どこぞの英霊のギョロ目の宝具と百貌のスキルを持って魔法少女の世界に飛ばされました 作:鎌鼬
前回の彩瀬文の特典について沢山感想をいただいたのでそれについての解説します。
①透明になる程度の能力←これは周りの景色に同化して消える能力。視界的に消えているだけで実体はあるので機械的な探査(ソナー、赤外線、サーモグラフィなど)には引っ掛かる。
②空を飛ぶ程度の能力←某巫女さんのようなチート能力ではなくてただ空を飛ぶだけの能力。速度も時速60キロ程度と自動車並み。
③人形を操る程度の能力←人形いれば強いじゃんとか感想をもらいましたが一つ聞きます、現在の日本において戦闘用の人形があると思いますか?しかも動かすのに集中するあまりに自身が動けなくなります。いくら人形を操れたとしても某人形遣いの魔法使いのように弾幕はだせません。彼女が用意したのは独自に作り上げた戦闘用の人形(継ぎ接ぎだらけでボロボロ)、そんなのを置いてきたと言われたら誰だって泣きたくなります。
説明が拙くてすいませんでした。
彩瀬文の脱落ーーーーといっても自分からリタイアをしたのだがーーーーは地球魔導師たちにさらなる混乱を与えた。彩瀬は直接的な戦闘力は無い、しかしクロノも唸るようなバインド魔法にシャマルには届かないが優れた精度の治癒魔法とサポート役に徹するならかなり優秀な魔導師であった。だから織主真はかなり強引に彩瀬を今回の模擬戦に誘い込んだ。しかしその結果が四対三、数の上でも戦力の上でも地球魔導師たちは地上魔導師たちに負けていた。
「オラクソガキが!!腑抜けてんじゃねぇぞ!!」
「がぁっ!!」
激昂したゼストからのラッシュを捌く織主。しかし捌くと言っても歴然のベルカの騎士たるゼストの攻撃を才能にかまけた魔導師が受けきれる訳がない。最初に打ち合わせた時とは違うただ棒っ切れを振り回すだけの攻撃、だがそれゆえに力強い連撃を前に織主の防御はすべて砕かれる。
「(マジかよ!!ゼストってもっと冷静なキャラじゃなかったのかよ!!)」
「死ねぇ!!」
「死んでたまるかよ!!」
ゼストからの一撃を全身全霊を込めて受け、なんとか競り合う形にまで持ち込む。そして剣を槍に沿って滑らせた。狙うは槍を持つ手、槍には剣のように鍔を付けられていないために守られていない手を切りつけて槍を落とすつもりだった。
だが織主の浅知恵は届かず。手に当たると確信したときには手どころかゼストの姿は消え、織主の前にあるのは槍だけだった。思考が追い付かずに硬直すると織主は離れたビルの壁に叩きつけられた、遅れて感じるのは頭部に残る鈍い鈍痛。ゼストがしたことは手が狙われると感じた瞬間に槍から手を放し織主の側面に回り込んで即頭部を殴り付けただけだ。槍のメリットはリーチの長さ、デメリットは潜り込まれた時に対処出来ないこと。そんなことなどゼストは身を持って知っていた、だからクイントに頭を下げて無手の武術の鍛練も積んでいた。
「温い、温いぞクソガキが!!その場しのぎの浅知恵が通じると思ってんのか!!」
「ゼスト、少し落ち着きなさい」
槍を拾い上げ織主に近づくゼストの隣に現れたのは八神はやて撃破の功績をあげたクイント。付き合いの長い冷静沈着なはずのゼストが激昂している様子から織主がゼストの琴線に触れる何かをしたことを察知してこの場に現れたのだ。
「貴方はあの白いバリアジャケットの娘と戦ってきなさい、この子は私がやるから」
「あぁ!?何言ってんだ、お前があのガキとやれば良いじゃねえか」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「「あ゛あ゛ん!?」」
互いの言葉が何かに触れたのかメンチを切りあうゼストとクイント、額が着きそうなほどに顔を近づけあうがそこには色気は無く下手をすれば殺し会いに発展しそうな雰囲気だった。
「だいたいテメェはもう一人落としてんだろうが、ならここは俺に譲れ!!」
「ただワンパン殴っただけで満足出来るわけ無いでしょうが!!だからあれは私に譲りなさい!!まだ殴り足りないのよ!!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「「オラぁ!!!」」
何を考えたのかゼストは槍を振るい、クイントは拳を振る。槍と拳がぶつかった衝撃で大気が震えた。
「「邪魔だぁぁぁぁぁ!!!!」」
どうやらお互い目の前の相手を倒してから織主の相手をすると決めたようで二人は織主そっちのけで戦い始めた。
「隊長もクイントも何をやってるのよ・・・・・・」
ビルの屋上で呆れながらゼストとクイントの戦いを見下ろしているのは地上魔導師の一人メガーヌ。ゼストの部下でありクイントの親友であるメガーヌはあぁなった二人は大抵のことでは止まらないことを経験から知っていたので放置することに決める。となれば残り三人ーーーー幸いなことに一人はゼストが痛ぶっていたので実質二人なのだがーーーーの相手をメガーヌが相手をしなければならなくなった。本来ならネリアルを頭数に入れたいところだかネリアルの戦闘スタイルは相手の隙を伺い奇襲をかける暗殺者のような物、加えてどこにいるのかわからないとなるとネリアルの助けは期待できなかった。取り合えず高町なのはの相手にはメガーヌの召喚獣であるガリューを当てている。となるとどうしても一人だけフリーになってしまう人間がいる。
「見つけました。貴女があの召喚獣を使役している術者ですね」
金髪のツインテールを靡かせた美少女がメガーヌの前に現れる。容姿だけ見れば天使のようだが黒を基調とした際どい格好と手にしている鎌の形体をしたデバイスを見れば死神のようにも見えてしまう。彼女の名はフェイト・T・ハラオウン、大魔導師プレシア・テスタロッサの娘のクローンにしてハラオウン家の養子。事前に得た情報からフェイトが高速機動型の近接戦主体の魔導師であることは割れている。召喚師であるメガーヌとの相性は最悪とも言っていい相手だがここで自分がいなくなれば戦線が崩壊してしまうことを理解していたメガーヌは引くことを選んだ。
「足止めを」
即座に人間の赤ん坊サイズの羽虫を数十体呼び出して壁にして飛び降りるためにビルの縁へと向かう、無論フェイトのことを視界に収めたままでだ。一瞬たりとも目を離さないメガーヌだったが次の瞬間フェイトの姿がぶれた。次にフェイトを知覚できたときにはすでにメガーヌの目の前で鎌を振り下ろそうとしている姿だった、しかもそれでいて羽虫たちは一匹も倒されていない。
「(なんて馬鹿げたスピードなの・・・・・・彼とどっちが速いのかしら)」
どこか他人事のように振り下ろされる鎌を眺めるメガーヌ、このままなら鎌はメガーヌを切り裂き撃墜判定を下してしまうだろう。
しかしそうはいかない。鎌が振り下ろされるよりも速くメガーヌとフェイトの間に黒い影が割って入り鎌を弾いた。それに伴いフェイトも弾き飛ばされて空中で体制を整える。
「メガーヌさんの退場の予定はまだ無いぞフェイト・T・ハラオウン?勝手な真似はよしてもらおうか」
「遅いわよネリアル」
メガーヌが知るなかで最速の機動力を持つ男、ネリアル・ミッドが足を振り上げた体制のままで地球魔導師最速のフェイトの前に立ち塞がった。
ゼストさぁぁぁぁぁん!!クイントさぁぁぁぁぁん!!何やってらっしゃるのですかぁぁぁぁぁ!?!?
ゼスト「あのクソガキをボコる」
クイント「殴り足りないからあの子をボコりたい」
「「邪魔をするなぁぁぁぁぁ!!!」」
まぁ・・・それならしょうがないのかな?
メガーヌさん脱落の危機に颯爽と現れたネリアル。これは前線をゼストとクイントに任せて自分はメガーヌさんの護衛に向かおうとして間に合った結果です。
次回は
評価、感想をお待ちしています。
???「速さが足りない!!!」
!?