ディストピア様『【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい』とかを見てて、鬼灯様の『封印されていた神々には馬鹿が多い』発言って、
『馬鹿(福本モブ並み)が多い』
『馬鹿(セドさやかちゃん並み)が多い』
どちらかで大分意味が変わってくるよな、と思った結果が今回。
△ △ △
152:名無しの転生者
まあ実際、封印されてた日本神は馬鹿ばっかって鬼灯様も言ってますしお寿司。
154:名無しの転生者
いやまあ、だからってなあ……。
155:名無しの転生者
そうそう。
そもそも根願寺の人達だって頑張ってたんだから、それをばっさり「根願寺の連中は裏切り者だ!」「帝都ごと焼き払え!」ってのはちょっとどうかと思う。
156:名無しの転生者
イラっとするのも分かる。
158:名無しの転生者
まあ分からせ発動したいのも分かるわ。
159:名無しの転生者
その辺、イザナミブン殴った破魔ネキの行動にはスカッとしたからな。
162:★ミシャグジ婿
いや、気持ちは分かるし過激派の意見に同調するのはそれ自体良くないけど、封印されてた日本神の側からすれば根願寺の行動は裏切り者にしか見えないからな。
164:名無しの転生者
は?
167:名無しの転生者
>>164
落ち着け根願寺箱推し勢
169:★ミシャグジ婿
根願寺が今までやってきたのって「中央を守るために地方を切り捨てる」であって、だから地方名家とかその辺が救援を要請しても何もしてこなかった。
で、プラスして神々の側からするとさらに「人間を守るために神々を切り捨てた」ってのも追加されるんよ。たとえどんな切実な理由があっても、それは切り捨てる側の理屈であって、切り捨てられる側にとっては関係のない話だ。
171:名無しの転生者
>>169
あー、そう言われるとなるほど納得って感じもするわ。
173:名無しの転生者
切り捨てたって、言い過ぎじゃね?
175:名無しの転生者
……ワイ、根願寺の安否確認依頼()とかいうので⑨ニキに何度か同行した事があるんよ。
安否確認依頼ってのはな、「そういえば地方のあの組織から最近ばったり救援要請が来なくなってるけど、どうなったかな~」って確認するだけの感じの依頼や。そこだけ聞くと楽な話に思えるけどな。
基本的に地方名家はメシアに尻尾振った根願寺の事を良く思ってへんからな、根願寺に泣きつくってのは名家側からすると、本気で信用できないけど余裕だけはある相手に頭下げに行く、最後の手段なんよ。でも根願寺って結界の維持はやっとるけどそれ以上はやってる余裕もないし、そもそもできないから、そういう依頼はスルーが基本や。
で、根願寺側はそれでいいとしても、救援要請をしてきた地方名家の方は絶望的や。元々崖っぷちまで追い詰められてたのを完全スルーされた挙句、もう要請も出せないところまで行ってから出されるのが安否確認って依頼やからな。行った先はもう、大体腐りかけの死体の山しか残っとらん。
最初行った時はグロ耐性付いてなくてな、何度も吐いて⑨ニキにも散々迷惑掛けたわ。
そういう依頼があるって事だけ、カキコしとくわ。
177:名無しの転生者
あー、こりゃ完全に地方切り捨ててますわ。
178:名無しの転生者
もうそれ安否確認っていうか、死亡確認では?
179:名無しの転生者
それな。
181:★ミシャグジ婿
そうやって見捨てられて切り捨てられた地方名家って、地元の日本神の連中にとっては本来守るべき、守るはずだった氏子で、だから封印されてた神様にとって根願寺って「自分達の氏子を見捨てて切り捨てた連中」なんよ。
だから逆に、真剣に自分の信徒に向き合っていて、人間を守ろうとしていた感じの、それこそ人間目線で慈悲深くて真っ当な神様ほど、根願寺の連中に対するヘイトが強くなるんよ。
183:名無しの転生者
まあ、そう言われると根願寺が恨まれるのも分かるっていうか……。
185:名無しの転生者
恨まれる筋合いは十分以上にあるっていう事か。
189:★ミシャグジ婿
それともう一つ、日本神解放に際して連中が何もしなかったからっていうのもある。
解放前のアレコレについては、感情的には納得できないにせよ仕方ないと判断して、水に流しはせずとも脇に置いて棚上げにするくらいはいいかもしれない。
でも日本各地でやった大規模異界解放戦は俺達ガイア連合と、それから自衛隊の共同戦線だ。そこに根願寺からの人員は参加していない。いてもやる事があったかどうかは微妙だとはいえ、それでも見届け役の一人くらいは寄越してもよかったはずなんだが、いなかった。
何なら、それが終わった後の祝勝会で神酒の一つでも奉納してご機嫌伺いにでも来てくれたら「クソ雑魚だし、やる事何一つやってない役立たずで、こっちの勝ちが決まった後でようやく掌返して媚び売ってくるような日和見野郎の集団でも、一応最低限“こっち側”ではあるんだな~」くらいには思われて、後から後から大量の小言ネチネチ言われるくらいは仕方ないにしても、今みたいに直接的に敵扱いはされなかったとは思うよ。でも、そういうのもなかった。
そんな連中が、日本の異能者業界のトップでござい~みたいな顔をして上から目線でふんぞり返ってるんよ。根願寺にどんな事情があるにせよ、日本神の視点からだとそういう風に見えてるし、実際にそういう形になってしまった。
ましてやメシア教会と繋がりがある組織と来たら、もうね、「あっ、君達は“そっち側”なんだね。うんうん、見れば分かるよ」って思われても仕方ないだろ、これもう。
192:名無しの転生者
そういえば参加してなかったし、それ以降も何も言ってこなかったな、連中。
195:名無しの転生者
好意的に見ればメシア教会と敵対しないように気を配っているだけって思えるけど、そもそも日本神が根願寺に対して最初から好意的になれるかどうかっていうね……。
197:名無しの転生者
>「あっ、君達は“そっち側”なんだね。うんうん、見れば分かるよ」
これ。
198:名無しの転生者
何なら俺ら側も言いたくなるレベル。
199:名無しの転生者
そもそも『日本国内のオカルト組織のトップとして、政府委託の霊的国防組織やってます。でも神道系・仏教系の神々ともほぼ縁がありません。地方の霊能組織とも没交渉で、救援要請が来てもスルーしてます。仲がいいのはメシア教会だけです』。
この状態をそのまま放置してるのがそもそもおかしいんだよな。
201:名無しの転生者
神々は縋るものでも甘えるものでもないが、奉るものではあるからな。決して粗略に扱っていい存在じゃない。
202:名無しの転生者
なお修羅勢。
203:名無しの転生者
修羅勢「一狩り逝こうぜ!」
205:名無しの転生者
某修羅勢「もちろん粗略になんて扱いませんよ。悪魔とか怖いのでとりあえず見つけたら殺して、それで死ななかったら死ぬまで殺します。基本的には交渉もしませんし、どうしてもやらなきゃだったらとりあえず一遍死ぬまで殺してから、余計な事を言わずにこちらの言う事を確実に聞くようになるまで殺します」
206:名無しの転生者
人魚ネキの事かーーー!!!!!
207:名無しの転生者
……そういうノリだったから実力は十分だったのに中層試験いつまでも合格できなかったんだよなあの人。
208:名無しの転生者
しかし根願寺に同じ事ができるかと言うと……
209:名無しの転生者
でも根願寺側にも事情があるし、できる事をできるだけ頑張っているのは間違いないよ。
210:名無しの転生者
事情があるのはどこも一緒。根願寺もそうだし、地方名家も、もしかしたらダークサマナーも、もちろん日本神側もね。その辺から解き放たれて自由なのなんて、それこそ俺らくらいだよ。メシアンは知らん。
212:名無しの転生者
でも実際、メシア教会と接している時点で完全に信用できないっていうか、完全に信用するのは危険なのは確定的に明らか。
今日はマトモな人格者だったとしても、明日には讃美歌キマッてたり頭に羽根インストールされてたりしてもおかしくないからな。
215:名無しの転生者
>>212
あー……それは確かにそう。
その辺、根願寺の人らの為にも定期的にチェックする体制を用意した方がいいかもしれない。
216:名無しの転生者
それはそう。
217:名無しの転生者
やメ糞
218:★ミシャグジ婿
感情的な問題だけじゃなくて、政治的な話としてもね。
これがその辺の霊能名家みたいな一地方組織だったら、何も見ない知らない助けないってだけで臭いものに蓋で、お互いに存在を黙殺してればそれで終わってた。
でも日本神と一切繋がりがないのにメシア教会とは太い繋がりがある組織に日本の霊能組織のトップを名乗られてしまうと、日本神っていう組織としてはもう面目丸潰れな訳だ。
これで根願寺が自主的に最低限あいさつ程度の政治的手続きをこなしていてくれたら良かったんだけど、あいつら何一つやってないからね。日本神側としても、もう討伐というか最低限攻撃くらいしておかないとメンツが保てなくなってるんよ。
219:名無しの転生者
>政治的手続き
うーん、テンプレ的悪役令嬢もので腐るほど見た記憶がある言葉だけど、その言葉を現実で聞く羽目になるとは思わなかったな。
220:名無しの転生者
まあ、今のこの状況自体が真っ当な現実からかけ離れてるんだけどな。
221:名無しの転生者
日本神解放の時の打ち上げで「今こそ帝都へと突入して根願寺の魔の手から帝を救出しに行くべきだ!」とか言ってた神様がいたけどさ・・・その時は「何かイキッてるヤツがいるなー、ちょっとイラっとするぜ」とか思っただけで終わりだったけど、今考えてみれば調子に乗ってたわけじゃなく、根願寺の事を本気で危険視して敵認定してたんじゃないかって思って、自分の気楽さ加減を少し反省してる。
222:名無しの転生者
あーね、本当それな。
何というかこの世界、思った以上にシビアというか、何というか……。
223:名無しの転生者
もし仮に日本神と根願寺で全面戦争になるとすれば、どっちが勝つと思う?
224:名無しの転生者
根願寺。日本神側に帝都結界を抜く手段がないから、攻撃仕掛けても十中八九日本神が全滅して終わり。
225:名無しの転生者
かといって攻撃を仕掛けない理由にはならんけどな。
決死隊希望者ならそれなりにいるだろ。メシアンに氏子を皆殺しにされた奴らとか。
226:名無しの転生者
やメ糞。
227:名無しの転生者
根願寺がなー、最低限やっておかんとイケない事をキチンとやっておいてくれればなー。
228:名無しの転生者
これ、ひょっとして俺らが介入して和平仲介してやらなアカン流れ?
229:名無しの転生者
あー、うん。せやね。
230:名無しの転生者
はい、やりたい人手ぇ挙げてー!
233:名無しの転生者
あ、これ誰も手を上げないやつだ。
235:名無しの転生者
そんな、小学校の学級委員の推薦合戦みたいな。
236:名無しの転生者
まさにそれ。
237:名無しの転生者
立候補しても面倒臭いだけで、学級委員とか、根願寺と日本神の仲裁とか、誰もやりたくないからな。
239:名無しの転生者
死ぬほどこじれて、面倒臭い思いをするだけって分かってるからな。
むしろこれって、俺ら側にメリットとかある?
243:名無しの転生者
根願寺と日本神にコネができるよ!
245:名無しの転生者
そのコネで何ができるんですか?
247:名無しの転生者
あー、ほら。それは、あれだよ。
249:名無しの転生者
根願寺と日本神が揃って面倒を持ち込んできてくれるゾ!
250:名無しの転生者
双方からの「最大限譲歩した最低限の要求」が、基本的に矛盾していて折り合えないとか普通にありそう。
252:名無しの転生者
考えれば考える程メリットが思いつかない!
254:名無しの転生者
冷静に考えて、シェルター運営とか資源とか開発とかで日本神に属する神々に力を借りたい人にとって、日本神に恩を売っておいて損はないと思う。
代わりに厄介事も多そうだけど。
255:名無しの転生者
根願寺には?
256:名無しの転生者
ないんだなそれが(栃木感
257:名無しの転生者
うーん、何も思いつかないゾ!
258:名無しの転生者
それはそう。
259:名無しの転生者
現地民異能者を雇用したいなら地元名家の方で十分だし、社会的な影響力にしても大半の俺らにとってはやっぱり地方名家で事足りるからな。わざわざ根願寺に伝手とかいらないし。
260:名無しの転生者
勢力圏が東京っていうのがね、もうね。
261:名無しの転生者
東京とか、メガテン的にも厄ネタの詰め合わせみたいなもんだからねえ・・・。
見えてる地雷とか踏みたくないでござる。
262:名無しの転生者
核ミサイル!
ボルテクス界!
メメントス!
うっ、頭が・・・!
264:名無しの転生者
ベルの力争奪戦の事も忘れないであげてください!
267:名無しの転生者
やめてー! 東京のライフはもうゼロよー!
269:名無しの転生者
術研としてもね、もう帝都大結界の解析は済んでるしねえ……とっくの昔にアーカイブして、もう30~40レベルの術者が何人かいれば、手間はかかるけど似たようなのが作れるんじゃ。
連中にそれ以外のものが残されてるかっていうと、ねえ。
271:名無しの転生者
何か価値のあるものがあれば、メシアンが焼くか奪うかのどっちかしてるだろうしな。
274:名無しの転生者
むしろ下手に根願寺に繋がると、そこからメシア教会に個人情報が洩れてロックオンされそうなのが怖い。
275:名無しの転生者
俺らあるあるだよな。
276:名無しの転生者
実際問題、根願寺にメシアンを相手にして俺らの情報を守り通せるだけの能力があるとか思えない。
277:名無しの転生者
いっそその手の交渉事専門のシキガミを作るとか?
279:名無しの転生者
せやな。
だからそのために>>267の専用シキガミ枠を使ってだな。
281:名無しの転生者
嫌や! ワイの嫁をそんな危険地帯に送るなんて絶対嫌や!
284:名無しの転生者
普通にそれな。
◆ ◆ ◆
「なーに見てるの?」
唐突に。
ふわり、と柔らかな重みが背中に掛かる。振り向くと、悪戯っぽい笑みを満面に浮かべた少女の顔があった。人間ではない、ヒトと呼ぶには完璧に過ぎる、しかし人間の理想形をカタチにしたシキガミの躰────中身は悪魔、もはや社も氏子も喪って何も差し出すものがないからと己自身を差し出した存在、元の神格は祟り神。
「……ミシャグジ様」
「諏訪子だってば。あんたの式神の」
少女の顔のすぐ傍にある肩に、さらさらした短い金髪の先が触れてきてくすぐったい。こちらの動揺をどこまで見透かしているのか、悪戯っぽく笑う少女『洩矢諏訪子』は俺が膝に乗せていたノートPCを持ち上げると、その間に滑り込むようにして膝の上に乗ってくる。
「もう、この程度で動揺するんじゃないってば。アンタの童貞食ったの誰だと思ってるのさ」
「その節は大変御世話に……じゃない。そもそも勝手に食おうとするんじゃないっての」
「食って食われてされてから言っても遅いでしょ。あそこで食ってなかったらアンタ、あのメシアンの修道女にハニトラされて寄生食らってたからね」
「まあ、お陰で女の武器使われても冷静に対処できて助かったのは事実だけど」
膝の上に座った諏訪子が覗き込んだPCの画面には、さっきまで俺『炉瓶楓太』が書き込んでいた掲示板が表示されている。
「あれ、エッチなサイトじゃないんだね。残念」
「そりゃ毎度毎度お前が覗いてくるから、自粛もするさ」
「あはは、ごめんね」
誠意のこもってない謝罪を返して、諏訪子は軽く肩をすくめた。
「で、話題は……ふうん、根願寺の話か。ああ、そりゃそうなるよねって話。諏訪大社の方に封じられてた準本霊なんて、封印されてて何もできない間に次々死んでいく氏子達の姿を見続けた挙句『あの子らと共に討ち死にできぬというなら神格など不要! 一介の悪霊としてこの霊格の果てるまで夷荻共を祟り続けてくれようぞ!』なーんて、変な方向に狂ってるくらいだし。私としてもね、あいつらの役割が被害担当だってアンタが教えてくれなかったら、祟りの一つも飛ばしてるところだよ……まあ帝都大結界で弾かれてるだろうけど」
「逆に言うと、もしそのタイミングで帝都から人員が出ていたら…………」
「そりゃ死者の一人や二人出るだろうねえ」
死亡者数がそのまま出た人数になるからカウントも簡単、と諏訪子はそんな風にけろけろ笑う。そうやって諏訪子が笑っていると、背後でがらりと音を立てて襖が開いた。そこから顔を出した少女は、俺の膝の上にいた諏訪子を見るとはっと顔を赤く染める。
「お茶が入りまし…………あっ……お、お邪魔しました! 申し訳ありません!」
「あ、いいのいいの。別に、こんな程度で怒ったりしないし、邪魔にも思わないよ。こっちおいで、早苗」
「えっと……では、失礼いたします」
対外的には俺の義妹という形になっている少女『東風谷早苗』は、トレイに乗せた二人分のお茶とお茶請けを俺達の隣に置く。自分の分は……持ってきてないようだ。
「アンタの分も持ってくればよかったのに」
「いえ、せっかくの時間を私がお邪魔するわけには行きませんから、その……」
「気にしないで。アンタは私の大事な娘みたいなものさ。私の隣にいて、何かおかしい事でもある?」
「えっと、それは……あ、ありがとうございます?」
この子も、ほぼ全滅した諏訪神道系霊能名家の生き残りである大祝、という出自で、相当に苦労しているんだよな。彼女も根願寺に切り捨てられた名家の出身だ。普段は表に出さないにせよ、色々と思うところはあるはずだ。
そんな風に思いながら早苗に視線を送ると、膝の上に居座る祟り神がとんでもない爆弾発言をかましてきやがって。
「あ、それとアンタ達のどっちかが結ばれたいって言い出したら、私は全力で手を貸すからね。早苗でも、楓太の方でも」
「ちょっ!?」
「諏訪子様!?」
いや、もう何を言ってるのか。
「いや、普通に早苗が可哀そうだろ。常識的に考えろ、常識的に」
「え!? いえ義兄様、わ、私はその、別に……」
「その常識が通用しない世界にアンタ達は生きてるんだよね。……楓太、アンタが一番いいんだよ。家の存続とかそういう面倒臭いのは抜きにして、早苗がこれから先幸せに生きていくにはね」
幼い容姿とは裏腹に、老成した素振りで諏訪子は肩をすくめた。
「いいかい楓太、もしアンタの考える通り、アンタよりも顔が良くて性格も良くてアンタよりも金持ってる、そういう将来性のある男がいたとしよう。そんな男がいたとして……霊能が足りなければ讃美歌だの羽根だのでメシアンのオモチャにされて人生詰むだけだよ。最低限メシアンから家族を守れる力がなきゃ駄目なのさ」
「……ううん、それを言われると否定はできないか」
「分かればよろしい。あんたが一番いいんだよ、早苗の今とこれからの為にね。……だから早苗、アンタが望むなら今晩にだって手ぇ出してもらっても私は許す」
「いや、それはさすがに気が早過ぎるだろ」
何とも物騒な話であるが、将来的に終末を避けられないというのなら、そうなってしまう可能性もあるんだろう。否定はできない、その程度には危機感があるから。
「ミシャグジ信仰は絶えないんだろう。ガイア連合に依頼を出せば、びっくりするほど軽い対価で氏子を用意してくれる。そうじゃなくても、この世界は多次元世界だ。メシアの一神論がどれだけ強大でも、無数に分岐する平行世界を全て染め上げる事はできないし、そうならなかった世界のいくらかでは必ずミシャグジに対する信仰は残る。でもね……あんた達はあんた達しかいないんだ。代えはないんだよ」
それも否定はできない。“俺ら”が依って立つメガテン知識とはそういうものだから。
そして。
「それに、そもそも私はあくまでもあんたの式神で、そして大祝である早苗の氏神だ。だから、あんた達二人が平和に生きていてくれればそれで十分だし、あんた達に危害が加わらないなら誰にも、何にも文句はないよ」
「加わったら?」
「祟り神の本性を顕すだけさ。だから……多くは望まないよ。でも最低限、幸せでいる事。いいね」
……終末を前にして、要求が厳しい祟り神である。
△ △ △
302:名無しの転生者
ところでさっき近所の稲荷神社の祭神様に、何で根願寺が信用できないの? って聞いてきたんや。
そしたらな。
「根願寺には葛葉キョウジが籍を置いていると聞いておる。あやつは毎度毎度我が眷属を何匹も仲魔弾にしては使い捨てにしてきた極悪人! その性質は悪辣にして残虐非道だが、やつはかの十四代目にも匹敵するほどの術者! ライドウ亡き今、あやつを抑えられる者は存在しない! それほどの術者を内に抱え込んでいて、なお戦力不足などと言う事があるものか! 終末が迫ったこの状況下で斯様な虚言を弄する事こそ、あやつらが何かを企んでいる証!」
とか言ってたんよ。いや今のキョウジさんは別人やって言ったんだけど、信じてくれなくてな。
303:名無しの転生者
あー…………
304:名無しの転生者
汗)
305:名無しの転生者
あー、キョウジさんはなー、何ていうか、うん、キョウジさんだから。
306:名無しの転生者
うん、気持ちは分かるけど。うん。
307:名無しの転生者
そのキョウジさん、確かに葛葉キョウジだけどキョウジじゃないんだよなあ・・・
308:名無しの転生者
初代とごっちゃにされとる……wwww
309:名無しの転生者
ライドウファンの俺としても、葛葉キョウジがクソ雑魚な上にマトモな人だって言われて本気で困惑した時の気持ちを思い出したな。
310:名無しの転生者
葛葉キョウジLv7……このアナライズ結果を見て、俺らが一番困惑したって言うね、もうね。
311:名無しの転生者
そういえばキョウジさん、あれから少しでもレベル上がってる?
312:名無しの転生者
聞かないで差し上げろ。
313:名無しの転生者
何て説明したらいいんだろうな、コレ……。
315:名無しの転生者
レベルは最低、素質はロバ、人格はいたって真っ当で、むしろ尊敬に値する人格者ですらある。これで葛葉キョウジって言われると……
316:名無しの転生者
むしろその神様の前にキョウジさんを連れてきても、キョウジの当代だって信じてもらえなさそう……。
317:名無しの転生者
鰤で例えるなら剣八を名乗ってるけど更木隊長でも卯ノ花隊長でもなくて、中身ドン・観音寺なんだよなあ・・・・・・
318:名無しの転生者
誰馬
320:名無しの転生者
確かにドン・観音寺は鰤でもトップクラスにカッコイイ漢ではあるんだが、それで藍染とかユーハバッハに勝てるかっていうとね。
だからこそ本当にカッコいいんだけど。
324:名無しの転生者
>>320
本当にそれな
325:名無しの転生者
ライドウならまだしも信じられたwwwwwwwww
いや、ライドウならっていうか、ライドウの称号が大したものだってのは知ってるし、何ならキョウジの名前より格上の存在ってのも分かってるけど。
326:名無しの転生者
うんまあ、気持ちは分かる。
327:名無しの転生者
うーんこの。
329:名無しの転生者
あれでも根願寺最強の術者ではあるんだけどなあ……
◆ ◆ ◆
峠のガードレール越しに、眼下に広がる夜の町を見下ろす。頬を撫でていく夜風は、思ったよりも涼しかった。
覚醒した頃から重点的に発達した視覚は、夜空を漂う大気や雲の流れ、地下に隠れた巨大な地脈に内在するマグネタイトの流動を見通すだけでなく、一面の黒布に膨大な小星を散りばめたような夜景を構成する無数の街の灯の一つ一つを覗き込み、街中で暮らす人々の顔かたちを伺う事すら可能とする。
その中で見通す標的は、一つだけだ。
「────ね、楓太。見えてる?」
「ああ、ばっちりだ。あのラブホみたいな趣味悪い建物だろ?」
町並みから少し離れて、少しばかり山の中に分け入った────元は早苗の生家があった場所にある真っ白な建造物。秩序の属性に染め上げられた地脈から溢れるマグネタイトで白くライトアップされているように見えるそれは、メシア教会の聖堂だ。
「私には……私にも見えないけど、本当に大した視力だよね。それはもう千里眼とか【天眼通】の類だよ」
「実際、【天眼通】入ってるからな」
「まあ弓系の異能者ともなれば、そうもなるか」
肩をすくめた諏訪子は、呼吸を整えるように数回息を吸って吐き、俺の視線を追い掛けて夜闇の向こうを見た。その視線は標的の教会を捉えるには遠過ぎ、しかし狙っている敵は同じ。
「本当にいいの? 始めたら最後、この地のメシア教会とは全面対立する羽目になるよ」
「いいも何も、霊脈を秩序属性に染めて固定するあの教会は、終末まで猶予があって地脈が安定している今の内にさっさと処理しとかにゃならない代物だ。潰すなら、早い内だぜ」
左掌に仕込まれた【トラポート】系の魔術刻印を起動すれば、装身具に偽装した携帯型の壷中天の内側から召喚されるのは白皮の樹枝を絡み合わせたような長弓『白木の弓』だ。それを8の字を書くようにして左右に振れば、弓の両端が曳いたマグネタイト光の軌跡が描いた円が魔法陣を形成、そこから出現した無数のパーツが俺の身体を左右から挟み込むようにして装着され、狼を象った青銅色の鎧を形成する。
────『天弓騎士・
G-3に代表されるデモニカとも性質を異とし、『暗黒騎士・呀』に代表される、かつてメシア教会の手によって鍛造された魔戒騎士の鎧をガイア連合の技術で再設計して製造されたものの一領。狼を象った左右非対称の頭部からは、右側の耳だけが角のように長く伸びている。
デモニカと同様の戦術支援システムを搭載しながら、デモニカとは異なりその力は装着者のものを増幅する事に特化した強化装甲。
金属に悪魔由来のフォルマを融合させた『ソウルメタル』は強烈な死の属性を帯びたアダマントス合金をベースにする事でより攻撃性を増しながらも、デモニカの人工筋肉と同様に信仰排泄ゼリーの技術を導入する事で悪魔からの干渉リスクを極限まで低減し、十全な安全性を確保した。
その中でも弓の扱いに特化した機体が、俺の持つ天弓騎士・牙射だ。
「じゃあ諏訪子、頼む」
「はいはい、任されましたっと」
諏訪子が発動した氷結属性の【ブフーラ】がその小さな掌の上に凝縮され、氷の矢を形成。その尖端には【ムドオン】と【エナジードレイン】を合わせた祟り神の呪詛が収束され、その呪いごと圧縮したまま凍結し、鋭い鏃が形成される。
受け取った矢を弓に番え、調子を試すように一度、軽く弦を引いて問題がない事を確認し。
「まずは敵に気付かれる前に、一人でも多くの敵を減らす」
標的は、屋外の警備員を含めたメシアンが8人、そして現状COMPに収まっていない分だけで天使がざっと……50程度、か。結構面倒な物量だが、仕方ない。その内の一体に狙いを付けて、弓を引き絞った。白木の弓は鎧の装着に際して追加パーツが接続され、大きく外観を変えているが、その機能だけは全く変わらない。
勢いよく弦から離れた矢が一瞬だけ黄金色のマグネタイト光を放って夜空に向かって駆け上がり、そのままその輪郭が薄れ、煙のように宙に消えていく。弓に搭載されたスキル【見えない矢】の効果は、矢に【エストマ】の効果を乗せて投射した矢弾の不可視化を行うものだが、その効果は使用者の【エストマ】の練度によって変化し、俺の場合は……現状50レベル程度であれば五感と第六感を始めとする超感覚に加えて占術による探知まで問題なく誤魔化す事ができる。
ここから標的まで、直線距離でおよそ50km。その標的を迂回するようにカーブを描いておよそ80kmを飛び抜けた矢は、その地点で自らその軌道を鋭角に捻じ曲げて一直線に教会へと直進。聖堂を守る結界をまるで存在しないかのように擦り抜け、建物の壁すら音もなく貫通し、施設の裏手を巡回していた警備の下位天使の脳天を貫いて即死させる。
「どうだ?」
「ばっちりだよ」
氷の矢は撃ち抜いた標的の体温で容易く融けて消え、その場に証拠を残さない。射抜かれた天使の躯から散ったマグネタイトは周囲に拡散する事はなく、矢に載せられた【エナジードレイン】によって吸い上げられ、諏訪子の霊基へと蓄積されるため、そこから攻撃を察知される事はない。
「諏訪子、次の矢」
「はいな」
再び手渡された氷の矢を番え、狙って、放つ。
高さ30kmの上空まで急上昇した矢が逆落としに落下し、宿舎の消灯確認をしていた下働きの侍祭の脳天から肛門にかけて貫通。
下草の間を蛇のように縫った矢が換気口から床下を走り、豪華なソファでワイングラスを傾けていた司祭の心臓を、その愛人らしき信徒の女諸共に射抜く。
聖堂の一室に信徒を集めてMAG蒐集のための乱交パーティを取り行っていた上級天使の頭蓋を、祭器らしき十字架ごと撃ち抜いて破砕し、さらに矢から解放されたミシャグジ様の呪詛が破魔属性のサバトを楽しんでいた信徒達をまとめて呪殺する。
天使を、司祭を、雑用をこなしていた下働きの信徒を、一人一人的確に射貫いて仕留めていく。物理的な壁はともかく、一神教の術式で編まれた結界で俺の矢は絶対に防げない。
そうやって大体半数程度を射殺した辺りでようやく人が減っている事に気づいた者が出てきたらしく、教会内部の空気がざわつき始める。そうして死体を見つけた下位僧が叫び声を上げて鐘楼へと続く階段を駆け上がり、そこに吊るされた鐘が激しく打ち鳴らされ……る前に、鐘の内側に吊るされた分銅を射抜いて落とし、さらに矢の弾道を捻じ曲げてちょうど鐘楼に飛び込んできた下位僧の心臓を撃ち抜いて仕留め、警報を阻止。
それでも即座に事態が把握される事を防いだというだけ。当然、敵を削り切る前に確実にこちらの存在は把握されるだろう。だから、そうなる前に懐から取り出した特別製の矢を弓に番え、放つ。
「破魔ネキ特製、アポロンの権能由来の業火矢Ⅲ────【マハラギダイン】相当品か」
俺の霊的起源である邪神レシェフは、西セム系民族に伝わる疫病を司る災厄神だ。他民族の移住と共にエジプトに伝わった経歴からエジプト神話の中でも外様に位置するこの神格は、弓矢と死を司り、雷火と疫病を振り撒く凶神だが、遠く地中海のキプロスにおいては同じく矢を司るアポロンとも同一視されたといい、そのためアポロンが持つ太陽の権能に由来するこの炎の矢とは非常に相性が良い。
加えて、このレシェフという単語は火矢や熱病を意味する原語として旧約聖書にも繰り返し登場し、時には“唯一神の炎”とすら語られたという────俺の矢が一神教の術式で止められないのは、それが理由だ。天使だろうが聖人だろうがそれらは全て唯一神の力を借りるか代行するものでしかなく、黒魔術ですら神の威光を借りて悪魔を従わせるものでしかないのだ。正真正銘の唯一神の炎を止められるとしたら、それは直接的に唯一神の権能をぶつけるくらいのものだろう。
だからこそ聖堂の中心で炸裂する“神罰の業火”はメシア教会の結界と建造物に対しては効果覿面で、メシア教会の聖堂は一瞬で炎に巻かれて燃え上がった。炎だけでなく、レシェフが振り撒く熱病の効果すら上乗せした灼熱は、尋常の炎以上に致命的な代物だ。
「感染性や貫通性能では黒死ネキに劣るとはいえ────」
下級の天使が持つ耐性など何の役にも立たず、天使も僧侶も等しく轟々と燃え上がる聖堂から必死で逃げ出すしかないようだ。もっとも────感染と共に体内で物理的に発火し、死ぬまで燃え続ける死の熱病に耐えられるのなら、の話だが。
「ま、当然そんなの、無理な相談か」
「だよねぇ」
どうやら、生き残りはいないようだ。
◆ ◆ ◆
拠点であるガイア連合下諏訪町支部まで戻ってきた俺達は、そこで祝杯を挙げる事にした。
「とはいえ、早苗が起きちゃうからあまり騒げないけどね」
「だよなぁ。まあ、本格的な打ち上げは明日、早苗が起きてからって事でいいか」
「でも今は、先に早苗を布団まで運んでから、だけど」
玄関先で俺達が帰ってくるのを待ったまま眠り込んでしまったらしい早苗を抱き上げると、綺麗に整理整頓されている早苗の部屋へと運んで、畳の上に敷かれた布団の上に横たえる。後は諏訪子が毛布を掛けてやれば完成、と。
「じゃ、軽くお酒でも呑む?」
「本格的な打ち上げは明日、って言っただろ。早苗抜きでは呑まないよ、今回はな」
「それもそっか。じゃ、ちょっとだけ二人でゆっくりしよっか」
二人並んで、縁側に座って星を見上げる。今頃は盛大に炎上しているメシア教会がどうなってるかは知らないが、そんな事は知らぬとでも言いたげに星空の下では涼しげな夜風が吹き抜けてくる。
「そういえば、この場所も早苗と諏訪子に縁があったんだったか」
「そうだよ。私の相方だったタケノミナカタがあの子の父親と一緒に死んだ後、早苗と一緒に身を寄せていた場所……早苗の母親が人柱になってね、その対価として、匿ってもらってたのさ。あの頃には、まだここにもそれなりに格のある社があって……まあ霊能が足りてなくて整備なんかは全然できてなかったし、あんた達の作るジュネスの建物と比べたら廃材の山みたいなものさ」
ガイア連合が勢力を伸ばし始める前の一昔前の日本ではどこでも起きていた、よくある霊能名家の滅亡の顛末だ。メシア教の天使に才能のある人員を潰され、残った人員では異界から溢れ出す悪魔を抑えられず、滅亡。
「早苗を人柱に、って話もあったけど、そうなる前に滅んだ。そして……ああ、そうそう根願寺は来なかったよ。救援要請そのものは頼んだらしいけど、返事も何もなかったらしくてね。ま、だから何だって話だけど」
「で、根願寺への連絡が途絶して、状況確認の依頼が根願寺からガイア連合に行って……」
「それでアンタが来た、と」
中心になって依頼を受けたのは⑨ニキで、補助要員の一人として参加した俺は、諏訪子に守られて生き延びた早苗を見つけただけだ。そして、更地になった土地と霊脈はガイア連合の預かりとなり、それを俺が買い取った……まあ、それだけの話だ。
「ありがとね。アンタが見つけてくれなかったら、多分私達はどうしようもなかったから」
「俺は何もしてないよ。ここを滅ぼした悪魔を倒したのも⑨ニキだし……いや、本当に何もやってねえな俺!」
「そんな事ないよ。私は感謝してる」
「……そう、か」
それならそれで、まあいいか。本音を言えば、もう少し格好つけたかったんだが……それは本当に今更だからなあ……。
終末が約束されたこの世界が終わるのは、そう遠くない未来の話だ。そうなるまでにどれくらいの猶予があるのかなんてまだ分からないが、諏訪子や早苗共々無事に生き延びて、そしてその後も健康で文化的な生活を営む事ができるように、やれる事はできるだけやっておこう。
たとえ俺にできる事が、そこまで多くはないとはいえ、だ。ひとまず────この近辺のメシアン連中を一人でも多く狩っておくところから、だな。
馬鹿 = 「神の身でありながら大局を見ず世情も知らず、人間に過剰に肩入れした挙句に神としての職責すら果たせなくなる馬鹿」みたいなイメージ。
逆にいえば、人間と深く付き合った果てに、場合によっては命や神としての勤めすら投げ捨てて人間に味方してくれるとかいう「人間側から見た、人間にとってこうであってほしい、望ましい神様」。
つまるところセドさやかちゃん。
ただ、こういう連中はそれこそ獄卒の最上級とかいうガッチガチのロウ属性以外の何物でもない鬼灯様とは下手なクズより相性悪そう。
元々、日本神をパートナーにした黒札と、レシェフ起源の弓術特化型俺らというネタは頭の隅にあったので、それが『馬鹿(セドさやかちゃん並み)が多い』世界線にセットしてだいたいこんな感じになった。
~割とどうでもいい設定集~
・炉瓶楓太
見た目は『Fate』シリーズのロビン・フッド。緑衣の狩人、または緑茶。
ガイア連合所属の黒札、通称はロビンニキ。弓術特化の元準修羅勢で、現在は長野の下諏訪町支部を拠点にしている。星祭神社の3~4期生くらいのイメージ。
初期スキルは【エストマ】と【マッパー】という補助特化のスキル構成だったため、芋砂に徹するために弓に手を出した系の俺ら。
見た目由来のステルス能力とレンジャー技能に加え、霊的根源由来の趙火力を兼ね備え、霊的に拡張された五感どころか第六感や占術を始めとした各種術式による探知すら誤魔化すステルス機能付きの矢が50km先からブルーインパルスもびっくりな曲芸機動で飛んでくるとかいう無理ゲー。なお本気を出して普通に狙い撃てば有効射程が300kmを越えるとか。
精度と範囲を兼ね備えた察知能力に超長射程への反撃能力が備わってなければほぼ一方的に殴れる射程チートでもある。
現状は火炎・電撃・呪殺や各種状態異常などの魔法にもそれなりに精通しているが、基本的には矢への付与がメイン。
・天弓騎士・牙射
主に長崎支部などで運用されているハガネの鎧や、電脳図書館様『親友が英雄の転生者だった件について』にて登場する暗黒騎士キバなど、メシア製魔戒騎士の鎧の現物を参考に製造された“ガイア連合製の魔戒騎士”、その一領。
悪魔・シャドウの双方に対抗可能な仕様はそのままに、デモニカとは異なり、装着者の資質に応じた倍率強化が入る仕様。
悪魔フォルマと金属を融合させるソウルメタルの製法は信仰排泄ゼリー技術の導入により元より安全なものとなり、また聖女の魂の代わりにデモニカコアを封入する事で生贄の必要もない。
その中でも炉瓶楓太が所有する『天弓騎士・牙射』は弓による射撃に特化している。
・諏訪子
元ネタは『東方』シリーズ。
炉瓶楓太のシキガミ相当、シキガミボディ封入型悪魔。
中身は邪神ミシャグジ様。元は諏訪神社の祭神の片割れの分霊にして、メシア教会による終戦時の根切りに際して落ち延びた大祝の家系を守護する氏神。
なお元々は相方である国津神タケノミナカタも一緒にいたのだが、そちらは襲撃してきた天使と相討ちになり既に討ち死にしている。
氷結・呪殺系が得意な魔法型の祟り神。他に農耕、豊穣、家内安全、厄除けなどの権能を持ち合わせている。
・東風谷早苗
元ネタは『東方』シリーズ。
諏訪神社を祀る大祝の末裔。太平洋戦争終戦時、メシア教会による根切りから逃れるために元の組織から縁を切って俗世に逃れた最後の生き残り。
ロビンニキの世話になっている。
・白木の弓
元ネタは『ダークソウル3』。
ガイア連合製弓型霊装。
原作再現の一環としてスキル【見えない矢】が搭載されており、射出した矢に【エストマ】のステルス効果を付与して隠密化する。基本的には単純な光学迷彩になる程度だが、使用者が別途【エストマ】を習得している場合、矢への付与はそちらの練度が優先される。
ロビンニキの場合は物理的な五感及び第六感などの超感覚による感知や、占術その他の術式による探知なども無効化可能。
・業火矢Ⅲ
ディストピア様『【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい』より。
破魔ネキ謹製の属性矢の一種。
アポロンの太陽の権能をベースに構築された火炎属性の矢であり、マハラギダイン相当品。
ロビンニキが撃った場合、アポロンと同一視されるレシェフの権能と合わせ、かなり無体な火力を引き出せる。