教祖が呪い、豚猿が嘲笑う。こいつら、ヒーロー志望なんだぜ……?   作:かりん2022

7 / 17
感想、アンケ回答、ココスキ、評価、ありがとうございます。

マシュマロください。
https://marshmallow-qa.com/lucaluca


甚爾

「美々子。落ち着いて。豚猿は?」

『働きたくないって言ってる』

「働かせろ。悟。会社の方は大丈夫。理子ちゃんに集中しよう」

「天内、悪い。護衛依頼、絶対成功させねーと」

「元より覚悟の上じゃ。それに、感謝しておる。妾の死は無駄ではないとわかったのだからな。妾を、無駄死にさせないでくれ」

「わかった」

 

 そうして呪専まで急ぐ。

 たどり着いたと思った瞬間、背後から悟を刺す者がいた。甚爾だ!!

 

「トリオン体だっての!」

「だっせ。五条家の坊がそういう手使うか?」

「勝てばいーんだよ、勝てば!!」

 

 悟がすぐに迎撃をする。トリオン体の時は身体能力が上がるし、呪力の強化もこの一年で出来るようになった。何とかこのまま勝って欲しいけど……!

 激しい攻撃の応酬。私は入り込めそうにない。

 

「こっちへ!!」

 

 私は、理子ちゃんを引っ張って避難する。

 入口で黒井さんと別れ、地下まで行くとドンっと音がする。

 この打ち上げ音はペイルアウトだ。

 

 悟がやられた!

 

 しばらくして、続いてドンっと打ち上げ音。

 黒井さんもか!

 

「急がないと!」

 

 走る。走る。

 殺気を感じて、理子ちゃんを抱きしめた。

 

 腕が熱い。撃たれた!!

それでも理子ちゃんは無事だ、良かった。

 血がぼたぼたとこぼれ落ちた。甚爾はニヤリと口角を上げる。

 

「なんだ、トリオン体じゃねーの?」

「君は私を殺せない。呪霊操術が死後どうなるかわからないからね。ならこっちの方が守りやすいだろ?」

「はっ そーかよ。でもまあ、こっちも都合がいいな」

「理子ちゃん、逃げて!」

「負けるでないぞ!」

 

 理子ちゃんが走るのを、呪霊を大量に出して守る。

 そして、その背後を塞ぐように現れたのは頼りになる後輩!

 

「とーじくん、女の子には優しくやで!」

「あん? お前もいたのか、直哉」

「久々に手合わせしてやぁ!」

 

 直哉と同時に呪霊を襲わせて仕掛ける。

 直哉はトリオンの扱い上手いし、身内だから説得頑張ってくれそうということで頼んでおいたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

一閃

 

 

 

 

 

 

 

ほんっとう強いよな、この猿!!! ゴリラ! 甚爾!

呪霊は祓われ、直哉は這いつくばり、私も腕を庇ってしゃがみこんだ状態。

 

 

猿が近づいてきて、自分に深いトラウマがあることを悟る。

 

恐怖に耐えきれず、ぎゅっと目を閉じると、即座に気を失わされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、目覚めた?」

 

起きたとき、目の前にいたのは頭に傷のある女性だった。

 

「お友達はごめんなさいね。殺させて貰ったわ」

 

理子ちゃん……!! くそっ どうして私はいつも無力なんだ。

私は、最強にはなれないのか!?

起き上がると、じゃらりと鎖がなる。

私は当然のごとく拘束されていたのだ。

 

「貴方には聞きたいことがいっぱいあるの。教えてくださる?」

 

 にこりと笑うその女性の名を、私は知っていた。

     

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。