朝食をすませ、俺は修兄さん、葵姉さん、奏姉さん、茜と共に学校へと向かっていた。
「もう桜も終わりね」
「うん、今週末が花見の最後のチャンスかも」
「花見か…」
「いいな〜花見」
俺たちがそう話していると、通行人が俺たちに挨拶をしてきた。
「おはようございます」
「「「おはようございます」」」
「……お、おはようございます」
俺と葵姉さん、奏姉さんは挨拶を返し、修兄さんは会釈を返した。そして、茜はというと葵姉さんの背に隠れながら小声で挨拶を返した。
「バイバ〜イ」
「…バイバイ」
「「はぁ〜」」
子供にもこの有様だ…俺と奏姉さんはため息をし 茜を方を向いた。
「相変わらずね、あんたのその人見知り。どうにかならないの?」
「奏姉さんの言う通りだぞ、このままその人見知りを直さないと、この先大変だぞ?」
「うぅ〜だって〜」
「奏、望くん、二人共そのぐらいで」
いつもと変わらない話を喋っていると近くの電柱に付いている監視カメラが俺達を捉えた。
「ひっ!?」
茜は監視カメラに驚き、路地裏に入り監視カメラから逃げた。
「週末に監視カメラの位置が変わるなんて…せっかく全部覚えたのに!?」
「「全部てすごいな(ね)」」
「だって映りたくないんだもん!」
「仕方ないだろ茜。これが俺たちを守るためって事はお前もわかってるだろ」
俺と葵姉さんは茜の努力に驚いた。もっとそれを別のところで活かせよ…。この町には2000台もの監視カメラがあり、修兄さんの言う通りこの監視カメラのおかげで町の安全は守られている。
「カメラの位置なんてよく覚えたわね、私だったら国民へのアピールに使うのに」
「なんでアピールなんかするの?」
茜が不思議そうに奏姉さんに聞く。
「だって私たち次期国王選挙の候補者よ?支持率アップのために国民にアピールにするのは当たり前でしょ?」
「う~、なんで選挙で決めるのよ〜」
「仕方ないでしょ、お父さんが決めたことなんだから」
そう父さんの意向により、次期国王は俺たち兄妹の中から1人選挙で選ぶことになっている。正直乗り気ではないが…。
「あっ!もうこんな時間じゃない!?生徒会に遅れちゃう!」
そう言って奏姉さんは学校に へと急いで向かっていた。
「んじゃ俺も、望葵姉さんと茜を頼んだぞ〜」
修兄さんはそう言って俺たちを置いて学校へと向かった。あの野郎…逃げやがったな…
「さて葵姉さん、俺達も行くか」
「そうね」
「二人とも待ってよ〜」
茜はカメラのせいで一歩も動けずにいた。
「でも茜、このままじゃあ本当に遅刻しちゃうよ」
「遅刻!?こうなったら…!」
茜がそう言って立ち上がった。
「いいのか茜?ズルみたいだがらなるべく使いたくないて…」
「だって望やお姉ちゃんを遅刻させる訳にはいけないもん」
茜がそう言うと茜の全身が赤色に光った。
「二人とも手を貸して」
「ありがとな茜」
「ありがとう茜」
俺と葵姉さんは差し出された手を握った。その瞬間、俺たちは宙に浮き、空高くまで舞い上がった。
「本当、凄いな茜の重力制御」
俺たち王家の一員にはそれぞれ特殊能力があり、それが王家の証でもある。茜の能力は重力制御。文字通り重力を操り、空を飛ぶことが出来るのだ。
「あ、茜…もうちょっとゆっくり飛べない?」
「え?なんで?」
「いやだって…見えてるぞパンツが…」
俺は目をつぶりながらそう言う。
「へ…いやぁぁぁ!」
「ちょっ!?茜 落ち着け!一旦落ちつけ!」
特殊能力の使い所は要注意だな…後、絶対に茜と一緒に登校しない。必ず遅刻ギリギリになる……。
なんやかんやあって、俺たちは学校に遅刻することなく自分達の教室についた。
「はぁ〜間に合った〜」
「今度からは気をつけろよ?」
「う〜…はぁーい」
俺と茜がそう話していると…四人組の男女が俺らの元にやってきて話しかけてきた。
「お疲れ茜様、望様」
「いつも大変だな望様」
「妹君と仲良くご登校かい?望様」
「本当に仲がいいことで望様」
「様をつけるのをやめてくれ花蓮、直樹、進太、隆介」
この四人は俺と茜の幼なじみである鮎ヶ瀬 花蓮と夢村 直樹、速水 進太、松原 隆介だ。小学生からずっと一緒でよく彼らと遊んでいる。
「まぁ、ここは望や茜のことを特別扱いするのはいないからな」
「学校と家だけだね茜が落ち着けるのは」
「ここにはカメラもないしね」
「うん!」
花蓮達とそんなことを話しているとチャイムがなり、先生が教室に入ってきた。
「うおっと、もうHRかよ。じゃあ望また後で」
「おう」
直樹達は自分達の席に戻った。全員が席に戻ることを確認した先生はHRを始めた。はぁ〜今日も一日頑張るとするか…。
ーーーTo Be next episodeーーー