艦隊これくしょん 総旗艦アンドロメダ、二度目の航海もまた数奇なり 作:稲村 リィンFC会員・No.931506
立ち位置。
前話に補足した陸軍の立ち位置。前回の話は主に松村少佐や現場側の視点メインでしたので、内容に若干の齟齬はあるかと思います。
序に真志妻大将に対する陸軍の概ねの評価。
そして今回も出すぞ!大砲をなっ!!(大砲は男の浪漫)
土方司令と松村少佐との思わぬ形で始まった話し合いは続く。
とは言え元々この会合は会談の為では無かった事から、あまり深く話し合う事は出来なかった。
一応、外で展開する部隊は斉藤が一時的に面倒を見ている。本来ならば越権行為とか色々と問題ではあるが、そこは普段からの付き合いの賜物。部隊の全員が斉藤とは訓練などの交流で親しい間柄故に、部隊内で反発する者はいないし、黙っていれば上の連中だって何か言ってくる心配はない。よしんば気付かれたとしても、どうせ騒ぎを大きくしたくないとしてマトモに取り合わないだろうと
そもそも陸軍は嘗てもっと大きな越権行為を、やむを得ない事情があったとは言えやった前科があるのだから。
それでもあまり現場を離れる訳にはいかなかった。
陸軍は兎も角として、海軍となると勝手が違ってくる。何より海軍では艦娘部隊最高責任者の真志妻大将を失脚させたい勢力が蠢いているとの話が漏れ伝わっていた。
莫迦げた話だが、実際に起きてしまっている以上はこちらも注意しなければならないと松村少佐は考えていた。
陸軍の真志妻大将に対する評価は可もなく不可もなくといった感じである。
大将就任直後より
特に重装備の不足は深刻極まりなかった。消耗に対して補填が全く追い付いていなかった。さらに言えばこの頃は丁度重工業などの製造設備がウラジオストックへの国外脱出…、もとい、疎開移転が急速に本格化したタイミングと重なったことで国内の製造業が完全に麻痺してしまい、マトモに稼働していなかった。
退役し保管されていた旧式装備を洗い浚い引っ張り出したとしても、一部は整備に必要な部品も無ければ弾薬だって無い。製造ラインだってとっくの昔に閉じられてもう存在しないから、再稼動させて必要な部品を再生産することも出来なかった。
無論、現状の装備でも深海棲艦と対等に戦える訳では無いが、それでもステゴロで戦わされるよりかは幾分マシである。
それに、何も無理して撃破する必要は無かった。
翻ってこちらの陸軍はと言うと、確かに部隊単位に於ける火力投射能力と弾薬の備蓄は、配備が始まったばかりの多連装ロケット砲『スメルチ』を除いて嘗てない程までに向上しているものの、
それでも嫌がらせや足止めくらいは出来る。接近阻害で足止めしている間に海軍の艦娘が追い縋って捕捉撃破を狙えるまで粘れば良い。
陸海共同と言えば聞こえは良いが、要は時間稼ぎさえ出来れば良いと割り切った上で出した苦肉の策だ。それでもやらないよりかはマシだ。最悪民間人が内陸へと避難する時間くらいは稼げるハズだ。
上がどんな勇ましい謳い文句を言おうが“出来ること”と“出来ないこと”を見極めて現実路線に落とし込んだ結果の答えである。
現実はかなり苦しい。だが
長年の同盟国だったアメリカは我が国の苦境に際して口では何かと言ってはいたが、碌に支援しようとしなかった。
それどころか反攻作戦に際して海軍戦力だけでなく、
その当時を知る者からしたら、アメリカは自分達を苦境に追いやり、犠牲を強要した元凶。国を守る事すら覚束無くさせた疫病神。仮令長年の同盟国だとしても流石にアメリカに対して幻滅せざるを得なかった。
それは同時に政府に対する不満や失望、怒りに直結したが、その政府が深海棲艦の奇襲による戦闘の末に発生した、旧首都圏を丸々と焼き払った大火に巻かれて焼失してしまったことで、怒りの矛先が文字通り無くなってしまった。
と言うか無政府状態となった影響で中央政府による国としての統制も無くなり、怒りとかそんなことを言っているどころでは無くなったから、怒りがリセットされた。
松村少佐はこの時期はまだ足の怪我が癒えていなかったが、混乱からパニック状態に陥り暴徒化する寸前だった民衆への対処に出ざるを得なかった。
だが軍も指揮系統がかなり混乱していた。
政府が機能を取り戻すまでの間に、各地方自治体の行政機関や各総監部では先の見えない激務による過労によって倒れる者が続出した。
その混乱を尻目に企業の疎開と言う名目の海外脱出が相次いだが、止める事は出来なかった。
「防備が固められていた首都すら灰燼に
何も反論出来なかった。反論する気力も湧かなかった。
自治体はそれでもなんとか思い留まってもらおうと必死に説得を繰り返したが、無駄に終わった。
結果、国内産業は製造業の第二次産業が大きく衰退し、農業に漁業と言った第一次産業が深海棲艦との戦争による海外貿易が不安定化しだした頃から生存の上でも食糧危機回避から必然的に伸び出し、同時に食糧の生産・流通・販売に関する各種法令が生存優先へと傾いた行政レベルで意図的に形骸化させられた影響による後押しもあって、第一次産業へと傾倒していった。
しかしそれでも自給率は労働力と耕作機械及び交換部品の不足、燃料の供給の不安定化、海外依存の化学肥料の輸入停滞、第三次大戦前に行なわれた種子法撤廃後の海外企業参入によって次第に国産の種子が席巻され壊滅状態に追いやられていた問題もあって、大きく伸び悩む事となった。
軍事的にも経済的にも“詰み”の段階まで追い込まれていた。
それをなんとか回避出来たのは
特に重装備の充足率が壊滅的だった陸軍は可及的速やかに、纏まった数の重火器が必要だったため、最も恩恵を受けたと言える。
また今まで扱ったことのない東側兵器への習熟、そして新規の徴兵組の訓練期間短縮による迅速な戦力化と稼働率維持が求められた事から、複雑な自走式火砲よりも牽引式火砲が優先的に送られた結果、現在の様な重火器に占める牽引式火砲の割合が多くなる事となった。
ただ厄介なのが、国民の中には今までロシア蔑視のプロパガンダが刷り込まれ続けたことにより、軍がロシア系兵器を大々的に使う事に嫌悪感を持つ者が少なく無い。
莫迦莫迦しい限りだが、“洗脳”レベルで刷り込まれているこれをどうにか解くことが新兵に対して一番初めにやらなくてはならない“調練”だった。
とことん“現実”を叩き付けた。時には物理的に、第14旅団経由で日本各地の陸軍部隊へと広まっていた斉藤仕込の格闘術を生意気言ってる新兵に叩き付けた。
叩き付けて足腰立たぬ死屍累々となった後に、改めて“お話”が始まる。
幾ら格闘術を磨き上げようが、同格の人間相手ならばまだしも深海棲艦相手には組み付す前にこちらが撃たれて消し炭にされる。それ以前に相手は基本的に海の上だ。
だが、そんなものは例外中も例外な特殊な事例だ。そんな事態はゲリラ戦でもなければそう起きようもないし、ゲリラ戦をしているということは本土が戦場となり、本土決戦で組織的抵抗が出来なくなった末期戦になっている事に他ならない。そもそも組み伏せて制圧したとしても、そこから仕留める事が出来るかすら分からない。体に爆弾括り付けて死なば諸共と自爆すれば話は別だが、そんなのは最早戦いですらない。
ならば飛び道具の出番だ。飛び道具ならばまだなんとか戦いにはなる。海の上で追っ払うんだ。銃なんて豆鉄砲にもなりゃしないし、マトモに届かない。もっとデカいヤツがいるが、ミサイルなんて金食い虫を撃ちまくった時にゃぁ、色々とスッカラカンだ。そこで登場するのが、大砲だ。銃よりも強く、ミサイルよりも安くて撃ちまくれて威力も申し分無い。大砲があればある程度はマトモな戦いになる。
戦いにはなるが、問題は当てなければ意味が無い。百発百中なんてアニメやマンガの中の夢物語だから、兎に角数撃ちゃ当たるの精神で撃ちまくるしか無い。当たらなくてもビビらせる事くらいは出来る。撃ちまくるにしても撃ち手の数が多い方が当たる確率は高くなる。
だが撃ちまくるための大砲も、撃ちまくれるだけの弾薬を用意することも、日本の独力だけでは必要とするだけの数を揃えるのに何十年係るか分からない。その間に攻め込まれでもしたら?相手はこちらの都合など知ったこっちゃない。寧ろ攻めるなら防備が整ってない今でしょ!と言わんばかりに一気呵成に大軍を押し立てて攻め寄せて来る事だって有り得た。
短期間で防備を整えるためには
軍としても形振り構ってはいられなかった。過去の蟠りを捨てなければ再び国土が焼かれる事となり、今度こそ政府や軍の信頼は完全に失墜し、この国は既に崩壊した他のアジアの国々と同様に崩壊することになるだろう。
崩壊せずに済んだのは蟠りを捨て、泥水を啜ってでも明日を掴むと決意したからだ。
それに普段口にする食事。これらも
国内生産の農作物に使用されている化学肥料は勿論のこと。耕作機械やそれを動かす燃料。漁業で使う漁船の燃料だって
さらに言えば普段の生活必需品の数々、嗜好品。ありとあらゆる分野に於いて
薄々とは知ってはいただろうが、意図的に意識しないように、見て見ぬふりをし続けていたであろう、最早どうにもならない“事実”を目ぇ見開いて耳かっぽじってよく聞けと突き付けた。
現実から目を逸らすな。最早個人の好き嫌いなどという“贅沢”が──、いや──、“我が儘”が通用するほど、この国の置かれた現実は甘くない。
…ここまで言ってなんとか現実と向き合う。とまではいかなくとも、多少は割り切ったり気持ちを整理出来れば一応良しである。
長年の凝りや蟠りの類いはショック療法でもなければ一朝一夕にどうにかなるものでは無い。古参兵は目の前で自軍がボロボロに崩壊していく様を目の当たりにし、如何に自分達が無力なのかを思い知らされた。というかなりきついショック療法を受け、現実を受け入れられずに精神が壊れて廃人同然になるか、プライドも何もかも捨てて現実に向き合った。
ただ、最初に送られてきたのが38口径122ミリ牽引式榴弾砲2A18や牽引式の対戦車砲、63口径100ミリ牽引式対戦車滑腔砲2A29だった事には流石に面食らう事になった。
2つとも1960年代に配備が始まった古い大砲であり、2A18は輸送機からのパラシュートによる空中投下が可能な重量の榴弾砲ということもあって、現在も
2A19や2A29は装弾筒付翼安定徹甲弾とも訳されるAPFSDS弾が発射可能な対戦車砲ではあったが、90年代になるとこの時期の西側主力戦車の前面装甲を貫通出来なくなっていた。それでもそういった最新世代の戦車が配備されていない地域や榴弾による火力投射は可能だった事もあって、2A18共々活躍の場が無くなった訳ではなかった。
しかし深海棲艦相手だと些か中途半端な代物だったのだ。
2A18はその口径が些か小さいこともあって榴弾火力の不足が懸念され、2A29のAPFSDS弾は当たりさえすれば良いが、人間サイズの高速移動物体に直撃させるのは非常に困難だった。それは80年代に100ミリ口径の砲から発射可能な対戦車ミサイルとして開発されてレーザー誘導式対戦車誘導弾の誘導レーザーを当て続ける事にも言えた。榴弾火力は2A18同様にその口径から威力不足が不安視された。
とは言えこれは何も
この時の日本は政府機能が一応は回復し、陸軍各方面総監部も戒厳令の解除と軍政の終了を宣言していた。
しかし再建された政府はやむを得ず一時的な緊急措置とはいえ、陸軍が憲法や法を無視して日本を事実上の統治下に置いた事、またその事を国民の一定層が支持しており、一部では政府による統治よりも軍政統治の継続を望む声も根強く残っていたことから、政府は陸軍に対して不信感や恐怖心を持ってしまい、陸軍によるクーデターを警戒して疑心暗鬼に陥り、陸軍としては今までの激務からそんな元気など有るわけもなく、所謂“燃え尽き症候群”を発症している状態で、意思決定に精彩を欠いて意見交換や事前の打ち合わせが難航して遅々として進まなかった。
そのことで割りを食ったのが海軍の艦娘部隊だった。
兵士であり兵器でもある彼女ら艦娘は、その活動に一般的な兵士よりも多くの物資が必要となる。
それらはとても国内生産だけでは賄えず、今まではアメリカからの支援でなんとか支えていたのだが、日本とアメリカを結ぶ太平洋の制海権が遮断されたことで遠からず干上がる事が確実だった。
艦娘への糧食や嗜好品といった士気の維持高揚に必要な給与に作戦行動で消耗する資材に燃料などの物資を、支援が開始されるまで備蓄を切り詰めギリギリまで節制しながら待っていた当時新任海軍艦娘部隊司令官真志妻大将が、中々話が進まない事に堪忍袋の尾がブチギレてしまい、ただでさえ海軍の大粛清を断行していた事で恐れられていた女傑の怒髪天を衝く勢いに恐れ慄いた事と、フォローの土方中将が提出した『物資の消耗量から計算した予想される稼働可能戦力の低下とそれに伴う本土防衛の破綻』に関する書面に目を通したことで漸く話が進んだのだが、あまり待たせ過ぎるともっとプッツンして暴れ出しそうだったから、取り敢えず現場から要望のあった───
纏まった数の火砲と弾薬、扱いやすくて習熟までの期間が短くて済むものなら何でも良いから早急に送って欲しい。
───と言う切羽詰まった、殆ど悲鳴に近い現場の声をほぼそのままに
今現在はより火力が高い各種の長距離砲や自走ロケット砲などの配備が進んだこと、何よりも強力な威力を誇る自走式レーザー砲が実戦配備され、その配備先が増えるに伴いその多くが予備役兵器として第一線からは随時退いたが、間違いなくドン底状態だった日本陸軍にとっては何とか深海棲艦と対抗できる貴重な兵器として、短いながらも現場では重宝された。
また16式の車体を流用した自走砲化案が出ており、ウラジオストックの工場で現在試作中とのことだが、それが本格生産まで行くかはなんとも言えなかった。
閑話休題。
兎も角として、陸軍の、特に現場からしたら政府に対して強気に出れない上層部連中のケツを蹴っ飛ばして急かしたという功績から、蹴っ飛ばされた上層部としても“燃え尽き症候群”の影響で今でもかなりグダっているが、頑固な上に何かとネチネチとねちっこい政府を黙らせてくれたことから、真志妻大将に対してそれなりに感謝していた。
それもあってそれなりに融通が利く関係を構築出来ており、今回の様な警備出動の要請がスムーズに通った事にも影響していた。
但し、今の陸軍上層部の体質から、あまり引っ掻き回される事を良しとせず、厄介な揉め事に巻き込まれそうだと感じたら、途端に余所余所しい態度に変わるだろうから、注意が必要である。
それでも真志妻大将が何かと目立つお陰で政府からの無理難題という名の暴風をある程度防いでくれているという、防風林の様な役割を果たしており、陸軍が今一番頭が痛い問題としている泥沼の沖縄守備軍への際限が無い追加派兵要請を食い止めてくれている事から、言質と成り得る明確な言動と態度を避けた
実際問題として補給の目処が立っていないのだから、無理なものは無理なのだ。と言うか今でさえかなり苦しくて四苦八苦しているのだ。これ以上兵を増やせば間違いなく糧食の補給が追い付かずに栄養不良による疾患の増加からの、餓死者が出る。
そうでなくとも守備軍では後送を意図した自傷行為に走る兵が後を絶たず、最近では戦傷よりも戦傷や事故に偽った自傷による負傷の割合が上回る様になっているとの内々での報告が上がっており、とてもじゃないがマトモに戦える状態ではなくなっている。
本心を言えば今直ぐにでも完全撤兵したい。
ここまでの犠牲を払ってまでも、沖縄を固守するだけの戦略的価値は無いに等しかった。寧ろただでさえ落ち込んでいる国力を更に磨り減らすという、自らの首を自らの手で絞める自殺行為に他ならなかった。
政治屋連中のパフォーマンスと国民へのプロパガンダ以外の何物でもないのは明らかだった。
…あまりその事を表立って言うと予算の蛇口が閉められかねないから、大きな声では言えないが。
お財布を握られている者の悲しい性。世はまさに
そもそも軍政の時に一番苦労した案件が金勘定だった。
今までの様に陸軍内だけの予算で算盤を弾いていた様にはいかなかっただけでなく、税収のノウハウが軍には無かった。また官吏のこんな時でも自らが属する省益優先の縦割り行政による非協力、主導権争いに辟易とさせられたが、口八丁手八丁に関してはマトモにやり合ったとて、とても官吏に敵うものではなかった。
隙あらば力を削ごうとして虎視眈々と狙い、粗探しに全力で精を出していた。
その際にあれよあれよと言う間に予算に関する主導権を握られた。その事が今でも尾を引いている。
結局の所、カネがなければどんな組織であれ動くことすらままならなくなる。カネとは現代社会における血液に似た役割を果たしているのだ。
その流れる
ここが、真志妻大将率いる海軍艦娘部隊と陸軍の最大の差だった。
真志妻大将の個人資産については謎が多く、時折とんでもない金額を何でも無いかのようにしてポンポンと出すが、その総資産額は一切公表しようとしない上に、大半が海外の口座に預けられていることだけは確実だろうというくらいしか分かっていない。
一時は
飽く迄も噂だが、彼女は日本に在籍する全ての艦娘を最低でも後十年くらいは完全に養っていけるだけの資産があると、まことしやかに語られている。
事の真相はどうであれ、真志妻大将が居る限りは海軍、特に艦娘部隊に対して金銭的な締め付けによる支配や恫喝は完全に頓挫していた。
権力者にしてみればまっこと目障りで厄介かつ不気味で恐ろしい事この上ないだろう。
だからこそ真志妻大将はそれなりに好き勝手出来ていた。
陸軍にとっては羨ましい限りだが、無い袖は振れない。同時にこの事が真志妻大将を好ましく思わず失脚させたいという、所謂反真志妻派の様な連中が暗躍している問題へと繋がる根本的な原因であるとも理解していた。
故に、どちら側に付くというわけでない、立場を曖昧にして日和見でどっちつかずな態度でいるしかなかった。
しかし陸軍としては真志妻大将が居てくれた方が何かと利益になり、都合が良いのもまた事実。
兎も角として、陸軍としては政府と海軍の真志妻大将がバチバチとやり合うのを、内心は別として、観客に徹しながらも一定の距離感を保つ事が大事であり、それはこれから陸軍と言う組織をなんとか維持するためにも不変で無ければならなかった。
今日までは。
「やあやあ、お久しぶりね松村君。早速だけど、私達と悪巧みしない?」
話し合われた内容に関して、これ以上の事は上とも協議しなければなんとも言えないから持ち帰るとして、席を立ったタイミングで、まるで見計らったかの様にして
陸軍押さえとかなきゃこの後がめんどい。
金が無いって辛い。いやまあ、金が全てとは言わないけど…。銀河で英雄の伝説の話での自由と民主主義を謳う国家サイドの主人公が子供の時にあったみたいに、金が無いよりもあった方が良いし、選択肢の自由度も広がるのもまた事実。けどあったらあったでまた面倒事も呼び込んじゃう。ホント七面倒な世の中。
同時に、金銭の流れや量、その行先を知るというのも基本的な情報収集の一手であり、そこから対象の本音と建前を推し量る重要なファクターでもあるのは古今東西普遍の方法。特に現代だと一次資料として公開されているケースもあり最近だと紙媒体だけでなくネットで電子媒体ででも見れる。
補足解説
38口径122ミリ牽引式榴弾砲2A18(D-30)
1960年代に当時のソビエト連邦で採用された榴弾砲。
旧東側諸国を中心に世界60ヶ国で採用され、多くの戦争や紛争で使用されてきた。
ソビエト連邦の後継国家ロシア連邦では更新が進みつつあるが、現在でも使用が継続されており、特にパラシュートによる輸送機からの空中投下が可能な唯一の榴弾砲であることから、空挺軍で唯一運用可能な榴弾砲として重宝されている。
63口径100ミリ牽引式対戦車滑腔砲2A29(MT-12)
1961年に配備された2A19(T-12)の改良型。
2A19はその砲架に85ミリ対戦車砲D-48の砲架を使用したことにより安定性に欠け、横転しやすいとの欠点があった。その欠点を解消すべく1970年に新たな砲架に改めたのが2A29(MT-12)である。
51口径125ミリ牽引式対戦車滑腔砲2A45『
1989年に2A19(T-12)或いは2A29(MT-12)の後継として配備が始まった対戦車砲。現在ロシア連邦陸軍に採用されている主力戦車で使用されている2A46 (D-81TMとも呼ばれる)48口径125ミリ戦車砲と同じ弾薬が使用可能。
エンジンを備えており、ある程度の自走能力を有している。
注) この砲、資料が少なくて先述のMT-12(T-12)よりも調べるのに難航。画像データも思ったよりも少なく、自走している動画はあったけど、運用に関してどうなっているのかがよく分からなかった。上2つの砲、特に2A18はバンバカ撃ってる動画は幾つか見付けたけど。2A19は静止画がかなりあった。
本名、添田
明治から大正期に活躍した演歌師。
『あゝ金の世や金の世や。地獄の沙汰も金次第。』
今の世を的確に風刺している歌詞に複雑な心持ちになる…。
あゝ金満、拝金が尊ばれる金の世や…。金のためなら血を分けた親や子すら、何食わぬ顔で喰い物にする…。ましてや顔も知らぬ名も知らぬ赤の他人など、如何程のものか…。されど明日は我が身ぞ。血も涙も無い、喰い喰われ、骸を晒す弱肉強食が世の習わしぞ…。努々忘れる事なかれ…。
それではこれにて失礼致します。励みや参考になりますので、お気が向きましたらお気軽に感想をよろしくお願いいたします。
最後に、久々に本を一冊紹介させていただきます。
YouTube番組『カナダ人ニュース』のやまたつ様が第5弾書籍をAmazonにて電子書籍及びペーパーバックとして自費出版なさいました。
裸の共産主義者: 虹色の狂気の正体
《概要》
いま私たちの目の前で起きていることは、60年以上前に書かれた『The Naked Communist(裸の共産主義)』で警告されていたことだった。
陰謀論のようなことが、かつて共産主義者と最前線で戦ったFBI捜査官により予言されていたとおりに進んでいる。
「共産主義者の45の目標」は、半世紀過ぎた今でも、私たちの日常に潜む脅威を見つけ出すのに必須の知識。
過激なLGBTQ思想の先に待つものは国家の破綻。ソ連の歴史や、カナダ人夫婦が授かった双子の兄弟に起きた悲劇から、「自分らしく」というスローガンで虹色に覆い隠されていることを紐解いていく。
世の中の物事の見方を変えることになるに違いない一冊です。
序章:虹臭さの原因
第1章:裸の共産主義者
第2章:虹色の狂気の正体
第3章:人体実験の末路
第4章:「共産主義者45の目標」から見る現在
第5章:私たちにできること
番外編:裸のグローバリスト.
終章:敵をつくらず、仲間を増やす
この本を読めば、今の日本…、いや、アメリカを始めとした西側各国が如何に凋落し、破滅へと全力全開アフターバーナー全開暴走特急で猛突撃している、背筋が凍りつく現実を否応無しに理解出来る内容です。
貴方はこんな“明日”を望みますか?こんな“未来”を子や孫に遺したいですか?
一人でも多くの人がこの本を手に取って、この絶望的な“現実”を“知る”事で共有出来れば、このどうしようもない“未来”への抵抗になると信じて…。