艦隊これくしょん 総旗艦アンドロメダ、二度目の航海もまた数奇なり   作:稲村 リィンFC会員・No.931506

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 12月8日、この日は沖田十三艦長の誕生日であり命日、そして宇宙戦艦ヤマトが往復33万6千光年というイスカンダルからの旅路から地球へと帰還を果たした日。


 本作を投稿すると決意した時から、この特別な日に何か投稿しようと決めていましたが、なかなか決まらず、兎も角思いついた事を気儘に執筆。(ある意味でいつも通り)

 ましかし、この2人と我らが将軍(花束用意しなきゃ!)も出したかったという思いも有りましたから、それが達成出来て感無量です。…アンドロメダが知ったら羨ましがりそうですが。

 時間軸的には2人がアンドロメダの前に現れる直前辺りになります。つか高次元世界の設定、時間の流れを超越しているというのは意外と使いやすくて便利な一面がある。


閑話10−1 父と母、そして…

 

 

 

「まさか貴方とこうしてお話出来る日が来るとは、思っていませんでした」

 

 

「それは私も同じ思いです」

 

 

 

 高次元世界と呼ばれる世界を漂う1隻の宇宙戦艦、その艦橋の最上部に設けられた艦長室の中で1人の立派な白鬚を湛えた老軍人と、金のメッシュが入った長髪ポニーテールでスラリとした長身の女性が出会っていた。

 

 

「沖田、さん…!」

 

 

 長髪長身の女性が、抑えきれなくなったのか、その美しい容貌に大粒の涙を流しながら、目の前で微笑みを浮かべて佇む老軍人、沖田十三へと抱き着いた。

 

 

「ヤマトさん、貴女にはいつも辛い思いを強いて来ました」

 

 

「いえ…!いえ!そんなことはありません!!私こそ、沖田さん、貴方を地球へと無事にお送り出来なかったばかりに、ご親友である土方さんと交わされました、誓いを、私のせいで、反故にさせてしまいました!」

 

 

 沖田に抱き着いた女性、この宇宙戦艦『ヤマト』の魂であるヤマトは滂沱の涙を流しながら、その心の中でずっと澱みのようにして漂っていた悔恨の思いを、自身の艦長だった沖田へと、堰を切ったよう話す。

 

 

 それを沖田は何も言わず、ただただヤマトの頭を撫でながら黙って聞いてあげていた。

 

 

 一頻り泣き腫らし、自身の思いの丈を語ったヤマトは、子供の様に泣き出してしまった自身の行ないに羞恥の感情が湧き出て、顔を紅く染めながら抱き着いていた沖田から離れた。

 

 羞恥心から身悶えていると沖田から蒸らしたタオルを渡され、涙と鼻水で濡れた顔を拭う。

 

 

 そうしてサッパリとしていると、その間に沖田は生前に教え子でもある古代進にも振る舞ったことのある紅茶を用意していた。

 

 

 積もる話もあるのだが、何から話すべきかお互いに迷ってしまい、その後暫くは互いに一言も言葉を発することなく、紅茶を啜る音や茶器の擦れる音が艦長室に響き渡る。

 

 

 

「「アンドロメダ」」

 

 

 

 何を話そうかを決めて口にしたのだが、どうやら思いついたものは一緒だったようで、思わず互いに笑い声を上げた。

 

 

 思わぬ出会いと短いながらも楽しく、充実していた、今は懐かしく、もはやどんなに願っても戻ることの無い、心満たされていた温かな日々。

 

 

 そして、永遠の別れ…。

 

 

 それらを、時には楽しそうに、時には辛そうに、時には笑いながら、時には言葉を詰まらせながら、そして最後は、俯きながら語るヤマト。

 

 

 その全てに耳を傾けていた沖田は相槌を打ち、ヤマトが笑えば微笑みを浮かべ、悲しみを見せたのならばその都度慰めながら最後まで聞いていた。

 

 

 ヤマトとアンドロメダ、そしてかつての乗艦であったキリシマが過ごしていた日々の事は、沖田もこの世界から見ていた。

 

 そしてそれは、アンドロメダが心の内に抱える“痛み”にも気付くことにも繋がった。

 

 

「儂はあの娘に、重く大きな十字架を背負わせてしまっていた…」

 

 

「地球の未来のためと思って結んだ約束が、結果として貴女やアンドロメダ、古代、そして多くの者の心にいらぬ負担を強いてしまった…」

 

 地球の置かれていた現状に、少しでも考えが及んでいたら、容易に想像がついた事柄であるが、当時の沖田はその事に薄々と気付いていながらも無意識に目を逸らしてしまっていた。

 

 

 せめてその事を、今後確実に訪れるであろう地球の未来の可能性について地球へと帰っていた帰路の途中で、皆に語るべきだった。

 

 特に儂の所へと遊びに来てくれていた古代には…。

 

 

 だがそれを怠ってしまった…。

 

 

 森君の一件を免罪符にして、儂は…。

 

 

 

「土方の奴から言われたよ…、儂はもっと子供達に対して向き合い、もっといろんな事を教えるべきだったのだとな…」

 

 

「沖田さん…」

 

 

 悔やんでも悔やみきれない。

 

 

 失ってから初めて失ったモノの大切さに気付くという言葉があるが、亡くなった者も亡くなってから自身がやり残してしまったことの重大さで悔やむのである。

 

 後者は沖田、前者はヤマトである。

 

 

 叶うならばもう一度会いたい。

 

 私を愛してくれた、優しくも気高いあの娘に。

 

 だけどそれは叶わぬ願い。

 

 

 アンドロメダを目の前で失ってからこのかた、その事が頭から離れずにずっとずっと彼女の心に暗い影を落としていた。

 

 

 

 折角再会を果たしたというのに、お互い共通の話題が同時に頭に浮かんだ事によって和やかに始まったというのに、お互い思い返せば悔いの多い生涯だったと言わんばかりに悔恨の言葉しか思い浮かばない。

 

 

 重苦しい雰囲気に包まれて、気付けば互いに言葉を発しなくなっていた。

 

 

 と、ここでヤマトは“外”の状況にある変化が起きている事に気が付いた。

 

 

 灰色のカラーリングを艦体に施された、全長が『ヤマト』の2倍はあるであろう巨艦がゆっくりと接近してきており、通信で呼び掛けて来ていた。

 

 ヤマトは沖田から許可を貰うとその呼び掛けに応じた。

 

 

「お久しぶりです。沖田艦長」

 

 

 通信画面に現われたのは、かつて沖田艦長が指揮する『ヤマト』と熾烈な死闘を演じたガミラス軍最強にして随一の智将、エルク・ドメル上級大将その人である。

 

 そしてその傍らにはプライドが高くて勝ち気そうな雰囲気がする、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が立っており、ずっとヤマトへとその不敵な視線を向けていた。

 

 

「初めましてねっ!我が永遠の(宿敵)、ヤマト!」

 

 

 無い胸を精一杯張りながら元気一杯に挨拶してきた少女にヤマトは目を丸くしてしまう。

 

 

「え?あ、貴女が、えっ?まさかドメラーズさんなのですか?」

 

 

 そのライバルからの反応に少女、ガミラス軍ゼルクート級一等航宙戦闘艦の3番艦ドメラーズⅢ世は分かり易い位に頬を膨らませ、不満を露わにした。

 

 

 実はこの2人、この時が初対面だったのである。

 

 

 七色星団海戦終盤での“あの時”、ドメラーズは自身の艦体を失い、脱出艇と艦橋を兼ねた独立戦闘指揮艦にて荒れ狂うイオン乱流を振り切った際にエンジンに相当な負荷をかけてしまい、それでもドメラーズの意地で悲鳴を上げる体に鞭打って無理に無理を重ねた結果、『ヤマト』に取り付いた時にはもう殆ど瀕死の状態となっており、目も霞んで碌に見えず、さらには自身の姿を顕現出来無い位にまでなっていたのだ。

 

 

 それでも最期くらいはドメルの愛する妻、エリーサ夫人や今は亡き御子息であるヨハン君の代わりに寄り添ってあげたいと、最期の意地で自爆する瞬間にその背に寄り掛かってあげた。

 

 

 ただせめて、宿敵ヤマトの顔だけは拝みたかったな…。という心残りを残しながら、敬愛するドメルと共に光に包まれた。

 

 

 

「何よ!?私、ドメラーズⅢ世以外に閣下の乗艦に相応しい(ふね)が他にいるとでも!?」

 

 

 そう言って口を尖らせて地団駄を踏む少女、ドメラーズにヤマトは圧倒され、ワタワタとしてしまう。

 

 

 この時ヤマトがドメラーズに抱いていた感情は、率直に言って“可愛い”だった。

 

 

 ヤマトは今の今まで、ドメラーズの姿をスラリとした長身で、武人の風格を備えた凛々しい感じであると想像していた。

 

 

 それがまさかまさかの可愛らしい少女の姿だったのである。

 

 

 可愛さで言えば、初めて出会った時のアンドロメダの方が断然可憐で可愛い*1のだが、彼女からはあの時のあの娘と違った可愛らしさを醸し出していた。

 

 なんだかこう、私は大人のレディーですっ!と主張し、頑張って背伸びしているという感じがして何だかとても微笑ましくて仕方無いのだ。

 

 

 因みにだが、ドメラーズの乗組員達からも、まるで自分の子供を可愛がるかのように扱われていた。

 

 その事に不満があるわけでは無いのだが、ドメラーズは内心複雑であるという。

 

 

 その後ドメルとドメラーズの2人が『ヤマト』へと移乗してくることとなり、出迎えることとなった。

 

 

 

───────

 

 

 

 『ヤマト』へと移乗した2人は、ある違和感を覚えたのだが、艦内を案内されている最中にそれが何なのかに気が付いた。

 

 

 この(ふね)は、()()()()()()()と。

 

 

「…ヤマトは、本来ならば()()こっちに来てはいけなかったのね」

 

 

 ドメラーズは何処か悲しそうな、そして寂しそうな表情でそう呟くが、直後にヤマトが“ここ”に来てしまった原因に思い至ったのか、怒りの形相へと変わった。

 

 

「あのクソ忌々しいガトランティス(蛮族)共め…っ」

 

 

 そんなドメラーズをドメルは優しく嗜めた。

 

 

 その姿はまるで本当の親娘の様であったと、ヤマトは後に語っている。

 

 

 

───────

 

 

 場所は変わり、かつて初のガミラス人*2との会談場所となった広間へと移動してきた。

 

 

 ヤマトは客人2人に飲み物を出す給仕の役を買って出た*3のだが、ドメラーズはそれを惚けた目でずっと眺めていた。

 

 

 その後暫くは和やかな雰囲気のもと、互いの今までの身の丈話に花が咲いたのだが、双方の実子の話となると、特に沖田の実子の話となった時のドメルの顔は、とても辛そうなものだったとヤマトの脳裏に強く刻まれた。

 

 

「…お互い、英雄などと呼ばれていますが、英雄などという存在になるものではありませんね」

 

 そう沈痛な面持ちで語るドメルに、沖田もまた悲しげな表情を浮かべながらその言葉に同意した。

 

 

 その後どのような、会話がなされたのかは、ヤマトは知らない。

 

 ドメラーズが2人に気を利かせてか、「河岸(かし)を変えましょう?」と誘われて場所を変えたからだ。

 

 

───────

 

 

 『ヤマト』の展望室へと移動してきた2人は2人で色々な話題について話の花を咲かせたのだが、その際にドメラーズからマゼランパフェを強請って来られ、ヤマトは思わずクスリと微笑みを浮かべ、パフェを美味しそうに頬張るドメラーズを終始ニコニコ顔で眺めていたという。

 

 

 そしてヤマトの愛するアンドロメダについての話題となった時である。

 

 

「それにしても地球(テロン)はとんでもない()()()()を造ったモノね」

 

 

 ドメラーズから愛する我が子、アンドロメダがバケモノ呼ばわりされたことに対して激しい怒りを露わにするヤマト。

 

 

 だがドメラーズはそのヤマトから向けられた、殺気すら滲ませているその激烈な怒りを涼しい顔で受け流しながら話を続ける。

 

 

「だってそうでしょう?テロンは一体何と戦う気だったの?」

 

「あんな杜撰でいい加減な計画の艦隊じゃ、ガミラス(うち)植民惑星義勇軍(二線級)艦隊とやりあっても怪しいわね」

 

「今は大分丸くなったみたいだけど、あの艦隊を昔のバーガーが見たら鼻で嗤うレベルよ?」

 

 

 実際演習でボコスコに蹂躙してたしね。と言われて言い返せなくなるヤマト。

 

 ここで感情的な反論をしたら、それは愛するあの娘の名誉をただ傷付けるだけの愚かな行為でしかないと、理性かぎりぎりの所で怒りに荒れ狂うヤマトの心にブレーキを掛けた。

 

 

()()エルクだって、あの計画の歪さと杜撰さに顔を顰めていたわよ」

 

 

波動砲(ゲシュ=ダールバム)は確かに強力な武器よ。それは私も認めるわ。だけどね───」

 

 

 そう言ってドメラーズはヤマトの瞳を真っ直ぐに見詰める。

 

 …口の周りや鼻の上がクリームだらけだったり、何度もお代わりして目の前にパフェグラスの高層建築物群による大都市が出来上がっていた影響で、顔が半分隠れていたりという、なんとも格好の付かない台無しで勿体無い絵面となっているが。

 

 

「貴方も内心では気付いていたでしょう?中身の無い“力”は制御困難な単なる“暴力”でしかないって」

 

「どっかのモミアゲコッカゲンスイカッカみたいに力に溺れて、良からぬ幻惑に囚われ破滅する未来しか無いわね」

 

 

 言われたい放題だが、ヤマトは何も言い返せない。

 

 

 ここでドメラーズがフッと、笑みを浮かべた。

 

 

「だけどね、テロンは兎も角、貴女のムスメは決してそんなくだらない“力”に溺れる事は無いと断言してあげる!」

 

 

「この私、ドメラーズが言うのだから間違いないわ!!」

 

 

 ドメラーズは立ち上がると腰に手を当てながら力強く、そうヤマトに告げた。

 

 …その際椅子の上に立つというなんともお行儀の悪い姿だったのだが、そのことに対してツッコミを入れるなどという野暮な事は考えてはいけない。

 

 

 ヤマトは最初呆けて聞いていたが、ドメラーズの言葉の意味を噛み締めると、途端に涙が溢れて来た。

 

 

 まさか泣かれるとは思っていなかったドメラーズは狼狽えるが、ヤマトは悲しくて泣いたのではない。

 

 

 嬉しかったのだ。

 

 

 かつての敵軍、それも死闘を演じた相手からまさかこの様な言葉を贈って貰えるとは思いもよらなかった。

 

 寧ろ恨み言の一つや二つくらいは覚悟していた。

 

 だけど、そうじゃなかった。

 

 あの娘は、本当に愛されていると実感し、嬉しさのあまりつい涙が零れてしまったのだ。

 

 

「…貴女とあの沖田の子供よ。悪い娘な訳無いじゃないの」

 

 

「だけどね、貴女とこうして直接言葉を交わしたから分かったことがあるわ」

 

「あの娘、()()()()()()()()()()

 

 

 ヤマトは思わずドメラーズの顔を見る。

 

 

「互いの命を賭して戦った仲だからこそ、見えてくるものもあるわ」

 

 

「だからこそ、私達はここに来た。そうでしょう?エルク?」

 

 

 そう言って展望室の入り口に顔を向けるドメラーズに、ヤマトも釣られて顔を向けた。

 

 

 いつの間にか入り口には沖田とドメルの2人が立っており、こちらを優しく見詰めていた。

 

 

「ここの空間に関しましては、私達の方が良く把握しています。お2人をある場所までご案内致します」

 

 

 そのドメルからの言葉にドメラーズがニッと笑うと席を立ち、ヤマトを指差しながら元気よく告げた。

 

 

「さあ、付いてらっしゃい!遅れたら承知しないわよ!!」

 

 

 だが状況が読み込めていないヤマトは、そうドメラーズに発破を掛けられても、何が何だかといった顔を浮かべて立ち尽くしてしまっていた。

 

 

「感謝しなさい!あなた達の子供に逢わせてあげるのよ!こんなサービス、滅多にしないんだからね!!」

 

 

 

 

 

「…取り敢えず口の周りを拭きなさい」

 

 

 折角格好をつけたのに、ドメルからそう嗜められ、尚且つ顔を拭かれたことによって、ドメラーズは赤面した。

 

 

 それを傍から見ていた沖田とヤマトは揃って「(やっぱり親娘だ)」と思ったという。

 

 

 この後ヤマトは、ヤマトと沖田は互いの“縁”が結んだ、奇跡のような不思議な、そして忘れることの出来無い体験を経験することとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ですが、お二人にはバレラスで私の愛娘、ヒルデを救っていただいた恩があります」

 

 

「砲火を交えるでなく、再びあの時の様にこうして共闘出来る事に、喜びを禁じ得ません」

 

 

「沖田さん、遅くなりました」

 

 

「大帝の敵討ちだ!者共ッ!ヤマッテを逃すなァー!!」

 

 

「我が母なる祖国が誇る誘導ロケット兵器技術の真髄を、ご覧に入れましょう」

 

 

「へへっ、流石は安田の旦那だ!タイミングバッチリだぜ!お~し行くぞみんな!全艦、突撃ぃッ!!」

 

 

「第6空間機甲師団の意地の見せ所よ!みんな!踏ん張りなさいっ!!」

 

 

「まったく、死んでからも君の無茶な注文に付き合わされるとは思ってもいなかったよ」

 

 

「エルク、これが我が主君、デスラー総統の代わりに私が君に出来る精一杯のことだ。あの時の謝罪と思ってくれたまえ。ゲシュ=ダールバム、発射!!」

 

 

「総統がお認めになられた(ふね)です。邪魔はさせませんよ」

 

 

「行って、下さい。アポロノーム姉様(あねさま)。我らの様な、“人形”にすら、涙を流して、くださいました、心優しい、アンドロメダ、長姉様の、為にも。そして、我らの、為にも!」

 

 

「…すまん、アポロノーム。どうやら俺は“向こう”に行けないみたいだ」

 

 

「全艦、最大戦速!食い破れ!!」

 

 

「両舷増速!黒20(フタジュウ)!!全砲門一斉射!薙ぎ払え!!」

 

 

 

 

*1
出来ればもう一度、あの時みたいに抱き抱えて抱き締めたかった。

*2
メルダ・ディッツ少尉の事。

*3
しかも何故かかなり本格的なメイド服。






 …沖田艦長メインの話のハズが気付けばヤマトとドメラーズメインの話に!やはりあまりにも恐れ多くて私に沖田艦長の話を書くのは早過ぎたか?

 てか次から次へとアイデアが浮かんで来た影響で12月8日に到底間に合いそうにも無いので分けます!


 ドメラーズⅢ世の容姿は“デカい暁”ことドイツ戦艦艦娘ビスマルクにガミラス国防軍の制服を着させ、特Ⅲ型駆逐艦一番艦よりかはちょっと大きい身長にした姿をご想像ください。なお肌の色は人種に拘らない実力主義のドメル閣下の人柄を反映して、ザルツ人系(地球人と同じ色)の色をしております。
 実は一番最初に容姿が決定した娘でもあり、特技が艦橋の着脱機能の設定を生かした、漫画ワンピースに出てくる道化のバギーの回避技(?)バラバラ緊急脱出みたいに首が外れるというなんともホラーなネタキャラでした。
 因みに艤装は西洋甲冑のフルプレートアーマーでガントレットに主砲という感じでした。その後着脱機能はアーマーのパージという風になります。
 装甲突入型ゼルクート級だと、更にタワーシールドを装備します。

 プロット段階では本編終盤にて旧作の完結編でのデスラー総統よろしく颯爽と登場する案がありましたが、それが出来無い可能性がありますので登場させました。

 因みに練っていた設定で、愛称はハンナ。もし産まれてくる子供が男の子だったらヨハン、女の子だったらハンナと名付けるつもりだったからという独自設定を考えていました。
 


 既に御承知かと思いますが、私は地球軍の掲げる波動砲艦隊構想に否定的、というか懐疑的立場です。
 それは何も私が2202を嫌っているからといった単純な話ではありません。まぁ、嫌っていること事態は事実ですので、一切否定しませんが。

 理由は波動砲艦隊そのものが“戦略”レベルの構想には到底成り得ず、“戦術”レベルの構想であると見ているからです。

 細かいところは文字数が本文の字数を超えそうな気がいたしますので、今回はある程度省かせていただきますが(いずれ本編ないし閑話で述べる機会があれば、そちらでより詳しくとは思っています。)、理由の一つとして第四次中東戦争当時におけるイスラエル軍のドクトリン、イスラエル・タル機甲総監が第三次中東戦争での戦果から導き出した戦車を中心とした部隊を編成し、その突破力と機動力を最大限に生かした短期決戦理論、タル・ドクトリン(別名オールタンク・ドクトリン)の利点と欠点の問題に酷似していると考えています。

 また波動砲という分かり易い強力な“武器”の存在が現場の判断力や決断力、そして選択肢を狭める“害悪”にも成り得ると見ています。
 これはクラウゼヴィッツの言うところの人間の心理から来る“賭け”の要素と密接に絡んでいます。

 さらには艦隊による波動砲戦の戦術構築、方法に対する手段、運用方法の構築が間に合っていない。ガンダムSEEDの地球連合軍初のモビルスーツであるG兵器の初期OSよろしく不完全、不十分なシロモノだった可能性が高いと見ています。
 その理由はこの一つ前の閑話で語った通りです。余りにも柔軟性、不測の事態に対する対応能力と即応性に難がある様に思えます。

 練度の問題からかつての戦列歩兵に成らざるを得ないという指摘は間違いでは無いと思います。
 …銃剣付きマスケット銃の代わりにバズーカ砲を装備した様な物騒極まりない戦列歩兵ですが。が、戦列歩兵でも状況に応じた陣形の組み換えを即座に出来なければ呆気なく瓦解致します。
 戦列歩兵は騎兵突撃の突破力による衝撃に対して方陣を組むことによって対処します。例えるならば槍衾みたいなものですかね。これが即座に出来なければ突入を許して蹂躙されます。これも先の閑話でのバーガーの率いる部隊に蹂躙されたみたいに。
 そして最大の問題点はここ、バーガー隊にやられた様に側面攻撃に対して余りにも脆いという問題です。

 正面からならば重力子スプレッドが有りますが、側面はガラ空きです。ここには本来ならば騎兵の様な部隊、戦車の死角をカバーする随伴歩兵を配するべきですが、他の地球艦の能力的に不十分だと分析しました。

 そういった経緯から本作では『ハルサメ』型直掩護衛駆逐艦なるオリジナルの即応遊撃艦を思い付いたわけなのですが、正直オリジナルの波動砲艦隊は工夫が全く持って足りません。
 ただこれでも不十分であると見ていますが、最悪帝政ドイツ陸軍のシュリーフェン・プランの様に軍備計画と予算が際限無く肥大化して袋小路に陥る未来となりそうです。つまり国家経済と財政の破綻。
 戦中はまだしも戦後に訪れるであろう戦争経済の揺れ戻しを考えたら、最終話のあの調子で(ふね)を造り続けていたら、確実に破産していたでしょう。
 …もしかしたら2205においてその存在が示唆された大量アンドロメダの地球は、殆ど戦争経済による大量生産大量消費で経済が成り立ってしまっており、それでギリギリ保っている地球が周辺へと侵略を繰り返し、その過程でデザリアムの領域へと侵略戦争を開始。戦争そのものには勝ったけど、遂にそこで経営破綻して敗戦国であるはずのデザリアムに講和交渉の末に屈辱的な身売りをしたんじゃないだろうか?

 戦略という点から見たら、プロイセンの七年戦争の様に内線の利を活かした徹底した防御戦略なのでしょうが、ガミラス戦役後の地球の経済状況、特に外資(ガミラス系企業資本)の流入や地球の政界や軍部へのガミラス系企業との、言葉は悪いが癒着の節がある以上、あまり賢い選択とは言えない。
 最悪地球の経済産業が外資によって完全に乗っ取られるリスクが高過ぎる。(既に自動車産業部門は危機的状況な節があった。)
 戦争中の外資による企業や産業の事実上の乗っ取り案件は現実として、かつてのイラク戦争においてイラクの石油採掘施設が中国資本によって買い漁られたし(確か8割)、現在もドンパチ中の東欧某国で起きているという情報がちらほらと出て来ている。(某国、進むも地獄戻るも地獄状態。勝ったら外資の経済的植民地化のリスクと戦勝と復興を大義名分とした他国、まぁ確実に本命は亜細亜の亡、間違えた某国、へのカツア、金の無心要求。で亜細亜の某国以外の国からはさらなるヘイト集中。なお金は外資に吸い取られる。西部と東部の住民の民族問題激化による国民のさらなる分断による衝突の激化。敗けたら国土の削減と外資経済的植民地化と復興を大義名分としたカツアゲ。って、どっちもあんま変わんなくね?)

 ロジスティックもガミラスに依存しているし、最悪ガミラス系企業のやりたい放題にされる可能性が高い。



 当初は旧作の様なバランスの良い艦隊編成のハズだった可能性は高いですが、敵艦と正面から殴り合う戦艦が波動砲撃つために、本来ならば戦線を支えるために必要な砲火力を発揮出来なくなるのは大丈夫なのか?という懸念もあります。
 想定として敵は自軍よりも戦力が多いことを想定しているハズなのに、その突破を食い止める阻止火力を自ら封じる事に強い疑問が有ります。

 いっそデスラー砲艦、いやここは思い切ってタイタニアにおけるワイゲルト砲みたいにしてしまったほうが戦術的な柔軟性が保たれた気がしますね。

 どうも地球戦艦は自走砲に戦車の機能を盛り込んだ様なシロモノに思えてならず、戦車(戦艦)は戦車(戦艦)、自走砲(砲艦)は自走砲(砲艦)と分けるべきだと思いましたね。…アニメの見栄えとして駄目でしょうが。

 持たざる国家、貧乏な国の軍隊が抱える宿命、あれもこれもと詰め込む一点豪華主義の極地が波動砲艦隊だと私は見ています。


 …うん。書き出したら止まらなくなりましたし、纏まりも無いしアッチャコッチャへと脱線も著しいのでここで切ります。でも楽しかった。よし、も少し纏めたら一つの閑話『真志妻レポート』というタイトルでアンドロメダやアンドロメダ達の世界に関してのメモ書きや覚書、所感を綴ったという形で出すか。

 …本編よりも閑話の方がネタが貯まって、そっちの方が書いてて楽しいって、本末転倒過ぎてどういうこっちゃ!?な心境。



 愚痴コーナー!ではなくちょっとした宣伝。


 本作においてネタとして大変参考にさせていただいていますカナダ在住の中立的保守系YouTuber、カナダ人ニュースさんことやまたつさんがこの12月17日
 
 『左翼リベラルに破壊され続けるアメリカの現実 日本メディアが報じなかったバイデン政権の痛いニュース

 というタイトルの本を徳間書店から出版されることとなりました!!


プロローグ 中間選挙の結果から見えてくるアメリカの現実
第1章 国辱のアフガニスタン撤退
第2章 ヴァージニア州・ニュージャージー州での誤算
第3章 過激な左翼思想と治安
第4章 ジェンダーの破壊とWokeの侵食
第5章 国境の崩壊と不法移民問題
第6章 ハンター・バイデンの疑惑
エピローグ 2024年大統領選挙の展望


 以上が本書の内容となっております。

 アメリカのリアルな“今”、幻想なき“現実”と共にアメリカや世界で起きている問題の原因の一つを知る良い切っ掛けになるかと思います。もし気になりましたら是非ともご購入を御検討お願い致します。



 それではこれにて失礼致します。励みや参考になりますので、お気が向きましたらお気軽に感想をよろしくお願いいたします。


 …後書きが後書きとして認識していいのか分からん文字数になってた。(本文6257。後書き3800)
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