ人間の身体や霊質を改竄する事で永続的な強化が得られそうな気がするってのは事実なんだが、そんな最初の一度きりしか意味のないような機能を戦闘用の装備に組み込んでもな。
というか、構成素材のソウルメタルとかこれも何とかしよう。高位悪魔のフォルマを素材にした幻想金属だが、そもそも鍛造から精錬までプロテクトが甘いせいで素材となったフォルマ元の悪魔の本霊からガッツリ干渉を食らうとかいうクソ仕様。
聖女を生贄にして魂と力を宿らせるのは、鎧そのものを子宮として仕立てる他にも、その辺のプロテクトの一環なんだとか。じゃあ、どっちにせよいらんな。
ソウルメタルとかその辺、一旦全部バラして錬金釜にブチ込んで、ヒヒイロカネ・マルエージング合金と一緒に精錬し直し……というか、もうヒヒイロカネ・マルエージング一択でいい気がしてきたな。というか、わざわざ悪魔のフォルマを使う理由……まあフォルマと金属を融合させる技術って考えれば、将来的な有用性はあるとはいえ……それは別の機会でいいな。
そもそも天草十字凄教向けに作る以上、複数系統の術法に対応して、その辺の術行使の阻害にならないように仕上げる必要がある。その辺を考えると、装甲材に下手に悪魔の色が付いてるとか、いらんのよ。そこらへんを考えると、うん、もうヒヒイロカネ・マルエージングでいいな。
そして中枢、とりあえず聖女の魂とかその辺……鑑定ニキのキバの鎧では複数の魂が混ざり合って新たな人格に目覚めていたらしいが、こっちの量産型の中身は既に自我もない残留思念レベルの代物に成り果てていたので、とりあえず全部取り外しーの、来世ではメシア教会と関わらず生きていけるように仏教式で供養してやり、代わりにG-3と同規格のデモニカコアを用意。
ついでに内部構造も全部一新して、デモニカと同規格のシリンダーに……悪魔素材は使わない方向性で、代わりに探求ネキが超機人とかに使っている結晶サボテン系の人工筋肉を用意。
「うーん…………外見以外、元のハガネの要素が一欠片もないぞ!」
鎧の召喚プロセスとか、その辺だけは継承してるんだけどネ!
ともあれ委託されたハガネの鎧、合わせて八領。全て改修完了だ。鎧の性能は元の2.4倍程度で、装着限界とかその辺のタイムリミットは特になし。悪魔素材の仕様は極力控えたから、天草十字凄教で使っている術式であれば特に邪魔になる事もなく使えるはず。
それ以外にもG-3とかファイズギアとかのガイア連合で普通に量産されているデモニカの大半とOSや規格が揃ってるから、その辺で採用されている追加装備も……元のハガネのデザインを大体残した関係上、ハードポイントが少ないとかそこら辺の問題はあるけれど、その辺をクリアすれば大抵は扱える。
ついでに鎧の頭数が倍に増えていたりするけど、まぁそこらへんは気にしない方向性で!
とかやってみたら、びっくりするほど感謝された。
◆ ◆ ◆
「そういえば、さ」
ふと、思いついたのはある日の昼下がり。
「漫画とかアニメだとさ、万華鏡写輪眼・月読とかみたいに“相手にとって最も恐ろしい悪夢”とか“相手が心の底から願う幸福”みたいに、相手に合わせた夢や幻覚を見せられる幻術ってあるよな。ああいうのってできないの?」
「できるよ!」
というのが、ショタオジの答えだ。
そんな事をぽろっと聞いてしまったせいで、幻術や精神系をメインにした術式関連の修行(ハードコース)をする羽目になった。
毎回ショタオジの修行はキッツいのが多い……とも限らないのが最近の話。クソ雑魚メンタルでも突破可能なゆるゆる修行法も確立されてきたとの事で、修行に関するハードルも大幅に下がっている。まあ、今回の修行はそこそこキツいヤツだったんだけどね!
「ともあれ、と」
ともあれ、これで“相手に合わせて最適な効果を引き出す術式”をゲット…………これ、色々なアレコレに応用できるよな。
その使い道としてとりあえず真っ先に思い付いたのがコチラ────『簡易覚醒修行術式』。
ショタオジが黒札に対して行っている“厳しい方の覚醒修行”────覚醒するまで様々な死因で殺してみる、というアレは、ショタオジによると『霊的起源=自身の魂と融合した神格の死を体感する事で、霊的起源を疑似的に体験する”という理屈であるらしい。
……まあ、人によってはそれですら覚醒できない事も多いらしく、ショタオジ曰く『本人の意識が大事』との事らしいが。
という事は、相手の霊的起源に合わせ、疑似体験レベルでそれを体感するような夢を見せる覚醒促進術式を開発してみた。これを人魚ネキの歌を記録した『人魚の子守唄』に組み込む事で、覚醒修行の効率を向上させる事ができないか。
これで覚醒修行が効率化すれば、ショタオジの負担も減る。
……などという思惑で、覚醒修行中の黒札相手にテスターを募って実験。期間は一ヶ月ほど、通常の覚醒修行と並行して毎晩、簡易覚醒修行術式を仕込んだ『人魚の子守唄』レコードを聴きながら寝てもらい、経過を観察する感じで。
無論デメリットも存在する。
覚醒修行者の寮では毎晩、修行に勤しむ黒札達が悪夢を見ないように人魚ネキが【子守歌】で彼らの安眠を守っているのだが……これが聞けなくなる。つまり普通に悪夢を見るようになるという事で……まあ仕方ないね、同時に二つの歌は聴けないし、二者択一って事だ。
だから実験台を引き受けてくれたテスターのほとんどは人魚ネキの歌の世話になった事がない新規の修行者だったわけだが。
ともあれ肝心の実験結果はといえば。
テスター30人の内、即日で覚醒した者が3名。一週間以内に覚醒した者が7名、期間満了まで粘って覚醒に成功した者が4名、けっきょく期間終了まで覚醒できなかったのが4名……残りは修行によって受けたトラウマで見るようになった悪夢に耐え切れず、テスターを辞めて人魚ネキの歌のお世話になる事になった、と、そこそこいい感じの結果になった。
彼らが覚醒した理由が必ずしも覚醒促進術式のお陰とも限らないとはいえ、通常の覚醒修行と比較しても高い覚醒率を誇るのも事実って事で、とりあえずこれで成功って事でいいだろう。
覚醒に成功したテスター達の中には覚醒修行ハードコースに参加してトラウマ発症中のが約一名混ざっており、安眠させる【子守歌】の加護が得られておらず精神が限界に近づいていたため、ダ・ヴィンチラボに突貫工事で設置した『人魚の子守唄』部屋に籠ってもらった。
そしてもう一つ実験。
こちらも同じくテスターを募っての実験だが、こちらは修行していない未覚醒の黒札が対象だ。こちらは通常の覚醒修行には参加せず、術式仕込みの『人魚の子守唄』レコードを聴きながら寝てもらうだけ。
で、成果はといえば…………同じく30人のテスターの内、一週間以内に覚醒した者4名、期間内に覚醒した者9名と、割と半分近い面子が覚醒に至った様子で、これもまあ成功といっていいだろう。
ただ夢の中で臨死体験をする関係上、利用者は例外なく夢見が極端に悪くなるため、後のケアは必要だ。それが分かっただけ、ヨシ。
ひとまずこの辺は技術部のデータベースに投げつつ、ショタオジの方にも報告書を回しておく。
じゃ、とりあえず簡易覚醒修行術式はこれで完了という事で、次のステップに入ろうと思う。
“相手に合わせて最適な性質へ変化させる自己チューニング術式”の応用編だ。ぱっと思いつくのは……相手に合わせて属性を変化させ、最も有利な属性で攻撃できる武器。そういえば、前世の創作にそれっぽいのが一本あったな。
あれは確か────そう、『緋想の剣』だ。
緋想の剣の特性は、単純であるようでいて割とややこしい。自然界の生物・無生物その他ありとあらゆる存在に宿る「気」、すなわち“気質”へと干渉する能力を主幹としており、周囲の気質を集めて吸収し、力に変換する他、剣らしく気質それ自体を斬り裂くこともできるらしい。
そして何より、今回の目玉となる“相手に合わせる”特性は大きく分けて二つ。
相手の気質を霧に変えて放出させ、それに呼応させる形で相手の気質に合わせた気象変動を引き起こす事。
相手の気質に合わせ、その弱点となる性質を刀身に纏う事。
どちらも、相手の気質に呼応して効果が変動する事には変わりない。
ともあれ、この辺をどうやって再現するかだが────“気質”とは、つまり生体マグネタイトっていう解釈でいいだろう。
そして生体マグネタイトの流動に干渉し、これを切り裂く……まあ、可能だろう。
周辺空間から生体マグネタイトを集め、エネルギー変換する……これは完全に五行器の機能だな。なら五行器を組み込めば終了……その五行器そのものの小型化が大変だったが、それも何とかなった。このサイズであれば、今後作成予定のデモニカ変身ベルトなんかに組み込む事もできるだろう。
材質はアダマスよりも神珍鉄の方が向いてるだろうな。純粋な強度より、術式との相性の良さを優先するとこっちになる。神珍鉄で柄を構築し、そこから放出された生体マグネタイトがビームサーベルよろしく刀身を形作る感じで。
装甲護符の技術を利用し、柄に仕込んだフツヌシのフォルマを基点に、マグネタイトの刀身に刃としての属性を付与する事で概念的な切れ味を担保。これにより、使い手の腕次第でマグネタイトの流れを斬り裂くような斬撃も可能になった────曲がりなりにも疑似的に布津御霊剣だからな、それくらいはできる。
んで。
「……術式、二つか」
気象変動の方は、状況に応じてオフにできるようにしておかなくちゃならん。何せ“相手の気質に合わせた気象変動を起こす”なんて、言い替えるなら相手に有利な戦場を整えてやるようなものだ。それこそ雪氷の怪異……例えばジャックフロストみたいな敵を目の前にして雪を降らせてしまった、なんて事になったら、それは相手が強くなるだけの話。
ともあれ。
術式の付与も少しばかり苦労したが、まあ完了……これにて『緋想の剣』完成って事でいいだろう。テストも良好だし────これで魔虚羅の適応能力を完成させられるな。
◆ ◆ ◆
ハガネの解析結果とか技術とか基礎設計とか、その辺のあれやこれやを技術部のデータベースにアップロードし終えたついでに、ハガネの存在に関しての報告をまとめて一通り掲示板に上げてみたら、こちらも少し驚くほどに盛り上がった。
牙狼ファンがそれだけ多かったという事だろう。
実際問題、鑑定ニキ以外にもバラゴニキとかザンゴニキとかその辺色々、魔戒騎士っぽいロールをしている“俺ら”は割と多く、たとえばアーチャーそっくりの転生者が集うアーチャー連盟なんていうサークルが存在しているように、魔戒騎士っぽい全身鎧装備で戦う“俺ら”の集団『魔戒騎士連盟』なんていうのも存在する。
で、その魔戒騎士連盟が今、盛り上がっているわけだ。ガチで魔戒騎士の鎧が作れるようになった、ってな。
だが、それ以外にもハガネの技術に目を付けた“俺ら”がいないわけではなく……一人は宮城在住のカジオーネキ、彼女が研究している変形型デモニカ、その装着システムに魔戒騎士の鎧の分離装着プロセスが応用できるらしく、その辺に目を付けてかなり詳しく研究しているらしい。
そしてもう一人……コイツが問題だった。QBニキ────製造班でも古参の一人であり、同時にスケベ部の部員でもあるという、かなり捻くれたやり方をしている“俺ら”の一人だ。
彼が何をやったかといえば────結嵌学園とかいう男子校を建てて才能ロバの異能家系から生徒を募り、彼らを霊装からの霊的侵食作用によって男の娘化する事で、一流の霊能者になれる才能を与えようとしているらしい……もちろんスケベ部のやる事である以上、才能改善よりも男の娘化の方が真の目的である事は言うまでもないが、ともあれ……その目的のために、キバやハガネといった魔戒騎士の鎧に搭載されていた救世主転生機能の術式を解析したいんだとか。
「……ミナミィネキから譲り受けた髪の毛一本で、数百人分の制服を仕立て上げた手腕は評価するけどさ」
うん。
まあ。
要するに。
………………キバやハガネの鎧の歴代装着者達の血と涙の結晶は、ケツ○メ学園を作るために使われるらしい。
これを知った鑑定ニキが、まあ困惑と愕然と混乱と唖然とドン引きと、そして胃痛が入り混じった複雑な表情をしていた事は、まあ言うまでもない。
◆ ◆ ◆
魔戒騎士連盟から、ちょっとした依頼が届いた。魔戒騎士の原作再現装備、その内の一つに関する開発依頼である。
開発するのは────『魔導火』だ。
牙狼とか絶狼とかの魔戒騎士が標準装備として所持するジッポ型のライターに蓄えられた魔界の炎であり、全魔戒騎士にとっての共通必殺技といえる烈火炎装の他、指令書の解読だとか、敵であるホラーの探知だとか、まあ本当に色々な場面で活躍するアイテムだ。
これを一体どうやって再現するのか、というのが問題だ。
大雑把な仕組みはある程度頭に浮かんでいる。原作設定における魔導火は、魔戒騎士にとっての冒険者ギルド的な場所である番犬所なる拠点に置いてある種火から充填する仕組みなので、その種火となる松明をガイア連合支部なんかの適当な拠点に設置し、そこからライター型の霊装に火を吸い上げて保管する感じのアイテムにすれば完成、の予定。
ジッポライターの方は、炎それ自体を圧縮吸引して保管するための霊装として、必要な時に必要な分だけ取り出せばオッケー、と。【烈火炎装】に関しては鎧や武器の側に炎を身に纏う機能を組み込んで、そっちと連動させる方が良さそうだ。
ただ問題は、そんな特殊な炎をどうやって用意するか、だ。
炎自体が既に破壊や浄化の性質を持ち合わせている以上、烈火炎装という攻撃的な使い方に関しては割とどうにでもなるのだ。だが問題は、指令所の解読やホラーの探知、この辺のサブ機能の再現に関して……うーん、これ本当にマジでどうにかならないかな。
解読に関してはまぁいいとして、後はホラーの探知……ジッポライターに点火してホラーっぽい人間の顔面に向けてさっと炎を向けると、その人間の瞳の中に不気味な文字がぐにゃぐにゃ動きながら浮かんできて、それで相手がホラーだって発覚する……みたいなヤツ。牙狼ファンであれば鎧の召喚以外で一度はやってみたい、そんなアクションの一つだろう。
「つまり、攻撃と探知とかいう二つの性質を併せ持つ炎にする必要がある……? うーん、攻撃強化としての烈火炎装と、ホラー判別とか解読とかそこら辺の権能を別機能として分割……うーん、どうもな、その辺を複雑化させると単価が上がったり、後は構造が複雑になり過ぎて面倒臭い話になったり……うーむ?」
炎に関しては、無知という暗闇を照らす知恵の松明だとか、そういう性質もまぁ、なくもないが……知恵の権能よりも、悪を探知して裁きを与えるとか、そっちの権能の方が近いと思うんだよな。滅悪とか浄罪とかそっち系の炎で、相手の性質を図って効果を発揮する系統みたいな。
……いや、待てよ。そういえば何かあったような気が…………こう、脳の片隅に引っ掛かっているというか、確か、あれが……えーと確か、どこに置いたっけ、そう前にガチャで当てたけど、使い道が思い浮かばなくて結局お蔵入りになった、あのスキルカードが……。
「マスター、何をお探しですか?」
「うん、実はあれだ、ちょっと探していて……いや、どうも名前をド忘れしていてちょっと出てこないんだけど、えーとクズを燃やす炎を出す感じの……」
「ごみ焼却か清掃用の炎ですか? それならば烏枢沙摩明王の【マハラギ】が保管庫に置いてあったはずですが」
「いやそっちじゃなくて、えーと、何だっけ?」
メディアと二人して保管庫を引っ繰り返しつつ……途中で他のシキガミ達も巻き込んだり、過去に入手した色々な素材を発掘しては突発的に本筋とは関係ないがいい感じのアイデアを思いついたりとか、まあ色々と長くなりつつ、丸一日かけて探し回った結果。
「……ようやく見つけたぞ、【マルティン・イーラ】のスキルカード」
そう、ようやく思い出したがスキル名【マルティン・イーラ】だった。直接の面識はないが、ルターニキなる黒札の固有スキルであるらしい。
炎を発生させるという意味では【アギ】系統なのかもしれないが、相手のクズ度に応じて火力が上がり、曰く『敵であってもお綺麗で、だから何をやっても許される』と思っているくらい腐った性根であれば属性相性や防御力の無視貫通すら発生し得るとかいう、そんな特効系スキルであるようだ。
個人的にはその“クズ度”なる指標がどうにもふわっとした感じで、いまいち確実性に欠けるというか、相手が善人なら殺せないというか、そもそも相対した敵の善悪なんてぱっと見で分かるもんじゃないから攻撃が通じない可能性があるってのも気になってたからなー……メシアンに有効打を与えられる以上、属性が秩序・善だったら無効ってわけでもなさそうだし。
罪悪感がないって意味であれば、それこそガイア連合きってのやらかし大将である社畜ニキとかその辺もそうだが……彼もスイッチが入らない限りはそれなりに善良……かどうかは知らんが、まあ常識を守って生活できるくらいではあるし……いやでも、それはそれとしてやらかした事に関する罪悪感が一切無さそうな辺り、割とクズ度高めだったりするのか?
「罪や恥に関する意識の差? “何があっても許される”という罪や善悪に対する観念の欠如……つまりメシアンがそれ以外に対して何をやっても許されると思っているのと同様に、他者に対して何をやっても許されると思っていれば……たとえば白人至上主義に代表される人種差別主義者…………いやしかし、それなら牛や豚のような家畜や、モルモットのような実験動物への扱いなんかを鑑みるに、ごくごく普通の倫理観を持った人間だろうが問答無用に燃やせそうな気がするんだが……」
さりとて動物に優しかろうが、シー・シェパードなんかは普通に燃やせるだろうな。ともあれ。
「……ひょっとしたら別の基準がある、とか?」
「なるほどな。んー、例えば集合無意識領域に存在する一般的な善悪の観念を参照していて、倫理規範がそれに合致しない相手を燃やすとか? でもそれだと、メシア教会がメジャーになった時代にメシアンを問答無用で燃やす理由が分からんしな。あるいは……あー、ひょっとするとマルティン・ルターの出自を考えるならアレか、その時代において最も力を持っている一神教宗派の倫理観を参照して、それに近しい倫理観の持ち主を焼却するスキルだとか? だから近年一番のメジャーになっているメシア教会の信徒に近しいヤツから燃されていく、みたいな」
個人的にはこの説が一番可能性がある、気がする。
で、あれば場合によってはメシア教会がドマイナーになった世界では、攻撃基準の参照先がカトリックとか他の宗派になって効果というか特効対象が変化、場合によってはとんでもなく高潔な人間に対してこそ有効なスキルとして機能する、なんて可能性もある。
その辺、本来のスキル所有者であるルターニキはどこまで把握しているのか、どうか。
「まあ個人的にはメガテン世界という時点でメシア教会がメジャーじゃない、なんて想像もつかないけどな」
ともあれ。
この【マルティン・イーラ】の炎を使います。
「破壊と識別、魔導火に必要な二つの性質を兼ね備えているからな」
このスキルを応用したメシアンセンサー術式は既に開発されているので、それを流用してライター側に仕込み、メシアン判定がアウトなら所有者の視覚に干渉し、相手の瞳の中に原作通り怪しい文字が蠢く形でアウト判定を表示する……何気にメシアンをホラー扱いしているが、まあホラーみたいな根性の人間にしか効かない炎らしいので、多分問題ないだろう。
指令書の解読に関しては……魔導火というか【マルティン・イーラ】の火を翳すと反応して偽装を解除する術式を用意して、その辺は指令書側に術式を組み込むべきだろうな。
烈火炎装に関しては鎧と武器の方に展開術式を仕込む形で、と……これ、魔戒騎士の鎧じゃなくてもファイズギアとかビルドドライバーとかその辺のデモニカでも、鎧の種類を問わず術式さえ組み込めば使えるな。
「うーん……全体的にメシア教会に対してドS性癖を発揮する脳缶ニキが見たら大喜びしそうな装備に仕上がったな」
◆ ◆ ◆
影を用いた躯体形成能力に自己チューニング術式を組み込んで、【アナライズ】を繰り返しながら自己のパラメータを調節し、必要な能力を獲得するのが【十種影法術】最強のシキガミ『八握剣異戒神将魔虚羅』の要諦である適応能力だ。
そして、それとは別に魔虚羅が手に持つ剣にも『緋想の剣』と同様に“相手の弱点属性となる術式”を組み込んだ。
これで魔虚羅に関しては大体完成、後はレベル上げを続けていくだけである。原作でも適応しても能力値の総計は変わらなかったが、こっちでもそれは一緒。だがこっちではレベル上げという選択肢があるので、魔虚羅自体の強化もできる……まあ、その分レベル上げの手間がかかるともいえるのだが。
ともあれ。
それはそれとして緋想の剣を作ったのだから、担い手の方も製造するべきではないだろうか。
というわけで、緋想の剣の運用に特化したシキガミ『比那名居天子』の製造に取り掛かる。緋想の剣にフツヌシのフォルマが使われている以上、ベースとして降霊するスライムコアはその相方であるタケミカヅチがいいだろうな。
ステータスは体・魔型の物理・魔法を両立した耐久タイプで、剣撃物理と地変系魔法をメインで使うバランス型、アクセントとして天人らしくハマ系も欲しいか。前のガチャで星祭修羅勢の上位陣であるグラ爺の【剣術】スキルカードが手に入ったので、それを組み込む事にする。
後は、緋想の剣と並んで比那名居天子を象徴するもう一つのアイテムである“要石”なのだが…………この辺をどうやって再現するか。正直、地変系魔法を搭載しただけでも十分と言えばそうなのだが、それはそれとして何かしらそれっぽい特別なギミックを搭載したい。
と、言うわけで色々と考えてみる。
原作、東方シリーズにおける要石の設定は、といえば────比那名居天子の意志に応じて出現する注連縄付きの岩だ。彼女の意志に応じて自在に生成・操作され、飛び道具や鈍器、ドリルやファンネルの他、足場や防壁として多彩な運用が可能な便利な兵装。
特筆すべき機能として、これを地面に挿し込む事により、地震の発生を防ぐという効果がある。力づくで押さえ付けているだけであるので、地震の原因であるエネルギーを消散させる事はできず、要石を挿している間こそ地震を抑制するものの、その間に大地の歪はどんどん溜まっていき、結果的に要石を抜いた瞬間に一気に地震が起きる、と。
ふむ。
これをどう表現するか、という問題だが。
素材は、石。ストーンヘンジを始めとする環状列石とか、日本の山奥に立ってる奥津城とか、エジプトの巨石建築とか、そういう場所から採取してきた岩石を錬金釜にブチ込んで融解して概念を抽出。それを基に鋳型としての“設計図”を組んでいき────ここに地変系魔法を発動させる事により、設計図に概念が充填される事で“要石”が生成される形式。
これから先この技術、他の方面でも色々と生かせそうな気がするんだよな。
◆ ◆ ◆
宮城のリンクニキが『ゾナウギア』を開発したらしい。宮城でもトップクラスの一人で特記戦力の一角だとはいえ、基本的に戦闘オンリーの全裸マッチョだと思っていたから、彼には悪いが正直本気で驚いている。
だがまあ、意外なインテリである事が発覚したリンクニキの事は置いておくとして、それはともかく重要なのはゾナウギアである。『ゼルダの伝説』シリーズの一作品に登場したアイテムを再現した霊装で、単機能に特化した細かいパーツ状の霊装を組み合わせる事で様々なガジェットを生成できる……例えるならレゴブロックとかが近いだろうか。
パーツごとの接続は専用の術式接着剤『ウルトラボンド』で行い、パーツ同士のリンクもこれ一つで可能らしいが、このウルトラボンド自体にも何かしら捻って悪用できる可能性があって、厨二病魂をくすぐられる。
そんな具合で、ロボ部の面子は誰も彼もが程度の差はあれ、ゾナウギアの開発以来ここのところ一週間ほど、早速ゾナウギアパーツを大量に買い込んで色々と遊んでいる。そうしてしばらくの時間が経ってから、掲示板で誰かが呟いた。
曰く。
「────あれ、これってブロックスゾイドとかヘキサギアとか作れるんじゃね?」
気付いたロボ部の動きは速かった。各々手持ちのゾナウギアを参考に、まるで社会性昆虫のごとき統率された動きで開発を始め、規格を共通化しつつ製作がスタート。
まず中枢パーツとなるのはシキガミコアを仕込んだコアブロック。これ自体にMAGバッテリーと、そしてウルトラボンドの展開機能を備えている。そして、それらコアブロックを基盤として手足や装甲、武装などの各種パーツを組みつけていく形。
そうして、まず最初に作り上げられたのが『RZ-007BX シールドライガーブロックス』だ。青い装甲が特徴的なライオン型ゾイド……型シキガミであり、ロボ部が誇る最初のブロックス型シキガミだ。
それを皮切りに、一気に開発が進んでいった。各自が勝手にコアやパーツを作っては持ち寄り、それを恐ろしいペースで組み合わせたりバラしたり複製したり、を繰り返しながら、組み合わされて生まれた機体は時にはパーツの製作者達さえ思いもよらなかったシナジーや形態を作り出した。
まさに、カオス。
カオス属性のガイアなら仕方ないともいえる。
さらにブロックスの発展は進む。この頃になるとゾイド型だけでなくヘキサギア型の各種パーツも作られており、動けばいい派が時には原型となるゾナウギアさえ巻き込みながら滅茶苦茶にミキシングしては、解釈違いと怒り狂う原作原理主義派と喧々諤々の勝負を繰り広げたり、時には和解してはまたいがみ合い殴り合いを繰り返していたのだが。
G3などのデモニカスーツとの連動機能を組み込んだヘキサギア型コアブロックが開発されたのだ。合わせてヘキサギア用の搭乗用サドルパーツなども開発され、これによりデモニカスーツ制御の延長でブロックスゾイドというかヘキサギアというかを思考制御できるようになり、さらにサポートの幅が広がっていく。
僕もそれで遊んでみよう、と一つ思い立ち、ちょうどホビー部で開催されたメダロットの大会にエントリーする事にしたのだが。
「ふ、ふ、ふふふふざけんなこのボケカスがぁあああああ~~~~~~!!」
などと怒り狂っているのは、ツッコミの鬼と化した道南支部のカス子ネキである。
うーん、おかしいな。普通にメダロットを使って大会に出場しただけなんだが。
「なぁにが普通じゃテメエこのボケカスがッ! メダロットの大会に実物大ゾイドで乗り込んでくるヤツがどこにおんねや!? ジャンルが違うんじゃジャンルがよぉ!!」
「ゾイドじゃないよ、メダロットだよ。コア以外はゾナウギアのゾイド用パーツを使ってるけど、コア部分はちゃんとメダロットだからね。メダロットを美少女フィギュアに改造するのが許される世界なんだから、メダロットをゾイドに改造してもいいじゃないか」
「良くないわぁあ~~~~~~常識ってモンを考えんかいドアホ!!!!」
なお、僕のメダロット────『デッドリーコング』。
メダロットをコアに、ゾイドブロックス型ゾナウギアパーツを繋げる事で、中身ほぼゾイドのメダロットを完成させる事ができたのだ。構成パーツの比率的にはメダロット1に対してゾイド99くらいかな、まあちょっとゾイドの割合が多目な気はするが、まあ問題になるような比率じゃないだろう。
当然メダロット一機じゃ出力が足りないからして、それ用のコアブロックも複数組み込んであるから、もしメダロット部分を破壊されたとしても問題なく戦闘を続行できる。
ゴリラを象ったブラックメタルの巨体は全長11.5m、全高17.7m、重量187tと通常のメダロットに比べて少しばかり大型だが、大会のレギュレーションには特にそれを禁止するような条項は設けられてなかったから何一つ問題ないな、ヨシ!
「少しじゃねぇよ少しじゃ! というかそれほぼ完全にゾイドじゃねえか! ふざけんな!」
うん、思ったより強いな、デッドリーコング。
そもそも質量そのものが桁違いなので、格闘攻撃の威力もメダロット基準では桁違いだ。その上で格闘戦に特化した機体構成であり、並みのメダロットなら拳の一撃で粉砕できる。一方でメダロットとしては規格外に分厚い装甲にプラスして装備された【電磁バリアー】をメダロットのパワーで突破するには難しい。
加えて、単純に巨体という事もありリーチが長く、デッドリーコングの間合いから逃れ、あまつさえ射撃戦を挑むにはメダロット用のリングフィールドでは狭過ぎるため、格闘戦に特化していながら射撃武装が少ない事が不利にならない。
そして巨体であっても鈍重という事は決してなく、むしろ見た目以上に俊敏に動き、攻撃を当てる事ができる。懐に入られてもそのまま踏み潰しや体当たり、あるいは【電磁バリアー】での全周攻撃に移行するだけなので、ちょこまか逃げたところで潰されるだけ。
「ああっ、また真っ当な選手の機体がペシャンコに……っ! 許さねえぞ無惨ニキ!」
近接間合いの全周囲に【ジオダイン】相当の電撃を与える【電磁バリアー】に触れ、敵機がまた一体、感電して動きを止める。なお近接間合いとは、デッドリーコングが立っている狭いリングの全域を指す……うん、逃げ場とかありませんね。
そして感電して一時的にとはいえ身動きできなくなった敵を、デッドリーコングは背中に背負った『ヘルズボックス』から引き抜いた大型メイスで微塵に砕き、勝ち名乗りを上げる。後に残されるのは、パーツどころか構成素材単位で砕け散った自分のメダロットを前に泣き崩れる相手選手と、そして観客席から全力のブーイングを上げるメダロットファンの皆さん。
「何て野郎だ畜生! えぇい畜生、こうなったらあたしのキリーキンザムでバラバラにしてやんよぉ!」
「面白い! できるものならやってみろ、サイズと出力の差は絶対的な性能の差だと教えてやろう!」
全メダロットファンの願いを背負ったカス子ネキの勝利を願って! なお、勝負の結果は────まあ中盤まではこっちの有利で進められたんだけどね。いざ決着しそうってタイミングで他の大会出場者が全員あっちの味方として乱入してくるとか、普通有り得ないと思うんだ。
というか、大半のパーツを破壊して後一発もブチ込めばゲームセットなんてところで、一緒に戦ってきたライバルたちから受け取った魂のパーツでキメラ化して復活するとか、どこの主人公だよって感じだ。
まあ最終的には自爆で大半のメダロットを破壊できたからドローって事でヨシとするかな……あ、カス子ネキの元キリーキンザムが生き残ってるな。【食いしばり】がセットされてたのは予想外だったが、その辺は自爆装置を多段ヒットするように仕込んでいなかった僕のミスだな。
だが、最後にオリジナルパーツの頭だけで突貫して【デストロイ】とは、流石だ。これは負けを認めざるを得ない。
「ふざけんじゃねえぞこのタンカスが! もう許さねえ、そこで待ってろ今ボッコボコにしてやるかんな!!」
ともあれ、その辺の反省は後回しでいい。怒り狂うカス子ネキも追い掛けてきている事だし、このままだと色々と危ないので、さっさと逃げるとしよう。
◆ ◆ ◆
デッドリーコングについて、後でDDSにアップされたメダロット動画は割とバズっていた。まぁそうなるよなっていうか……ラスボス適性高杉なんよ、あのサイズ感は。
なのであの事件の後、ホビー部の大会運営からは次の大会でのエキジビションマッチに出てくれないかと打診が来た。
で。
それはさておき。
ゾナウギアと同じく、宮城の幼女ネキがスキル【螺旋丸】を開発したらしい。動画も出していたが、なるほど確かにあれは螺旋丸としか言いようがない。
まあ原作におけるチャクラを生体マグネタイトに置き換えた螺旋丸だ、その内に誰かが開発するだろうとは思っていたし、ジャンプ漫画のトリコ食材をバンバン開発している探求ネキあたりがやるかと予想していたが、そっちで来たのは意外だった。
僕も練習してみたが、なるほど結構難しいものだ。とりあえずどうにか【螺旋丸】として見れる程度にはできたが、まだまだ練度不足を思い知らされる結果になった。またショタオジのところに行って修行を着けてもらおうか。
ちなみに、シキガミ達も各々【螺旋丸】を練習していた模様。螺旋丸格好いいからね、仕方ないね。
シキガミ達の中でも一番熱心に練習していたのはルビーだが、真っ先に身に着けたのは四姉妹達の中ではブレイクであり、最も安定して扱えていたのはヤンだった。その辺悔しがっていたので、割と頑張って練習している模様。
ともあれ、ある程度の形にはなったので、次の段階を目指す事にする。
原作における螺旋丸は、高圧縮したチャクラを乱回転させ高破壊力の球体を生み出すわけだが、そこにさらに属性の性質変化を付与したものが螺旋丸の完成形、という扱いになっていた。実際、幼女ネキも【螺旋丸】から一歩も二歩も進んで【風遁・螺旋手裏剣】を実演していたわけだが。
まあ僕も試してみよう、という事で、得意属性である電撃魔法の性質を組み込んだ【雷遁・螺旋丸】を試してみるが。
「あー……やっぱり上手くいかないな、どうも」
うん、まあ雷遁・螺旋丸らしきものは出来た……出来たのだが。
「ちゃんと形になっていますし、これでいいのではないですか?」
「や、原作再現と考えるとね、どうもね。まあ単純に雷遁……電撃属性の性質を付与するだけじゃ再現は無理だと分かってはいたんだが」
いや、技としては優秀なんだよ。
螺旋丸……つまり高圧縮して乱回転する生体マグネタイトの渦をダイナモのようにして、爆発的に出力を増幅した一撃必殺の威力を持つ技にはなった。その辺は霊子加速砲の原理に触れていたのが役に立ったが……これ、要するに螺旋丸を利用して放つ霊子加速砲であって。
原作通りの“消える螺旋丸”────雷遁の性質を組み込まれたため、投射された瞬間だけ回転を保ちながら収縮し、一時的に視認できなくなる、というトリッキーな性質を再現するには至らなかった。多分これ、再現するには別の理論が必要になってくる。
ひとまず【偽・雷遁螺旋丸】とでも名付けておこう。
だがまあ、少し悔しいので、もう一段階できる事をやっておこうと思う。
つまり別技の開発であるが。
原作における螺旋丸の使い手にはライバルがおり、そのライバルの得意技が雷遁……こっちの世界でいう電撃属性に該当する『千鳥』の再現を試みてみようと思う。まあ幼女ネキも【雷龍撃】で似たような事をやっていたわけだが。
「ふむ」
原作マンガにおける千鳥の要諦はといえば────チャクラによる肉体活性を活かした身体加速にて、雷遁チャクラを収束させた貫手で敵を殺傷する突き攻撃、との事だ。速過ぎて制御し切れないスピードは常軌を逸した動体視力がなければカウンターを見切れずに自爆する危険もある、とか何とか。
まあ原作では他にも千鳥による放電を地面やらに流して範囲攻撃を行う技とかあったが、これ普通の雷遁とどう違うの?とか聞かれてもイマイチ分からんので置いとくとして。
肉体活性は以前に習得した念能力モドキの『練』で割とどうにでもなる。
雷遁チャクラとかは、まあ電撃魔法だろう。
つまり、電撃魔法を貫手……僕の場合はヌエの鉤爪、あるいはオーズのトラクローで放つのもアリだ。【鳶穿】に乗せるのも相性良好でいい感じだが……どうにもしっくり来ない。自分なりの千鳥を探求してみるのが一番だろう。
そういうわけで。
ヌエのデビルシフターとして鍛錬を続ける内に、ヌエから引き出せるようになった権能の中の一つに“肉体を雷と化して高速移動する”というのがあるのだが。これを逆用してみる。
つまりこれを逆に利用して、収束した電撃にヌエとしての肉体の────この場合は鉤爪の属性を上乗せする事に成功した。どういう事かといえば、この放電に触れるとヌエの鉤爪に触れたように標的を引き裂く事ができるのである。
こうして物理・戦技属性と複合した“切断力のある電撃”を操る事ができるようになり、それを【鳶穿】に乗せる事で殺傷力を爆発的に引き上げる事ができるようになった。もちろん通常の電撃として感電させて敵の動きを封じたり、とか、そういう事もできるからして、汎用性も上がった感があるな。
こうなると、“千鳥鋭槍”“千鳥千本”“千鳥光剣”みたいに千鳥を形状変化させて操る謎の技にも、ある程度の意味が出てくるな。
とりあえず【千鳥】────完成でいいだろう。
一神教には十二使徒や使徒パウロなどに代表される『使徒』という概念が存在するわけだが、これらは基本的に“神から直接的に召命を受けた者”である事を前提条件とする。
この使徒という概念は成立時にユダヤ教・キリスト教を取り込んで発生したイスラム教にも存在し、こちらではムハンマドやイエス・キリストが該当するが、こちらの条件も『神から直接啓示を受ける』『それを他者に告げ知らせる使命を持つ』という事で、神自体から直接選定を受ける事には変わりない。
カオ転世界においては(ごく一部を除く)黒札転生者全員が、実はこれら使徒の概念に該当する。転生それ自体に四文字の思惑が絡んでいるからね、仕方ないネ。
それを下敷きにした上で。
ミナミィの肉体素材を利用した霊装からの侵食による男の娘化を施すケツ○メ学園式メス堕ちメソッドは、メシア式魔戒騎士の理論をベースにしているため、これによるメス化は裏を返せば霊質・体質のミナミィ化であるといえる。
そして救世主=イエス・キリストと同じ使徒であるミナミィに霊質・体質を同一化させていくという事は、言い換えれば肉体・霊体が限りなく救世主に近づいていくという事でもある。
つまり、ケツ○メ学園のやり方はメシア式魔戒騎士システムの完成形にして理想形であるともいえる。
……どうなってるの?
四文字によるネタバレが起きるのは終末発生直後であるため、この可能性に気付いているとしたら四文字当人くらいのものだろうけれど、それはそれとしてこれに気付いた時の鑑定ニキとアドミニ子がどんな顔をするか、非常に気になるところではある。
~割とどうでもいい設定集~
・マイトガンナー
元ネタは『勇者特急マイトガイン』。
列車ニキのロボ型シキガミの一つ。砲撃タイプ。
基本ステータスはパワーと耐久に特化しており、胸部の大型砲から【グランドタック】など大威力の砲撃を投射する砲撃タイプ。
機関車形態から人型に変形する変形タイプの試作モデルであり、また空中架線システムを最初に搭載した機体の一つ。
砲型の巨大ロボ用武装形態にも変形するため、マイトガインがロールアウトしても産廃にならない。
・フォルマ式呪符ホルダー
壷中天と空間拡張技術の併用で1000枚以上の術符を収納し、さらにフォルマ弾倉の原理を用いる事で、周辺空間から吸収したマグネタイトを消費して消費した呪符の枚数を回復する便利系装備。
弱点として、最初に設定してあった呪符のセッティングを変更できない事。
他に、量子論の応用で残り枚数不定の状態を作り出す事により新しい呪符を好きなだけ取り出せるタイプも開発されている。
・天草十字凄教
元ネタは『とある魔術の禁書目録』シリーズ。
現地民霊能組織。割とガンギマリ寄りだが、比較的良心と常識は心得ている部類。なお現在では、天使部所属の黒札の一人であるねーちんネキのファンクラブと化している。
長崎の島原半島付近から、熊本・鹿児島の天草諸島まで、大雑把に天草・島原の乱が起きた辺りを勢力圏とする。
元々は海外から断絶しながらガラパゴス的に発展した隠れ切支丹の宗派であり、偽装のために仏教や神道の要素を取り込みつつ多角的に発展してきた。
そのため隠密・隠蔽能力が他組織と比較しても異様に高く、また伝わっている術のレパートリーもきわめて広い。
戦後には隠れキリシタン発の宗派という事もあってメシア教会による根切りからは対象外となった上に、そもそもステルス能力が高過ぎたために規模も活動も感知されず、根切りを免れた。
このため、戦前から続く神道・仏教・陰陽道その他宗派の術法に関する資料がびっくりするくらいに残っている。
また、メシア教会式魔戒騎士の量産型であるハガネの鎧を数領所有しており、それらを戦力として運用していた。
・ハガネの鎧
元ネタは『牙狼』シリーズ。
電脳図書館様『親友が英雄の転生者だった件について』にて鑑定ニキが手に入れたキバの鎧の量産型。
数着が天草十字凄教によって主戦力として運用されていた。
本来であれば装着者をクローンヤクザ未満のデモノイドへと転生させる産廃なのだが、天草十字凄教では仏教・陰陽道系の術法によって装着者を保護する事により、99.9秒間の制限時間の内であれば問題なく活動が可能となっていた。
後にデモニカ化されたバージョンが出るが、これは見た目以外ほぼ完全に別物。
デモニカコアを搭載した事で完全にデモニカとなり、また素材もヒヒイロカネ・マルエージング合金を使用。内部機構も一新し、人工筋肉シリンダーには結晶サボテン由来の悪魔素材を用いない人工筋肉を利用している。
またデモノイド転生機能なども削除されており、もう原型など見た目以外一欠片も残っていない。
スペック的には元の2.4倍程度で、装着に関するタイムリミットはなし。またG-3やファイズギアなどのオプションもハードポイントに着装可能。
・簡易覚醒修行術式搭載レコード
相手に対して最適な性質へと変化する自己チューニング術式を『人魚の子守唄』に組み込んだレコード。夢を通じて聞いた人間に対し、その霊的起源に応じた臨死体験をさせる事により覚醒を促す。
覚醒率は比較的高いが、その性質上人魚ネキの歌や通常の『人魚の子守唄』との併用ができないため、精神的なダメージが深くなり、運用には少しばかり注意が必要な代物。
・緋想の剣
元ネタは『東方』シリーズ。
刃のない柄から放出したマグネタイトで刀身を形成するある種のビームサーベル。
自己チューニング術式により標的に対して常に一番有利な属性を帯びる近接武装。
また対峙した相手のマグネタイトを基に、相手に合わせた気象変動を引き起こす機能を持つが、相手に有利な戦場を作り出す機能であるため基本的にはオフになっている。
・ケツ○メ学園
拙作『【R-18】カオス転生R-18作品集』のネタ。
製造班所属の黒札、通称QBニキが開設した学校。
各地の霊能名家から才能ロバの少年を集めて、霊装からの侵食によるメス化の副作用としてのレベル限界向上を狙っての異能者育成を行っている。
本家どくいも様のスレ『カオス転生ごちゃまぜサマナー 小ネタ 恥を捨てた私に弱点はない』のネタを大規模に始めたようなもの。
・魔導火
元ネタは『牙狼』シリーズ。
アビャゲイル様『【R-18】アビャゲイルの投下所第二支部【カオス転生ごちゃまぜサマナーN次創作】』より、ルターニキの固有スキル【マルティン・イーラ】を原型としたもの。
【マルティン・イーラ】の炎を絶やさず燃やし続けて固定する設置型霊装と、種火から放出された火を蓄積するジッポライター型霊装の二つから構成される。ライター側は後にシキガミコアを組み込んだ魔導輪型のアクセサリー型のバリエーションも開発される。
専用の術式に組み込んだ鎧や武装に【マルティン・イーラ】の炎を纏わせて攻撃力を引き上げる【烈火炎装】の発動を可能とする。
さらにライターに着火した状態で人間の眼前に火を翳すと、相手がクズメシアンセンサーに引っ掛かる類の人間であれば目の中に怪しげな文字が蠢いているのが見える形で視覚に表示される。
他の用途として、専用の術式を組み込んで通常では読めないようにした書類の解読が可能になる。
・八握剣異戒神将魔虚羅
ようやく完成した【十種影法術】最後の一つ。だいたい原作通りの出来に仕上がっている。
自己チューニング術式により自己改変する事で、対象に最適な能力値と能力を獲得する。
また手にした剣は『緋想の剣』と同様の能力を持っており、敵に対して最も有効な属性を自ら帯びる事で、大抵の相手に対して弱点属性での攻撃が可能。
・比那名居天子
元ネタは『東方』シリーズ。
体・魔型の物理・魔法を両立した耐久型。剣撃物理と地変魔法をメインに使い、他ハマ系統も扱える。緋想の剣の仕様を前提にグラ爺の【剣術】スキルカードも組み込まれている。
また地変魔法に合わせて展開される専用霊装『要石』を武装や足場など多彩な用途で操る事ができる。
・デッドリーコング
元ネタは『ゾイド』。
ゴリラ型の超大型メダロット。メダロットのレギュレーションをガン無視した全高20m近いサイズ感と質量により、メダロットとしては規格外の破壊力と耐久力を誇る。
また参加した大会ではこのサイズのメダロットの運用を想定していなかったため、搭載された【電磁バリアー】がリングフィールド全域を封殺する鬼畜武装と化しており、また近接特化型の癖にフィールド全体をカバーするリーチの長さ、懐に入られても質量を生かした体当たりや押し潰しに移行するルーチンなどにより多くのプレイヤー達の魂のメダロットを粉砕した。
・千鳥
元ネタは『NARUTO』。
電撃に対して本来は物理攻撃であるひっかき系物理技を乗せる“切断力を持った電撃”。
ヌエとしての肉体雷化の能力を応用し、収束した電撃に対してヌエの鉤爪の性質を上乗せする事で成り立っている。
オーズのトラクローに乗せて放ったり、ビームサーベルのように収束させたり、飛び道具として放出させたりと、かなりの汎用性を誇る。