どこぞの英霊のギョロ目の宝具と百貌のスキルを持って魔法少女の世界に飛ばされました   作:鎌鼬

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修羅の國へイラッシャーイ

 

 

「管理外世界!!」

「地球に!!」

「「来たぁぁぁぁぁぁあ!!!」」

 

 

前回の模擬戦から一週間後、俺たちはジェイルに誘われて俺の元故郷であり、現修羅の國である地球にやってきたのだが・・・・・・

 

 

「「アッハッハッハ・・・・・・寒いわボケェ!!!」」

 

 

アロハシャツ姿のジェイルとウーノさんは叫んで首にぶら下げていた花の首飾りを叩きつける。どうして二人がこんな行動を取ったかと言えば・・・・・・外を見れば猛吹雪、どっからどう見ても地球は真冬ですね。本当にありがとうございました。

 

 

ちなみにノーヴェを代表としたジェイルの娘たち通称ナンバーズは二人の新婚旅行を邪魔したくないとの理由でお留守番しているらしい。良くできた娘さんじゃないか。

 

 

「ネェルゥ~さ~む~い~よ~」

「」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

「そりゃそんな格好してればねぇ・・・・・・」

 

 

レヴィは半袖シャツにホットパンツの全体的に黒っぽい格好、ユーリは白いワンピース・・・・・・二人とも似合ってはいるんだが季節が悪かったな。それは春夏、我慢できても秋までの格好だ。間違っても今日みたいな猛吹雪が吹き荒れる真冬に着る服じゃない。

 

 

「どうしてネルだけそんな格好してるかと思ったらそれが理由か・・・・・・!!」

「ず、ズルいですよ・・・・・・」

「事前に情報集めなかったお前らが悪い。世界越えても季節が同じとは限らないんだぞ」

 

 

俺の格好は厚手のコートに手袋マフラー付きの完全装備である。情報収集って大切だよね。

 

「こ、コート!!コートだけでも・・・・・・」

「わ、私も・・・・・・!!」

「ったく」

 

 

手持ちのバックから子供用のジャンパーを二つ出して二人に手渡す。事前に準備しておいて正解だったようだ。ジャンパーに気がついた二人はそれを引ったくるように受け取っていそいそと着替えた。

 

 

「ありがとうございます」

「貴方は神か・・・・・・!」

「ハッハッハ、崇めるがよい」

「ネル大明神さまぁ!!我らにも服を・・・・・・!!」

「貴様にくれてやる服などない・・・・・・!!」

「キッサマァァァァァァ!!!」

 

 

顔を真っ青にしながら震えるジェイルを見て笑いながら気になったのでウーノさんの方を見る。するとウーノさんは寒さで震えるジェイルをほっこりとした表情で見ていた・・・・・・あんた、もしかして狙ってた?

 

 

「こ、これは一刻も早く服を購入せねば!!ネル、宿泊施設はわかっているよな!?」

「もち、住所から交通手段まで頭の中に入ってある」

「ならばここから先は自由行動だ!!ウーノ!!服屋に向かうぞ!!」

「イエスドクター」

 

 

そう言い残してジェイルとウーノさんは残像を残しそうな勢いで駆けていった・・・・・・頑張るなぁ、二人共。

 

 

「ネル、僕たちはどうするの?」

「ん~?とりあえずミッドで買ったガイドマップにあったお勧めの喫茶店に行ってみようかと思ってる。ここからそう離れてないはずだからそこで一息つこう」

「なんでもいいから早く暖かい所に行きたいです」

「それもそうだな」

 

 

外に出て一歩踏み出すと俺の脛のまん中辺りまで雪に埋もれた。積もりすぎだろ、田舎ならともかく都市部なら交通機関が麻痺する勢いだぞ。

 

 

「うぅ~やっぱり寒い~!!」

「はいはい、これやるから。ユーリにはこっちな?」

「え・・・あ、ありがとうございます」

 

 

寒さにやられて文句を言っているレヴィに俺が着けていたマフラーをかけてやり、口には出していないが寒そうに手を擦り会わせていたユーリには手袋を着けてやる。お陰で俺の寒さ耐性は下がってしまったが二人の震えが少し収まったから良しとしよう。

 

 

「んじゃ行くぞ~はぐれるなよ~はぐれたら死ぬぞ~」

「は~い」

「分かりました~」

 

 

ザックザックと雪を掻き分けながら俺たちは歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「にしても積もったな~」

「ホントにすごいね~」

「知識だと雪が降ったらかまくらを作ったり雪玉を投げ合ったりして遊ぶそうですよ?」

「こんな吹雪の中で!?地球はやっぱり修羅の國か・・・・・・!!」

「普通だったらこんな吹雪の中で外出しねぇよ。その遊びは晴れた日にするもんだ。こんな猛吹雪の中で遊びでもしたら自殺行為以外のなんでもねぇよ」

「そう言えばネルってなんか雪道歩くの慣れてるけど寒いところの出身なの?」

「うんにゃ、嘱託魔導師の仕事で何度か雪のある世界に行ったことがあるからそれでだろ。まぁそんな中で比べれば今は楽な方だな」

「どんな世界ですかそこは・・・・・・」

「まず今以上の吹雪、加えて原生物が凶暴な奴ばっか、極めつけに個人任務でサポート無し」

「それなんて無理ゲー?」

「いや~寝たら凍死、止まったら凍死だったから三日間の72時間動きっぱなしだったな~まぁ家帰って寝て起きたら120時間丸々寝てたけど(笑)」

「笑い話じゃないですよ」

 

 

歩き出してから大体十分程か、黙って歩いても精神的によろしくないので適当にダベりながら歩いている。俺が先頭になって道を作りながらの風避け、レヴィとユーリがそれに続いているって形だな。事前にマッピングしておいた地図によればこのままのペースでいけばあと5、6分ってところか?

 

 

「お、自販機発見。何か飲むか?」

「僕ココア!!」

「私はミルクティーでお願いします」

「アイアイ」

 

 

途中で自販機を見つけ、冷えた体を暖める為に飲み物を購入することにする。ココアとミルクティーを買って二人に渡し、自分用にカフェオレを買うことにする。

 

 

「あーさぶいさぶい・・・・・・ん?」

 

 

購入口から買った物を取り出そうとしゃがんだとき、自販機の横に不自然な雪の塊があることに気がついた。他の場所が真っ平らなのにそこだけこんもりと盛り上がっている。ちょっとした好奇心からその雪の塊を崩してみるとーーーーーーーーーーーー

 

 

「おいおい・・・!!マジかよ!!」

 

 

雪の中から眼鏡をかけた茶髪の女性が現れた。

 

 

「こんな吹雪の中でとか洒落にならねぇぞ!!」

 

 

慌てて女性を雪から掘り起こして首に手を添える。触った皮膚越しに血管からトクントクンと脈打っているのが伝わり、女性が生きていることを教えてくれた。ホッとするがすぐに思い改める。生きているがどのくらいの時間を雪の中で過ごしていたのかわからない。もしかしたら俺たちが来て然程時間が経ってないかもしれないし俺たちが来るずっと前から埋まっていたのかもしれない。どちらにせよ早く暖かい所に連れていかないと不味い。

 

 

「レヴィ!!ユーリ!!急ぐぞ!!」

 

 

着ていたコートを女性に巻き付けて少しでも暖を取れるようにしてやる。寒気でわからないが恐らく女性の体はかなり冷えているだろう。救急車を呼ぶことも考えたがそれよりも俺たちが喫茶店に運んだ方が間違いなく早いだろう。いきなり意識不明の女性を連れてこられたら向こうも焦るかもしれないがこれも人命救助の為だ、大人しく諦めてもらおう。

 

 

コートを巻き付けた女性を横抱きに抱えながら俺たちは目的の喫茶店ーーーーーーーーーーーー【翠屋】(みどりや)へと向かっていった。

 

 

 





久しぶりの投稿ごめんなさい、調律者の筆が進んでいたのでこちらをかまってやれなくなってました。


調律者が現在バリバリのシリアスタイムなのでギョロ目でシリアルタイムを挟みながら投稿したいと思っています。


感想、評価をお待ちしています。


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