艦隊これくしょん 総旗艦アンドロメダ、二度目の航海もまた数奇なり 作:稲村 リィンFC会員・No.931506
YouTubeでのPV見てそのインスピレーションから即興で執筆。これは閑話14を含めて本作最終章の一部となる予定。但し内容は多少変更する部分があるとは思いますが、一つだけ注意──
本文最後、本作最終章の重大なネタバレあり。
ラム・ラ=ジェンドラ大公閣下に栄光と祝福を。
海面から凡そ10,000㍍上空の空域で、突如時空の壁が切り裂かれてアンドロメダの艤装が猛スピードで飛び出した。
そのあまりのスピードと垂直に近い角度での急降下の速度による大気摩擦によって、艤装周辺が赤く輝いていたが、突如艤装の左右に取り付けられた急造の小型波動エンジンを内蔵したブースターユニットが小規模の爆発を起こし、火を噴き始めた。本来ならば危険とされる惑星の重力圏、それも重力の井戸の底とも言える大気圏内へのワープを実行した事による負荷に耐え切れなかったのだ。
だが、アンドロメダの顔に焦りの表情は一切無い。もとよりこうなる事くらい、想定していた事態に過ぎないのだから。
「重力アンカー、解除!波動エンジンブースター、分離!!」
アンドロメダの指示のもと、艤装の重力アンカーで固定されていたブースターユニットが次々とアンドロメダの艤装から脱落してゆく。
その直後に、もう役目を果たしたと言わんばかりにブースターが限界を迎え、アンドロメダの後方付近で爆発四散。その爆発で生じた衝撃波に晒されてアンドロメダは酷くバランスを崩して予定のコースから逸れそうになる。
「姿勢制御!コース修正!降下角度90度でバランスを維持!!広域ジャミング開始!同時に速射魚雷、艦首方向へ向けてビーム撹乱膜弾連続発射!続けて波動砲、拡散モードで発射用意!!目標、敵性勢力艦隊の無人艦全艦!!ターゲットスコープ、オープン!」
激しい振動に揺さぶられるも、アンドロメダは焦ることなく極めて冷静に操縦桿とフットペダルを巧みに操作して乱れた艤装の姿勢を立て直す事に成功する。その最中も高度計の数字が急激な勢いで減少していくのを横目で確認しながら、矢継ぎ早に指示を出し、速射魚雷発射管から次々と弾頭にビーム撹乱剤を充填した、時間断層工廠の管制人格にして責任者であるパンドーラ工場長が友邦
そして波動砲のエネルギーチャージ率を示すパーセンテージの表示と、コンソール上部の波動砲専用照準システムに投影された画像に目を向ける。
眼下に展開する、洋上に浮かぶ大型戦艦と大型巡洋艦を中心とした大艦隊をその照準に収める。
このタイミングで敵艦隊より高出力の光学兵器を中心とした無数の迎撃砲火がアンドロメダに向けて撃ち上げられ始め、ミサイルの噴射炎による多数の熱源反応とレーダー照射も感知したが、アンドロメダが大気圏内へとワープアウトした事による重力震の影響と広域ジャミングによって火器管制レーダーを始めとしたシステムが狂わされ、光学兵器による弾幕の大半はアンドロメダを捉える事なく、それでも偶発的に直撃コースにあったものは超高機動短魚雷が散布して形成された、高濃度のビーム撹乱膜の回廊によって散らされて着弾する事は叶わず、ミサイルはジャミングによりその軌道があらぬ方向へと迷走、その全てが自爆した。
「
ターゲット・スコープ!電影クロスゲージ、明度20!」
自分達とおなじ異邦人であったこともあり、可能ならば穏便な形で済ませたいとの思いはあったものの、既にこちらの世界に対して少なからず被害が発生した事と、あちらの世界で元から衝突状態にあった2つの勢力の対立問題から、アンドロメダ達が仲介しての一時的な休戦交渉も物別れに終わったことにより、こちらの世界でも本格的な武力衝突が発生しつつあった。
しかし、だからといってそれを黙って見過ごす訳にはいかなかった。このまま放置してしまったら、この世界の被害が拡大するのは目に見えていた。
しかもそれが、自分達を
「波動砲、拡散もーど二せっと確認。まるちろっくしすてむ、正常二作動。事前指定サレタ敵性たーげっと二ろっく完了イタシマシタ。
拡散波動砲、発射準備完了デス」
この世界に来てからの変わらぬ相棒であるアナライザーからの報告に軽く頷くと、波動砲発射システムである拳銃型操作桿のグリップを右手で握り締める。
「総員、対ショック・対閃光防御!最終セーフティロック、解除!」
グリップ上部、拳銃で例える所のハンマーがある位置に備え付けられた槓桿型安全装置を左手で後端まで引き切り、そのまま左手で対閃光防御ゴーグルを装着し、グリップを両手でしっかり把持してトリガーに指を掛ける。
「貴女の意志を撃ち砕かせていただきます!
最後の台詞で本作最終章、完全にネタバレ。
最後の敵は、艦隊これくしょんがコラボしたあの敵勢力です。
それで少し悩ましいのが、フルサイズ『アンドロメダ』を出すべきかどうか?でもそうすると地球ぶっ壊れる…。
それではこれにて失礼致します。励みや参考になりますので、お気が向きましたらお気軽に感想、若しくは分からない点に関しましての質問がありましたら返信で可能な限りお答えし、後書きの補足説明にも加筆致しますので、よろしくお願いいたします。