艦隊これくしょん 総旗艦アンドロメダ、二度目の航海もまた数奇なり   作:稲村 リィンFC会員・No.931506

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 爆弾発言。


 すみません遅くなりました。仕事やらなにやらで遅くなったのと、短い時間で思い付いた物を書ける範囲でポチポチと書いていたら矛盾が発生、添削やらなにやらの繰り返し繰り返し。気付いたらこんなことに。


 アンケートにご協力いただき誠にありがとうございました。その結果を踏まえまして、深海棲艦独自の技術という形と相成りました。…しかしまさか拮抗するとは予想外でした。


 今回色々とキャラが出て来ますが、出番自体は一部を除いて思い付いたら時々出そうかな的なキャラが殆です。(多分)

 一応、お気付きかと思いますが、本作において深海棲艦は大戦初期の飢餓で形振り構わない(構えない)時期は別としまして、現在のところ温厚かつ穏健派が主流派です。自分達の食い扶持確保が至上命題で、それが本編開始時点でほぼ達成されていますので。その中で人類を利用する為にある程度の交流を持つことも吝かでないという考えも出て来ています。

 無論過激派、人類を深く恨み憎んでいる一派(主にオセアニア事件が原因)はいますし、穏健派とは違った形で人類との交流を模索する独自ルート派や跳ねっ返りや所謂刹那主義的な思考を持つある意味でマイノリティー派等々がいますが、それらを集めてもなお穏健派が優勢です。


 遂に当初の予定から出したかったヒトが登場!てかこの人のためだけに大統領候補の上院議員を出したと言っても過言ではない。


 …詰め込み過ぎたか?



第32話 Bombshell

 

 

 

「お待ちなさい」

 

 

 

「貴女に“これ”をお渡ししておきましょう」

 

 

 

「“これ”を譲り渡すには、本来ならばギムレー(    )お兄様、…コホン。長官(  )のご許可が必要なのですが、わたくしの有する“長官(  )代行”としての権限でお渡し致しましょう」

 

 

 

「いいですか?必ず貴女の姉君にお渡しなさい」

 

 

 

「その後どうするかの判断は、貴女の姉君にお任せします」

 

 

 

「ですが、わたくしから言わせていただきますと、あのような痴れ者の野蛮人共が蔓延り、愚行しか繰り返さないせいで汚染(よご)れた穢らわしい惑星(  )なんて、今すぐにでもわたくし共親衛(  )艦隊を繰り出してさっさと焼き滅ぼして(      )しまいたいものですよ」

 

 

 

「ふんっ。それ程までにあそこの野蛮人共が犯した“愚行”は“危険”極まりない(       )事なのですよ」

 

 

 

「少しはあの純粋で心優しき可愛らしくて麗しい隣人達(   )を見習って───、と、話が逸れてしまいましたね」

 

 

 

「いいですね?委細構わず貴女の姉君に()()()()、お渡しするのですよ?」

 

 

 

 

───────

 

 

 アポロノームが激しく息を荒げながら飛び起き、先に起きてた2人の姉*1とお越しに来ていた飛行場姫を吃驚させた。

 

 

「(な、何だったんだ…?今のは…?)」

 

 

 今自身が見ていた“夢”の内容に、アポロノームの頭は混乱の極みにあった。

 

 誰かに話し掛けられていたのは確かなのだが、それが“誰”だったのかが分からない。

 

 見覚えがある様な相手だった気がするのだが、それが“何時(いつ)”“何処”でだったのかすら思い出せず、言い知れぬモヤモヤとした不快感がアポロノームの胸の中で渦巻いていた。

 

 

 だがその“誰か”から、その時に何か途轍も無い重大な“ナニカ”を受け取った様な記憶が、薄ぼんやりとだが思い出した。

 

 

 しかしその“ナニカ”がまるでプロテクトされているかの様に、どうしても思い出せず、眉間に深い縦皺を刻んだ顰めっ面を作ってしまう。

 

 

「ア、アポロノーム、どうかしましたか?」

 

 

「落ち着いて、先ずは深呼吸をして気分を落ち着かせて」

 

 

 姉2人が心配そうな声音と顔でそう尋ねて来たため、息を整えながら胸中に渦巻く不快感を無理矢理押し込め、愛想笑いを浮かべた。

 

 

「いや…、すまねぇ、驚かしちまって…。なんでも、いや大した事じゃねぇから」

 

 

 しかしここには他人の心の機微に敏い者が居ることを、アポロノームは完全に失念していた。

 

 

「ん~~~~?」

 

 

 姉を自称する駆逐棲姫が目を大きく見開きながら、アポロノームの顔を真正面に、しかもお互いの鼻と鼻が触れ合いそうな距離から、その瞳を覗き込んで来た。

 

 これには流石のアポロノームも息を呑み、体が固まってしまう。

 

 そのまま駆逐棲姫は淡い紫色の煌めきを放つ瞳に瞬き一つさせず、アポロノームの瞳を暫しジーッと見詰め続けるが、不意に何か納得したのか、微笑みを浮かべるとアポロノームから離れた。

 

 

「嘘ですね?」

 

 

 ハッキリとした声でそう断言され、アポロノームはつい目を見開いてしまう。

 

 

「お姉ちゃんの目は誤魔化せませんよ?」

 

 

 全てを見透かしたかの様な顔で再び迫って来る駆逐棲姫に、アポロノームの鼓動が段々と早く激しく乱れたものへと変わっていった。

 

 心が読まれている?そんなことが出来るのか!?いや、そんな馬鹿なことが────!

 

 

「あぁ、その娘に下手なウソや誤魔化しは通用しないわよ。そういったことに誰よりも敏感で、何より()()()()()()()()()娘だから」

 

 

 その飛行場姫からの言葉に、アポロノームは全身から汗を吹き出した。

 

 駆逐棲姫が他人の心の声が聞き取れるというのは、無論飛行場姫の完全な()()()()であったのだが、混乱するアポロノームの頭ではそのことに思い至らない。

 

 飛行場姫としては昨晩のアポロノームによる妖精達への警戒配置に対しての“仕返し”という悪戯心もあったが、もうすぐ朝食ということもあり、サッサと口を割らせてしまおうという魂胆もあった。

 

 駆逐棲姫も飛行場姫のその企みを察して、「全てお見通しですよ?」と言わんばかりに口角を吊り上げ、ニッコリとした笑みを浮かべながら、引き攣った表情となったアポロノームの顔を見定めていた。

 

 アンドロメダもアポロノームが其の場凌ぎの嘘や誤魔化しを謀る時の“癖”──愛想笑いを浮かべながら言い澱んだり、はぐらかそうとする──が出ているのを見逃さなかった為に、そして何よりもアポロノームが駆逐棲姫(お姉ちゃん)を騙そうとしたことに対して静かに腹を立てていたから、敢えて静観しているのだが、よく見るとその顔に青筋を立てており、その滲み出るプレッシャーがアポロノームに襲い掛かっていた。

 

 

 だがそのハッタリとプレッシャーが余計にアポロノームを混乱させてパニック状態を引き起こしてしまい、水から上げた魚の様に口をパクパクとするだけだった。

 

 

「これは、少し拷問が必要ね」

 

 

 中々口を割らないアポロノームに痺れを切らした飛行場姫が、意地の悪い笑みを浮かべると手をワキワキとしながらアポロノームに迫る。

 

 

「いいですね!徹底的にやっちゃいましょう!」

 

 

「私は兎も角、お姉ちゃんを(だま)くらかそうとした罪は重いです!アポロノーム、罰を受けてもらいますよっ!」

 

 

 飛行場姫がアポロノームに何をしようとしているのか察した駆逐棲姫とアンドロメダも、飛行場姫を真似て笑みを浮かべ、手をワキワキとしながらアポロノームを囲むようにして迫る。

 

 

 手をワキワキとし、笑いながら迫って来る3人に、アポロノームは心の底から恐怖した。

 

 何よりも(じつ)の姉であるアンドロメダが一番楽しそうな微笑みを浮かべていることに、最早絶望しか感じなかった。

 

 待機している妖精達に一縷の希望を託して、助けてくれ!との懇願した視線を送るが、アンドロメダ、アポロノーム双方の妖精達はいつの間にか居なくなっていた。*2

 

 

「(は、薄情者~~~~~っ!!)」

 

 

 アポロノームは内心でそう叫ぶが、その時には3人の手がすぐ目の前へと迫って来ていた。

 

 

 

 

 その後アポロノームは3人からの一斉擽り攻撃を全身に受け、脆くも爆沈。

 

 洗い浚い白状することとなった。

 

 

 

 

───────

 

 

 食堂へと向かう道すがら、車椅子に乗せられたアポロノーム*3が3人に自身が見た“夢”の事を語ったのだが、その内容に首を傾げていた。

 

 

 あちこちが虫食いの様になっていて詳細はよく分からなかったが、アポロノームが“誰か”に“ナニカ”を託されたという事が読み取れた。

 

 

 内容的に何かしらの情報の様ではあるのだが、それが一体なんなのかが分からない。

 

 

 当のアポロノームもこの世界にやって来る前、生前?に“夢”であったことのような経験をした記憶が無いため、訳が分からないと殆ど混乱していたのだが、ここでアンドロメダが心当たりをポツリとと呟いた。

 

 

「…ひょっとすると、高次元世界にいる誰かから、何かしらの干渉があったのではないでしょうか?」

 

 

 アポロノームは兎も角として、“高次元世界”という聞き慣れない言葉に首を傾げた2人の姫に、所謂別世界、事実上のあの世とも言える様な世界で、時間の概念が存在しない特殊な場所、或いは空間であるとされていると説明した。

 

 

 それを聞いた飛行場姫は、従来の常識を悉く破壊して回っている存在が目の前に居る以上、何よりもこの世界よりも数百年先の科学や学問がある程度()()に発達した世界ならば、自分達にとってオカルトや魔法の類いだとしか思えない事でも、彼女達にはそれが常識と言ってしまえる範疇のことでしかないとして、理解することができた。

 

 

 それに、ある程度の相違はあるが、()()()()()()()()()()()()()なのだから。

 

 流石に次元の違う別世界に対しては無理だが。

 

 

「…もしかして、この世界にやって来る前にその高次元世界にいて、そこでその“ナニカ”を受け取ったのではないですか?」

 

 

 駆逐棲姫が思い付いた推論を述べるが、アポロノームは少し考え込んだ後、首を横に振った。

 

 

「…分からねぇ。いや、その辺りの記憶が綺麗サッパリ切り取られたかの様に思い出せねぇってのが正しいな」

 

 

 眉間に皺を寄せながら必死に思い出そうとするが、まるで思い出せない。

 

 ただなんとなく、()()()()()()()()()()様な、霞がかった薄ぼんやりとしたハッキリとしない輪郭の様な事がギリギリ思い出せたが、それ以外は全くだった。

 

 

「墜落の衝撃による一時的な記憶喪失かもしれませんね…」

 

 

 アンドロメダが心配そうにそう呟くが、流石の未来の科学技術をもってしても、記憶といった脳に纏わる所に関しては手の打ちようが無かった。

 

 

「とはいえもし受け取ったのが情報の類いなら、どこかにあるはずよね?」

 

 

 兎も角手の付けられそうな範囲からと、飛行場姫がそう問う。

 

 過程はこの際無視して結果、その肝心要な“情報”をどうにかすることを優先すべきではないのか?と考えたのだ。

 

 

 ここでふと、駆逐棲姫はあることを思い出した。

 

 正確には今の今まで色々とバタバタし過ぎたが為に、話す機会を見付けられ無かったからというのが大きいのだが、もしかしたら関係があるかもしれないかもと駆逐棲姫が2人に対して語り出す。

 

 

「実はお姉さんが私達同胞(はらから)の所へと来てくれるって決めてくれたその少し前に、多分その高次元世界って所で私はお姉さんのお父さんとお母さんに合ったんだ」

 

 

 このカミングアウトに3人は三者三様に驚きを示すが、アンドロメダはあの時お姉ちゃんがなにか言いたそうにモジモジとしていたのはその為だったのかと思い至る。

 

 

「吃驚したよ。突然上も下も分からない所に居たかと思うと、2人が現れたんだから」

 

 

 最初は何が何だか分からず、2人が現れるまで軽くパニックになっていたが、今にして思えば“あれ”が高次元世界って所だったのかもしれない。

 

 

「余りにも吃驚し過ぎて、思わず挨拶もそこそこにお姉さんを私に下さいっ!て言ったら、2人共吃驚してた」

 

 

 いやあんた、なに初対面のヒト達に対してとんでもないこと聞いてんのよ…?と飛行場姫は内心でツッコミを入れていたが、流石に口には出さなかった。

 

 

「お義父さんとお義母さんから、お姉さん達の事をよろしく頼むと、頭を下げられながら頼まれました」

 

 

「その時、お義母さんからの言伝てで気になることを仰ってました」

 

 

「『私はおそらく“そちら”に行くことは叶いませんが、()()()()()で2人や()()()()()の無事を祈っております』」

 

「『今後、()()()()()を突き付けられて絶望の淵に立たされる事になるでしょうが、私は私の愛した貴女のその心を信じます』」

 

 

 

 もしかしたら今回の事とは無関係な事を言っていたのかもしれないが、駆逐棲姫の直感が無関係とは思えないと告げていた。

 

 

 

 しかし2人はそのことよりも、思わぬ形で判明する事となった“()()()()()()()()”に驚き、驚愕した表情で固まったまま駆逐棲姫の顔を見ていた。

 

 

「い、今、土方さんって…、まさか、()()“頑固一徹”の土方竜宙将かっ!?」

 

 

「お姉ちゃん!それは間違いないのですかっ!?」

 

 

「わっ!わわっ!?」

 

 

 駆逐棲姫の肩を掴み、今までに無いくらいの物凄い剣幕で問い詰めて来るアンドロメダに、駆逐棲姫は半ばパニックに陥るが、その直後にアンドロメダの頭に飛行場姫のチョップが落とされた。

 

 

「取り敢えず、その諸々は後にしましょう!」

 

 

 些か強引ではあるが、それでその場は一時中断となった。

 

 

 

 この時アポロノームは先の話の中で、ある違和感を覚えた。

 

 

───────

 

 

 食堂。

 

 取り敢えず先程の事を、朝食である麦粥を食べながら掻い摘んでの説明がなされた。

 

 ただアポロノームは予想外な程に大事(おおごと)になりつつある事で、頭を抱えていた。

 

 何故ならここに居並ぶ姫達は、思いの外に真剣な表情で聞いているのだ。

 

 無論、普通ならば朝の何気無い話題程度で済んでいただろうが、アンドロメダ、そして同胞(はらから)である駆逐棲姫からの補足情報により、そういった雰囲気はほぼ取り払われた。

 

 

 ただやはりその“ナニカ”、おそらくは“情報”の類いではないかと予想されるが、具体的になんなのかが分からないことにはどうにもならないとの結論に落ち着き、アンドロメダとアポロノームはその手掛かりになる物がないかを探すこととなった。

 

 

 だがもしアポロノームの見た“夢”が、過去に経験した何かしらの記憶によるものだとするならば、かなり厄介なシロモノではないのか?という予想が出ていた。

 

 

 その“夢”に出ていた何者かが話している言葉の節々だが、虫食いの様にはなってはいるが雰囲気的に何と無く刺々しいのだ。

 

 特に人間、多分この世界の人間を見下しているというか蔑視しているかのような感じがしていた。

 

 

 もしかしたら知らないほうが良い内容なのでは?と考えなかった訳では無いが、もしかしたら自分達の今後の意思決定にも関わる事になるかもしれないから、出来れば知っておきたいというのが彼女達の総意である。

 

 

 またひょっとして墜落の際に投棄した航空艤装ユニットみたいに海に落とした物の中に紛れ込んでいないかという指摘が出て来て、ここの潜水艦部隊を預かる責任者の姫に視線が集まる。 

 

 

 麦粥を口一杯に頬張る、駆逐棲姫よりも小柄で幼い見た目をした、白いワンピース姿に白いロングヘアーから2本のアホ毛が飛び出している姫級、人類コード『潜水新棲姫』が首を横に振る。

 

 

「むぐむぐ。…ごくん。一応みんなと一緒に探し回ったけど、昨日引き揚げた残骸以外は妖精さん達しか見付けられなかったよ」

 

 

 そう話すとアンドロメダとアポロノームにこの後で引き渡しに行くと告げるが、同時にその殆んどが()()()()()()()()()と、遠回しにだが伝えられ、2人は目を伏せた。

 

 

 この時アンドロメダの頭の中で、ある考えが浮かんで来ていたが、そのタイミングで飛行場姫が何かを感知したようで、少し静かにするように告げて来たので後回しにした。

 

 

「…“円卓”の開催が決まったわ」

 

 

 そう言うとアンドロメダに向き合い、「あんたの扱いに関して各方面の代表達同士で話し合うことになったわ」と告げた。

 

 それによって緊張感が走るが、同時にその“円卓”なるものがどんなものなのかについて少し首を傾げる。

 

 

「ああ、例えるならば私達独自の技術というか、生まれ持った力によるオンライン会談みたいなものよ」

 

 

 そんな技術が有るんだと思う反面、どういった技術に即したものかとの好奇心が湧いた。

 

 

「お姉さんに関わる話なら、私も出たほうがいいですね」

 

 

「ええ、勿論お願いするわ」

 

 

 駆逐棲姫の提案に飛行場姫は同意した。

 

 

 そして開始の時刻はまた追って連絡するとした。

 

 

───────

 

 

 場所は再び変わって、ハンガー区画。

 

 

 アンドロメダがこれからの大まかな行動方針というか取り決めについてを、朝礼形式で妖精達に伝達していた。

 

 

 一つ、島に居る深海棲艦やその庇護下にある人間達とトラブルを起こさない。

 

 一つ、アポロノームの艤装の復旧とアンドロメダの艤装のメンテナンス。

 但し優先順位はアポロノームの艤装の復旧。

 

 一つ、アポロノームが受け取ったとされる“情報”の捜索と分析。

 

 一つ、半舷上陸の許可。

 

 

 

 おおよそこれがメインとなる。

 

 

 それらを告げて各々の作業に取り掛かる様に指示を出したことで解散としたが、ドクターと医療班だけは少し残る様に伝えた。

 

 

 そしてアンドロメダは朝食前に駆逐棲姫(お姉ちゃん)が話していた事、特に今後の自分達の行動や意思決定に深く関わるであろう人物の名前、“土方”という名前が出て来た事に関して、*4それについてアポロノームと共にその真偽の確かめと、より詳しく聞こうとしたのだが、そのタイミングでハンガーにやって来た者達がいた。

 

 

「お~い!」

 

 

 朝食時に会った潜水新棲姫が部下の潜水艦達を伴ってやって来た。

 

 体格的に小さい潜水新棲姫は別として、部下のヒト達はリヤカーを曳いていた。

 

 …そこに彼らは横たわっていた。

 

 何人かは無事だったみたいだが、事前に言われていた通りその殆がもう、二度と動くことのない姿となっていた。

 

 無事だった者達も、一見大丈夫そうではあるが、念の為と待機してもらっていたドクター達にケアを任せた。

 

 

 アポロノームは、動くことのない彼らの前で佇んでいた。

 

 艤装から回収された者達も含めると、既に100名以上が犠牲となっていた。

 

 それでもまだ行方の分からない者達が少なからずいる。

 

 その全員がこれで見付かった訳では無いが、それでもこうして見付かった事によかったと思うべきなのか、無事でいて欲しかったと落胆すべきなのか分からないと言った複雑な表情で彼らを見詰めていた。

 

 潜水新棲姫曰く、今も残骸の回収と並行して動員可能な水上部隊と共同で捜索を続けてはいるが、あまり芳しく無いと申し訳無さそうに告げた。

 

 海に流されて漂流している人間を見付けることですら大変なのだから、それよりも遥かに小さい妖精となると、いくら海での活動に優れた深海棲艦の水上部隊や、水中での活動が得意な潜水艦の個体であったとしても、その苦労が並大抵のモノでは無いということは、容易に想像が出来る。

 

 

 よく見ると彼女達の表情には疲労の色が見て取れた。

 

 

 アンドロメダはそんな彼女達に、せめてものお礼と労いの為にと、ここで滞在する間は毎日嗜好品を欠かさず提供することを約束し、今すぐ用意可能な菓子類を準備するから少し待っていてほしいと伝えた。

 

 この申し出に歓声が上がるのを横目にアンドロメダは早速準備に取り掛かったのだが、大まかな作業を終えてから主計科の妖精達に後を任せると、先程から一歩も動かずにずっと佇んだままのアポロノームの傍に寄った。

 

 既に心配そうにしている駆逐棲姫が寄り添ってくれていたが、アポロノームの表情は硬いままだった。

 

 

「アポロノーム…、彼らを、弔ってあげましょう…」

 

 

 アンドロメダが朝食の時に考えていたことはこれだった。

 

 生きている者が出来る事は、これくらいしか無い。

 

 でもやらないよりかは、気持ちの整理という意味でもやったほうが良いとの結論をアンドロメダは出していた。

 

 

「…すまねぇ姉貴」

 

 

 アポロノームは短くそう答えた。

 

 

 (はた)から見たら肯定とも否定とも取れない言葉だが、姉妹であるアンドロメダは経験からそれが肯定であると受け取った。

 

 

 とはいえ自分達だけで勝手に話を進めるわけには行かないため、取り敢えず駆逐棲姫に頼んで飛行場姫に話を繋いで貰うことにした。

 

 

「多分大丈夫だと思いますよ。島には確か共同墓地というのもあった筈ですし」

 

 

「うん。それに場所なら十分にあるから二つ返事で良い所を用意してくれると思うよ!」

 

 

 駆逐棲姫は特に心配はいらないと思うと告げ、潜水新棲姫も問題は無い筈だと付け加えるが、アンドロメダにはそんな2人や深海棲艦達には少し申し訳無いが、とある懸念があった。

 

 その懸念を伝えると、駆逐棲姫は「有り得なくは無いですね…」と難しい顔になりながら答える。

 

 

 一応この事は後程に飛行場姫と要相談という事で一旦保留とした。

 

 

 

「ん?」

 

 

 そんなこんなしていると、駆逐棲姫が何かに反応する。

 

 

「もうすぐ開始するからすぐに準備しろだって」

 

 

 そう言うと駆逐棲姫はアンドロメダにあるお願いをした。

 

 

「お姉さん、少しの間だけ()()()()()()()()()()()()()

 

 

 その言葉にアンドロメダは首を傾げる。

 

 体を預けるとはいったい?

 

 

「“これ”をやる時は意識を“跳ばす”ことになりますから、その間は体が一切動かせません。ですから誰かに体を頼まなければ駄目なんです」

 

 

 そう言うとアンドロメダに凭れ掛かる駆逐棲姫。

 

 そして「お願いしますね」とだけ言うと、まるで糸が切れた人形の様に、ガクリとして動かなくなり、本当に意識が無い為か、艤装を変形させた義足も消えてしまった。

 

 

 それによって駆逐棲姫(お姉ちゃん)がそのまま地面に落ち無い様にと、アンドロメダは慌ててその体を抱き支える。

 

 

 と、そこへアナライザーから通信が入り、その内容にアンドロメダは驚きの表情となった。

 

 

「コスモウェーブ…」

 

 

 アナライザー曰く、微弱ながらコスモウェーブらしきエネルギー波長を検出したとの報告だった。

 

 

 

 

───────

 

 

「集まったようね」

 

 

 何処かの島の様な、そしてそれは地球のどの場所とも該当しない南国風の島をイメージした空間。

 

 

 そこに丸い卓と椅子が列べられ、そこに各方面に散らばる姫達が座っていた。

 

 

 今回の会合を呼び掛けた飛行場姫はその一人一人を見渡すが、何人か足り無い事に気付いた。

 

 

「西大西洋担当の娘、確か今は休暇中で参加出来ると聞いていたのだけど?」

 

 

 その飛行場姫の問に、その方面と隣接するバミューダ海域とパナマ運河の港湾地区を制圧している姫級、人類コード『運河棲姫』が理由を話した。

 

 

「バカンス先のフロリダで、前からコンタクトを取っていた者と会えることが急に決まったらしい。一応時間があれば途中から参加すると聞いている」

 

 

「そう、なら仕方ないわね」

 

 

 そこへ北大西洋並びにヨーロッパ方面担当総代*5の姫である『欧州棲姫』が些かバツの悪そうな顔になりながら口を開いた。

 

 

「すまない、こちらの地中海担当の者は、その…、今シチリア島にいるのは確かなのだが、連絡がつかない…。配下の者に繋いでも、バカンス中は無理だとけんもほろろな対応をされた…」

 

 

 本当にすまないと頭を下げるが、こう言っては何だが地中海組はマイペースな者が多く、こういったことはしょっちゅうあったのでもう慣れてしまっていた。

 

 それでも生来の生真面目さからか、欧州棲姫は頻りに謝罪しながら頭を下げていた。*6

 

 

 まあ、それもいつもの光景といえば光景なので置いておくとして、今回は珍しい参加者が居た。

 

 

 飛行場姫の妹にして、北太平洋海域担当総代、人類コード『北方棲姫』である。

 

 いつもならば隣接する中部太平洋海域担当総代『中枢棲姫』が代理も兼ねて出ているのだが、それは何も彼女が見た目通り幼いからではなく、制圧下にあるアラスカ州フォックス諸島ウラナスカ島ダッチハーバー及びその周辺一帯の統治に忙しいというのが理由である。

 

 その幼い見た目に反し、北方棲姫はかなりやり手の統治者であるとされている。

 

 と言っても、制圧後に残っていた住民に対して、生活に必要なエネルギー*7の供給を行なうという条件と引き換えに、軍港地帯を使わせて欲しいと願い出ただけなのだが…。

 

 だが当時の住民達にとってはそれが何よりも重要なものだった。

 

 今のアメリカは極左政権が掲げる現実離れした環境政策の影響で、深刻なエネルギー不足を抱える州が幾つもあった。*8

 

 

 環境という大義名分、錦の御旗のもと、火山活動の活発化による火山の冬で寒冷化著しいにも関わらず、地球温暖化ガー!を叫び火力発電所を次から次へと閉鎖し、風力、太陽光発電などの代替エネルギーへの切り替えを推し進めたが、()()()()()()()

 

 そもそも代替エネルギーに関連するシステムの大半は海外から、特に中国、それも中華連邦以前の中華人民共和国時代からの輸入にほぼ依存していた。

 

 しかしその後なんやかんやあって関係が悪化し、*9その代わりとして南アメリカへとシフトしようとしたが、こちらはそもそも以前から不法移民問題やら何やらの外交や経済、選挙介入工作を始めとした内政干渉などの複雑な問題があった影響で反米感情を拗らせていたのだが、さらにまたなんやかんやあって余計に拗れに拗れて関係が更に悪化、いや、超険悪化して頓挫。

 

 国内生産も不法移民の大量流入による政府の国民の雇用を無視した、不法移民向けの強引な雇用政策*10が原因で製造業が大混乱に陥り、*11そこにエネルギー不足が重なって製品の質と量、納期の遅延やらなにやらで国内需要すら満たせない、最早カオスという言葉すら生温い有り様だった。*12

 

 

 これらの覆し様の無い現実を突き付けられても、極左リベラル政党は一顧だにしなかった。

 

 それどころかこれら全ての問題を保守派や保守支持派による陰謀論であると決め付け、弾圧に利用する始末。

 

 

 エネルギー不足は一切解消されることは無く、アメリカ中で停電が日常的に起こるようになった。

 

 

 それはアラスカ州にとって致命的な結果を齎した。

 

 

 冬季の厳寒期にも関わらず、停電の影響で暖房機具は使えず、それを補うための石油やガス、そして薪は事実上の配給制となっていたが、必要量を到底満たしておらず、相当数の凍死者が出る地獄と化していた。*13

 

 州外へ逃げ出そうにも、それすらエネルギー不足が足を引っ張った。

 

 そもそもダッチハーバーは海に囲まれた島である。

 

 深海棲艦が攻めて来たのに、大半の住民が逃げ出さなかったのはその為である。

 

 逃げ出せたのは極小数の極左リベラル支持派達だったのだが、彼等は配給だけでなく色々なもので()()()()優遇されており、逃げ出す事が出来た。

 

 さらには逃げ出す際に街の配給用備蓄物資の殆どを持ち去って行ったのだ。

 

 ダッチハーバーには海軍基地があるが、ここに駐留する部隊には艦娘が()()()()()()()()()()()()()

 

 何故ならばこの当時の北太平洋海域には、深海棲艦が出現した前例が無かったというのもあり、主力を含めた大半の戦力は東太平洋を担当する第3艦隊の司令部のあるカリフォルニア州サンディエゴとハワイを中心に集中配備されており、残りは他の西海岸主要基地に配備されていたというのもあるが、何よりも()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だったからだ。

 

 警備艇や軽装備の装甲車やヘリはあっても、深海棲艦に太刀打ち出来るだけの火力を有する重装備は無かった。

 

 そして彼らの殆どもまた、大多数の住民を見捨てて逃げ出していた。*14

 

 基地内の備蓄倉庫から食料などの物資や燃料の類いを全て持ち出して…。

 

 

 いくらダッチハーバーがアラスカの中でも南に位置するとはいえ、冬の寒さは厳しい上に近年はそれがさらに酷くなっていた。*15

 

 

 そしてその冬は間近に迫っていた。

 

 

 残された住民は絶望の淵に立たされた。

 

 

 逃げ出す事に反発した数少ない兵士達にはどうすることも出来なかった。*16

 

 

 だからこそ、もうどうにでもなれとの自暴自棄に陥っていたという一面もあるが、住民達との協議の総意により、兵士達の最高位者が軍使となって、無条件降伏の受諾と打診のあった深海棲艦からのエネルギー供給に、藁をも縋る気持ちで縋り付いた。*17

 

 

 この事に当初深海棲艦達は困惑したが、責任者である北方棲姫の鶴の一声で、というか半ば強引に艤装を基地に接続して侵蝕し、直ぐ様エネルギー供給を開始したことでなし崩し的に支援が開始された。*18

 

 

 その後どうなったかというと、深海棲艦統治下の方が現政権下で久しく忘れていた人間らしい文化的な生活が出来るというパラドックスに、人間達は困惑を隠せなかった。

 

 彼女達は何かにつけて監視し、束縛ばかり押し付ける現政権と違い、束縛してこなかった。

 

 

 力を背景にして“自由”を奪おうとしなかった。

 

 

 そして何よりも、彼女達は“約束”を守った。

 

 

 街に温かな文明を象徴する(あか)りが戻った。

 

 

 いつ凍え死ぬともしれない、魂まで凍える極寒の冬に怯えていた日々が嘘の様だった。

 

 

 その後に奪還の為の陸軍などの部隊が派遣されて来たが、ほぼそっくりそのまま()()()()となった。

 

 

 以後ダッチハーバーに関する情報は連邦政府によって検閲の対象となり、地図からも抹消された。

 

 

 だが人の口に戸は立てられぬとの言葉がある通り、ダッチハーバーの噂を聞き付けてやって来る人間が絶えなかった。

 

 

 それらの対応に追われて毎日忙しい日々をおくっていたのだが、今回少し気になる事があったというので出て来たと言うのだ。

 

 

「今()()()()()が面倒を見てくれているレなんとかってきょーじゅが持ってたカバンの書類に、教えてくれた娘のマークとおんなじマークがあったよ!」

 

 

 

 

───────

 

 

 

 アメリカ合衆国フロリダ州マイアミビーチ

 

 

 アメリカ有数の観光地として人気を博し、賑わっていたこの地は、現在の政権になってからはかつての賑わいを失った。

 

 フロリダ州は保守政党が強い。そして『Make America Great Again』を掲げて戦った元大統領の遺志が根強く残る州の筆頭格でもある。

 

 それに対する嫌がらせもあるが、殆どの()()()()アメリカ国民にバカンスなどの娯楽を楽しむだけの余裕が無くなっていた。

 

 何よりフロリダ州そのものがメキシコ湾と大西洋に挟まれたフロリダ半島に存在する。

 

 それはつまり深海棲艦の脅威に常に晒されるという事である。

 

 その為にこの地の観光業は壊滅的な打撃を受けた。

 

 

 

 ───数年前までは。

 

 

 

 ある時から矢鱈金払いの良い色素が薄い女性の上客達が時には個人単位で、時には団体で訪れるようになった。

 

 

 無論、当初よりまさかな?という思いはあったが、接客などのサービス業の基本、暗黙のルールは相手に関して深く検索しない事である。

 

 

 とはいえ何故世間一般的には人類の敵であるとされている深海棲艦を相手に、商売などのサービスを提供しているかって?

 

 

 ちゃんとお駄賃さえ払って頂いて、*19何もトラブルさえ起こさないのであれば、どんなお方もお客様なのである。

 

 

 つまり資本主義万歳(細かい事を気にしてはいけないの)である。

 

 

 そして今、2人の姫級、『戦艦新棲姫』と『南方戦艦新棲姫』がバカンスを楽しんでいた。

 

 

 彼女達だけでなく、麾下の深海棲艦達がここから離れた場所で思い思いの余暇を満喫していた。

 

 

 普段は意見の対立から何かと衝突することもあり、2人をよく知らない同胞(はらから)達には犬猿の仲という印象を与えているが、実際はプライベートにおいてはお互いに好意を寄せ合っているかなりの仲良しであり、部下ぐるみでこうして休暇を楽しむ事も多い。

 

 因みにこの2人、ちゃっかりアメリカの市民権まで有していた。

 

 まぁこれも不法移民問題が関わっている。*20

 

 

「なあ、本当に来ると思うか?」

 

 

 パラソルを広げ、寝椅子に寝そべっていた戦艦新棲姫が横で雑誌を読みながら寝椅子に腰掛けジュースを飲んでいた南方戦艦新棲姫に声を掛けた。

 

 

「ロイが私達に嘘をついた試しがないでしょ?」

 

 

「それはそうだけどよ…」

 

 

 だが今回はただ休暇を楽しむためだけにここに来た訳ではなかった。

 

 いや、元々は休暇だけが目的だったのだが、少し前に“ある人物”から連絡があって、一部の予定を変更した。

 

 

 Roy(ロイ) D(デュノア) Bennett(ベネット)、フロリダ州州知事。

 

 隻眼隻腕の知事で、かつて『Make America Great Again』を掲げていた元大統領の後継者として最も大統領に近い男であったが、大統領選挙における予備選挙期間中の保守党討論会で起きた爆弾テロによって瀕死の重傷を負い、今の姿となった。

 

 この時意識不明となった影響で大統領選に出れなくなり、以後の大統領選への出馬も断念せざるを得なくなった。

 

 ただこのテロで自身を庇って亡くなった元大統領への弔いも兼ねて、その意志を引き継ぐことだけは諦めておらず、支持者からは『不屈の闘士』との異名を捧げられている。

 

 

 ひょんなことからこの人物と知り合い、そのツテというか、元々彼が後援していたということもあり、彼を介してコンタクトを取っていた“とある人物”と今回会うことなったのだが、まぁ実はを言うと、直接の面識は無いのだが、この2人とは少なからず“因縁”のある相手のために些か緊張していた。

 

 

 そして遂にその人物が1人のお付きを伴って現れた。そして────

 

 

「あんた、ただの上院議員じゃ」

 

 

「俺はスポーツマンだ」

 

 

「そこらの政治家とは鍛え方が違う」

 

 

「一緒にされちゃ困るな」

 

 

「俺がその気になれば」

 

 

「大統領だって」

 

 

「ぶっ飛ばせる!」

 

 

「「上院議員を」」

 

 

「「「舐めんじゃねぇ!!」」」

 

 

 それを合図に固い握手を交わす3人。

 

 一応今のは所謂合言葉の類いだったのだが、何かお互いに通ずるものを感じたようである。

 

 握手を交わし、互いに笑い合っているその姿に、かつての蟠りなどの“因縁”は少しも感じられなかった。

 

 ただお付きのヒトはそのノリに付いて行けずに軽く頭を振っていた。

 

 

「…上院議員、一応()()をお決めになりました時も申し上げましたが、そんなこと言ってるとまた連邦秩序維持局(秘密警察)のガキ共に目を付けられますよ?」

 

 

 連邦秩序維持局、通称FBI。現政権による秩序と治安維持を名目とした方針により権限と規模が拡大され、今や合衆国憲法や連邦法による法の支配すら受け付けないまでの一大権力組織へと肥大化した、極左の番犬組織である。

 

 

 その小言に対してその上院議員、次期大統領候補であるアイオワは笑いながら「今更気にしても仕方無いわ」と返してきたので、お付きのヒトは深い溜め息を吐いた。

 

 

 そんな苦労性なお付きに、2人の姫からの視線が集まる。

 

 

「紹介するわ。彼女は私のBrainで、最も信頼するパートナーの──」

 

 

護衛戦艦(Escort Battleship )ARIZONA(アリゾナ)です。海洋を統べる麗しき姫君方、以後お見知りおきを」

 

 

 全くの偶然だが、後の歴史に大きな影響を与えた会談がこの日、()()の場所でほぼ同時に行なわれていた。

 

 それが今後どのような影響を与えるかは、この時はまだ誰にも分からない。

 

 

 

*1
内1人は自称。

*2
アンドロメダが密かに撤収命令を出していた。

*3
本人はもう大丈夫だと言ったが、アンドロメダが頑なに譲らなかった。

*4
そもそもアンドロメダの当初の予定では、その土方が自身の世界に居た土方竜宙将と同一人物である可能性が高い為、それを確かめ出来れば彼の庇護を受けれないかという考えから、彼が今居る日本へと向かっていたという経緯がある。

*5
責任者、司令官に相当。

*6
因みに、この会合の形式を初めに“円卓”と呼称したのは彼女である。

*7
主に電力

*8
州によっては事実上の配給制が敷かれていたが、傾向としと極左思想を掲げる州や左派が実権を掌握している州に多い。

*9
終いには後年、核で文字通り吹き飛ばしてしまった。

*10
その煽りで大量の米国民と正規の合法移民が職を失った。

*11
そもそも技術を持った労働者を追い出し、技術を持たない不法移民を大量に入れたのだから混乱が生じないわけがない。

*12
これによる弊害が国防や海外でも深刻な問題を引き起こしていた。

*13
そして全滅した家庭の家屋から燃料となる物は、近隣住民によって根こそぎ剥ぎ取られる光景が最早日常の風景となっていた。

*14
基地司令と司令部要員はそれよりも先に逃げ出していた。

*15
ウラナスカの平気最低気温はマイナス2℃辺りだが、火山の冬による影響で過去の最低気温であるマイナス22℃クラスの猛烈な冷え込みが増えていた。

*16
この時に逃げ出した兵達と反対した兵達との間で諍いが起きて銃撃戦が発生。少なくない死傷者が出たが、数に劣る反対派が圧倒的に劣勢だった。

*17
この時点で深海棲艦も白旗の意味を認識していた。

*18
この時副艦(というかお目付け役)の深海棲艦は、上司の北方棲姫が内心で逃げ出した者達による住民達への余りにもな仕打ち対して激怒している事に気付き、感情的になって追撃命令を出さないように必死に宥め、怒りの捌け口として支援活動に集中させたという。因みに追撃したとしても追い付けなかったというのもある。

*19
チップもくれるとなお嬉しいし、より良いサービスを提供致します!

*20
現政権が大量流入に対処するためと言い出して、チェック体制を大幅に()()()させた。その恩恵のお陰で大量のテロリストや犯罪集団も自由に入り放題となった。そして深海棲艦によるパナマ侵攻が始まるとの噂から一時期激増した時期に、どさくさ紛れに潜り込んで申請して見事に市民権を得た。得てしまった。






 妖精達の弔いに関する物は『閑話7英雄の丘』となります。

 遂に登場!護衛戦艦アリゾナ!!そしてリュージーとは何寸胴何だ…っ!?レなんとかとは何処の首コキャ教授何だ…っ!?アポロノームの夢に出て来た者は、一応このヒトだけは正直に申し上げます。ガミラスのデスラー親衛隊長官、ハイドム・ギムレーの座乗艦である『ハイゼラード』級航宙戦艦『キルメナイム』です。

 行方不明となった米軍部隊は、まあ、ほぼ丸々脱柵しました。それらもあってダッチハーバーの人口密度はドエライことに…。


 …1話に詰め込み過ぎたと今は反省している。


 久々の愚痴コーナー!


 Twitterファイルの公開で面白いことになりそうですが、それを見て一言。

 今までTwitterに対する疑惑を陰謀論だ何だと嘲笑っていた人達、何か言うことあるでしょ?

 まぁあの手の連中は前の世界大戦での愛国なんとか団体みたいに、すぐ掌ひっくり返す様な連中と同じ臭いがしますから、厚顔無恥甚だしいでしょうから、期待は一切してませんけどね。歴史は繰り返す。

 てか20年のあの“()()()”な選挙前後から陰謀論とされてたもの、殆どが現実化している事を鑑みると、連中に対してある可能性について疑っちゃうけどね。


 


 それではこれにて失礼致します。励みや参考になりますので、お気が向きましたらお気軽に感想をよろしくお願いいたします。

アメリカ大統領選挙のイメージは?

  • 直接選挙
  • 間接選挙
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