どこぞの英霊のギョロ目の宝具と百貌のスキルを持って魔法少女の世界に飛ばされました   作:鎌鼬

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六月十三日、とある作品と似ていると言われたため修正を入れます。


読者の皆様には迷惑をおかけしました。



特大の爆弾を抱えてしまった

 

 

研究所を後にした俺はその研究所と同じ第68管理世界にあるペンションで今回の調査に関する報告書を書いていた。書く内容は研究所の規模、無人の戦闘機、そして研究していた内容について。プロジェクトFに関する研究をしていたとの記述を添えながらもプロジェクトRに関することは一切書かない。そして研究所のプログラムをいじってすべての実験体を死滅させたことを締めに書いて管理局支部に報告書を提出した。書き終えると同時にため息をつくと腹部ーーーーー胃の辺りが少し痛んだ気がした。

 

 

『バカ』

「あぁそうですよ、あたくしゃバカでございますよ」

『バカ』

「あぁハイハイ」

 

 

メルトリリスから放たれるバカ発言に俺は生返事でしか返すことができない。その理由はベットの上で寝ている二人の少女だ。聡い者ならわかるだろうが俺はプロジェクトRの完成体たちを助けてしまったのだ。管理局最大の爆弾を抱えてしまったことで俺の胃がマッハでヤバイ。

 

 

『バカ、貴方は自分が何をしたかわかってるの?』

「人助け、ついでに自分の首をギロチンにセットするはめになりました」

『このお人好し』

「返す言葉もございませんよっと」

『どこにいくつもり?』

「食料と酒とヤニを買いに。やけ食いしてやけ酒してカートン空けでもしないとやってられんわ」

『・・・私のマスターはどうしようもないお人好しだけど』

「ん?」

『貴方のそういうとこ、私は好きだわ』

「・・・どうも」

 

 

ここでツンデレ乙とか言って茶化してしまえばリリスは高確率でしばらくの間セットアップをしてくれなくなるのは過去の経験から明らかなので軽くお礼を言うだけに止めておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食料と酒とヤニを買い込んでペンションに戻り、テーブルの上に荷物を置いて寝室に向かう。二人はまだ眠っているようだった。誤解のないように言っておくが服は研究所にあった物を着せてある。その際にまぁひと悶着あった訳だが・・・ロリコンじゃ無いからセーフだよね?小腹が空いたので買ってきたビーフジャーキーをかじっていると金髪の少女が目を覚ました。

 

 

「ん、起きたか」

「あ、貴方は・・・」

「体調は大丈夫か?」

「はい、少しぼぅっとしますけどそれ以外は大丈夫です」

 

 

少女の返答に良かったと安堵しながら買っておいたリンゴをすりおろして少女に差し出す。固形物が食べられるかわからないから病人に与えるような食事をチョイスしてみた。戸惑いながらも少女は皿を受け取るとこのタイミングでもう一人の水色の髪の少女が目を覚ました。キョロキョロと辺りを見渡し、俺を視界に捉えると素早い動きで金髪の少女の前に立つ。

 

 

「ユーリ大丈夫!?覚悟しろへんしつしゃめ!!この僕、レヴィ・ザ・スラッシャーが相手だ!!僕は強いんだぞ!!凄いんだぞ!!カッコいいんだぞ!!」

「あ、あの・・・レヴィ」

「どうしたのユーリ?」

「この人が・・・私たちを助けてくれた人です」

「・・・」

「・・・」

 

 

嫌な沈黙が寝室を包む。しばらくして何か決意を決めたような表情をしたレヴィは威嚇の体制を辞めて俺に向かって頭を下げた。

 

 

「ごめんなさい!!」

「許す!!」

「えっ?」

「いきなりこんな場所で目を覚ましたら混乱もするわな。ところでレヴィだっけ?体調は大丈夫か?」

「僕は大丈夫だけど」

「そうか、良かった良かった」

 

 

二人とも体調が大丈夫そうなことに安堵しながら買っておいた子供用の服を差し出して着替えるように言い、俺は一人リビングに戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

リビングにあるソファーに着替えた二人と向かい合って座る。二人に対面する形で俺が座り、テーブルの上には待機形態になっているメルトリリスをおいてある。こうすることでこちらには敵意がないことをアピールしているわけだ。

 

 

「ん、まずはお互いに自己紹介といこうか。俺はネリアル・ミッド。親しいヤツはネルとか呼んだりしている。好きに呼んでくれ」

「僕は多分力のマテリアルのレヴィ・ザ・スラッシャーだよ!」

「私はユーリ・・・だと思います」

「多分、だと思うね・・・記憶はハッキリしてないのか?」

「ハッキリしてるから多分なんだよ」

「私たちには元々のマテリアルとしての記憶はしっかりと模写されています。でも私たちはそのマテリアルのクローンです」

「だから断定できないと・・・面倒さね」

 

 

オリジナルの記憶を模写するのはわかるがどうして自身がクローンであることも教えているんだ?クローンのことを教えなかった方が都合が良さそうなのに。

 

 

「それで・・・私たちをどうするつもりですか?」

「ん?どーもしないよ?ただ助けたかったから助けただけだしね・・・・・・うわーこれからどうしよう何も考えなしに助けたからなー絶対これ厄介事のオンパレードにしかならねぇよ」

 

 

今ごろになってまた自己嫌悪の嵐。レヴィとユーリが見ている目の前でソファーに顔を埋めてブツブツと独り言を撒き散らす。

 

 

「だ、大丈夫ですか?」

『いいのよ自業自得なんだから。私は彼のデバイスのメルトリリスよ。リリスでいいわ』

「よろしくねー!!」

「よ、宜しくお願いします」

「あーもう!!レヴィ!!ユーリ!!お前らにある選択肢は三つだ!!」

 

 

ソファーから顔を上げて自棄になりながら叫ぶと二人はビクッと反応したけど今の俺には関係ない、むしろ気にしてはいけないと思う。

 

 

「ひとつ!元々いた研究所の職員に保護される!!これはあんまりお勧めしない!!ふたつ!!この世界で暮らす!!そうするなら住民票とかは俺が工面してやる!!そしてみっつ!!俺に着いてくる!!さぁどうする!!」

「作戦タイム!!」

「許す!!」

 

 

レヴィの作戦タイム発言を許すと二人はこそこそと部屋の隅にまで移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ、ユーリどうする?」

 

 

私の記憶が確かであるなら力のマテリアルと呼ばれていた少女レヴィが話しかけてくる。私のオリジナルは人見知りな性格な為か初対面であるネリアルと話すときはどうしても動揺してしまうが彼女と話す分には問題はない。

 

 

「どうするもなにも、私たちには三つ目の選択肢しかないですよ」

「どうして?」

「まず一つ目の提案は論外、レヴィはあそこへ戻りたいですか?」

「嫌だ!!」

「そして二つ目のはこれもまた困難です。住民票を工面すると言ってましたが私たちの外見はまだ子供です。金銭面についてどうしても支障が出てしまいますし研究所から追っ手がくればどうしようもありません」

「え?なんで?そんなの僕がぱぱ~っとやっつけちゃえばいいじゃん」

「忘れたんですか?レヴィには今デバイスが無いのですよ」

 

 

そう、マテリアルとしての戦力を十分に発揮するためのデバイスがこの場には無いのが痛い。研究所にはあったかもしれないが今となってはどうしようもないこと。私のオリジナルはデバイス無しで一人でも殲滅戦を行える程の戦力を有していたと記憶にはあるが私にはオリジナルが持っていた永久結晶と呼ばれるロストロギアが無い。どうやら研究所でも永久結晶を再現ことは出来なかったらしく代わりのロストロギアが埋め込まれているがそれがあるから全力で戦えるという訳ではない。

 

 

「私も今の状態じゃ長期の戦闘は不可能です」

「・・・もしかして所謂詰んでるってやつ?」

「もしかしなくてもそうですよ」

「だったらネルに助けてもらえばいいじゃん」

「それは・・・そうですけど・・・」

 

 

確かに彼自身が提出した選択肢にも彼を頼るというのはある。実際研究所から私たちを助けてくれたのだ、助けてくれと言ったら彼は間違いなく助けてくれるだろう。しかしそれは彼を危険に巻き込むことを意味している。

 

 

「ユーリはさ、深く考えすぎだと思うよ?」

「レヴィ?」

「多分だけどネルは危険だっていうことをわかってああ言ってると思う。だからキチンと頼めばわかってくれるよ」

「あぁレヴィ!!」

 

 

そう言ってレヴィは私の手を引きながら彼の元に向かっていった。この行動力は羨ましいと思うがもう少し考えて欲しいとも思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか意気揚々としているレヴィがユーリを引きずって戻ってきた。にしてもレヴィはフェイト・テスタロッサとは性格が違うな~、あっちは物静かな感じだったけどこっちは元気っ子って感じだし。

 

 

「考えはまとまったか?」

「うん!!ネル、僕は厄介事の塊だよ!」

「わかってる」

「僕は戦うことしか出来ないしユーリは引っ込み思案だし!!」

「うんうん」

「そんなデメリットだらけだけどネルに着いていきたい!!」

「それはお前たちがどういう存在なのかわかってて言ってることなのか?」

「うん!!」

「わ、私からもお願いします!!」

 

 

自信満々に頷くレヴィと頭を下げてるユーリを見て思わずため息が出てしまう。これだから俺は周りのやつからお人好しだとか言われるんだろうな。

 

 

「はぁ・・・リリス、個人記録の偽造頼んだぞ」

『そう言うと思って空港の偽造は済ませてあるわ。後のキチンとしたのはミッドに戻ってからになるけど』

「それでいいよ」

「え?それって・・・」

『マスターはね、元から貴女たちを引き取るつもりだったのよ。でもご覧の通り肝心なところでヘタレだから貴女たちの言葉で自信を着けたかったのよ』

「リリスぅ!お前は俺を誉めたいのか!?それとも凹ましたいのか!?」

『そんなの両方に決まってるじゃない』

「~!!」

 

 

リリスの言葉に頭をガシガシと掻きむしる。確かにそう思っていたけどわざわざバラさなくてもいいじゃないか!!

 

 

「ねぇねぇネル」

「あの・・・ネリアル」

「ん?なにさ?」

「これからよろしくね♪」

「その・・・宜しくお願いします」

 

 

・・・・・・でもこんな嬉しそうな笑顔の二人を見れたなら、まぁ良しとするか。

 

 




始めて主人公の名前がでました。

↓軽いプロフィール

ネリアル・ミッド 歳十七

性別 男
容姿 薄紫の短髪につり目だがそこそこに整った顔つき
身長170㎝
体重70㎏
魔力ランクD(一般の管理局員以下)
所属 時空管理局嘱託魔導師
特典
①キャスターの宝具
②アサシンの気配遮断
③デバイス【メルトリリス】
性格 知人からはお人好しと呼ばれている


魔力ランクDでデバイス使ったりバリアジャケット使えたりする理由は・・・皆さんならわかりますね?


評価、感想お待ちしています。


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