どこぞの英霊のギョロ目の宝具と百貌のスキルを持って魔法少女の世界に飛ばされました   作:鎌鼬

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果たして彼ら地上魔導師たちはどうやって砲撃魔王必殺のスターライトブレイカーを攻略するのでしょうか?


模擬戦・漆

 

 

「どけぇ!!クイント!!」

「隊長が引きなさい!!」

 

 

ネリアルがフェイトを倒したとき、ゼストとクイントの二人は未だにバトルを続けていた。ゼストは闇雲に槍を振るい、クイントは大振りに振りかぶった拳でこれに対応する。もはや戦闘というよりもケンカに近いものになっていた。

 

 

「お前にはゲンヤがいるのだがら夜に裸の組合でもして打ち負かしていろ!!」

「もちろんしてもらうわよ!!でも最終的に負けるのは私だけどね!!」

「知るかそんなことぉぉぉぉぉぉ!!」

「テメェラいい加減にしやがれや!!」

「「へぶしっ!?」」

 

 

ナガシマ家の夜の営みがクイントの口から暴かれたその時になってようやくネリアルが二人の仲介に入った。といっても横合いから思いっきりのドロップキックを二人の顔面に放つというかなり体育会系なノリでの仲介だったが。

 

 

ちなみにこの模擬戦が放送されている同時刻、非番だったこともあり二人いる娘の一人のスバル・ナガシマと模擬戦を見ていたゲンヤはスバルから「裸の組合いってなぁに?」という純粋な疑問に答えられずにいたそうな。

 

 

「バッカじゃねぇの!?お前らバッカじゃねぇの!?ケンカすんのは良いけど時と場合を考えてやれよ!!」

「・・・ん、すまなかった」

「・・・ごめんなさい」

 

 

ドロップキック+普段と違うネリアルの言葉使いにようやく冷静になったゼストとクイントは素直に謝罪した。

 

 

「ん、まずは状況確認だ。地球魔導師たちは残り高町なのはと織主真の二人、内一人の高町なのはが上空50m程から残留魔力を集束して馬鹿げた砲撃を放とうとしてる。集束されてる魔力量からして防御したところで無駄、加えて広範囲に俺たちを撃墜出来るほどの威力があると推定できる。つまりあれをどうにかしないと俺たちの負け、オーケー?」

「オーケー」

「了解した」

 

 

説明にかかった時間は30秒も無かったがそれでも魔力の集束は目でわかるほどに進められている。

 

 

「クイントさん、ウィングロードは?」

「出来ても私がいる地点から20mといったところ、それに魔力が片っ端から集束されてるから発動時間も距離も短くなっているわ」

「メガーヌ、そっちはどうだ?」

『フィールドのギリギリの所にいるけどこの距離でもダメそうね、白天王を壁にしたら残れないことも無いかもしれないけど機嫌悪くされたらこれからが厄介だから却下で』

「・・・・・・いけないこともない、か?」

 

 

メガーヌからの念話を聞き絶望一色になりかけていた地上魔導師たちだったがネリアルの一言に反応した。ネリアルの口調は確定的ではないといった物だったが、その反面表情は大人にイタズラを仕掛けようとしている子供のようにイキイキとしたものだった。

 

 

「なぁ皆、分の悪い賭けは嫌いか?」

 

 

どこからどう見ても悪人面としか見えない表情でネリアルは地上魔導師たちに尋ねる。

 

 

「「『分の悪い賭けは嫌いじゃない』」」

 

 

それにたいしてゼスト、クイント、メガーヌの三人はネリアルと同じ様にイキイキとした表情で応えた。メガーヌに至っては念話越しな筈なのに弾んだ声で大体の予想がついてしまう。そんな彼らを見ながら満足げに頷いたネリアルは作戦とも言えない提案を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チャンスは一度きり!!しくるなよ!!」

「そちらもな!!」

「ウィングロード!!」

 

 

クイントが青い道を作り上げるが構成が緩くなっている上に距離が短い。それでも今のネリアルには十分な距離。青い道を一気に駆け抜けて最高部から跳躍、青い道の約10mにプラスしてネリアルの跳躍で約10m、五分の二程の高さに到達したがそれでも届かない。

 

 

「白天王!!」

 

 

そこに入ってくるのはメガーヌの召喚獣によるサポート。何もなかった場所から獣の腕が現れ、それを足場にさらに10mの跳躍を成功させる。しかしそれでも30m、高町なのはがいる場所には20m届かない。

 

 

「これが私の全力全開!!」

 

 

こうしている内になのはの砲撃の準備が整ってしまったようだ。杖の形態をしたデバイスが振りかぶられる。

 

 

「スターライト・・・・・・ブレイカァァァァァア!!!!!」

 

 

放たれるのはピンク色の砲撃、空一面がピンク色で染められているこの光景は下手をすればトラウマになってもおかしくはない状況だった。それに対してネリアルがしたのは笑うこと。別に何もおかしいことではない。誰だって考え通りに物事が運んでしまえば笑みの一つも浮かべたくなってしまう。

 

 

「後は任したぞ」

「無論だ」

「任せなさい」

 

 

ネリアルの背後から続いていたゼストとクイントがネリアルの足に乗る。これがネリアルの計画。途中まで自分が距離を稼いでそこから自分が二人のために足場になるというもの。この作戦上、どうしてもネリアルとメガーヌの犠牲は必要で、ネリアルは自分が出した作戦だったということで覚悟していたがメガーヌは笑って許してくれた。

 

 

『私は母親よ?このくらいの砲撃耐えられないと』

 

 

理論はいまいちわからないがメガーヌの後押しもありこの作戦を決行、ネリアルは足に二人が乗ったことを確認して射線から離れた位置の上空めがけて思いっきり二人を蹴り飛ばした。無事に射線から離れた位置に二人を飛ばせたことを確認したネリアルは、

 

 

「後は任せましたよ、ゼストさん、クイントさん」

 

 

そう言って砲撃に飲み込まれた。

 

 

ネリアル・ミッド戦闘不能

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウィングロード!!」

 

 

ネリアルによって運ばれた上空でクイントが青い道を展開する。ネリアルの蹴りで運ばれた距離は約15m、残りは5m程だったがここまで来れば後はどうにでもなる。なのはを挟むように展開された二つの青い道をゼストとクイントは駆け抜ける。ネリアルが決死の覚悟で運んでくれたのだ、これで決めなければネリアルに会わせる顔がない。

 

 

「クイントぉ!!」

「了解!!」

 

 

クイントの手につけられたナックルから薬莢が弾き出される。なのはは動けない、必殺の一撃の反動を制御することに手一杯だから。

 

 

「一!撃!塵!殺!」

 

 

事前に知らされていたデータからなのはの防御力が高いことは知っている。故に放つのは如何なる守りだろうと確実に通す絶対の一撃。

 

 

「デッドリボルバァァァァァア!!!!!」

 

 

クイントの一撃がなのはの腹部に突き刺さる。そしてなのはは今までに感じたことのない程のダメージを通された。この一撃は地球にある武術でいうところの鎧通し、中国拳法なら八剄の打撃。どのような鎧で身を固めていようがその守りを貫いて人体にダメージを与える。クイントの打撃によって弾き飛ばされたなのはの先に待っているのは地上部隊隊長のゼストだった。

 

 

「突き穿つ!!」

 

 

ベルカ式のデバイス特有のロードカートリッジシステムによって強化されたゼストが放つ全力の刺突。その一撃は飛ばされてくるなのはの左胸の部分、人体の急所である心臓を的確に突き、バリアジャケットを貫通して必殺のダメージを与えることに成功した。そしてなのはは撃墜判定が下され、さらに地上に残されていた織主真もなのはの砲撃をまともに受けて強制的に転移された。

 

 

つまりは地球魔導師の全滅、ここに地上魔導師たちの勝利が確定したのだ。

 

 

 

 

模擬戦終了、勝者地上魔導師部隊

 

 

 

 






長々と書いていた模擬戦編ようやくの終了です。スターライトブレイカーはネリアルの犠牲によって回避、そこにクイントさんとゼストさんの必殺の一撃が放たれました。どう考えてもオーバーキル男ですが非殺傷設定なので高町なのはは無傷、負うにしても魔力ダメージだけです。魔法って便利ね。


ネリアルが男を見せました。自分を犠牲にしてもチームを勝たせるって格好いいね。まぁこうしたのはこれが模擬戦で死ぬことがないと確信していたからなんですが。もし実戦だったらこんなことはしません。誰だって死にたくないですよね。


そして織主真はスターライトブレイカーの巻き沿いを食らって落ちました。織主ぇ・・・・・・まぁ事前にゼストさんにボコられていて動けなかったのが原因です。どうにかして身を守ろうとシールドを張ったりしていましたがそれごと落とされました。


結果として地上魔導師部隊の勝利で終わらせた模擬戦ですがこれは私がレジアスさんの心境を知っていたからこうしたたったのです。だからこう書きました。


主人公勢が好きな方から反響が来ると思いますが甘んじてそれを受けます。


評価、感想をお待ちしています。


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