アメリカのトレセン学園は日本のものとは違い競馬場に併設されている。これは広大なアメリカを飛び回るウマ娘の学力維持を目指し、トレーニングを行える様にするためだ。ここはトレセン学園サンタアニタ校、サンデーサイレンスが本拠地としている。
「おーいサンデー。飯いこーぜ」
「お、ホークスターか、いいぜ!」
「いやーこの前は凄かったなぁ。ぶっちぎりで1位だったじゃん。もう敵わんわー」
「そんなこと言うなよ。お前だってG1馬じゃないか。また購買ハンバーガーとポテトだよ。あーあ他にレパートリーねーのかな。ニューヨークの方だと種類が多いんだっけ?」
「さあ?デルマーは種類も多いしおいしかったなぁ。本拠地変えようかな?」
「やあやあ世代最強ウマ娘、キンググローリアスを差し置いてなんの話だね?」
「最優秀2歳エクリプス賞取れて良かったね。名前はイージーゴアだっけ?」
「イージーゴアにもサンデーにも勝ってない人が世代最強はちょっと…」
「イージーゴアだろうがサンデーだろうがエクリプスだろうが私の前では無力だよ。私はアメリカのキングだからね!」
「うるせえなぁ。まずは松葉杖どうにかしろよ。このままだと骨折王だぞ。大体ケンタッキーダービー間に合わないんだろこれ」
「実は4月半ばに完治予定だ。余裕で間に合うんだなこれが」
「いや間に合わないじゃんそれ。世代のキングはお預けだね」
「ホークスター君。困難を乗り越えてこそ真のキングなのだよケンタッキーを勝たずして最強ウマ娘はない、私はケンタッキーダービーに出場して、そして優勝する」
「キングちゃんトレーナー困らせない様頑張ってね」
「イージーゴアは雑魚だから舐めた状態でも勝てるかもしれないが俺には絶対勝てないからな、諦めて治療しといたほうがいいぞ。万全の状態になったら勝負づけだな」
「ふん!精々言っているが良い、しかしケンタッキーダービーで驚いているのはお前らだぞ」
「はいはい、頑張って足どうにかしろよ。Fracture Kingちゃん」
「誰が骨折王だ!脚が外側に曲がってる癖に、」
「脚が外に曲がってたら何がいけないんだ?骨折して走ることのできない方に比べれば脚が一本外に向いてても問題はないだろ?」
「しかし走り方がおかしいお前を指導者にするところはないだろうから現役終わったらお役御免だな。可哀想に、そんなふうに産んだお前の親を恨むんだな」
「ほぉ言うねぇ。お前外でろ」
「最初会った時から気に食わなかったんだ。後悔するんだな」
「ちょっと2人ともやめなよ!」
その後2人が傷だらけで帰ったのは言うまでもなかった。