ファッション無惨様のごちゃサマライフ   作:頓西南北

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とりあえずこっちが先に書けてしまったので投下。


見た目無惨様の何か色々開発記 宇宙編

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 いくつか、考えていた事がある。

 

 

 メテオシステムの根幹である人工衛星『M-BUS』……あれ、内部にターミナルまで仕込んだので、ロケットの打ち上げだとか軌道エレベータだとかそんな面倒な事をしないでも簡単に宇宙に飛べるとかいうチート設備になっているんだよね。

 単なるデモニカの動力炉として使うにも、いささか勿体なくないかな、と。

 

 とはいえ、M-BUS単体ではいささか規模が小さ過ぎて出来る事も限られてくる……それも、また事実。

 

 なので。

 

 M-BUSの増築に取り掛かろうとした矢先、ちょっと前に行われた大型ガチャ『黎明期の挫折シリーズガチャ』にて僕が引き当てた代物……これが問題だった。

 

 

 ラピュタである。

 

 その実態は、原作のさらに原典ともいえるガリヴァー旅行記にあやかって直径7.2kmの、飛行石を中核とする巨大空中都市────しかしその周囲には超巨大積乱雲『竜の巣』による防衛圏が常時展開しており、さらにそれを包むように仙境系結界にてその存在を隠蔽している。

 また魔神インドラとの直接契約により超大規模対地攻撃兵器【インドラの矢】も搭載されている、と色々とてんこ盛りな仕様である。

 

 

「いやねぇ……ラピュタとは一体…………うごご」

 

 『拠点設置系などの大型を含むアイテム各種』が当たると題されたE賞で引き当てた代物だ。その中には飛行艇ハイウインドが混ざっていたとかスレで話題になっていたが、その中でも最大サイズを誇るのが、このラピュタであるらしい。

 ……軽い気持ちでガチャを引いたらこれが出てきたが、普通の黒札が引いても割と持て余す代物だよな、コレ。まあその辺は交換や売却やらで何やかんや救済措置があるんだろうが。

 

 これをショタオジに頼んでM-BUSと同じ静止衛星軌道まで転移させてもらい、M-BUSとのドッキング作業を開始、と。対価としてハードコースの修行を受ける羽目になったが、まあその辺は良しとして。

 

 作業現場で実際に活動しているのは、この日のために量産してきた自己複製機能付き工作・情報処理特化型シキガミ『BALLS』と、彼らが操作する量産型デモニカポッド『オッゴ』。

 横向きの円筒に武装や簡易マニピュレータを搭載するためのドラムフレームを装着した簡素な機体であるオッゴは、宙間活動を主眼において製造した量産型シキガミであり、構成はここ最近のテンプレ通り“防人”型超機人にルーツを持つ、機体の大半を装甲護符で構築を行った代物だが、その機体構造は限界まで簡素化されており、製造費は士魂号の三分の一。

 ドラムフレームに士魂号やナイトメアフレームのために規格化された武器を装着する事ができる他、内蔵型のトリガーホルダーやフォーゼドライバーから状況に応じた兵装やモジュールを展開可能で、戦闘から索敵、はたまたそれ以外の各種作業まで多種多様な状況に対応できる万能機だ。

 

 建造指揮を行っているのはラピュタの中枢管理システムとして開発したシキガミ『ヒマリ』と、そのサブシステムも兼ねた都市機能統括型シキガミ『チヒロ』、BALLSの指揮統制のために開発した情報処理型シキガミ『ハレ』の三名。

 

 そうこうしている内にラピュタとM-BUSの接続作業を終えたオッゴの群れは、次にラピュタを基点に巨大な艦艇用の設備を建造し始める。宇宙港として大型宇宙船を受け入れるための港湾設備であり、差し渡し1kmを越える超大型艦艇を受け入れるための大型ドックを急ピッチで築いていく。

 ちょうどその構築が終わる頃合いに、下方、地表から飛来してくるのは、超弩級航空戦艦“葬送曲(レクイエム)”だ。機甲紋章を起動して龍の姿に変化した上で、その竜鱗を鮮やかなオレンジに染め上げ、両翼に巨大なロケットモジュールを展開したロケットステイツの推進力で、地球の引力を振り切って一気に静止衛星軌道まで駆け上がってくる。

 

 到着した“葬送曲”は完成したばかりのドックへと艦体を寄せ、ラピュタへと停泊する。そしてその艦の中から姿を現すのは、直立二足歩行型ゴキブリを模した量産型シキガミ『てらほ君』の大群だ。アマゾンズドライバーspec.2を装備して、ガイアメモリ『メガネウラ』を用いたオニヤンマの生体相を発現させ、空中でも自在に作業ができる。

 

 

「奇仏寺ウッドマテリアル……合金木素材の生体加工に使っていた異界と製材所の移設も終了、そっちで働いていたバニヤン達もこっちへ到着した、と」

 

 

 金属資源やフォルマ収集用の異界も設置完了してーの……さて、これからはガイア連合ラピュタ支部としてやっていく事になるわけだが……うん、がんばろう。

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 我がガイア連合ラピュタ支部における最大のアドバンテージは、やはり宇宙という環境だ。無重力とか、衛星軌道に存在するという高度アドバンテージとか、その辺。その一方で、他のガイア連合支部と比較して最も不利な部分も、やはり宇宙に存在しているという事だろう。

 

 一番の問題点は、地脈からのバックアップが存在しないという事。何せ、宇宙にあるからな。

 

 だから、支部として各種設備を稼働させる上で最も重要なのはマグネタイト供給源……それも、複数設置されている。

 

 

 まず、ラピュタにデフォルトで備え付けられた巨大飛行石……探求ネキが直々に作ったやつだな。太極炉術式で他の飛行石と相互にエネルギーを転送しながら互いを増幅装置として機能させる事で莫大なエネルギーを得る仕組みであり、これ一つだけでもラピュタそれ自体の動力を賄う事ができるのだが……当然ながら増設してある。

 というかそもそも、飛行石そのものを製造するためのマザーマシンまで製造して、工場に量産ラインを作ったから設置用中サイズまでの飛行石ならラピュタ内部で普通に製造する事ができる。

 

 二つ目、異界式無限水力発電炉。異界の中には内部の空間構造を弄ってある種の無限ループを構築しているものが時折あるんだが、それによって無限ループしながら流れる水を利用して、異界内で無限に水力発電ができるようにしたのがこれだ。

 発生する電力をマグネタイト変換して、異界の維持に必要な分を除いた差額が、全てマグネタイト収入となる。瞬間的に出力を上げたりするのは難しいが、しかしガイア連合が持つ技術の中でも常時安定した動力が得られるという意味では最上位に位置するだろう技術だ。いつぞやの天使マッカ鋳造異界の動力源に使ったのも、これ。

 この大型のヤツを既にラピュタ内部に運び込み、稼働させている。ラピュタ内部に設置した異界の維持も、この大型水力炉だけで十分なくらいだ。

 

 三つ目、メガソーラー。メテオシステムの肝となるM-BUSの構造を簡略化して量産化した太陽光発電衛星だが、今や数を増やして数百基を静止衛星軌道に並べて仙境結界で隔離し、さらに太極炉術式による相互出力増幅機能によって莫大なマグネタイト生成量を誇る。

 ぶっちゃけ、これだけでラピュタの中枢飛行石とか、水力発電炉のMAG生成量の数倍くらいになっているんだが……ちょっと作り過ぎたかもしれん。

 

 これら多数の大規模発電システムを備えているからして、生産やレベル上げに使うための異界を複数抱えておいて、まだまだ膨大な余剰MAGが出ているのだ。もったいないのでラピュタ内部には超大容量のMAGバッテリーを備え付けてそっちに溜め込んでおり、ラピュタの下半分はほぼそのバッテリーに占有されている…………もう、バッテリー専用の異界を作った方がいいかもしれん。

 

 

 と、いう感じの我がラピュタ支部の電力事情なのだが。

 

 

 それはそれとして。

 

 増やそうと思う。

 

「……増やし過ぎでは?」

「かもね」

 

 などと、ラピュタの各種システムを統括管理するヒマリからツッコミが来たのだが。

 

「いい加減、溜まり過ぎた電力の消費先を開拓した方がいいのでは?」

「まあ実際、その辺もぼちぼち進めていく必要があるよな。ああ、そうだダ・ヴィンチにハレ、ラピュタの周りに浮かんでる雲海の農場化はどんな様子だ?」

「とりあえずベジタブルスカイをベースにした仙境農場化を進めて、とりあえず今は試験運用中。現在取れる作物の品目に関しては、こっちのリストを参照して。試算だと今のところ、拡張を繰り返せば最終的には数十万人規模の人口を支えられるだけの大規模生産システムを組み上げられる予定だけど、今の規模だと百人程度が限度だね」

「了解。じゃあ、とりあえず数倍程度の拡張を目安に、作業を進めてくれ」

 

 とりあえず生産ラインに問題はなし、と。シキガミが優秀だと助かるな。

 

 

 ともあれ。

 

 

 以前入手したまま倉庫の隅で埃を被っていたマナウス神像(仮)……ヨグ=ソトースの化身としてのアラハバキの霊基を封入した土偶が三つ、これをベースに、新たな動力炉を作ろう。

 

 核となる術式は五行炉系統のそれを踏襲しつつ、必要なのは別次元へのアクセス機能────無限発電炉ヤマトとかいう厄ネタを再現しないようにするため、それぞれの炉それ自体に組み込んだショタオジ製純正シキガミコアを通じて、ヨグ=ソトースの「門」としての機能を最大限に生かし、迎え入れるのと同様に侵入者を塞ぎ止める特性を活用する。

 呼び出すのは純然たるエネルギー、門の向こうから【エナジードレイン】のスキルを通じて、文字通り膨大なエネルギーだけを吸い上げて転輪させ、三つの炉心の間に展開した太極炉術式を通じて共鳴増幅させつつの、さらに五行炉系統の術式を用いて五行相生・陰陽背反の属性間を高速で循環増幅させつつの、そうやって溢れたエネルギーを……さて、何に使おうかね?

 

「……考えてなかったのですか?」

「いくつかは考えてはいるけどね、どれもこれもまだまだ実用化には程遠いんだよな、これがまた」

「まずその辺の計画性をどうにかしてから作りましょうね、マスター」

 

 そんな答えを聞いて、三つのシキガミコアと同期して炉心を統御するヒマリが肩をすくめた。

 

 とりあえず電脳異界それ自体をバッテリーとしてマグネタイト蓄積に利用する技術は完成したので、発電した分が無駄になる事もなし。

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 さて。

 

 

 宇宙である。

 

 

 宇宙といったら宇宙船。それは“惑星に対応する外界としての宇宙”という概念が生まれた頃からのある種の真理、宇宙船抜きで、宇宙航行はできない……普通に出来そうな人間が知り合いの中にも既に何人かいる事は置いておくが、ともあれ。

 

 現時点でラピュタ支部の港湾設備を使っている宇宙船は“葬送曲”一隻のみだ。これに関してはガイア連合の宇宙開発がまだまだ進んでいないので仕方なし。とはいえ、それはそれとして宇宙船を建造するなら……そりゃラピュタ支部でやるべきだよね。

 

 

 と、いうわけで。

 

 

 とりあえず既存のホエールキングを宇宙仕様に改装してみる。メインエンジンは魔翼機バイアクヘーの時に開発したフーン機関を使うとして……大気圏内より宇宙空間の方がスピード出るんよなコレ。んで単独での大気圏突入なんかは内蔵式トリガーからロケットモジュール二基を展開してのロケットステイツにフォームチェンジして、さらに機首にシールドモジュールも展開する必要があるが、しかしこれで十分というのは自分でも割と驚きだ。

 

 これだけで済んだ理由は……そもそも改装が最小限で済んだため。装甲表面に別現実のテクスチャを展開するホエールキングの装甲の仕様上、気密やら宇宙線の遮断やらその辺の色々を考える必要がなかったからだ。後は宇宙活動向けのスラスターの開発とか、ハッチの構造をエアロック形式に改装するとか、その辺の適応を済ませておけば片が付く。

 

 ともあれ、宇宙仕様に改装したホエールキングを8隻用意。なお宇宙型ホエールキングは普通に販売予定だから、ガイア連合なら支部でも個人でも金出せば買える……今はここラピュタ支部以外に、運用する場所がないけどな。

 

 

 まあ、とりあえず、民生モデル前提のホエールキングはそれくらいでOK。

 

 

 続いて取り掛かるのは戦闘艦艇『メガシップ』だ。なお元ネタは『電磁戦隊メガレンジャー』。

 

 全長40mと艦艇としては小型ながら異界化と空間拡張の組み合わせによって内部空間には余裕をもって設計され、100人以上の乗員が余裕をもって長期間航行できるだけの設備と積載量を備えており、プラスして循環システムもシェルター技術を応用して可能な限り高性能なものを搭載しているため、これ一つでも中規模シェルターに匹敵するだけの生存能力がある。中枢部に搭載した大規模ターミナルも加えれば、まず飢える心配はないだろうな。

 人員は……とりあえずBALLSとクローンヤクザ、後はてらほ君で問題ないが、人間を乗せるのも問題はない。

 主動力機関は大型飛行石、メインエンジンはマギジェットスラスタとフーン機関の併用。艦体上部に主砲として大型霊子加速砲『メガパーティクルキャノン』二門を装備し、副兵装としては内蔵式したフォーゼドライバーやトリガーホルダーから展開する各種モジュールを艦体各所のハードポイントから展開可能。

 

 そして最大の目玉機能として────小型宇宙艇『メガシャトル』と合体し、人型の戦闘形態『ギャラクシーメガ』に変形可能。ハルゼン合金製の長剣メガサーベルと、防御用の丸盾『メガシールド』を装備し、また推進器として搭載されたマギジェットスラスタの機能を『ブースターライフル』として転用可能。

 

 “葬送曲”の空母艦後部へのドッキング機能も備えており、必要ならそこで整備と補給をこなす事も可能だ。

 

 長期間航行を主眼の一つとして組み込んだのは、太陽系内の調査や巡回、可能ならそこから資源獲得のための開拓を行うためだ。場合によっては……終末時の状況によっては、火星などをテラフォーミングして移住する事も考える必要があるだろうから、今の内からそれを可能にしておく必要もある。

 

 

 記念すべきギャラクシーメガ一号艦は一通りの試験航行を行った後、二番艦、三番艦と建造を進めておく。

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 現在、ラピュタは日本上空の静止衛星軌道上に浮かんでいるわけだが。

 

 

 衛星軌道といったら────人工衛星である。まあラピュタそのものが人工衛星の一つであるともいえるわけだが、その辺まあそこはそれ、って事で、さておき。

 

 人工衛星ってことで、衛星ネットワークを作りたいのだ。高威力のビーム兵器を搭載した対地攻撃衛星を作りたいとかその辺もロマンだが、その前に地球全体をカバーできるレベルで通信衛星とか監視衛星とかその辺をまとめた情報システムの方が先だ。

 終末後も、GPSやGoogle MAPが使えるような世界を目指したいので。天気予報も欲しいところだが、これに関しては終末後の環境次第だな。

 

 無論、魔法やターミナルに準じた様々な転移手段が存在するこの世界だから前世のように完全な監視ネットワークを作り上げるには至らないだろうが、しかし“俺ら”の主敵が空を舞う天使であり、その最大の武装が弾道ミサイルである以上、頭上から見晴るかす衛星軌道の視界の存在は重要だ。

 

 てーな訳で、メガソーラーを作る時に使ったM-BUS型人工衛星の製造ラインを転用して監視衛星を量産中。基本的な設計それ自体は変わっていないが、高性能な観測機器を可能な限り搭載。

 脳缶ニキの協力を得て降霊した堕天使グリゴリのフォルマを、いつぞやの天使異界方式により電脳異界でシステマティックに量産し、天から見下ろす【千里眼】スキルを搭載。さらに【写輪眼】まで組み込む事でその性能を底上げした、監視に特化したシキガミ人工衛星『グリゴリアイズ』。

 監視衛星としての役割がメインだが、気象衛星としても普通に使えるし、情報ネットワーク中継機能もあるから通信衛星としても役立てて便利。その辺の通信技術に関しては九十九式自動人形なんかで使われている共感呪術を利用した通信システムを利用する事で、距離制限のない通信やデータ共有を可能とした。

 制御と維持管理のためにBALLSを複数搭載し、そのネットワーク管理は新造した情報統御型シキガミ『コタマ』が担う事になる……過労死しないように量子系の分身スキルを搭載して、さらにラピュタ内部に専用の情報バックアップ用の領域を設置しておくべし、と。BALLS用にオッゴも何機か格納しておくべきだな。

 

 他に作るとしたら、量産したM-BUSを利用した無線MAG送電サービスだな。

 

 主な送電先は各地方支部の『圧縮睡眠部屋』、特にそのコアとなる再生式レコードだ。元々、この自己再生する非使い捨てレコードは潤沢な地脈MAGが使える山梨での使用を前提として作成したものだからして、地脈出力の劣る地方では再生速度が低下して、圧縮睡眠部屋自体の稼働パフォーマンスが落ちてしまう弱点があったわけだが。

 

「ある程度の量産ができるんだから、10枚くらいレコード用意すれば1日1枚につき1回再生するだけでも、1日10回連続再生できる予定だったんだけど……」

 

 うーむ、上手くいかないものだ。だが、ともあれ、それに対する解決策として、地脈に頼らず外界からMAGを送電する事で圧縮睡眠部屋の安定稼働が可能になる、という予定だ。プラスして、元々は地方支部に設置するんであればその地方の地脈の質に合わせてコアも調整する必要があったのだが、地脈に依存しないこの手法であれば安定してコアを稼働させてやることができる。

 

 その辺色々と実験が必要だが、それに関しては付き合いのある長崎支部に検証を依頼してみようかね。

 

 んで、完成した衛星はホエールキングやメガシャトルに乗せて出荷、予定された衛星軌道に順次放流しているところ。

 

 

「でも、攻撃衛星とかも作りたいよなー……」

 

 

 種ガンのジェネシスみたいに、下手すりゃ地球が大惨事になるようなのはいらんのだ。むしろ、ピンポイントで必要な場所を攻撃できるような兵器が欲しい。

 

 弾道ミサイル迎撃用を兼ねたレーザー衛星なんかが安牌かなー……照準は既存のグリゴリアイズとリンクすればいいし、動力もM-BUSとのリンクから供給してレーザー発振装置だけ搭載していれば……というか、下手に対地用の射撃兵装なんて搭載してたら、この世界だと高レベル相手じゃ弾道から位置特定されて撃墜されかねんのがなー……使い捨てと割り切るのがベストか。

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 滅亡迅雷フォースライザーやAIMSショットライザーなんかの技術を委託している飛電インテリジェンス、そのトップである『アルトニキ』なのだが、今回の量産型シキガミ人工衛星『グリゴリアイズ』による衛星通信ネットワークの確立を受けてDDSと直結した高速情報通信サービス企画を立ち上げ始めており、そのためにグリゴリアイズ・ネットワークの使用権に関わる交渉が来たのだが。

 

 まあその辺の情報ネットワークとか、世界が滅んだ後になっても高度情報化社会を維持していくために、何が何でも終末前に完成させておきたいところだったので問題なし、むしろ積極的に協力していく所存。だからその辺の色々を完成させるために、ネットワークの管理を担う情報統御型シキガミ『コタマ』の分身体を出向させている。

 進捗状況に関してはコタマの本体から逐一報告が入っているが、思った以上に進行ペースが早い。この調子なら終末前には一般向けの高速通信ネットワークのサービスが始まるだろうな。

 

 

「で、それはそれとして」

 

 

 せっかくなので、ここは通信ネットワークと連携した『ゼロワンドライバー』の作成に挑戦しよう。これまで手掛けたゼロワン系といえばデビルシフター用の霊基拡張霊装『滅亡迅雷フォースライザー』や、それをデモニカに適用した『AIMSショットライザー』だが…………さて、どういうコンセプトにしたものか。

 

 デビルシフターであるアルトニキは、これまで滅亡迅雷フォースライザーに邪神パズスから取得した霊基情報を封じたライジングホッパープログライズキーを使って変身する『仮面ライダー001』で戦っているので、滅亡迅雷フォースライザーをベースにシステムを組むのは、まあ基本として。

 ゼロワンドライバーのコアにはグリゴリアイズと同様のものを組み込む事で、飛電インテリジェンスのネットワークシステムの中核である『人工衛星ゼア』にタイムラグなしのアクセスを行い、システム中枢で時間加速した電脳異界内部に設置したシキガミコアから思考演算バックアップを行う────衛星内部から発動する“書斎”だ。

 

 元よりアルトニキがメインで使用しているライジングホッパーは速度と瞬発力に優れた形態だから、演算結果を最速で行動に反映できるという点で高速演算を可能とするゼロワンドライバーとの相性もいい。後はその辺のアッパーバージョンとしての『シャイニングホッパー』プログライズキーも開発する。

 ライジングホッパーをベースに、霊基そのものに飛行石をベースとした量子演算機関『シャイニングアリスマティック』を組み込み、人工衛星ゼアと連携する事で高度な未来予測を実現。さらには背部にはマギジェットスラスタを組み込んで機動力を強化した他、分身術式を組み込む事により、必殺技を発動した際に追撃を撃ち込む他、未来予測を元に分身術式を展開して事前行動パターンを相手に見せる事で相手の行動を逆予測してさらに先手を打つなどという小技も可能となっている。

 これに加えて、原作でのシャイニングホッパーは“力の前借り”という形で変身者の潜在能力を強引に引き出す機能が搭載されていたが、これを変身者の体内マグネタイトを消費する形で再現する、と。

 

 

 で。

 

 

 それはそれとして。

 

 仮面ライダーゼロワンの強化形態は大半が基本形態であるライジングホッパーの上位形態としての系統図に属しており、シャイニングホッパー、シャイニングアサルトホッパー、仮面ライダーゼロツー、リアライジングホッパーと登場していった各種フォームが存在しており、その特性は『超高速演算による未来予測と、それを最大限に活かす高速移動』なのだが、一つだけ、この系譜から外れた強化形態『メタルクラスタホッパー』が存在するのだが。

 メタルクラスタホッパーにはシャイニングホッパーやゼロツーのような高速演算機能は搭載されておらず、代わりに全身を覆う流体金属性の特殊装甲を自在にコントロールし、絶大な攻撃力と防御力を両立させている。とりわけ特徴的なのが、流体金属を無数のバッタに変化させて敵を分子レベルで噛み砕くという、まさに蝗害そのものを体現したかのような独自の攻撃パターンだ。

 

 以前、超銀河王の開発の際に副産物的に開発した『月齢髄液』を組み込む事で、これを再現する。ベースにする霊基は魔王アバドンの蝗の権能、破壊と終末の権能であるこれを利用し、流体金属で作り出した蝗の大群に触れたもの一切を破壊する特性を乗せる事を可能としてみた。

 

 とりあえず想像以上に危険で凶悪なものが出来上がったが……まあ、その辺はアルトニキの運用に期待しよう。

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 宇宙で仮面ライダーといえばフォーゼだが、実のところ世界で初めて宇宙に行ったライダーはフォーゼではなくカブト、そしてその劇場版『GOD SPEED LOVE』だ。なお同時に、軌道エレベーターが登場する初の実写作品でもあるらしいが、ともかく。

 

 ガイア連合ではこれまで、G3やファイズ、龍騎、エグゼイド、ビルドなど多種多様なライダーシステムを再現してきた。僕自身もゼロワン系やフォーゼ系などのライダーシステムの再現を手掛けてきたわけだが……それでも僕を含めて実際に誰もほとんど手を出していない系統の仮面ライダーというのは存在する。

 その一つが『仮面ライダーカブト』の系統だ。それが何故かといえば────原作再現の難易度が高過ぎるから、という一点に尽きる。

 

 カブト系列の仮面ライダーと怪人が常用する能力が、時間に干渉して超加速を得る“クロックアップ”なのだが────問題はこのクロックアップの再現難易度が高過ぎるという一点に尽きる。何せこのメガテン世界における一般的な超加速能力の上限である【龍の眼光】ですら、せいぜいが“1ターンに3回行動できる”程度でしかなく、ほぼ時間停止に等しい高速機動を可能とするクロックアップを再現するには、少々物足りないと言わざるを得ない。

 

 

 だが。

 

 

 最近のガイア連合における技術発展は目覚ましいもので、このクロックアップにも再現の可能性が見えてきたのだ。

 

 僕の開発した“書斎”は、ロボのコクピットとして極小規模の電脳異界を構築し、その電脳異界内部の時間設定を加速する事で機体内部の操縦者を加速状態に置き、超高速に対応可能な操縦システムとして構築したものだ。これはあくまでも電脳異界内部だったからこそ可能だった事で、電脳異界の外に影響を及ぼすためには操縦する機体の物理的な制約が付いて回っていた。

 だが、少し前に幼女ネキが開発した術式『簡易領域』は、本来なら電脳異界でのみ稼働できるライダー型デモニカ『ゲーマドライバー』を外界で使用するため、使用者の体表10㎝ほどの空間を極小範囲で異界化し、さらに電脳異界としての属性を添加する事でゲーマドライバーを通常空間に持ち出す事を可能とした。

 

 これを“書斎”の機能に応用すれば、疑似的にクロックアップが可能になるのでは……という目算だ。

 

 用意するのは、以前、ブーストニキが回収した異界制御用霊具『ロゴスリアクト』を元に探求ネキが開発した、異界の要として打ち込む事で異界の作成・制御を行う霊具『ダンジョンコア』。これを可能な限り簡略化し、演算機能をそのままに単純化、実効範囲を最大限に縮小し、異界内の時間制御に特化して製造する。

 そして黒死ネキが普段から身に纏っている異界をモデルにする形で簡易領域の術式を制御用に組み込んでやれば、ガイア式クロックアップシステムが完成する。

 

 後はそれをデモニカに組み込めるくらいに小型化できるか、というのが問題だ……元々ダンジョンコアは設置型の霊具だからな、それを携行可能な霊装サイズにまで落とし込むのは中々大変だったが、ダンジョンコアの開発当初とは異なり、現在はブルーウォーターや飛行石といった光量子コンピューターが完成していて、その辺の技術も進んでいる。

 

 そして以前コンタクトしてきた某スティーブ────改め現ラケル博士が持ち込んできた電脳異界関連のデータが、思った以上に役に立った。

 現状、危険だからデビルシフターやペルソナ使いにしか使わせない、となっている代物を普通に使うのは躊躇われるが、それはそれとして普通のガイア連合の技術者が絶対に手を出さない領域のデータが手に入ったのはありがたかった。

 おかげで異界構築の術式をある程度だが効率化する事ができ、変身ベルトに収まる最低限のサイズにまで小型化する目途が立った。

 

 今ならより高い性能のものが作れるとはいえ、中々大変なものだ。

 とはいえショタオジに製作や異界制御関連の修行を付けてもらったりして、とりあえず納得できる範囲のものができた。1000倍加速のクロックアップシステムが完成した。

 

 後はこれをデモニカコアに組み込みの……カブト系列の最初の機体だから、ここはやはりカブトにするべきだな。その為に必要なパーツはデモニカコアと内蔵型ダンジョンコアを搭載して自律行動するカブトゼクターと、その止まり木となるライダーベルト、後は専用武器となるカブトクナイガンだな。

 普段は内蔵型ダンジョンコアに電脳異界として組み込んだ壷中天に収納した増加装甲を装着したマスクドフォームを基礎として、それで対応できない相手に対しては増加装甲を剥離、敵味方識別式の弾頭として全方位に飛散させる【キャストオフ】により軽装甲のライダーフォームに変形、クロックアップによる加速で高速戦闘を行うシステム。

 それ以外の特殊機能はなし……というより、それ以外を搭載できる余裕がないというべきか。その辺はまだまだ技術的に未熟だし、研鑽が必要か。まあクロックアップだけでも十分強力といえば、そうなんだが。

 

 だが一番の弱点はといえば、何より電脳異界を展開する関係上、デモニカであるにも関わらずデビルシフターとペルソナ使いにしか使わせられないという点が痛い。

 

 ともあれ数台の試作機を叩き台にしてカブトゼクターも無事に完成した……のだが、これも何に使おうかね。

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 現在、ギャラクシーメガの二番艦・三番艦を建造中、なのだが。

 

 この辺を見ていて、ちょっと思ったのだ。

 

 僕のシキガミの一体であるガルヴァトロン────ラピュタでは基本的に人間形態で過ごしているからフィアと呼ぶべきなんだろうが、ともあれ彼女にも宇宙空間に対応したボディが必要なんじゃないか、と。トラックから人型に変形するのが基本のロボだ、現状は地上戦にしか対応してない。

 

 そんな彼女に、新しい身体を与えてやりたい。

 

 何せ変形先がトラックなのだ、その活動領域はラピュタ内部のみに制限され、空や、そして宇宙空間では活動できない……まあ曲がりなりにもフォーゼドライバーを内蔵しているからして、ロケットなりジャイロなりの飛行対応モジュールを展開するなり、ロケットステイツに強化変身するなりすれば普通に飛べはするのだが。

 

 

 ともあれ。

 

 

 一旦、強化も兼ねて根本的に構造から見直して、変形バリエーションを増やしつつ強化していく。金属群体型シキガミとして設計されたガルヴァトロンの術式構造からしてそもそもそこまで難しい事でもなく、変形後の形態を設計してシキガミコアに組み込めば普通に変形できるようになるので、いっそ色々と冒険してみるのも手だろう。

 

 と、いう事で。

 

 変形形態はといえば。

 

 

 ガルヴァトロン本来の姿である人型。

 最初から実装されていたトレーラー。

 砲撃戦対応のエイリアンタンク。

 空中・宇宙対応形態のエイリアンジェット。

 ホエールキングを参考に実装した水中用のエイリアンサブマリン。

 ゾイド系機体のシステムを参考に設計された地上・高速機動用のジャガー形態。

 同じくゾイド系をベースに飛行性能を追加した空挺降下仕様のグリフォン形態。

 

 以上、『伝説の勇者ダ・ガーン』からセブンチェンジャーをモチーフに設計してみた。まあセブンチェンジャーをトランスフォーマーのノリで3DCGにして実写化したら、こんな感じになるだろうなって感じのデザインに仕上がった。

 

 

 次いで動力炉関連。ガルヴァトロンの機体を構成する多数の装甲護符は、その内部に飛行石を直接組み込み、太極炉術式でもってその出力を相互増幅する事によって出力を得る構造になっているわけだが……これを、一段階進めていく。

 無数の装甲護符によって構築されるトランスフォーマーシリーズの機体は、物理的に破壊されても、破損部に新しい装甲護符を補給する事で部位を再構築できるので、破損には割と強い。壷中天に予備の護符を格納するためのフォルマ型呪符ホルダーを仕込んでいるとなれば尚更で、大半の損傷は適切なマグネタイト供給がされていれば時間経過で再構成できる。

 この呪符ホルダーは基本的に、呉のフォルマ弾倉技術を用いたマグネタイト吸収・残弾回復型のものだったのだが…………ここに量子論型呪符ホルダーを組み込んでみる。

 

 量子論を組み込んだ型の呪符ホルダー────例えば同じ量子論でも、例えば探求ネキが扱う木分身であれば本体の所在を不定とする事により、破壊されてもそれが分身だった事になり、本体は保護される。この型の呪符ホルダーの場合、ホルダー内に格納された呪符の残り枚数を不定とする事で、何枚でも呪符を取り出せるようにする。

 

 ────これをガルヴァトロンのボディに応用すれば、どうなるか。

 

 ガルヴァトロンの機体を形作る装甲護符は少々特殊だ。護符それ自体に一つ一つシキガミコアと飛行石を埋め込み、それをさらに【情報接続】でクラウド化する事によりコアネットワークを形成し、そのネットワーク上にメインコアを格納するための電脳異界を形作っている。

 

 ここに量子論を組み込めば、どうなるか。

 

 とりわけ、ガルヴァトロンの動力源は飛行石だ。太極炉術式により相互ネットワークを構築し、相互にマグネタイトを循環増幅しながらネットワーク上を流動させる事で、互いを増幅装置として機能させる。これが“不定”となるって事は、つまりエネルギーの残量や増幅量すら不定になっていくという事だ。

 不定って事は、事実上無限って事でもある。使い切れるエネルギー量には限りがあるし、何より制御能力の限界もあるが。特に、不定となるエネルギー総量を制御下に置く事、これが一番難しかった。

 

 問題点は兵装面なのだが、これに関しては前と同様に内蔵型のトリガーホルダーやフォーゼドライバーからの武装展開、だけでなく“葬送曲”に搭載した言詞塔砲を小型化した言詞加速砲────ロボサイズの空間破壊兵器『重力子放射線射出装置』を搭載した。

 砲のメインコアになる魔導書『カリュブディス』は胸部グラインダーに内蔵する形で既に搭載済みだからな、後はその力を拡張するための砲身型デバイスを用意するだけで事足りる。その辺はフォーゼドライバーから展開するNSマグネットキャノンにオプショントリガーとして強化展開する事で組み込む事に。

 フォーゼドライバーに内蔵された四つのスロットを全て使い切る形になるが、それも仕方なし。その辺はとりあえず、サブにトリガーホルダーを組み込んで運用を試してみようか。

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 いささか……そう、いささか。

 

 

 気になる事件が、起きた。

 

 杞憂かもしれない。

 実際、心配しておいて案外大した事じゃないかもしれない。

 

 だが、気になる。

 

 一言で説明するなら。

 

 

 幼女ネキが、ガオガイガーのGストーンを作り出した。

 

 

 大雑把な事の次第は、こうだ。

 

 DDSの配信チャンネル『ヤードポンド法とDレベル撲滅協会』内のコラボ企画『創造って遊ぼ』にて、幼女ネキ・脳缶ニキ・カス子ネキの三名が、イカルガから外してきた動力炉だの大量の宝石だの探求ネキ謹製の光量子コンピューターだの、ついでにナマモノネキの原稿やらいらない領収証やらをまとめて闇鍋化して錬金釜にブチ込んだ結果────Gストーンが創造された、という事らしい。

 

 

 偶発的とはいえ新しい技術が開発された、となれば朗報ではある、が。

 

 

「一つ、気になる事がある────Gストーンが精製された時、真っ先に【アナライズ】を仕掛けた脳缶ニキが顔色を変えていた事だ」

 

 

 もしかしたら。

 

 

 そう。

 

 

 もしかしたら、なのだが。

 

 僕の勝手な想像でしかないのだが。

 

 

「……彼は、見てしまったのかもしれない、な」

 

 

 その結晶体に、最初から『Gストーン』という銘が入っていたのを。

 

「そうなると、ちょっと色々と考える必要が、ないでもない」

 

 調査する必要がある。かつてコラボイベント開催の可能性を提唱した人間として、この世界にガオガイガーの設定が含まれているか否か、を。

 

「どこからどう見ても、何度【アナライズ】してもGストーン……か。しかもこれ、どう見てもメガテン設定が絡んでいない純正品の……本物のGストーンだ」

 

 ガイア製ライダーシステムとかメシア製魔戒騎士みたいに、意図的にか偶然にか女神転生というレギュレーション内で原作再現された代物ではない、根本的に設定からして共通していない代物。

 

「こいつが一体どこから来たのか……“俺ら”の認知の内側から生み出されたものであればいい。だが問題は、そうじゃなかった場合はGストーンが存在する世界────つまりガオガイガーやスパロボの世界と繋がってしまったか、あるいはそもそもこの世界それ自体が最初っからガオガイガーの世界でもあったのか。そういう可能性がある以上、最低限の警戒はしておく必要はあるだろうな」

 

 ガオガイガーの世界には、いくつか厄ネタが存在する。ゾンダーとその統率者達、緑の星の守護者たるソール11遊星主、そして木星に眠るザ・パワー……ぶっちゃけどれを取ってもあからさまに終末案件だ。また、世界観を共有し、時にはガオガイガーとクロスオーバーした事もある姉妹作品『ベターマン』のストーリーラインも見逃せない。

 

 その中で。

 

 直近で一番探しやすそうなのはベターマン。何せ、ガオガイガーと違って作品内の諸問題が地球圏内で完結しているからな。

 プラスして、ベターマン案件は意外にも期待できるリターンが大きい。ベターマン=異星起源人種ソムニウムは、様々な理由からソール11遊星主との関連性が強く暗示されている。そんな彼らを足掛かりにすれば、上手くいけばソール11遊星主の遺物を入手できる可能性もある……まあ、可能性だけなら、だが。

 

 んで、その根拠地というか、ベターマン=ソムニウムにとって唯一の食料供給源であるアニムスの花の群生地が存在するのはインドのアジャンター石窟の地下……はい、今現在真っ盛りでメシア教会過激派の支配領域ド真ん中だネ! レベル100オーバーのメルカバーもいるヨ!

 

 

 ……どうすんよ、これ?

 

 

 本当にこの世界にベターマンが実在していても、とっくの昔に絶滅してそうな気がするぞコレ。

 

 ……ともあれ、まずはメルカバーと繰り返し交戦を行っている呉支部の⑨ニキにコンタクトを取って、彼の出撃スケジュールに合わせた調査を依頼するべきだな。⑨ニキが出撃するって事は、インドの調査における最大の障害であるメルカバーがそっちに引っ張られるって事でもあるから、調査隊を潜入させる最大のチャンスだし。

 それ以外にもインド神話の神々にコンタクトを取って聞いてみるとか、やってみるべきか。後は……図書館探検部に依頼して、星霊神社の書庫からそれっぽい文献を探ってもらうとか。あそこにはどんな記録があっても驚くに値しないからな、ワンチャン何か見つかるかもしれん。

 他は、ベターマンの作中に出てきた各種組織……次世代環境機関NEO、モーディワープ、BPL、超人同盟なんかの存在確認とか。この世界に存在しているなら、大なり小なり高確率でメシア教会が絡んでいるだろうからな。

 

 何はともあれ、その辺はショタオジや他の識者の面々に相談してからだな。ぶっちゃけその辺、僕に関われる部分はほぼゼロだ。

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 端的に言って、ひとまずは杞憂で済んだ。

 

 インド神話の神格たちに対する聞き取り調査に曰く、アジャンター石窟地下にはアニムスの花の群生地なんてものは存在していないらしい。知識の権能を持つ星祭神社のベルフェゴールへのお伺い、くそみそニキの占術などでも同じような結果が出たそうな。

 最終的な確認はメルカバーとの戦闘に乗じて⑨ニキのホワイト・グリントからこっそり投下されたステルスシキガミポッドからの調査報告待ちだが、まあ間違いないだろう。

 

 またベターマン原作において釧路湿原には次世代環境機関NEO傘下の組織BPLこと正式名称“生工食料研究所”が存在し、表向きはバイオテクノロジーによって世界中の食糧事情を支えつつの、裏ではアニムスの花の研究と共に凶悪な生物兵器を開発していた設定だったのだが…………十勝支部や道南支部の面々が調査してみたところ、そこに存在していたのはここ数年でガイア連合佐渡島支部が経営する日本生類創研の傘下に取り込まれた日本ハムのバイオ肉工場であり…………うん、まあ、何だ、身内だったよ、うん。

 いや、確かにバイオテクノロジーで日本全国の食卓事情を支えていたし、国外にも輸出していたし、生物兵器としてはクローンヤクザとかネメシスT型を製造していたりしていたから原作通りといえばその通りなんだが、まあ、うん。

 

 他にもいくつかそれっぽいメシアンの陰謀が明らかになったりもしたが、そっちも相応の黒札や金札が中心になって対処して終了。

 

 ともあれ、現在の地球にベターマンのルートは存在していないらしい。普通に安心した一方で、少し気落ちもしているが、まあ仕方ない。上手くすればソール11遊星主のテクノロジーが手に入るかも……なんてちょっとだけ期待していたから仕方ないが、それよりも何よりも終末案件が一つ片付いたと思って安心しておこう。

 

 

 で、ベターマン関連の件は、ひとまず問題ないとして。

 

 

 僕がやるべきは別の案件の調査…………ソール11遊星主の探索なんかは、ほぼ不可能だろう。どこから手を付けていいか、さっぱりだ。だがザ・パワーに関してなら話が別、何故なら所在が分かっているから。

 

 

 木星である。

 

 

 まあ木星のどこ、とかは分からんけど、とりあえず探査機の一つでも送っておいて損はないだろう。見つかるなら、大赤斑の辺りとかそれっぽい。何なら何も見つからなくてもヘリウムはあるから核融合炉の燃料採掘くらいは可能なはずで。

 

 と、いうわけで……必要なものを一つ一つ用意していく。

 

 まず真っ先に建造したのは『ウーレンベック・カタパルト』だ。呉支部ロボ研の手によって設計されたこの設備、その実態はある種のマスドライバーだ。原理的には空間を圧縮してそれが復元する時の反動で物体を弾き飛ばすとかいう、系譜的には呉支部で建造されたアヌビスやジェフティに使われているベクタートラップ技術の延長線上に存在しており、これを空間歪曲型の【トラポート】と併用する事により、方向は限られるものの転移の射程距離を出力相応の距離にまで引き延ばす事ができる。

 膨大な電力を消費するため、運用には相応の設備投資が必要とされる上に、用途も限られているため今まで設計されながらも実際に運用された事はなかったが、今回めでたくラピュタの設備として採用され、日の目を見る事になった。

 

 その運用の関係上、ラピュタ支部には呉ロボ研からの出向人員が移住してくる事になり、そのためラピュタ内部の都市設備が本格的に稼働を開始する事になる。また、それに合わせて飛電インテリジェンスの支社もラピュタに建造されるという事になって、そっちからも出向してくる人員が派遣されてくるとかで、都市機能管理型として製造されたシキガミであるチヒロにも、とうとう都市管理型シキガミとしての本領を発揮する日が来たという事だな。

 現在ラピュタの都市機能の維持を直接的に担っているのはBALLSに加えて、巌戸台支部から生産ラインごと購入した九十九式自動人形だが、初の住民が入居するにあたって、そちらの増産も進めておく。

 

 

 そして。

 

 

 そのウーレンベック・カタパルトを使って射出するのが専用の射出用コンテナ『チューリップ』だ。内部には大型ターミナルとそれを動かすための核融合炉を内蔵しており、さらには推進機関と姿勢制御を兼ねた重力魔法発生装置を搭載しただけの、きわめて単純な構造をした装甲コンテナになっている。

 

 そんな具合で量産したチューリップをカタパルトに乗せて高速で射出し、目的地まで射出する。月、火星、小惑星帯、木星……ここで注意しておくべき事は、月面には決して降下しない事。月はニュクスの巣穴だからな、せっかくフォーゼシステムを作ったのだからラビットハッチの一つでも建造したいところだが、迂闊に刺激して終末案件を引き起こすのは絶対に避けるべき。

 後はチューリップが目的地に到達したら、資材とBALLSを送り込んで拠点化を進めるだけでいい。作業に人間を介在させる必要は、ない。

 

 ウーレンベック・カタパルトの性能がいいため、月軌道まではほとんど一瞬。火星にも一日あれば辿り着けるが、小惑星帯を越えて木星軌道にまで到達するには相応の時間が掛かる。まあ、ゆっくり待つしかない、か。

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 さて。

 

 チューリップが木星軌道に辿り着くまで、いささかの時間が掛かる。

 

 

 ので。

 

 

 本日は闇鍋を試してみようと思う。とりあえずショタオジ同伴で。

 

「うーむ、貴重な時間を取ってしまうのは申し訳ないし、呼び出してよかったのか?」

「いいよいいよ、仕事に託けて貴重な休みが取れるいい機会だからね!」

「…………もう少しちゃんとした休みが取れるように努力します」

 

 ラピュタの運営に必要とはいえ、シキガミコア5体分も注文してしまったからな。仕事を増やしてしまった負い目の分だけ、楽しんでもらうように努力しよう。

 

「で、今回は何を試すのかな?」

「Gストーンの生成にあやかって、錬金釜でアイテムの生成実験をしようと思います。それで、Gストーンがどこから来たのか、どれくらいのものが再現できるのか、その辺の検証実験を行おうかと」

「ふむ……あんまり危険なものは作らないでよ?」

「何が完成するか完全な予測ができないので断言はできませんが、善処します。とりあえず目標物はSCP基準でsafe判定が下るレベルに収まる程度のものですが」

 

 これで想定通りのものが作れたのなら、その場合は、Gストーンが僕達黒札転生者の“認知”の中からやってきた可能性が高くなる……つまり安心材料が増えるという事。もしそうではなく、錬金釜自体に異世界との接続が確認されたのであれば、Gストーンの起源はガオガイガーの世界か、最悪終末案件ごった煮の地獄であるスパロボの世界である可能性が高まるという話。

 

「最悪、世界を越えてきたゲッターエンペラーやらマジンガーZEROやらと殴り合いを強要される感じのコラボイベントは遠慮したいので」

「それはそう」

 

 と、いうわけでまず、最初に用意するのは大量のアメジスト────水晶としての結晶構造の中に鉄分とアルミニウムを含み、優美な紫色の色調を持つ水晶の変種だ。二月の誕生石で、宝石言葉は「誠実」「心の平和」。プリニウスの「博物誌」では紫色の宝石の中で最高のものはインド産のアメジストなのだとか。

 旧約聖書では「出エジプト記」にて高僧の胸当てに飾られた記述が残るなど歴史は古く、一神教においては古くから男性が身につける宗教的な献身の象徴として扱われ、英国国教会では主教が身に着ける指輪としても重用されている。

 またギリシャ神話ではディオニュソス神との関係が深く、泥酔を防ぐ宝石として地神レアーがディオニュソスに送ったと伝えられている。

 

 ……まあ、今回の件にはあまり関係ないのだが。

 

 ともあれ、アメジストを皮切りに一つ一つ素材を卓に置いていく。

 

「隕石の破片。生のイセエビ。営業停止になった天文台で使われていた大型天体望遠鏡のレンズ。【トラポート】と【異界制御】のスキルカード。そしてボッタクリ雀荘『沼』に所属する賭博系ネキが巻き上げてきたナマモノネキの生原稿……っと、これで全部か」

「うーん、宇宙に関わる素材が多いような気がするけれど……それから空間関係、かな? でも伊勢海老が混ざっているのは気になるね」

「ちなみに、素材の中で調達が一番大変なのはナマモノネキの原稿でした。なにせ絶対数が少ないですから」

 

 これらを一気に錬金釜へと突っ込んで、じっくりコトコト煮詰めること、しばらくして。

 

 本来、錬金釜を使った錬成はそれほど時間の掛かるものではない……リアルタイムで配信して、視聴者を飽きさせない程度にはすぐ終わるものだ。だが事故が起こらないように丁寧に、一つ一つの概念要素を注意深く抽出・混合しての製造は、相応に時間が掛かる。

 しかし、それでも着実に工程を進めていけばその内に終了するものだ。

 

 完成し、錬金釜から取り出されたのは艶やかな紫に輝く結晶体だ。素材となったアメジストと比べて透明度が低く、紫色が濃い……プロの鑑定士が見ればそれ以上に違いが分かるのだろうが、僕に判別できるのはその程度だ。

 

 【アナライズ】の結果示された名前は想定通り『フォールドクォーツ』────マクロスシリーズに登場する空間干渉鉱物であり、次元断層を越えた超空間跳躍による転移や通信には不可欠の代物だ。

 十一次元レベルで時間と空間のエネルギーが湾曲した物質で、三次元では生成することができない……というが。

 

「うん、確かにフォールドクォーツで間違いないよ。性質も設定通り……中々物騒なものを作ったね」

「ええ。その気になればフォールド爆弾なんて代物も作れるでしょうし、危険極まりない……とはいえ空間破壊兵器は重力子放射線射出装置で既に作っていますから今更ですし、何より宇宙開発のための航法機関や通信システムにも間違いなく必要になってくる物資ですからね」

「とりあえず、フォールドクォーツの生成に別次元からの干渉は観測できなかったよ。だからこれは純粋に“俺ら”の認知の中から生まれたっていう結論になるね」

「良かった……お手数をお掛けします」

 

 これが開発できた以上、ワープ機関や通信、超光速観測装置などなど、今後の技術的な展望が大きく広がったと言っていいだろう。

 それもこれも量産できれば、の話だが……まあ鉱物である以上、割とやりようはある。このフォールドクォーツを核に鉱山か鍾乳洞の異界を形成、星祭神社あたりからイワナガヒメでも勧請して異界の主に据えれば、フォールドクォーツを生成する異界を構築する事ができるはずだ。

 

 

 ともあれ、完成したのであれば次だ。

 

 

 次に用意する材料は、と。

 

「ホビー部のイベントで100枚限定で作られたイラスト違いブラマジガールの限定版カード。隕石の欠片。旧神の印。それからまた【トラポート】と【異界制御】のスキルカード。九十九式自動人形の中枢演算回路。晴彦ニキが深層素材から鍛造した槍を2本。アーチャー連合の連中が調理部主催のオカルト調理実習で作った弁当ざっと30人前ほど。ナマモノネキの生原稿を一束。ドクオニキ製作の邪神セイバー抱き枕。そして最後にアーサー王にまつわる遺物────モルガンネキの娘さんの隠し撮り写真」

「身内由来の素材の出所が怪し過ぎるんだけど!? 特に最後、大丈夫!?」

「掲示板に誰かがアップしてたヤツをプリントアウトして持ってきました。それと今回の一件はモルガンネキも知っていますよ」

 

 成果物の詳細なデータと、可能なら現物を引き渡す事で納得してもらった。こちらは再現性の検証のために複数回の製造を繰り返す予定なので、それくらいの余裕は存在している。

 

「はぁ、これの製造が必要だっていう卦が出てなかったら問答無用で制止しているところなんだけど……仕方ないか。せめて失敗しないように注意しとけよ」

「了解。無茶はしませんよ」

 

 そうしてショタオジの監督下で生み出されたのは────一枚のカード。その表面にはフードを被った“何者か”の姿が描かれており。

 

「銘は『クラスカード』、または『サーヴァントカード』…………これは少し、取り扱いに気を付けて欲しいな。危険だよ、本当に」

「まあ、否定はできませんけど……正直、自分としても使いたくはないですが」

 

 手にしたクラスカードに霊力を通せば、クラスカードは僕の掌の中で白く透き通った燐光を伴ってその形を崩し、機械的なデザインの双頭の槍へと置き換わる。

 

 置換魔術の原理により、女神転生の世界の“外”────別の世界に存在する『英霊の座』へと接続し、英霊の力を運用する事を可能とする特級の魔術霊装サーヴァントカード。そして対応するクラスは原作のサーヴァントカードには存在しなかった『フォーリナー』────クトゥルフ神話の神々を始めとする外宇宙の力に侵食された異質な英霊“降臨者”のクラス。

 

「まず自分で使う分と、それからモルガンネキに渡す分。それから対邪神特攻兵装として、カヲルニキにあげる分、と」

「一応、製造に関わるデータは俺の権限で封印させてもらうからね。さすがに危険過ぎる」

「残当、というかこれっぽっちも残念ではなく当然でしょうね。曲がりなりにも女神転生の仕様ではない外宇宙の神々に接続するパスを製作するとか、危険にも程がある」

「そのカードの運用にも、本当に気を付けるようにね」

 

 単なる武装として、ではなく外世界への経路を繋ぐシステムを入手した事。それだけでも、今回得たこの霊装の意義は大きい。

 

 

 

   ◆    ◆    ◆

 

 

 

 さて。

 

 フォールド鉱石を利用すれば、空間破壊兵装である重力子放射線射出装置をもう少し……それこそ個人レベルで携行可能な域にまで小型化する事ができるだろう。その目途が立ったので、以前から作ろうと思って構想だけが存在していた武装の製作に取り掛かろうと思う。

 

 

 ────『悲嘆の怠惰(リピ・カタスリプシ)』。

 

 

 『境界線上のホライゾン』に登場する九種の枢要罪に対応する武装の一つ、後世にて怠惰の罪に統合された“悲嘆”の咎を体現した大罪武装。大量破壊兵器と銘打って製造された大罪武装の中において、唯一本当に大量破壊兵器らしい攻撃機能に特化した武装である。

 最終的には大罪武装と聖譜顕装は全種コンプリートするつもりなのでその第一弾、という事になる。

 

 そんなわけで最初に作るのは“悲嘆”の大罪の概念を宿した魔導書だ。これについては悲嘆が統合された“怠惰”の罪に関して、星祭神社に協力しているベルフェゴールとコンタクトを取り、その辺の概念について教授してもらう。

 ……講義内容の半分以上が、自身が便器悪魔扱いされている事に対する反論だったのはさておいて、その辺のアレコレを省略し、要約しつつ自分なりの解釈や結論なども加えて、悲嘆に関する概念をまとめておく。

 

 同時に悲嘆を表す「掻き毟り」を再現するために言詞塔砲を作った時と同様に“物理属性の魔法”として再現した【アクセルクロー】のスキルを、悲嘆の魔導書へと組み込んでおく。

 

 

 次いで、素材の調達。

 “悲嘆”の概念と最も相性がいい素材として僕が目を付けたのは女神ナキサワメのフォルマだ。井戸や泉、降雨などを司る水神であるナキサワメは、イザナミの死を嘆き悲しむイザナギの流した涙から生まれた神性であり、その出自からして悲嘆の属性を帯びている。

 ただしナキサワメ自体はそこまで格の高い悪魔ではないので、コダマの時と同様にその格を底上げするため50レベルくらいのナキサワメが湧く異界を構築し、そこからフォルマを回収する事でフォルマを大量調達。それを錬金釜で合成していく事でナキサワメの高位フォルマを精製する。

 

 それをさらに八卦炉に投入する事で純化して概念強度を引き上げつつ、それをアダマントスと合成する事により、刀身と一体化した砲のメインフレームを構築していく。その辺の製造に関しては仮面ライダーセイバーの聖剣シリーズを製造した時の経験が活きた形だ。

 そして【螺旋丸】の原理で【アクセルクロー】を圧縮加速する機関部を構築。錬金釜で【トラポート】のスキルカードを合成したフォールドクォーツを触媒に空間干渉効果を付与しながら放射する代物だ。そこに悲嘆の魔導書を収めてフレームと接合する事で、大罪武装“悲嘆の怠惰”が完成する。

 

 通常駆動では刀身に映した物体・霊体に掻き毟りの力を当てて削ぎ落とし破砕する対人レベルの空間破壊兵装として。

 超過駆動では刀身から十字架を組み合わせた仮想砲塔を展開し、大型艦艇を丸ごと消滅させる威力の空間崩壊を引き起こす危険物、人間サイズで携行可能な重力子放射線射出装置だ。

 

 なおオリジナル要素としてグリップの後端部分に、ラウズメダジャリバーと同型のカード読込用のデバイスを搭載している。ここに悪魔カードやガイア連合規格のカード型デバイスを読み込む事で、効果を上乗せする事ができるようになっている。

 

 ともあれ割と今更な気はするが空間破壊兵器なんて危険な事この上ないし、これが必要になって真価を発揮する時まで厳重に管理しておく必要があるな。

 

 

 

 

 




 沖縄編の続き、米沢編の続き、無惨様編の続き、アリス編の続き、新主人公ネタも……とにかく書きたい事が多い! 筆が追い付かないというのはきっつい。



~割とどうでもいい設定集~



・ラピュタ
 緋咲虚徹様『【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく』より。
 黎明期の挫折シリーズガチャに入っていた超大物。巨大空中都市。これでE賞とか……。

 直径7km超過の巨大空中都市。“葬送曲”を収容・整備可能な巨大港湾設備を備えた宇宙港、ガイア連合ラピュタ支部として、現在は日本上空の静止衛星軌道に浮かんでいる。
 デフォルトで搭載された飛行石以外にも無限ループ式水力発電炉やメガソーラーなどを搭載し、動力となるマグネタイトにはかなり余裕がある。

 通信衛星ネットワーク関連で飛電インテリジェンスの他、呉から派遣された宇宙開発やウーレンベック・カタパルト関連の企業などが支社を置いており、高度な科学力に支えられた電子都市と化している。
 また城塞を取り巻く巨大積乱雲は防衛設備の一部であると共に、ベジタブルスカイを参考にした仙境農場として開発が進んでおり、将来的には数十万人規模の人口を恒常的に支える事ができる予定。

・ヴェリタス
 元ネタは『ブルーアーカイブ』。
 ガイア連合ラピュタ支部を統括制御する情報管理型シキガミ集団の総称。
 ラピュタの中枢管理システムであるシキガミ『ヒマリ』、そのサブシステムも兼ねた都市機能統括型シキガミ『チヒロ』、BALLSの指揮統制を担う群体運用特化型シキガミ『ハレ』、人工衛星統括を行う情報統御・解析特化シキガミ『コタマ』によって構成される。
 未だフルメンバーは揃っていない。

・BALLS
 元ネタは『絢爛舞踏祭』。
 ダ・ヴィンチラボ製の量産型簡易シキガミ。全長30㎝、重量40㎏の球形ロボット。
 製造・開発特化型の簡易シキガミという意外にもこれまでなかったタイプの機体であり、必要に応じて自己複製も可能。
 その気になれば経済とかいう概念を破壊できる危険物であるため、流通は厳格に管理されている。

・オッゴ
 元ネタは『ガンダム』シリーズ。
 BALLSの為に製造された量産型デモニカポッド。宇宙空間での活動を主眼に置いて製造された機体であり、そもそも人型をしていない見た目に反して機体構成は量産型超機人“防人”に近い。
 装甲護符で機体構造の大半を構築し、それすら人型をしていない程に簡略化されているため、製造コストは士魂号の三分の一。
 ドラムフレームに士魂号やナイトメアフレームなどガイア規格の装備を装着可能な他、内蔵されたトリガーホルダーやフォーゼドライバーから状況に応じた兵装やモジュールを展開する事により多様な状況・目的に対応可能な万能機。

・ホエールキング宇宙仕様
 既に開発済みのホエールキングを宇宙用として改装したモデル。
 主動力をフーン機関に載せ替えた他はハッチのエアロック形式化など、最小限の改装で宇宙空間に対応する事ができた。
 なおガイア連合所属であれば個人でも相応の金を出せば購入する事ができるが、残念ながら現状、使う場所がないという……。

・メガシップ
 元ネタは『電磁戦隊メガレンジャー』。
 宇宙用の戦闘艦艇。太陽系内での調査や警備巡回を目的として開発された。

 全長40mと、現行の艦艇と比べると小型だが、内部空間の異界化と空間拡張によりペイロードには余裕があり、循環システムの存在もあるため、その気になれば100人以上の乗員が余裕をもって長期間航行を行う事が可能。
 中枢部には大型ターミナルも搭載しており移動や補給が可能であるため、これ一つでガイア規格の中規模シェルターに匹敵する生存能力があり、まず飢える心配はない。

 主動力機関は大型飛行石、メインエンジンはマギジェットスラスタとフーン機関の併用。艦体上部に主砲として大型霊子加速砲『メガパーティクルキャノン』二門を装備し、副兵装としては内蔵式したフォーゼドライバーやトリガーホルダーから展開する各種モジュールを艦体各所のハードポイントから展開可能。

 最大の特徴として、搭載機である小型宇宙艇『メガシャトル』と合体し、大型ロボ『ギャラクシーメガ』へと変形する。
 ハルゼン合金製の長剣メガサーベルと、防御用の丸盾『メガシールド』を装備し、また推進器として搭載されたマギジェットスラスタの機能を『ブースターライフル』として転用可能。

 また“葬送曲”へのドッキング機能も備えており、整備や補給に対応している。

・グリゴリアイズ
 量産型簡易シキガミ人工衛星。
 仮面ライダーメテオの時に製造した人工衛星M-BUSの設計を転用し、堕天使グリゴリの霊基を宿した上で高性能な観測機器や【千里眼】【写輪眼】スキルを搭載して地上監視を主眼に設計・製造されている。
 メイン機能は監視衛星であり、有力なメシア教会施設の上空監視、天使軍の大移動や弾道ミサイルの射出などの事前察知を主要な任務としている。
 他の用途として気象衛星やGPSサービスの他、九十九式自動人形に使用されている共感呪術を利用した通信システムにより距離制限のない通信やデータ共有を可能とする通信衛星ネットワークを構築しており、これを飛電インテリジェンスが情報通信サービスに利用している。

・仮面ライダーゼロワン
 元ネタは『仮面ライダーゼロワン』。
 飛電インテリジェンスの社長であるアルトニキに譲渡された専用デモニカ。高い瞬発力を生かした高速戦闘を得意とする。
 飛電インテリジェンスが管轄する人工衛星ゼア内部に搭載された電脳異界内部にシキガミコアを格納し、“書斎”システムによる高速思考演算バックアップが可能。
 また、付随する強化装備として『シャイニングホッパープログライズキー』『メタルクラスタホッパープログライズキー』が製造された。

・仮面ライダーダークカブト
 元ネタは『仮面ライダーカブト』。
 超々高速戦闘特化型デモニカ。電脳異界でのみ活動可能な特殊型デモニカ『ゲーマドライバー』を通常空間で稼働させるための術式と、絶大な思考・反応速度を引き出すために電脳異界内部の時間速度を超加速する“書斎”システムを合わせる事により、現実世界でも超加速を得る【クロックアップ】を実現した。
 普段は重装型のマスクドフォームで活動し、本気で戦う時には【キャストオフ】により増加装甲を弾体として剥離・飛散させ軽装のライダーフォームに変形、【クロックアップ】による超高速戦闘を可能とする。
 専用武器として可変武装ゼクトクナイガンを持つ。
 現状では原作再現に必要な機能だけで容量を全て食ってしまっているため、それ以外の能力が全くない。また、曲がりなりにも電脳異界を使っているため、終末まではデビルシフターとペルソナ使いにしか使用が許可されない。

・Gストーン
 タマヤ与太郎様『【カオ転三次】TS^2ようじょの終末対策』より。
 幼女ネキが配信の一コーナーにて、脳缶ニキ・カス子ネキの二人と一緒に錬金釜闇鍋パーティで製造してしまったブツ。
 勇気をエネルギーに変換する謎動力源であり、また量子演算回路としての性質も併せ持つ。
 ガオガイガーが元ネタであるだけに、カオ転世界が終末案件てんこ盛りのガオガイガーやスパロボと繋がった可能性も考えられたため、かなりパニクった。

・ウーレンベック・カタパルト
 元ネタは『Z.O.E.』。
 ジェフティやアヌビスの開発によって得られたデータを基に、呉支部で開発された転移加速型マスドライバー。大型ターミナル搭載型射出用コンテナ『チューリップ』を射出する。
 原理的には空間圧縮とその反動により物体を弾き飛ばすというもの……要はアトランティス・ストライク。
 運用には膨大な電力と多大な設備投資が要求される上、用途も限られており地球上ではほぼ使い道がないためお蔵入りしていた代物だったが、ラピュタ支部を中心とした宇宙開発に使用される事になった。

・フォールドクォーツ
 元ネタは『マクロス』シリーズ。
 きわめて高い空間干渉性を持つ鉱物であり、ワープやハイパードライブ等々の超光速航法や通信システムの開発に役立つ事を期待されている。
 今後、イワナガヒメを勧請した異界により生産される予定。

・サーヴァントカード
 元ネタは『Fate』シリーズ。
 この世界には存在しない“英霊の座”へと接続し、英霊の力を運用する事を可能とする特級の魔術霊装。
 終末案件てんこ盛りの異世界とパスを繋ぐ代物であるため、終末級コラボ案件を誘発しかねず、実は存在する事それ自体が厄ネタ。ご利用、というかご製作は計画的に。

・悲嘆の怠惰
 元ネタは『境界線上のホライゾン』。
 悲嘆の大罪に対応する大罪武装シリーズ第一弾。
 端的に表現すると人間サイズで携行可能な規模の重力子放射線射出装置。
 通常駆動では刃に映した物体・霊体に掻き毟りの力を当てて標的を削ぎ落とし破壊する対人レベルの必中必殺。
 超過駆動では刀身から十字架を組み合わせた仮想砲塔を展開し、対軍・対城規模の掻き毟りを引き起こす。
 どちらにせよ相手は死ぬ。
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