艦隊これくしょん 総旗艦アンドロメダ、二度目の航海もまた数奇なり   作:稲村 リィンFC会員・No.931506

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 アンドロメダの今後の扱い(予定)について。


 真志妻大将初登場の際にやらかしてた…。お陰で辻褄合わせに大苦戦…。

 今回ちと長いです。


第27話 Japanese Navy Komatsushima Naval Base-3

 

 

「ちょっと待ってくれ総提督。まさか例の謎の艦娘が『斗号案件』のアンドロメダなのか!?」

 

 

 長門が驚きながら真志妻を問い詰めた。

 

 

 それに対して真志妻は「そうですよ」と答え、「さっき斉藤君が『安藤』って言って───」と話したが、長門は「アンドロメダの隠語は『斗掻き星』じゃあなかったのか?」と返された。

 

 

 このやり取りに対して今度は海風(ウミカゼ)が首を傾げながら、「姉さん、総旗艦の事は『安藤明衣(あんどう めい)』のままですよね?」と尋ね、春雨(ハルサメ)は「うん。そのはずだよ」と答えるが、その顔は少し困惑の色が浮かんでいた。

 

 

 斉藤と金剛も頭に「(ハテナ)」のマークが浮かんでいた。

 

 

 これに対して土方と霧野(キリシマ)は「ああ」と、この困惑した雰囲気の原因を察し、真志妻の顔を見た。

 

 

 真志妻もここで漸く原因に気が付いた。

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()

 

 

 事は霧野(キリシマ)が建造され、顕現した時にまで遡る。

 

 

 真志妻が大将に昇格して広島の呉鎮守府へと移動することとなり、何人かの艦娘を連れていく為に減少する小松島鎮守府戦力の補填を目的として、後任の司令官となる当時真志妻の参謀を務めていた土方が、当時秘書艦候補の金剛と共に新たな艦娘の建造を行なっていた。

 

 

 だがその結果顕現したのがキリシマだった。

 

 

 その知らせを受けた真志妻は、自分達が知る艦娘霧島と非常に酷似した、だが全く異なるイレギュラーな艦娘が建造されたこと、そしてそのイレギュラーが何者かを知っているらしい土方と斉藤、そして機関関係を専門とする老技師の3人に対して、どういう事かと詰問した。

 

 

 初めて土方達と邂逅したとき、土方からとある事故で自分達は未来から来てしまったとの説明を聞いていた。

 

 

 だがどれ程先の未来なのかまでは聞かなかった。

 

 厳密には誤って撃ち落としてしまった土方達が乗っていた輸送機を分析した結果、少なくとも100年は先の技術で製造されているだろうとの結果報告から、未来の人間達である事の裏がとれたため、多分それくらいの年代なのだろうと勝手に思い込んでしまい、それ以上追及しなかった。*1

 

 

 だが今回顕現した艦娘は明らかに3()0()0()()以上先の技術力でなければ説明のつかない存在だと、工廠責任者でもある工作艦の艦娘明石から報告が上がってきていた。

 

 

 それなのにそのイレギュラーであるキリシマを土方は知っているというのだ。

 

 

 顕現直後に錯乱し、その後気絶した、キリシマと名乗ったイレギュラーが寝かされている工廠横に据え付けられている艦娘用医務室にて、真志妻は改めて土方達を問い詰めた。「貴方達は何者なの?」と、自身の“()()”を土方に向けて。

 

 そして土方達が密かに“誰か”を探している(ふし)があることを、既に掴んでいる事も伝えた。

 

 

 真志妻は土方達の事を()()()()()()かなりの信頼を寄せていた。

 

 だが万が一、大切な艦娘(家族)にとって見過ごせ無い重大な脅威と成り得るのであれば、イレギュラー共々ここで排除する決断を下す覚悟だった。

 

 危険物を取り扱う工廠だ。何かしらの事故のリスクは常に付き纏う。

 

 そんな不幸な事故に巻き込まれて、次期司令官ほか数名が死亡したとしても、何ら不可思議な事ではない。

 

 

 “武器”を向けてきた真志妻に、斉藤は声を荒らげて抗議しようとするが、土方に後ろ手に制され、「ここは土方さんに任せよう」と老技師に宥められたことで不承不承ながらも引き下がった。

 

 この時土方の目は、殺気すら滲ませる真志妻の目から一切外していなかった。

 

 そして自身を睨み付ける真志妻の紅い瞳と言葉から、彼女の本気度を感じ取った土方は覚悟を決め、自身が元いた世界での素性、所属に階級、そして掻い摘んではいるが歴史などを正直に伝えることとした。

 

 

 だが土方の話を聞いた真志妻の率直な感想は「荒唐無稽」だった。

 

 

 とはいえ明石からの報告や()()()()()()()()()()()()という動かぬ証拠から、信じざるを得ないと判断した。

 

 

 そして死後に、自身にとって掛け替えのない親友でもあった、既に鬼籍入りしていた人物からアンドロメダという自分達とも深い関わりがあり、最期はその身を賭して助けてくれた、大きな恩がある(ふね)の魂の行く末を託されたため、その魂が既にこの世界へと来て顕現していないかを調べていたと聞かされ、真志妻はなんとも言えない顔となり、土方に突き付けていた“武器”を下げた。

 

 

 同時に、今まで話さなかった理由の一片を察した。

 

 

 

 信じさせるに足る物証が無かったこともあるが、何よりも土方自身この世界の人間、恐らくは私も“信頼”されていなかったのだ。

 

 

 なぜなら土方曰く「アンドロメダはあまりにも強大な、この時代で例えるならば戦略核弾頭ミサイルを満載した戦略ミサイル原潜クラスに匹敵する存在なため、万が一を懸念しておいそれと話せなかった」と語ったのだから。

 

 

 それが事実なら、いや間違い無く事実なのだろうが、そのアンドロメダという娘、有り体に言えばその娘が持つ『力』は、この世界の人類には()()()()()()()()()()()

 

 

 その『力』が持つ『魔力』に、この世界の人間が抗えるとは到底思えない。

 

 

 喩えその『力』が自らを傷付けてしまう諸刃の剣だとしても、自らを死に到らしめる毒酒だとしても。

 

 

 その『魔力』は『麻薬』の魅惑に似た甘美な幻惑を齎す。

 

 

 『力』に魅入られて、正常な判断が出来なくなる。

 

 

 私ですら、その魅力に惹かれそうになる欲望が一瞬でも湧き上がったのだから。

 

 

 

 そこまで思考が辿り着いた段階で、()()()()()()()()、下手に外部に漏れたらマズイことになると直感的に気付いて冷や汗が流れた。

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 と言うか、キリシマだけでも、その使用されている技術的にアメリカの『オハイオ』級や新ロシア連邦(NRF)の『デルタ』型の戦略ミサイル原潜全艦を引き換えにしてなお、大量のお釣りが出るだけの価値がある。

 

 

 そんな存在の情報がもし外部に漏れたら、諸外国は間違い無く奪おうと画策する。

 

 いや、最悪その存在を巡って深海棲艦そっちのけで第四次大戦が勃発しても可怪しくない。

 

 

 故に関係者には箝口令を敷くべく、直ぐ様この一件に関わっている金剛と明石を呼び出し、先程の事が話された。

 

 

 打ち続く驚きの事態、そして真相に目を白黒させてしまう金剛と明石を尻目に、今回の件に関する情報の秘匿を徹底する旨を伝えた。

 

 

 今回建造されて顕現したキリシマは、建造時のエラーで偶発的に()()()()()()()顕現してしまった戦艦艦娘霧島のエラー個体であるとすること。

 

 人手不足から艦娘としてではなく、軍人扱いで霧野島子と名乗ってもらうこと。

 

 

 そしてアンドロメダには秘匿名称として『安藤明衣』というアンドロメダから捩った名前と、『斗号案件』というコードを真志妻は当てた。

 

 『斗号案件』の斗号とは、中国天文学や占星術で用いられる『奎宿(けいしゅく)』の和名、『斗掻き星』から来ており、それは現代の88星座に置き換えると『アンドロメダ座』に該当しており、そこからアンドロメダを指す隠語の一つとして利用することを決めた。

 

 

 そして『安藤明衣』は小松島で、『斗号案件』は広島でそれぞれ分けて使われていた為に、斉藤が安藤という名を口にして真志妻は気付いたが、長門は気が付かなかった。

 

 因みに『斗掻き星』を思い付いた背景には、この時期艦娘の間で星占いや占星術が流行っており、真志妻はそんな艦娘(家族)との会話でちゃんと話が合うようにする為に知識として頭に入れていたのが功を奏したというものである。

 

 また占いやジンクスを信じる軍人が全くいない訳ではなく、もし『斗号案件』や『斗掻き星』の単語を聞かれて調べられたとしても「なんだ星占いか…」と誤認させ、「真志妻大将もそういったことを気にするのか」という方向に思考を誘導する効果も期待し、また占いを気にしている事を他人には知られたくないからわざわざ隠語を作ったと思わせ、『斗号案件』は星占いの隠語と思い込んでくれたら万々歳という考えもあった。

 

 

 それはそうとして、何故真志妻が第一報に触れた際に『斗号案件』、アンドロメダの事だと気が付かなかったのかと言うと、キリシマから始まって、続く春雨(ハルサメ)達十人姉妹の全員が建造によって顕現しており、今の今までドロップ*2による顕現は一度たりとも無かったから、建造でのみ顕現するのではないか?という先入観が出来ていた。

 

 しかも建造された全員が土方の居るここ小松島鎮守府のみであり、また土方が関わる建造において通常の艦娘は()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 さらに言えば、あまりにもアンドロメダの艤装が異様に過ぎた。

 

 

 霧野ことキリシマや春雨(ハルサメ)姉妹の艤装は異質ではあったが、自分達がよく知る従来の艤装と多少なりとも差異はあれど、そこまでかけ離れた物では無かった。

 

 

 そこからアンドロメダの艤装もそういった従来型に近いタイプなのではないか?というこれまた先入観が出来ていた。

 

 

 だが蓋を開けてみるとアンドロメダの艤装はまるで戦闘機の様な巨大なシロモノに搭乗するという、前例の無いモノだった。

 

 その全長は冷戦時代に旧ソ連が開発し、未だに使用する国が幾つもある長寿ベストセラージェット戦闘機、MiG-21戦闘機フィッシュベッドシリーズの14メートルに匹敵していた。

 

 

 トドメは確認されたエンブレム*3が地球連邦を表わすEFでは無く、国連を表わすUNの表記だったことから思い至らなかった。

 

 

 

 一応、()()()()()()()()()()()()に関しては、おおよその容姿は最も付き合いの長い霧野(キリシマ)と、土星決戦直前に直接言葉を交わした事のある海風(ウミカゼ)の証言から、ある程度の把握は出来ていたが、映像からそこまでの判別は出来なかった。

 

 

 

「ま、兎も角最も繋がりの有る彼らがアンドロメダであると太鼓判を押しているのだから、間違いないでしょう」

 

 

 

 何はともあれ、これから謎の艦娘(?)改めアンドロメダに関しての話し合いを執り行うこととなる。

 

 

 そこで出された予想されるアンドロメダの艦娘としての戦力評価に、真志妻と長門は揃って頭を抱えたくなった。

 

 ハッキリ言って戦略ミサイル原潜がおもちゃに成り下がるくらいに想像を絶していた。 

 

 

 土方と霧野(キリシマ)、そして春雨(ハルサメ)姉妹達共通の見立では、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と見ていた。

 

 

 だがこれに対して海風(ウミカゼ)は一度だけではあるが、直に合ったその印象から軽挙妄動な行動はしないと思っているのだが、霧野(キリシマ)はそれに同意しつつも、あの娘の心の内には大切なモノの為ならば、平気で鬼にでも悪魔にでもなれる冷酷冷徹な一面が有ると、霧野(キリシマ)は感じていた。

 

 そしてそれはある種の的を得た読みだった。

 

 

 土星決戦以降の豹変したアンドロメダは、ある意味その心の一面が(おもて)に出てきてしまったと言える。

 

 

 そこで真志妻は、アンドロメダとの付き合いが長いというキリシマに、アンドロメダのヒトとなりについて尋ねた。

 

 

「そうさね…。普段の若いの…、アンドロメダは一言で言えば真面目で優しくて、大人しい性格の娘だよ」

 

 

 そう言って瞳を閉じ、過ぎ去ったあの日々の思い出を、世捨てビト同然だった毎日に、ある種の光が差した、そしてもう二度と戻ることのない、懐かしいあの頃の記憶を呼び覚ました。

 

 

 この時霧野(キリシマ)の言葉に耳を傾ける為に、その顔を見詰めていた皆が一様に驚いた顔となった。

 

 

 霧野(キリシマ)が微笑みを浮かべていたのだ。

 

 

 いつもの皮肉げな笑みとは全然違う、本当に優しい笑みを浮かべていた。

 

 おそらくは当の本人ですら気が付いていない、自然な笑みだった。

 

 

「こんな草臥れた旧式の老巧艦を先生と読んで慕ってくれて、なんの面白味の無い昔話にニコニコと耳を傾けて聞いてくれていたよ」

 

 

 そう言いながら懐に忍ばせている葉巻を取り出そうとしたが、この部屋に灰皿が無いことを思い出し、バツが悪そうな顔をしながら再び懐に仕舞った。

 

 その際誤魔化すかのように苦笑しながら「まあ、初対面の第一声がおばさんだったのには面食らっちまったもんさね」と語ると、ある者は飲んでいた紅茶を吹き出し、ある者は驚倒して硬直、ある者は(ひたい)を押さえ、ある者は腹を抱えて笑った。

 

 

「私にとってあの娘は正真正銘、唯一無二の大切な“宝物”さ」

 

 

 そう言うと、スッと目を細めて顔を伏せた。

 

 

「あの娘に先立たれたと分かった時はぁ、私ゃ今までになく絶望したもんさね。もう本当に全てがどうでもいいって思えるくらいにねぇ…」

 

 

 世捨てビトと同然な毎日を過ごしてたのにも関わらずにねぇ…。と、自嘲混じりに、そして掠れるかのような声音で語ると、徐ろに顔を上げ、真志妻の顔を見据えた。

 

 その顔は先程と違い、まるで泣いているかのような痛々しい笑みを湛えたものになっていた。

 

 それを見ただけで、かつてキリシマが受けた絶望と悲しみの深さが知れるというものだった。

 

 

「あの娘にもう一度会える。あの娘の笑っている顔がまた見れる。あの声がまた聞ける。それだけで私は満足だよ」

 

 

 次第に目頭が熱くなり、目元を押さえるキリシマに金剛がそっと寄り添う。

 

 直接の姉妹でなくとも、彼女は大切な愛すべき妹分であると、金剛は理屈ではなく心からそう捉え、彼女、キリシマを受け入れていた。

 

 だがたとえそうでなくとも、誰に対しても自然と寄り添うことが出来るその包容力と行動力が、艦娘金剛が持つ特色であり、“優しさ”だった。

 

 

「私には過ぎた、出来の良い娘だよ…」

 

 

 流れ落ちそうになる水滴を拭い取るために、手拭を自身の顔に押し当てた。

 

 

「…真志妻さんよ」

 

 

 この時真志妻の隣にいた長門が、少し訝しんだ。

 

 目の前にいるキリシマのその声音が突然、低い威圧的なものになっていた。

 

 空気も少しだけピリ付いたものへと変わり、周りに緊張感が走る。

 

 

「あんたがこの先何をしようが、それあぁあんたの勝手さね。あんたの好きにすりゃぁいいさ───」

 

 

 押し当てていた手拭が払われ、キリシマの顔が露わになる。

 

 

「───だけどね」

 

 

 長門は音を立てて息を呑んだ。

 

 

 露わになったキリシマの顔が、阿修羅の如き形相となっており、その形相のまま真志妻を見据えていた。

 

 真志妻もその表情を普段以上に真剣なものへと変え、一瞬だけ土方に「言わせてあげて」と視線で伝えてから、キリシマからの視線を真っ直ぐに受け止め、無言で続きを促した。

 

 

「もしあんたが目的のためにあの娘の優しさに付け込んで利用し、尊厳を踏み躙り、悲しませ、傷付けようとするなら、私ゃあんたを、絶対に許さない…!」

 

 

 真志妻を見据えるキリシマから次第に殺気が溢れ出し、長門は呼吸が出来無いくらいの息苦しさに見舞われていた。

 

 こんな殺気、今までに対峙したどの深海棲艦の姫級からも浴びせられたことがない。

 

 

 だがそんな濃密な殺気を真正面から受けながらも、真志妻は微動だすらしない。

 

 

「どこまでもあんたを追い掛け回し、例え何処へ逃げ、何処へ隠れようとも必ず探し出し、見付け出して、必ずあんたを───」

 

 

 

 

「殺す…っ!」

 

 

 

 言いたいことはそれだけだ。と言わんばかりに瞳を閉じると、つい一瞬前まで発していた殺気が霧散した。

 

 

 途端、長門は全身から思い出したかのように汗が吹き出し、ガタガタと震えた。

 

 

 長門だけではない。春雨(ハルサメ)海風(ウミカゼ)もお互い寄り添いながら震え、斉藤は顔を僅かに引き攣らせながら(ひたい)の汗を拭っていた。

 

 艦娘でただ一人、金剛だけは以前に、BARでの酒の席にてキリシマの胸の内を聞いたことがあった為に、多少の手の震えがあった程度ですみ、少し冷めてしまっていたが紅茶を飲んで一息付くようにと、キリシマに促していた。

 

 

 紅茶を呷るキリシマを、土方は腕を組んでただじっと見詰めていた。

 

 土方自身、金剛から先のキリシマの話をそれとなく聞かされていた。そしてなにより───。

 

 

「はぁ~~~~~~~」

 

 

 紅茶を飲み干したキリシマが深く息を吐いた。

 

 

「全く、慣れないことはするもんじゃないねぇ。すまないねぇみんな、私のワガママに付き合わせちまって」

 

 

 そう言って頭を下げると、再び真志妻を見据える。

 

 

「だがどうしても言っておきたかった。こんな私にだって譲れないモンがあるんだよ」

 

 

 チラリと土方に視線を送る。

 

 

 土方は何も言わないが、一瞬だけ表情を緩めたのを見て、キリシマも僅かに口角を上げた。

 

 事前に土方にだけ話していた。

 

 とはいえまさかの堂々とした殺害宣言までするとは聞いておらず、土方は内心で肝を冷やしていたのだが…。

 

 そんな土方の内心を知ってか知らずか、いけしゃあしゃあとしたキリシマの態度に、土方は苦笑するしか無かった。

 

 

「…キリシマさんの仰りたいことは、良く分かりました」

 

 

 ここで真志妻は沈黙を破り、紅茶を一口啜って口の中を湿らせると返答を静かに述べだした。

 

 

「単刀直入に申し上げますが、アンドロメダさんが私達にとって()()()()()()()()()とならない限り、私、真志妻亜麻美の名に賭けまして、アンドロメダさんの()()()()()は必ず尊重致します」

 

 

 その真志妻の返答に、キリシマは口角を吊り上げ、「その言葉、忘れるんじゃないよ?」と念を押すかのように告げた。

 

 

 真志妻にとって、艦娘とは家族であると同時に、対等なパートナー、盟友であるとの認識がある。

 

 同じ名前を持つ個体でも、人間100人居れば100通りの考えが有るのと同様に、個体差の様なものが必ずある。

 

 好戦的な性格が基本の個体でも、その程度はまちまちだ。

 

 中には戦いに忌避的なモノも出たりする。

 

 その場合、真志妻はその個体の意思を尊重し、無理に戦場へと送る真似はしないしさせてこなかった。

 

 甘いかもしれないし、実際にそう謗られる事があったりもするが、自身のその行ないが間違っているとは微塵も思っていない。

 

 元々艦娘とは、人類に手を差し伸べてくれた大恩ある存在なのだから。

 

 そのことを忘れてはならない。

 

 彼女達にそっぽを向かれたらどうなるか、人類は忘れてはならない。

 

 だからこそ、それはアンドロメダにも適応されると考えていた。

 

 

 それが艦娘至上主義を掲げる真志妻亜麻美の根幹でもある。

 

 

 そのことは無論キリシマも認識していたが、こういう時こそ言質は重要なのだ。

 

 その言質が取れた事に、キリシマは満足していたが、だが同時に内心で意地の悪い笑みを浮かべていた。

 

 

 

 ここで一旦仕切り直しとして、ティータイムを間に挟んだ。

 

 この時春雨(ハルサメ)海風(ウミカゼ)が所用で席を外した。

 

 

 

「アメリカからの調査依頼…、ですか?」

 

 

 真志妻から今朝方に佐世保の在日米軍司令部へと出張していた際の事を土方に話した。

 

 

「そ。一応お願いというカタチだけど実質命令ですね。そのうち大使館経由でこっちの政府や防衛省から正式な要請が来るでしょうね」

 

 

 この事に土方は腕を組んで訝しむ。

 

 

「…妙ですね」

 

 

 今回の様な案件だと、今までの例で言えば直接米軍が動くはずである。

 

 その為の部隊を米軍は編成し、実際に運用している。

 

 その中核が潜水艦艦娘によって編成された特殊部隊がいるし、その規模は世界最大を誇っている。

 

 

「米国では今年、大統領選挙があります。その影響が出ているのは間違いない様です」

 

 

 土方はまさかな、と思っていた事を長門が口にしたことで、苦虫を噛み潰したように顔を顰めた。

 

 

 アメリカのトップを決める大統領選挙。

 

 

 民主主義を標榜するアメリカ合衆国4年に一度のビッグイベントである。

 

 その結果がアメリカだけでなく、世界の情勢にも何かしらの影響を与えるほどの大きなイベントである。

 

 

 だがそれも、12年前に今の極左リベラル政党が政権の座を()()()()()選挙からは露骨な不正、合衆国憲法と法律の違反、司法と検察の機能不全、終いには()()()()()()()が罷り通る形骸化したイベントに成り下がっていた。

 

 

 ただ今年はそれに一つの変化があるかもしれないと、話題を集めている。

 

 

 前回の大統領選挙からアメリカ軍に所属する巡洋艦クラス以上の艦娘に選挙権が与えられたのだが、その時フロリダ州から見事保守党上院議員に選出された一人の艦娘が今年、大統領選挙に出馬を表明したのだ。

 

 

 その艦娘の名は、アメリカ海軍戦艦艦娘のIowa(アイオワ)である。

 

 

 彼女は上院議員として出馬表明を出していた時点で軍籍は返納していた。

 

 

 この12年間、保守党は幾度となく反撃を試みているが、その悉くが露骨な妨害にあい、時には極左が牛耳る連邦捜査当局による不自然な捜査、時にはメディアの偏向報道、時にはテロや不自然な事故による死傷によって潰されており、今回起死回生の策としてIowa(アイオワ)に託した。

 

 

 元々艦娘への選挙権付与は現政権の目玉政策として、何よりも自分達への得票率アップを狙って強引に通過させたものだった。

 

 だがそれを保守党が逆に利用する形で活用した。

 

 

 そもそも現政権が目論んでいたほど、艦娘達は現政権を支持してはいなかった。

 

 彼女達は現政権の推し進める左翼政策を疎ましく感じており、また現政権の恩着せがましい態度に辟易としていた。

 

 とはいえ表立っての反発は流石に憚れると思い、心の内に仕舞い込んでいた。

 

 

 故に現政権は気付かなかった。

 

 

 そればかりか独善的な好意的解釈までしていた。

 

 

 だがそこへ、艦娘にとって“()()”であるIowa(アイオワ)が出馬表明を出したことで、このうざったくて鬱陶しい政治が変わればいいなと思い艦娘達はこぞってIowa(アイオワ)を支持していた。

 

 

 これに焦ったのが現政権の極左リベラル政党である。

 

 

 元々自分達が推し進めた目玉政策なだけに、下手な手が打てずに手を拱いていた。

 

 

 だが遂に、本来ならば今年から巡洋艦以下、潜水艦隊や駆逐艦の艦娘にも選挙権が与えられるはずだったが、突然中止を表明した。

 

 

 それに怒ったのが、無論艦娘達である。

 

 

 特に酷使され勝ちな潜水艦艦娘が相当激怒したという噂が海を超えたここ日本にも伝わって来ている。

 

 

 一時は潜水艦艦娘を中心にサボタージュや暴動が起きたという噂まで流れた。*4

 

 

 

「ここまで来ると、もはや末期ですな…」

 

 

 土方が吐き捨てるかの様にして呟く。

 

 

「そこに来てあの頭のイカれたヒステリー女大統領がまた馬鹿なネガティブキャンペーンぶち上げましたからねぇ~」

 

 

 ホントやってらんないわ~!と言わんばかりに真志妻は天を仰ぐ様にして吐き捨てた。

 

 

新ロシア連邦(NRF)の現職大統領、Александр(アレクサンドル) Кутузов(クトゥーゾフ)氏の懐刀とされる海軍総司令Князь(クニャージ) Александра(アレクサンドラ) Суворов(スヴォーロフ)元帥からの信任の熱い太平洋艦隊司令Софья(ソフィーア) Октябрьская(オクチャブリスカヤ) революци(レヴォリューツィヤ)大将との在日米軍在籍時代での交遊関係だね?」

 

 

 その霧野(キリシマ)の言葉に真志妻と土方は思いっきり渋面を作った。

 

 

「全く、巫山戯た言い掛かりよ。あの娘、Iowa(アイオワ)がスパイなんて」

 

 

「ああ。全くだねぇ。()()にスパイなんて器用なマネ、出来やしないよ」

 

 

 霧野(キリシマ)Iowa(アイオワ)と面識があった。

 

 そしてреволюци(レヴォリューツィヤ)*5とも面識があり、何なら霧野(キリシマ)に葉巻を薦めたのも、パイプによる喫煙を愛好する彼女であった。*6

 

 

 また長門にしても金剛にしても、この2人とは面識があり、そのヒトとなりは良く知っていた。

 

 

 2人共愛国者ではあるが、だからといって互いの祖国を貶めるかのような行ないを見た試しがない。

 …Iowa(アイオワ)がベロンベロンに酔っ払って時々政府批判とも取れる愚痴を漏らしていたが、彼女の前では弁えていたのか一切行なっていない。

 

 

 だがここ最近、アメリカの主要メディアを中心にIowa(アイオワ)のスパイ疑惑を大々的に報道し、現職の大統領がそれに乗っかる形で対抗馬であるIowa(アイオワ)を売国奴の売女と口汚く罵っていた。

 

 

 タイミングを合わせたかのようにEU、そして日本でも同じ内容の報道が次々となされていた。

 

 

 真志妻はこのやり口には覚えがあった。

 

 

 かつてアメリカ・ファーストを掲げ、世界的に席巻していたグローバリズムに真っ向から対立した、アメリカの復活を目指して「Make America Great Again!」をスローガンに奮闘した奇跡の大統領を、何としても貶めようとしたグローバリストとその仲間である極左リベラル政党のやり口に。

 

 彼はグローバリストが滅茶苦茶にし、ボロボロにした祖国を再び偉大な国へと蘇らせかけたが、グローバリストの陰湿な妨害の前に政権から追い出され、それ以降のアメリカは見るも無惨な有様へと落ちぶれていた。

 

 

 その際に一番最初に仕掛けられた謀略が、奇跡の大統領の名誉と信頼を貶めようとしてスパイ疑惑が捏ち上げられた。

 

 そもそも証拠も証言も全てが捏ち上げしかないといういい加減なものだったが、連日連夜繰り返されたあまりにも下品な偏向報道の数々に、当時の真志妻はかなり辟易とさせられたものである。

 

 

 今回の一連の騒動も、注意深く見たら随所に類似点が散りばめられ、内容の杜撰な所も目に付く。

 

 

 結論として、アメリカの極左リベラル政党はIowa(アイオワ)をかつての奇跡の大統領と同じくらいの“脅威”と見做して形振り構わず潰しに来ていた。

 

 

 それ程までにIowa(アイオワ)は勢いがあった。

 

 

 また彼女もこのままやられっぱなしのままで、大人しく黙っているハズはなかった。

 

 

 現政権の矛盾を、元軍隊の立場から突く形で反撃に出ていた。

 

 

 曰く「貴方方は人類共通の脅威、深海棲艦に対して団結しようと世界に呼び掛けていましたが、何故今だに新ロシア連邦(NRF)を国家として認めず、露骨な敵意を剥き出しに、敵愾心を煽る行為を繰り返すのですか?かの国は艦娘こそ少ないですが、今や世界トップクラスの国力を有する国。共闘できればこれ程心強いことはありません」

 

 

 曰く「軍の予算配分、方針が深海棲艦との戦いを想定したものから、まるで新ロシア連邦(NRF)との()()()()を想定したものへと次第にシフトしているのは何故ですか?」

 

 

 などなどと他にもあるが、軍内部で囁かれていた疑問をぶつける形で突き付けて反撃に出た。

 

 

 これに現役だけでなく、第三次大戦で政府の無為無策な戦争方針に付き合わされて辛酸を嘗めさせられた退役軍人達も大いに支持していた。

 

 

 だが真志妻は、今回の騒動にはもう一つ裏の目的があると見ていたし、どうやらそれが的中していたようなのだ。

 

 

 

「遠回しに私の失脚も目論んでいるみたい」

 

 

 

 Iowa(アイオワ)が在日米軍時代に、そしてреволюци(レヴォリューツィヤ)、またの名を戦艦艦娘Гангут(ガングート)が日本に出向していた際に、真志妻が司令官を務めていた時のここ小松島鎮守府で、一時的に在籍していた。

 

 

 そしてその真志妻は日本における親露派の最右翼と目されている。

 

 

 ロシア連邦時代から露骨な反露姿勢を隠そうともしない今のアメリカ極左リベラル政党にとって、真志妻の存在はかなり目障りで癪に障る存在だった。

 

 

 真志妻が大将に就任して以降、日本におけるアメリカの影響力は徐々にだが弱くなり、対して蛇蝎の如く嫌う新ロシア連邦(NRF)の影響力は次第に強まる一方。

 

 

 それに対してアメリカの現政権は危機感を募らせていた。

 

 このままだと西太平洋でのアメリカの影響力が無くなってしまう。*7

 

 

 そこで何を思ったのか、どうも真志妻の排除を考えた様である。

 

 

 これは在日米軍の艦娘部隊指揮官であるガーフィールド准将が別れ際にそれとなく伝えて来ていたから、まず間違いないだろう。

 

 そしてその情報の出処はIowa(アイオワ)だった。

 

 

 彼女はこの情報を掴むと、直ぐに彼女自身が持つ海軍の伝手や保守党内の軍との繋がりがある伝手を使って、かつての上司であるガーフィールド准将に頼んで真志妻に注意を促すよう頼んだらしい。 

 

 ガーフィールド准将曰く、真志妻をアメリカの問題に巻き込んでしまったことで相当気を病んでいるという。

 

 

 

 土方もIowa(アイオワ)とは面識があったし、金剛に負けず劣らずの明るいムードメーカーっぷりに何度も振り回されたが、それで場の雰囲気が和やかになったり、勇気付けられたこともあったが故に、彼女が気を病んでいるということに少なからずショックを受けた。

 

 

 それは霧野(キリシマ)も同様だったらしく、目に見えて不快感を露わにし、鎮守府ムードメーカーナンバーワンをIowa(アイオワ)と競っていた金剛は思わず手に持っていたティーカップの持ち手を握り潰していた。

 

 

 

 ホントやってらんないわー。

 

 

 

 真志妻は何処ぞの重雷装巡洋艦艦娘の様にだらし無く、ソファーの背もたれに寄り掛かる様に体重を預けて再び天を仰いだ。

 

 

 ひょっとしたら人間なんかよりも、深海棲艦の方が話が分かったりしてね~。などという脈絡のない思考が頭を過るほどに、彼女は疲れを感じていた。

 

 

 とはいえ今はそんなことよりもアンドロメダさんのことだと、投げ出したくなる思考をどうにか引き戻し、気合いを入れ直した。

 

 

 今後どうなるかは、未だ神のみぞ知ることである。

 

*1
その時は前日に()()()()()精神的にかなり疲弊しており、頭が回っていなかったという一面もあった。

*2
突然海域に顕現する現象。顕現する条件や切っ掛けの一切が謎で、顕現した本人も直前に何が起きたのか全く分からないと証言している。

*3
コスモファルコンの主翼に描かれたエンブレム

*4
政府と国防総省(ペンタゴン)は否定しているが…、果たして…?

*5
当時は別の名前だったが。

*6
頻度は低いが葉巻も嗜んでいる。

*7
実際のところ、アメリカインド太平洋軍の猛烈な反対を押し切り、ハワイ防衛に見向きもせず早々に放棄して太平洋航路を手放した政府と国防総省(ペンタゴン)の落ち度で完全に自業自得なのだが…。





 なんだかキリシマさんが孫娘を溺愛しているおばあty(高圧増幅光線砲と35.6センチ連装砲の砲声)


 アメリカのネタは基本的に実際に起きたこと、或いは今問題になっていること、問題になるかもしれないと言われているモノを叩き台にしております。
 多分これからもちょくちょくこの手のネタは放り込むと思います。

 Iowa(アイオワ)さんが大統領になれるかどうかは、今年の、リアルでの中間選挙の結果次第になるとおもいます。


解説&補足


斗号案件

 中国の天文学・占星術などで用いられた『二十八宿』、『西方白虎』の一つ『奎宿』の和名『斗掻き星』より。斗掻き星は現代の88星座において概略位置がアンドロメダ座になる。


300年

 火星遺物船によって航宙艦建造技術が大幅にブーストしていることが起因。


Iowa(アイオワ)

 元アメリカ海軍戦艦艦娘のIowa(アイオワ)。現在はアメリカ保守党の上院議員で保守党の大統領候補。

 在日米軍時代に小松島に出向し、真志妻の指揮下にいたことがあり、その時にГангут(ガングート)と知り合った。

 真志妻をアメリカの政争に巻き込んでしまったことを申し訳なく思っている。



Александр(アレクサンドル) Кутузов(クトゥーゾフ)

 第2代新ロシア連邦大統領。愛称はСаша(サーシャ)

 ロシア連邦時代と先代の大統領の政権では国防相を務めていた。

 強烈な反グローバリストで欧米などの政府や財界に蔓延るグローバリストを激烈に批判しており、彼らからは蛇蝎の如く嫌われている。

 第二次日露戦役で日本に対する報復攻撃である東京爆撃を主導した人物であり、また日本や欧米西側諸国に対して「力による現状変更を今まで声高に非難しておきながら、仲間内の日本の行動は見て見ぬふりか?」と痛烈に批判。日本からの受けもあまりよろしく無い。



Князь(クニャージ) Александра(アレクサンドラ) Суворов(スヴォーロフ)

 新ロシア連邦海軍総司令官。元帥或いは上級大将。

 クトゥーゾフ大統領の右腕と称されている。次期国防相との噂があるが、本人は「わたしゃ海の事しか分からないよ」と否定している。

 なお休日は聖歌隊で一日中歌っている、特技が鶏の鳴き真似という噂がある。



Софья(ソフィーア) Октябрьская(オクチャブリスカヤ) революци(レヴォリューツィヤ)

 新ロシア連邦海軍太平洋艦隊司令。大将。またの名をГангут(ガングート)

 スヴォーロフ元帥からの信任の厚い将官。

 一時期日本海軍に出向しており、その際に真志妻が指揮する小松島鎮守府に在籍していた。この時に霧野(キリシマ)に喫煙を薦めた張本人。無論土方とも面識がある。

 同時期にIowa(アイオワ)と知り合った。



 運営、頼むからもっとロシア艦娘増やしてくれ…。配役に困る。


お馴染み(?)愚痴コーナーだ!!

 最新データだ!あのアメリカのバカジジイ、歴代最高の不法移民の記録を打ち立てたぜ!!クソッタレ!!

 公開が現地金曜日の23時って、やましいから隠したかったです!と言っているようなもんじゃねえか!!

 トランプさんの時はこんな事無かったぞ!!
 

 いやもう留まるところを知らないな!!マジで今回頭の血管切れそうになったからこれでおしまい!!血圧上がり過ぎて頭痛い…。

 今回の件、より詳しく知りたいと思われました方は、YouTuberカナダ人ニュースさんの本日2022/10/23の投稿をご覧になって下さい。この方はカナダに在住する日本人で、カナダやアメリカのこの手のニュースをずっと追い掛けられている方です。日本では知ることの出来ない貴重な海外のニュースを毎日投稿されています。私もかなり参考にしています。

 



 それではこれにて失礼致します。励みや参考になりますので、お気が向きましたらお気軽に感想をよろしくお願いいたします。

アメリカ大統領選挙のイメージは?

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  • 間接選挙
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