艦隊これくしょん 総旗艦アンドロメダ、二度目の航海もまた数奇なり 作:稲村 リィンFC会員・No.931506
因みにですが、この世界ではNATO(北大西洋条約機構)は既に解散しています。
後アンケートを実施致します。
惑星イスカンダル。
地球、太陽系の属する天の川銀河とは別の、大マゼラン銀河に存在するというサレザー恒星系第4惑星、地球を遥かに上回る超高度科学文明を有する惑星国家。
距離にして16万8千光年の彼方。
その地より地球の惨状を知り、救いの手を差し伸べるべくイスカンダル星の女王スターシャ・イスカンダル猊下は妹君であらせられる第三皇女ユリーシャ・イスカンダル様を使者として
地球は喧々諤々たる議論の末に、イスカンダルからの申し入れを受け入れる事を決断する。
「と言いましても、決断までの間にどのような動きがあったとか、地球に滞在されておりましたユリーシャ様との会談内容とかに関する情報の閲覧権限が私にはありませんから、大体それくらいしか分からないのですけどね」
そう言って肩を竦めるアンドロメダに対して、盛大にズッコケる姫様達。
「いくらなんでもそれはあんまりでしょ!?」
この所ツッコミキャラが定着しつつある南方棲戦姫が間髪入れずにツッコミを入れる。
初めての異星人との会談。気にならない訳がない。
それなのにその内容が、権限が無いから分かりませんとは肩透かしにも程がありすぎて開いた口が塞がらない。
だがこれは歴とした事実なのだから仕方がない。
それを証明すべく、タブレットからデータベースにアクセスを行い、その画面を実際に見せる。
『閲覧には将官以上克つ地球連邦政府国務省と防衛軍軍務局の承認、あるいはイスカンダル王家の承認が必要です』
───と言った文言の羅列が地球公用語、神聖ガミラス語*1、ガミラス公用語で書かれていた。
アンドロメダは一応総旗艦という立場ではあるが、扱いは艦長もしくは艦長代理であり、階級で言えば佐官クラスの一等宙佐相当扱い*2でしかなく、ユリーシャ・イスカンダル様の地球での行動に関する情報へのアクセスが出来なかった。
「国連、そしてその後継となりました地球連邦政府の決定により、最高機密扱いとして2210年、後7年後まで公開されません」
後7年…。
これは何がなんでも生き続けなくては!と意気込む三人に、アンドロメダは現実問題という名の爆弾を投下した。
「ただ私がこの世界に来てしまった影響で、国務省からの解除パスワードが受信出来なくなりましたから、もう一生謎のままになりましたけどね」
そのアンドロメダの一言に、ガミラスの惑星間弾道弾が真後ろで着弾、爆発したかのような衝撃を受けた三人が、艤装の甲板に頭を叩き付けそうな勢いでズッコケた。
「あんたね!実は私達の反応を見て密かに楽しんでるでしょ!?」
「お姉さん酷い!お姉ちゃんは怒りましたよ!!」
「流石にかなり頭に来ました」
期待させておいてそれはないわと、三者三様の怒りを
とはいえ
「…何とかして閲覧出来る様にロックを解除出来ないのですか?貴女がこちらの世界に来てから、あちこちに不正アクセスして情報を収集していると、
話を振られた駆逐棲姫がうんうんと頷いて返す。
確かにこの世界の情報を得るために、ありとあらゆる所にクラッキングを実施し、情報を掻き集めていたし、それは今も暇を見つけては継続中だ。*4
それを見咎めた駆逐棲姫が「何をしているの?」と興味を示した為に説明していた。
「確かに各国の政府機関、特にアメリカの
とんでもない事をしれっと、何でも無いかの様にのたまうアンドロメダ。
「それらのメインフレームは全て、私に使われているメインフレームよりも遥かに旧式な代物でしたから、簡単に出来た事でした」
列挙されたのはどれも世界上位の軍事力と、艦娘を保有・運用している国や地域の軍を管理し運営を行っている機関だ。
それを簡単にと言ってのけるアンドロメダに、流石に引くしか反応出来ない姫達。
「あっ、痕跡はちゃんと消して、一切残していませんから大丈夫です」
いやそこじゃないから!というツッコミは喉から出る前に無理矢理飲み込んだ。
つまるところ、この世界中に存在するコンピューターのあらゆる
電子的な情報であれば、侵入経路さえあるのならばいくらでも好き勝手に
「しかし私のメインフレームとなりますと、事はそう簡単にはいきませんし、リスクが高過ぎます」
その説明にあからさまに落胆する姫様達を見て、アンドロメダは苦笑しながら最大の問題を語る。
「メインフレームは艤装の操縦系統に火器管制、それにOMCSと言った各種のシステム類ともリンクしていますから、最悪それら全てが使用不能となり得るリスクは、冒せません」
そう言われると流石に引き下がらざを得ない。マゼランパフェが食べられなくなるのとどちらが重要かと問われたら無論、マゼランパフェの方が遥かに重要だ。
納得してもらえた事にアンドロメダは安堵する。
「まあユリーシャ様の事は兎も角として、寧ろ重要なのはここからです」
「ユリーシャ様が地球にもたらして下さいました設計図がこちらになります」
「私達の地球も大概な所あるけど、こっちもこっちで結構ヤラカシてますね…」(収集した情報をスクロールしながら)
「目ヲ
「「ハァ……」」
「「「(ならもうこのままこっちにおいでよ)」」」
「「(丁重にお断り致します)」」
「「「(直接脳内に!?)」」」
茶番劇はこれくらいで。アンケートの内容ですが、本編で妖精さんを喋らせる事の是非についてです。ただし喋らせるのはごく一部、妖精達の代表であったり取り纏め役(戦術長や機関長的なポジション)に限定します。
駄目ならアナライザーが翻訳する形になります。
期間は取り敢えずこの直近の日曜日、午後9時辺りを一応の締め切りと考えています。皆様、ご自由にご選択して下さい。
ではこの辺りで失礼致します。