どこぞの英霊のギョロ目の宝具と百貌のスキルを持って魔法少女の世界に飛ばされました 作:鎌鼬
第四話「食事タイムは人間にとって必要なこと」ですが読者さんからいただいた感想の中にあったとある作品と似ているとの指摘から削除させていただきました。
私の都合で削除してしまったこと、この場を借りてお詫び申し上げます。
八神はやての撃墜の報告が入れられると地球魔導師たちは動揺を露にした。八神はやてといえはロストロギア夜天の書の主にして魔力ランクSを誇る地球魔導師たちの主力と言っても過言ではなかった。はやてを中心とした作戦を考えていた地球魔導師たちは出鼻を挫かれる結果となった。
「我が主!!」
「どこに行くつもりだい?お嬢さん」
はやての元に駆け付けようとするリインフォースの前に立つのは先程はやてを蹴り飛ばしたネリアル。飛んでいるリインフォースに対して飛べないネリアルはビルの縁に捕まることで同じ視線に立っていた。
「お前はさっきの・・・」
「心配しなくても生きてるし、騎士たちの中には優秀な回復役がいると聞いてる。なら安心してこっちを見ろよ、俺は敵だぞ、倒せる敵を前にして敵前逃亡はあり得ないぜ」
「ならば貴様らを倒して一刻も早く主の元へと駆け付ける!!」
六羽三対の翼を羽ばたかせながらリインフォースはネリアルへと突進する。そのスピードは並の魔導師の飛行速度よりも数段早く瞬く間にネリアルとの間を積める。予想通りと声に出さずに呟きネリアルはリインフォースに背を向けて逃走した。
「貴様逃げるのか!!」
「戦略撤退ってやつだよ」
リインフォースの言葉にしれっと返答をしながらネリアルはさらに速度を上げてビルとビルの間を駆け抜ける。それを追うリインフォースだが内心ではネリアルのスピードに驚いていた。直前で追いかけるリインフォースよりもビルを蹴って逃げるネリアルのスピードの方が明らかに速いのだ。僅かに差が開かれながらも追いかけ、ようやくネリアルは地上に着地して止まった。
「もう逃げないのか?」
「あぁ、これだけ離れればあっちに被害は出ないだろうからな」
そう言われてリインフォースは自分が誘い出されたことを悟った。自分の仲間への被害を最小限にするために敵を挑発して誘い出す、リインフォースはネリアルの評価を改めた。というのも事前に地上魔導師たちのある程度の情報は地球魔導師たちにも伝えられておりその中でも魔力ランクが低ランクなネリアルにリインフォースは疑心を抱いていたが織主真の「低ランクの魔導師だから無視してもいいだろ」という言葉にうやむやにされていた。もっとも最後までリインフォースと彩瀬文はネリアルのことを疑っていたのだが。
「お前一人でこの私を倒せると?大した自信だな」
「俺一人?なに言ってやがる。ここにはデバイスもいるんだぜ?実質二対一で数の上ならこっちの有利だろうが」
そう言うとネリアルは黒いロングコートを派手に翻しながら役者染みた台詞を口にする。
「空はお前の舞台だ、美しい容姿と艶かしい肉体が見るものを魅了する超一流の役者だ。俺も客席にいたなら引きずり込まれていただろうさ。
だがここはどこだ?地上じゃねぇか!!つまりここは俺の舞台だ!!つまりは俺の独壇場ってやつだ!!観客全員スタンディングオペーションの絶頂を迎えさせてやるよ!!」
そこまで言うとネリアルは地面を蹴り、空中にいるリインフォースに蹴りを放つ。これに対しシールドを張り、反撃の魔法を放とうとしたリインフォースだったがシールドは容易く砕かれ回避を余儀無くされる。ならば着地したところを狙い撃とうと構えるもネリアルはビルを蹴り別のビルに移ることで狙いを定めさせない。着目すべきはこの動き方、いつ崩れるかわからない廃墟ビルを蹴りながらも縦横無尽に動き回りさらにはその速度は落ちてはいない、寧ろ加速しているようにも思える。これがネリアルの対空中魔導師戦法。高みから安全に狙撃しているのであれば狙いを定められないように動き回ればいい。単純にして効果的な戦法ではあるが実践できるものは少ない。ネリアルはこれを実現できる数少ない一人であった。
「ならば、闇に沈め」
狙い撃つことを止めて辺り一帯に殲滅魔法を放つ点ではなく面の攻撃で焼き付くすことを決めたリインフォースは手元に黒い球体を出現させる。ネリアルのような高速機動を重視したタイプの魔導師はどうしても防御面で脆くなってしまう。実際に地球魔導師のフェイト・T・ハラオウンもそうだ。たしかにこの方法はネリアルにとって脅威的であるがなんの対策もしていないわけではない。
「ディアボリック・エミッション!!」
「来たぞリリス、たらふく喰らえ!!
球体が急激に膨張して辺りを焼き付くそうとするのに対してネリアルの打った手は蹴りを二度行い、斬撃を放つこと。普通であるならば球体は斬撃ごとネリアルを飲み込み撃墜判定を下していたであろう。
「なにっ!?」
しかし現実には逆に斬撃が球体を飲み込んだ、いや吸収したといった方が正しいだろう。球体を吸収した斬撃は巨大化、加速してリインフォースを襲う。それにリインフォースはシールドを張ることで身を守ろうとする、かつて闇の書として高町なのはとフェイト・テスタロッサと戦ったときには十分すぎる守りを見せていた。だがそれは悪手。シールドと接触した瞬間斬撃は球体にへと変わり、膨張してリインフォースを飲み込んだ。球体による魔力の嵐が腫れた後に残されたのは満身創痍なリインフォース、対するネリアルはどこ吹く風で飄々としていた。
「魔法のコントロールを奪う魔法だと!?」
「ん?初見さんかい?アーパーどもが闊歩するベルカの時代なら普通だと思うんだけど?てかなんだよベルカの騎士連中って、なんて素で砲撃を切り裂けるんだよワケわからんわ」
知り合いのベルカ騎士を思い出したのか顔をしかめるネリアルを見て夜天の騎士である
「何がおかしい、気でも触れたか」
「いやね、ここまで上手くいくとは思わなんだわ」
「・・・・・・」
「まだわからないのか?虚言虚構の世迷い言、つまりは」
「二撃連滅!!」
「グッ!?」
「ただの詰まらない戯れ事だよ」
後ろからやって来る強い衝撃に顔を向けるとそこには青い道に乗っているクイントが拳をぶつけていた。ネリアルのいった戯れ事・・・・・・つまりここに来て戦闘を行い、さらに魔法を奪う魔法を見せる一連の流れにいたるまですべてはネリアルの想像通りだったということになる。ネリアルにベルカの争乱の最中に生まれ、さらに最悪を冠した魔導書の管理融合騎であるリインフォースを倒せる手は少ない、無くはないがこのような不特定多数が見ている中では使うつもりは無い。【踵の名は魔剣シゼル】を見せただけでも個人的には大判振る舞いといっても良いほどだ。故に、ネリアルはリインフォースを当たれば打倒しうるほどの切り札を持った人物、クイントに任せることにしたのだ。ネリアルはいわばただの囮、本命のクイントがやって来るまでリインフォースの目を集めるだけの撒き餌に過ぎない。そしてネリアルの策はここに成功した。
「ツインリボルバー!!」
「ガァ!!!」
一撃、二撃と連続して放たれた打撃を受けて吹き飛ばされるリインフォース。そしてネリアルはそんなリインフォースに向けて飛び出した。
「堕ちろよ」
飛んできたリインフォースを足で絡めとり受け身の出来ない状態にして地面にへと叩き落とす。そこまですれば十分に思えるのだがさらにネリアルはリインフォースの腹部をスパイクで突き刺し完全に行動不可能な状態にした。
『相変わらずえげつないわね』
「動けないと慢心して後ろから殺られるよりは数段ましさ、ところでリインフォースのデータはどうなった?」
『言われた通りに食い散らかさずにコピーだけしたわよ。どうしてこんな面倒なことをさせたのよ、いつもならメルトウィルス注入させるクセに』
「空の魔導師とはいえこいつは管理局の一員だ、ならすり潰れるまで使い潰す。それにリインフォースは貴重なユニゾンデバイスだ、事前に集めておいたアギトのデータと照らし合わせればユニゾンデバイスを作れるかもしれない。もしかしたらリリスがユニゾンデバイスになれるかもしれないぞ?念願だったドールに囲まれて眠りにつくことだってできるんだ」
『・・・それは素敵ね、是非とも実現させてもらいたいわ』
「だろ?そう考えると悪くないもんだ」
クイントはすでにこの場にはいない。監視スフィアも戦闘が行われている場所に飛んでいるために無い。故にネリアルはリリスと己の考えをさらけ出して話し合っていた。リインフォースは気絶していてこの話を聞くことはなかった。
リインフォース・アインス、戦闘不能
リインフォースさん撃墜、前回のはやてに続いて従者揃っての撃墜です。
そしてクイントさんマジチート。私の小説のクイントさんは格闘戦超特化タイプなため決まれば魔王さまだろうが露出狂だろうがワンパンで倒せます。
そしてポロリと出たネリアルの企み。これには理由があるんですよ。
アインス生存→あれ?ツヴァイ出ないんじゃね?→ならアインスのデータ盗ってスカさんに作ってもらおう
↑みたいなノリです。これでツヴァイも出てこれますね。
あとネリアルはフェイトそんと同じ高速機動型の魔導師です、ただし露出狂に非ず。バリアジャケットはフェイトそんより少し固く最大速度はソニックムーヴ並みです、ただし露出狂に非ず。フェイトそんのようにソニックフォームは持ってません、やはり露出狂に非ず。
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