艦隊これくしょん 総旗艦アンドロメダ、二度目の航海もまた数奇なり 作:稲村 リィンFC会員・No.931506
つまり他言無用。
本編進めたかったけど、その前に解決しなくちゃならない問題の一部を先に。
後書きでアメリカの問題を書いてますが、シカゴ大学のミアシャイマー教授やトランプ政権時代の国防総省長官顧問マクレガー元大佐などのインタビューを取り上げている、アメリカの今を伝えているYouTubeを見たことがある人なら、既にご存知な情報だと思いますが…。
「結論から先に述べるわ。
首にヘッドセットのレシーバーを掛け、速記した内容がびっしりと書き込まれたメモ帳を片手に、真志妻は部屋の中に居る皆に全員に告げた。
時間は少し遡り、
途中、自分と同じ様に外部と、
曰く、サセボの
またその事を本国に問い合わせてみても、マトモに取り合ってくれなかったらしく、彼女はプンスカと怒りを露わにしていた。
ここ最近、保守党の次期大統領候補にして上院議員である
だが、それだけが原因では無い。
アメリカ軍は先の大戦以前からその質と能力が急速に劣化しているとされ、特に近年ではかつてヨーロッパと中東、そしてアジアという3つの戦域に於いて、同時に2つの戦域で戦うだけの能力があったとされる強大な軍事力の投射能力、所謂外征能力が米ソ冷戦終結後の2000年代初頭時点でどうにか1つの戦域で戦うのが関の山という状態にまで落ち込み、今現在では完全に失われていた。
これは冷戦終結後の90年代に、時の政権が進めた兵力の削減が影響しての兵力不足、何よりも利権が絡んだ軍事コストパフォーマンスの著しい悪化がアメリカ軍の手足を縛り、その能力を急速に蝕んでいった事が大きかった。
先の大戦でのとある調査資料によると、アメリカの155ミリとロシアの152ミリという両軍がそれぞれ使用する主力榴弾砲の砲弾製造コストを比較してみたところ、アメリカの155ミリ砲弾の製造コストは当時の換算で10,000ドルオーバーというのに対して、ロシアの152ミリ砲弾はなんと600ドル前後という、文字通り桁違いのコストの差が発生していた。
アメリカは基本ビジネスで動く。
それが悪い事であると決め付けるのは早計であるが、行き過ぎると利益を優先するあまり際限のないコスト増を引き起こし、利権に群がる害虫まで呼び込む悪循環の構造が出来上がる。
米ソ冷戦後の非対称戦争による、消耗がある程度限定的な戦いが続いたことで、軍需物資の生産設備が縮小されていたこともあり、少ない供給量でもそこから纏まった利益を得る為に販売価格を色々な理由をつけて上昇させていたのもあるだろうが、そうなると通常戦争に於いて発生する消耗戦となれば、途端に消耗に対しての補填が追い付かなくなる。
だが、だからといって一度構築された利権構造は手放したくないし、手を付けたくない。
結果として兵器の製造販売コストは基本的に下がることは無く、右肩上がりを続けた。
それがアメリカ軍を徐々に蝕んだ。
かつて豊富な武器弾薬と物資に支えられた兵力による物量によって、敵国や敵対組織を圧倒していたアメリカであったが、悪化したコストがそんな従来の、ある種の“贅沢な”戦争を許さなくしてしまった。
しかしそれはまだ序の口に過ぎない。
真にアメリカ軍を蝕み、崩壊させた最大の原因は、またもや左派による過剰なまでの行き過ぎた理想主義を体現しようとした思想政治に、その罪を見出すことが出来る。
左派が妄想する
また男女比率や人種比率を人口比率と同等の比率にしなければならないという、何を言っているか分からない政策まで推し進め、軍人として必要な最低ラインの能力や体力すらクリア出来ていない者達を、数合わせで次々と放り込んだものだから、士官兵士共に質の低下が一気に顕著化することとなった。
結果としてそれらが中東での大失態に繋がった。
まだ当時は常識的でマトモな軍の背広組や制服組がなんとか軍に留まって、政府や周りの“無能な働き者”達からの陰湿な嫌がらせや妨害に遭いながらも、自らの職務を全うしようと努力したが、その全てが無駄となった。
「グッバイ・アメリカ!」をスローガンに掲げるアラブの国々や民衆、各地のイスラム教徒の人々による激しい抵抗によって中央軍は中東から追い出され、なけなしの装備や物資、何よりも同重量の金よりも貴重となった多数のベテラン制服組が永遠に失われた。
同時に背広組も、軍を追われるか去って行った。
残されたのは、かつて世界最強と持て囃されていた軍隊の残骸と栄光の残滓だった。
その残骸も深海棲艦との戦いで風化し、朽ち果てつつあった。
かつての栄光の残滓に縋る上層部と、数合わせと失業率対策でそこら辺に居る浮浪者と失業者を片っ端から放り込んだものの、モラルの欠如が甚だしい上に脱走が後を絶たず、職業安定所としても使い物にならない軍隊
それが今のアメリカ軍である。
こんな有り様では、組織としてマトモに機能する訳が無い。
独特かつ奇抜で突飛、個性豊かな格好や性格をした者が多い艦娘であるが、その根は真面目でかつて活躍していた時代の影響もあってか保守的な思考であり、今の左派的思考とは相容れずにいた。
特に
延々と
「まだ昔は良かった」
古参であればあるほど、決まり文句の様にそんな言葉が漏れ出している。
でもそれは今まで人間達をマトモに見て来なかった、知らなかった事による無知でいた自身達への、ある種の皮肉も込められていた。
味方と信頼して断言出来る人間のなんと少ないことか…。
だがここコマツシマは数少ない例外であり、心地良い場所だった。
ここはニンゲン共の腐臭がしなかった。所属する艦娘がどこよりも活き活きとしている。
確かに全く愚痴が無い訳では無いが、それは訓練が厳しいとか規律とかの、軍隊であれば必ずや付いてくるものであり、深刻なモラルハザードを引き起こす原因に直結する様な類いの問題から出る愚痴ではない。
まぁ、不安定な軍の予算によって食事の質などの給与面での問題はあるみたいだが、それは予算執行を執り行う行政サイドの問題であってここの指揮官である
また敷地内で畑を耕したり鶏を飼育していたり、何よりもここは豊富な漁場でもある瀬戸内海の鳴門海峡の近場という非常に有り難い立地でもあり、そこまで大きな問題にはなっていないみたいである。
…それもあってか、自分達の食卓を少しでも彩り豊かなものにする為にと、近海警備任務部隊の中には出撃に際して漁業用の機材を持ち出して出撃する艦娘が少なからずいたりするのだが。
ただ少なくともヒジカタは「軍務に差し支えない範囲であれば」を暗黙の条件としてその事を黙認しており、指揮下にある艦娘達もそれを充分に弁えていた。
国内の他の場所、特に地方では基地の敷地外にある、人手不足から放棄された耕作放棄地や、所有者が居なくなって荒廃した荒廃農地を借りたり買い取ったりして耕作を行うなどして現場も現場で独自に動ける範囲で動いていた。
しかしこうなってくると半ば屯田兵や自給自足の様な状態であり、軍務に差し支えが出てしまう事もしばしば起きている。
実はここ徳島の属する四国も、本州と繋がる明石海峡大橋・大鳴門橋、瀬戸大橋、瀬戸内しまなみ海道と言った所謂本州四国連絡橋を構成する橋梁の数々が老朽化と修繕工事の相次ぐ延期や中止の影響で通行不能となり、生活物資等の物流が軍用輸送機による空輸や昔ながらの船舶での輸送頼みとなっている。
ただそれらは気象条件に左右され、港湾整備や空港機能を軍がなんとか維持しているが、それらの労力に比して輸送に必要な人手も不足している為に、安定して必要量を輸送することが出来ていなかった。
今回
つまり海外からも日本の物資不足や輸送インフラの能力が心配されている様な状態で、首都防衛の要所とされているコマツシマもその立地から不安視されているのだが、それにも関わらずコマツシマは高い士気と練度、そして規律が保たれており、そこからもヒジカタの手腕の高さが見て取れた。
正直、欲しい人材だ。色々と聞き及んでいるその“逸話”から、本国の
…彼に執着心を持っているであろうマシツマが、絶対に首を縦に振る事はしないだろうけど。
「おかえりなさい。
そうこう考えていると、ヒジカタの執務室前まで戻って来ていた。
部屋の前では駆逐艦の艦娘
「少し取り込み中でして、少しの間だけ待っていてください」
どうやら退室している間に何かあった様で、シグレが言うにはその事でユウダチは室内に居るとのこと。
ジリリリーン!!
シグレの言葉に被さる様に、どこか懐かしさすら覚える、古めかしいベルの音が執務室の中から響いて来た。
それに続く形で、独特の連続した電子音が微かに伝わって来る。
その音はモールス信号の発信音だったのだが…。
速い…。
気を抜くと聞き逃しそうになる程の、異様なまでの速度で電鍵を叩く音が伝わってくる。
「ああ、そうそう。
モールスの内容を聴き取ろうとした所、何かを思い出したかの様な仕草でシグレが腰のポーチから何かを取り出し、手渡してきた
それは、執務室から退室する際にさり気なく残して行った自身の妖精さんだった。
しかも妙に怯えて涙目で震えていた。
「駄目じゃないか。
やれやれといった雰囲気で肩を竦めるシグレだが、こちらは内心の動揺を顔に出さない様に努力するのに必死だった。
察した
こちらの妖精さん達もみな、完全に怯えきって肩を抱き寄せてガタガタと震えているのが見えた。
一体何をしたらここまで怯えさせる事が出来るのか?と疑問に思ったのだが、不気味に嗤うシグレを見て、軽く冷や汗が流れた。
「僕はあの人の…、いや、
傍から聞くと、ただ単にヒジカタの指揮下であることを言っているだけとも聞き取れる。
同時に「知りたければ土方司令に直接聞け」とも聞き取れる内容である。
…どうやらこちらの目的をある程度見抜いているのは間違いなさそうだ。
正直ヒジカタ達も経歴等に色々と不可思議な点が多いが、戸籍などの個人データが日本政府と官吏の阿呆共の無為無策のせいでこれっぽっちも当てに出来無い程に、データ保管能力の欠如とセキュリティ意識の無さどころか改竄し放題やりたい放題のやられたい放題なカオスな有り様では、一次資料を調べるだけ徒労というもの。
また短期間での急激な日本人の人口減少、いやその勢いから人口消失と言った方が適切か?兎も角、大量の人間が一挙に消えた影響で、親族友人などの関係者を辿ろうにも既に全員亡くなっているというのが今の日本では当たり前となっており、調査は完全に行き詰まっていた。
そもそも今の政府の閣僚すら日本人であるかが甚だ怪し、…昔からだった。
…取り敢えず、人間サイドは早々に見切りをつけたのだが、艦娘サイドは別だった。
以前からここの
他のシラツユ型と比べて、と言うよりも全体的に浮き世離れしていると言うか、
5番艦である筈の
そこに来て明確な物証まで出て来た。
それは精鋭としての証でもあるとされているのだが、同時に鎮守府内の保安業務という、憲兵としての役職を任せられている為でもあり、事実先の
だがカワカゼが
情報によると、彼女達へと支給されている拳銃は
連れ添っている妖精さんからは、「ぎそーのいちぶかも?」と首を捻りながら、そう答えが返ってきた。
つまり艤装に付属する装備品の類いなのではないか?と言っているのだ。
だがそんな艤装、聞いたことが無い。
思えばここには“コマツシマの裏ボス”と称されている高速戦艦艦娘
間違い無く、ヒジカタは、おそらくマシツマも何かを隠している。
それが一体どういうものなのか?それは
だが一筋縄ではいかなかった。そもそもイギリスはヨーロッパの政情不安、いやそれ以前に足元であるイギリス本国さえもゴタゴタしていた影響でアジア方面での諜報活動が、時期で言えば太平洋方面での反攻作戦であるあのAL/MI作戦失敗辺りから、活動を大きく縮小せざるを得ない程の支障が出るまでになっていた事が、ここに来て大きな足枷となっていた。
そして情勢は本国で予想していたよりも早く、しかもここ最近になって急激に動き出してしまった。
故に、
だからこそ、この機会に直接動いた訳ではあるのだが、性急に過ぎたと今更ながら臍を噛んだ。
「…
そこに第三者の声がして、不気味に嗤っていたシグレの顔が途端に凍りつき、壊れたブリキ人形みたいに、ギギギ…、との擬音が聞こえそうな動作で顔が声のした方向へと向けられ、こちらも視線を声がした方へと向けた。
視線の先、廊下の角からこちらへと歩いて来ていた、いつも従者の如く近くに控えている銀色の髪を足首まで届きそうな長さの1本の三つ編みにしている妹と共に、ピンク髪を左側頭部でサイドテールにして白いベレー帽を頭に乗せている、ニコニコと微笑んでいる一見優しそうな艦娘がいた。
「ハ、
「はい。
少しだけ申し訳無さそうに語るハルサメに、
「ごめんなさい
怯えるシグレを横目に、
シグレはハルサメにではなく、ウミカゼに怯えていたのだと。
おそらく
聞くところによると、ここのウミカゼはハルサメと相思相愛の仲で、特にウミカゼはハルサメのことを恋愛の対象として以上に、半ば信仰の対象としているとの噂である。
…なんだか申し訳無い気持ちになってしまう。
「…
「はい。分かりました姉さん」
ハルサメの指示に一転ニコニコ顔となったウミカゼが即行動に移し、シグレは有無を言う暇なくウミカゼの肩に担がれて
その際に「ハルサメ姉さんの折檻は嫌だ!」と聞こえた気がしたが、ウミカゼに「
…
逆らったらヤられる…。そう確信させられる程の圧が彼女から発せられていた。
確かに、これならばシグレがあれほど怯えていたことにも、一応納得がいく。
だが、それが間違いであった事に、すぐに気付かされた。
「
シグレがウミカゼに連行されて行くのを見ていたら、突然耳元でそう囁かれたため、思わずビクッと肩を跳ねさせてしまった。
振り返るとそこにはハルサメがニコニコと微笑んでいる顔のまま、
近付かれたことに全く気が付かなかった。
いや、それは一旦置いてておくとして、今の言葉の意味は何だったのか?しかも今
ハルサメは今帰ってきたばかりだと言っており、
兎も角、「何も見ていない」と言うのは何を指すのか?
シグレとのやり取り?いや、ひょっとしてその前、カワカゼの事もか?ハルサメは一体どこまで掴んでいる?
そして人差し指を唇に当てていた所作は、「他言無用」を表わしていた?
…もしかしてここでの出来事を、特に自分達姉妹の事を下手に口外するなと言っているのか。
「
「オ、Okay…」
混乱しながらも考えを巡らせ、答えずに固まっていると、確認する様に再び聞いて来た為、オウム返しに思わずそう答えてしまった。
…下手に検索するな。とも言いたいのか。
しかし相変わらずニコニコと微笑んでいるハルサメの顔からは、何も読み取れなかった。
何も知らない時にこの微笑みを見ていたら、可愛らしいとしか感じなかっただろうが、今はこの微笑みが得体のしれないモノに思え、余計に恐ろしいモノに感じた。
「ん?何か話し声がすると思ったら、
「ぽいっ!お外で見張りに立っていた
そこへ執務室の扉が開かれ、ヒジカタとユウダチが出て来た。どうやら声が聞こえていたらしいが…?
「はい。土方司令。
「…そうか。まぁいい。入り給え。
少し訝しむ素振りを見せながらも、入室を促して来たので、素直に従うこととした。
この時にユウダチが外で見張りをする為に部屋から出ようとし、その際にハルサメが何か言葉を交していたのだが、ユウダチがなにやら怖気が走ったかの様な素振りを見せていたが、先のこともあって見なかったことにした。
そして時間軸は冒頭へと戻る。
「これはこちらが確保した資料と情報提供者である
背後の机に昔懐かしい縦振り式の電鍵を置いたマシツマが、そう話す。
俄には信じ難い内容ではあるが、彼女は実際の被害者にして生存者であり、もう一人の生存者である日本人の父親とロシア人の母親の間に生まれたロシア系日本人の少女、事件後はマシツマの実質的な姉妹関係となり姉となった
事件以前に日本人の父親とロシア人の母親が日露戦役の結果に逆上して暴徒と化した日本人達に惨殺され、*2引き取り手もなく、*3その後も各地を盥回しにされた挙げ句のあの事件であり、相当人間不信を拗らせている為、外部との接触を完全に絶っているとされているが、本当に酷い話である。
…しかし、
「…
物々しい雰囲気でそう語るヒジカタ。告げられた中に
ならばここは素直に聞き入れるべきか。まぁそもそもボイスレコーダーの様な記録媒体の類いは今回持ち合わせていないし、盗聴目的とした機材類もここでは使い物にならない事くらいは知っているから、忍ばせていないのだが。
万が一のため所持している携帯端末の電源を切り、引き渡した。
更に一度到着時にチェックを既に受けてはいるが、ハルサメ達にボディチェックを再度お願いした。誓約書も用意してもらって他言しない旨を書き記したが、
そうして聞くこととなった最高機密。
遥か未来の異世界からの異邦人。
文字にしてしまえば、それだけなのだが、あまりにもインパクトがあり過ぎる内容だった。
…そしてそれを妄言と言って一笑に付す事が出来なかった。
何故ならばハルサメ達という明確な証拠が、眼の前でニコニコと微笑んでいるのだから。
…まったく、胃が痛くなりそう。最初でこれなのだから、全部聞き終える頃には胃潰瘍になるのではないだろうか?
一応、
なお、普段大人しくて優しいヒトほど、怒った時は怖いものである。
取り敢えず、情報共有のために土方達が異邦人である事を開示。ただし胃潰瘍にはならないはず。艦娘の体はそんなにヤワじゃない!…多分。次から情報共有してイギリスも巻き込むから、胃にダメージが蓄積するのは確実…。
因みに“専門家”とは時間断層工廠工場長ことドーラ(現状まだ名称は仮ですが)のことです。
補足説明
アンドロメダが約束をはたして
ネットへの機密文書流出は
本州四国連絡橋
本編日本での活動の中心地である徳島がある四国と本編を結ぶ3つのルート、『明石海峡大橋・大鳴門橋』『瀬戸大橋』『瀬戸内しまなみ海道』の総称。
『明石海峡大橋』兵庫県神戸市垂水区東舞子町と淡路市岩屋とを結ぶ明石海峡を横断して架けられた吊橋。全長3,911メートル。
『大鳴門橋』兵庫県南あわじ市福良丙 (淡路島門崎)と徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦(大毛島孫崎)間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊橋。全長1,629メートル。
『瀬戸大橋』本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ10の橋の総称である。総全長12,300メートル。
『瀬戸内しまなみ海道』広島県尾道市の尾道福山自動車道(国道2号松永道路)西瀬戸尾道ICを起点とし、向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島などを経て愛媛県今治市の今治ICに至る、延長59.4 kmの高規格幹線道路。
イギリス海軍の士官学校。
1905年に
王室関係者が入校することも多いが、王族だからといって特別待遇を受けることは無く、寧ろ一般学生以上に上級生からの制裁を受けることもあるという。
人口減少
既に語っていることではありますが、改めてご説明しますと、本編中の日本の総人口はおおよそ900万人を下回っています。
フロレアル
所謂2202地球不遇艦群1号…、もといパトロール艦のこと(他に護衛艦、本作での『
米軍の問題は90年代以降、かなり深刻化してます。特に栗金団辺りから確実に弱体化路線に舵を切ったと断言出来ます。
近年の米軍の兵器開発にしても注ぎ込んでいる予算に比して開発が上手く行っていない、或いは遅延が相次いでいます。
一つの例が、極超音速兵器は未だに実験段階であり、実戦に向けての量産配備が何時になることやら。また現在の戦争を見るに、現在の生産体制だと正直どこまで役に立つのか微妙な所。何よりもグローバル化の影響でパーツの製造が国内で賄うことを実質不可能にしてしまっていたり、都市部の治安悪化に伴い都市の近くにある研究所や大学などから優秀なエンジニアなどの人材がどんどん国外へと流出している以上は、今後あらゆる分野に対して大きな足枷となるだろう。
本編でも述べた砲弾に関連して、次の様なデータがあります。
最近要衝である街が陥落した戦争における、砲弾の製造量と消費量に関するもので、アメリカは一ヶ月約28,000でヨーロッパが約4,000の合計約32,000。これに対して宇軍は1日で約2,000消費しているとされ、消費に対して供給が追い付いていないとの指摘が出ています。対するロシアは現在宇軍のざっと3倍から4倍の砲弾を宇軍に対してぶち込んで来ているとされていますが、生産量に関しては調べ切れなかったものの、アメリカにて独自のルートから取材し、この戦争に於いて幾つかのスクープ、──特にノルドストリーム爆破に関してのスクープなどが有名──を取り上げているシカゴ大学のミアシャイマー教授への最近のインタビューでの内容によると、砲弾の保有量は露10に対して宇は1という割合であるとの分析結果が出ているとのこと。
因みにこのミアシャイマー教授のインタビューと同時に出ていたカーネギー財団系、ハドソン研究所の2人は希望的観測と精神論に終始しており、まるでブルーノ・ガンツ主演の映画『ヒトラー最期の12日間』のシュタイナー戦闘団に縋るヒトラーを見ている様で、具体的な根拠と数値をもって理由と共に説明するミアシャイマー教授とは比べ物にならないレベルでお粗末な醜態を曝してました。ただ怖いのが、この時に2人組の1人が「強力な武器の供給を!」とやたらと連呼しており、不穏な気がしました。
それは兎も角として、アメリカにおける製造業はメキシコを始めとした海外への外部委託化の影響で空洞化が進み、大きな陰りが見えて来ています。また労働者の問題は以前から取り上げている不法移民の問題も相俟ってかなり深刻なレベルとなっています。これは先にも述べました治安の悪化とも密接に関わっています。民主党が市政を仕切る都市部では、治安の悪化によって大手の量販店が急速に撤退しており、生活にも影響が出ています。それだけでなく昨今激しさを増す反体制派刈りを目的とした司法の武器化、その最たる例であるニューヨークでのトランプ裁判が影響してニューヨーク市から「流石にやばい」と判断した企業が次々と離脱する現象も急増しており、「今後ニューヨークの経済事情と税収は悪化することはあっても好転することは無い」との見方が強まっています。これは極左に目ぇ付けられたらデタラメな法解釈(時効の無視、州法の適用しか許されていないにも関わらず、連邦裁判所が管轄する連邦法の州裁判での適用と言う越権行為。その他多数)による目茶苦茶な裁判と政治思想ゴリゴリの検察官と裁判官、陪審員によって有り得ない判決を食らってとんでもないカネをせびられると言う“事実”に漸く気付いた事も大きい。事実、先の量販店の撤退に対して、極左がいきなり裁判吹っ掛けてカネをせびる行動に出ています。
民主党州、所謂ブルーステイトでも民主党支持は基本的に人口の多い都市部に集中しており、地方は概ね昔ながらのアメリカ、古き良きアメリカ、所謂保守的であり共和党支持が集中しているとされ、両者の溝となっていましたが、最近ではその溝がどんどん拡大して不穏な状態となりつつあり、またそれはブルーステイトと共和党州であるレッドステイトとの対立にも言えることであり、対立による分断は深刻化の一途で、そこに来て現在の政権は火に油を注ぐ勢いでその対立を煽るかのように不法移民を巡るテキサス州との争いを激化させており、最悪“内戦”に発展するのではないのか?との不安の声が出て来ているほど。
もし仮に、本当に内戦となったら、アメリカ軍の弱体化は深刻な所まで行き着くかもしれない。いやそれ以前に今もし本当に中国が動き出したら───。
問題は、これら深刻な事態を某極東の島国のメインメディアは一切報道しないこと。それだけでなく、保守を自称する言論人、敢えて言わせてもらうと親米保守いや、ここは拝米保守と言わせてもらおう。もこの事を真剣に捉えて発信しているとは思えない事。私には最近の拝米保守がブルーノ・ガンツにしか見えなくなった。
今後より情勢が厳しいものとなった時、果たしてどうなることやら。私はもう諦めている。
それではこれにて失礼致します。励みや参考になりますので、お気が向きましたらお気軽に感想をよろしくお願いいたします。
‐追記‐
ロシアの砲弾製造量ですが、調べていると年間約200万発の月産約16万6000発強との資料がありましたので、ここに追記致しました。
‐追記2‐
砲弾製造量に関しての追加情報。
CNNによる報道を引用。
ロシアは大口径砲弾を毎月25万発、年間300万発を製造しており、西側製造量の凡そ3倍。アメリカはEUを合わせても100万発に届くかどうか。との報道があったそうです。
ただ、CNNは今回の戦争──当初は“特別軍事作戦”でしたが、西側による資金と軍需物資の支援が始まったタイミングから“戦争”になったとロシア上層部は公式見解として発表──に際して開戦当初から自陣営の数値を水増しする傾向にある為、この100万発もかなり盛られた数字であるとの指摘があり、また火薬の原料の一つであるニトロセルロースなのですが、2022年にロシアは世界中からこのニトロセルロースを買い漁りました。これにより世界は現在ニトロセルロースが不足している状態で、補充しようにも主な供給国が中国とウズベキスタンであり、ロシアの同盟国或いは友好国であるため、これが西側の武器弾薬の製造における大きなボトルネックとなっているとの指摘があります。