どこぞの英霊のギョロ目の宝具と百貌のスキルを持って魔法少女の世界に飛ばされました   作:鎌鼬

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模擬戦終了~親切はありがたいけど度が過ぎるとそれは迷惑でしかない~

 

 

「・・・・・・勝ったけど暇だな~」

『そうね、ゼストとクイントを逃がすために砲撃に突っ込まなければ暇じゃ無かったのでしょうけどね』

「怒ってるか?」

『別に怒ってはないわ、ただ呆れてるだけ』

「さいですかい」

 

 

模擬戦は無事に終わり、結果は望んでいた通りに地上魔導師の勝利となったが俺は暇をもて余していた。というのも俺は今病院の一室にいるからだ。理由は高町なのはが放ったあの砲撃、本来なら撃墜判定が下された時点で転移されるはずだったのだが馬鹿げた威力のあの砲撃のせいで転移術式の一部が破損し、俺は転移され無かった。つまり上空約30mの高さで気絶した俺はそのまま落下、フェイト・T・ハラオウンの時に使っていた【許されぬヒラリオン】の効果が無ければ今ごろは地面を彩る愉快なオブジェになっていたのかもしれない。まぁ生きているといってもそれだけの高さから落下したので当然のごとく無傷とはいかずに背中を打撲、あばら骨数本にヒビ、加えて軽い筋肉痛になっていた。起きたときに医者から魔法による治療を進められたが俺はこれを拒否した。魔法による回復は細胞を刺激して回復を促すもの、そうすれば細胞の分裂回数だかなんだかは決まっているので大小の差があれど寿命は縮む。それならゆっくりと自然に治す方がいいのだ。まぁ緊急事態なら即座に回復できる方を選ぶけど。

 

 

「入るぞ」

「よう、じいさん」

「怪我をしたと聞いていたのだが元気そうだな」

「まぁ軽い方だしね、様子見で一日入院したら帰るつもりだよ」

 

 

病室のドアがノックされ入ってきたのはレジアスのじいさん、手には見舞いの品であろう果物と酒瓶、それに本が数冊あった。

 

 

「よくやってくれたな、それにすまなかった」

「じいさんが謝る必要はないよ、これは俺がヘマして負った怪我だし。その果物もらって良い?」

「あぁ、クイントからの見舞いの品だ。この酒はゼストからで本はメガーヌからだ。あとティーダからこれを渡してくれと頼まれていたが」

「ん?なんだこれ?」

 

 

じいさんからティーダからの物を手渡される、見たところは大きめだが普通の封筒の様だ。開封して中身を取り出すと・・・・・・・・・・・・・・・・・・際どい格好をした女性が表紙を飾っている雑誌が入っていた。うん、これエロ本だね。

 

 

「じいさん」

「わかっている、ティーダの給料は50%カットしておこう」

 

 

じいさんは俺の手からエロ本を奪い取り、空中にモニターの出して何やら操作を始めた・・・おい、然り気無く懐にいれようとしてるんじゃねえよ。

 

 

「あの後はどうなったの?」

「ゼストとクイントは反省文を書かせた上で一ヶ月の謹慎処分にしておいた。といってもゼストのキレた理由が理由だからな、ゼストにはゆっくりしてるように伝えてある、これから地上の勝利祝いに二人で飲みに行く予定だ。だがクイントは駄目だがな」

「殴りたいからって理由は流石に駄目だよな~、メガーヌさんとティーダは?」

「メガーヌには二週間の有休とボーナスを渡してある。ティーダにも同じようにしようと思ったが・・・」

「まぁ許してやったら?50%カットしてるんだし」

「それもそうだな」

 

 

そこからしばらく雑談タイム、あの模擬戦を見てか地上部隊に入隊希望者が増えたと喜んでいるじいさんを見て俺も少しばかり嬉しくなった。

 

 

「む、こんな時間か。そろそろ帰るとしよう」

「へ~い」

「・・・ありがとうなネリアル、こんな老いぼれの戯言に付き合ってくれて」

「良いんだよ、前にも言ったけどじいさんの夢は俺の夢だ。自分の夢を叶えるためならどんな苦労だっていとわない物だっての」

「ふっ、二十も生きていない若僧が何をいうか」

 

 

俺の返事に楽しそうに笑ってじいさんは病室から出ていった。やっぱりじいさんはいい人だよ、こんな俺なんかに目をかけてくれてさ、ホント返しきれない程の恩を感じるよ。

 

 

そんな感傷に浸りながらしんみりしているとドアがノックされた。どうぞと返事をすると入ってきたのは模擬戦で戦った八神はやて、リインフォース・アインス、綾瀬文、フェイト・T・ハラオウン、黒髪の青年、黄緑色の髪の女性、そして女性の影に隠れるように立っている高町なのはだった。つーか数が多い、病室は個室とはいえそんなに広くないんだから大人数で入ってこられてもこっちが困るっての。

 

 

「はじめまして、ネリアル・ミッドさん。私はアースラの艦長のリンティ・ハラオウンと申します」

「執務官のクロノ・ハラオウンだ。今回はこちらの不手際のせいで怪我を負わせてしまってすまなかった」

「ご、ごめんなさい!!」

 

 

まさかの海のビッグネーム二人組の登場ですか。そんな二人が頭を下げているのに許さなければこちらの器量が疑われる。もしこれを狙ってこの二人を連れてきたなら高町は相当黒いな。

 

 

「まぁここの入院費と慰謝料払ってくれるなら文句は言いませんよ、こっちの判断ミスでもありますし」

「そう言ってもらえるなら幸いです。ところでネリアルさん、うちの艦に来ないかしら?」

「失せろ」

 

 

リンティがふざけたことを言い終わるか否かの時に見舞いの品として送られていたミカンを顔面に向けて投げつける。しかしそれは咄嗟に間に入って来たクロノに受け止められてしまった。

 

 

「何をするんだ!!」

「何をするんだはこっちの台詞だ。何がうちの艦に来ないかだぁ?ふざけてんじゃねえぞ、誰がミッドチルダを見捨てて別の世界に行くやつの隊になんて行くかよ!!見舞いに来た程度なら良いがスカウトならお断りだ!!さっさとそこの砲撃魔連れて帰りな!!」

 

 

何か騒いでいた砲撃魔だったが俺の機嫌を損ねたことで表紙を暗くしたリンティに連れられて病室を後にした、その際にクロノから睨まれたが無視する。そうして病室に残ったのは八神はやて、リインフォース・アインス、綾瀬文、フェイト・T・ハラオウンの四人だった。うん、病室の大きさならこの人数がちょうどいいな。見舞いの品の酒瓶の蓋を開けてグラスに注がずに直接飲む。あ、旨い。

 

 

「悪かったな、急に怒鳴ったりして」

「いえいえ、あれはどう見てもリンティさんが悪いですよ」

「うん、流石にあれは酷いと思う」

「同感だな」

「確かに行きなり来てスカウトはないわな~」

 

 

上から順に綾瀬文、フェイト・T・ハラオウン、リインフォース・アインス、八神はやてである。怒鳴ったから気分悪くしち思ったけどそうでもないようだ。

 

 

「ところで怪我の具合はどうですか?」

「打撲と骨にヒビと筋肉痛、医者いわく過度の運動しなければ完治に一ヶ月程度だとさ。ちなみに明日退院予定」

「早いな、もう少しゆっくりとした方がいいんじゃないのか?」

「こっちにも都合があるんだよ。それにこんなところにずっといたら暇と退屈で死んでしまうわ」

「それにしても落ちて負傷とか間抜けやな~」

「は、はやて!!」

「クイントさんのワンパンで沈んだやつに言われたくないよ、俺だってあれ食らったことがあるけどまだ動けてたぞ」

 

 

そんな調子で俺たちは談笑を楽しんでいた。綾瀬と八神がハラオウンを弄っているのを見て二人と一緒になって笑ったり、念話越しに綾瀬の織主に対する愚直を聞いたり。ただ八神が真剣な表情で俺に胸を大きくするにはどうしたらいいか聞いてきた時には見舞いの品のメロンをぶつけて豊凶手術でもしろと言っておいた。

 

 

「いった~容赦無い突っ込みやな」

「目がマジなんだよお前は」

「あ、もうこんな時間。そろそろ帰らないと」

「そうだね」

「では我々は失礼するとしよう。お大事に」

「見舞いありがとね~」

 

 

適当に手を振りながら四人を見送り、扉が閉められると同時に脇腹を押さえる。

 

 

「ーーーーーーーっ!!」

『麻酔が切れた見たいね』

「チクショウ・・・弄られてるハラオウンが面白すぎて笑いすぎた・・・」

『馬鹿ね』

「はいはい・・・にしても、やっぱりというかレヴィとは全然似てなかったな」

『そうね、こっそり身体サーチかけてみたけどレヴィの方がスタイルが良かったわよ』

「要らん情報ありがとさん」

 

 

ホントにいらない情報だよと思いながらナースコールに手を伸ばそうとするが、地響きを感じて手を止める。なんだ?地震か?

 

 

「「「「「ネリアルゥゥゥゥウ!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つ、疲れた・・・・・・」

『・・・お疲れ様』

 

 

ナースコールを使おうとした矢先に現れたのは地上部隊の皆さん、つまるところのゲンヤさんとじいさんの部下たちだ。前から交流のあった彼らは俺のお見舞いに来てくれたのだが・・・・・・なんで全員で来たの?バッカじゃねぇの?まぁそれを無下にする訳もいかずに適当に対応して帰ってもらった後でようやくナースコールを使い鎮痛剤を打ってもらえた。そうして今、疲れが出てきたのか鎮痛剤の副作用か眠気が出てきた。

 

 

『マスター、通信よ。ジェイルからね』

「このタイミングでかよ」

 

 

間の悪さに呆れながら体を起こしてモニターを投影すると映ったのはガチ泣きしているレヴィだった。

 

 

『ネ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛エ゛ル゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ウ゛!!!し゛な゛な゛い゛て゛ぇ゛゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛』

「いつの間にか俺が死ぬ前提になっていることに突っ込みを入れたい」

『ほらレヴィ、ネリアルは死にませんから泣き止んでください』

「よぉユーリ、悪かったな急に空けることになって」

『今日はウーノさんの提案でジェイルさんの家に泊まることになったから大丈夫ですよ』

『ぐずん・・・・・・ネル、死なない?』

「あーはいはい、死なない死なない。明日には帰るから泣き止みなさいな。明日飯屋に連れていってやるから好きなもの好きなだけ食べるといい」

『ぐずん・・・・・・うん!!』

 

 

やっと泣き止んだか、飯に吊られて泣き止むとは現金な奴だな。笑顔でにぱーとなっているレヴィを押し退けてユーリが画面に映る。その顔は少し不機嫌そうな表情である。

 

 

「どうした、ユーリ?」

『・・・・・・レヴィだけズルいです。私にも何かしてください』

「・・・・・・考えておきます」

『はい!!』

 

 

ここは俺が折れるしかない、どうして不機嫌になっているのかわからないがここで機嫌を治しておかないと今後の生活に支障が出ると俺の第六感が告げていた。どうやらこの選択肢は正解だったようでユーリは機嫌を治してくれた。

 

 

『やぁネリアル君、死んでいないようで何よりだ』

「よぅ変態マッド、悪いな二人のこと任せて」

『なに、このくらいのことなら構わないよ』

 

 

今度はユーリの代わりにジェイルが画面に映った。奥でウーノさんが怪しげな小瓶の中身を混ぜ合わせているのは気のせいだと思いたい。

 

 

「ところで送ったデータはどうだった?」

『中々興味深い物だよ!!僅かに現存するユニゾンデバイスのコピーデータ!!これだけで一週間は不眠不休で逝ける!!ユニゾンデバイスが完成したら君にあげるつもりだよ』

「お前は本当に作ることにしか興味がないのな」

『何をいうか!!私が作った作品と言うことは私の子供も同然!!それを君に渡すとなればそれは嫁入り、否婿入り!!つまりネリアル君が私の義理の息子となると言うことだ!!』

「ごめんなさい、わかる言語で分かりやすく話してくれ」

『ネリアル君は私の息子!!異論は認めん!!』

「結局言いたかったのはそこなのね」

 

 

あれ?おかしいな、鎮痛剤が聞いてるはずなのに頭がいたい。

 

 

「はぁ・・・明日迎えに行くからそれまで二人のことは頼んだぞ」

『待ちたまえ、一週間後に何か予定はあるかね?』

「一週間後?何も無かったはずだけど?」

 

 

取り合えずあばら骨が治りきるまでは嘱託魔導師の仕事も受けるつもりはない。金銭なら今回の模擬戦の報酬としてじいさんから出てるから問題ない。まぁレヴィの食欲を多少抑えさせる必要があるけど。

 

 

『それなら良かった。実は家族旅行を計画していてね、それに君たちも誘いたいと思っていたのだよ』

「マジか、そいつはありがとう。で?行き先は何処なんだ?」

『ふっふっふ・・・・・・よくぞ聞いてくれた!!行き先は第97管理外世界

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球だよ!!』

「・・・・・・マジで?」

 

 

どうやら里帰り兼修羅の国への出航フラグが立ったようです。

 

 






レジアスさんは模擬戦に勝てた+地上部隊に入隊希望者が増えた為にご機嫌です。それでも模擬戦最中にケンカをしていたゼストさんとクイントさんを謹慎処分にしていますが実際は有給と代わりありません。


ティーダが差し入れしたエロ本はレジアスさん厳密な審査を受けた結果、証拠保管室に保存されることになりました。噂ではラベルにティーダの私物と書かれているとかなんとか・・・・・・ちなみにエロ本のジャンルは妹物です。ティアナちゃん逃げてー


リンティさんの勧誘にぶちギレ。誰だっていきなり勧誘されたら戸惑いますし、それが毛嫌いしている相手なら不愉快になりますよね。このせいでネリアルのリンティさんに対する印象は最低です。フェイトは普通ですけど。


そして次回、ネリアルたちはスカさんファミリーと共に地球に行きます。そこで出会うのはどんな戦闘民族なのか!?何の一族なのか!?何デレのお嬢様なのか!?ご期待ください!!
↑ほぼネタバレですごめんなさい。


評価、感想をお待ちしています。


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