DATE・A・LIVE・A・BLADE   作:アマガキ

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第零章 一真ディメンション
第一話 アンデッド解放 restart


おれがJOKERになっていったい何千年がたっただろうか?

 

今でもこの選択をしたことに後悔はない。

それが一番の方法だと思っている。

ただ、残してきたみんなに配慮が足りなかったとは思う。

 

みんなのもとを離れて五十年ぐらいたったころにラウズカードのスペードとクローバーのスートを受け取った。

何でもラウズカードは現存する二体のジョーカーが守っているのが一番安全と判断したそうだ。

 

人類は危ない局面を迎えたりしながらも何とか存続している。

世界大戦も何度かあった。

そのたびに助けられるだけの人を助けようとしたが、助けられなかった人がとてつもなく多い。

何度も失意に負けそうになったが、そのたびにカードのアンデッドに励まされたこともあり立ち直った。

人を助けること、これが俺の選んだかけがえのない仮面ライダーという職業なのだから

 

カードのアンデッドに励まされたといったが、アンデッドとは和解した。

アンデッドになったために不死である故、時間だけはあったからだ。

紛争地などを回って人をつける傍らスペードクローバー合わせて二十六体といろいろと語り合った。

その結果下級アンデッドも人間の言葉を覚えてくれた。

 

ドンドン寿命で友が死んでいくのは悲しかったが、二十六体のアンデッドが常にいるのは幼少期の両親が死んだ直後に比べれば心強かった。

まあ、一番の親友にはあってはならないのだが・・・・・・

 

 

 

そんな俺なのだが、今初めての現象に遭遇している。

 

「これは空間が歪んでいるのか?」

 

目の前の光景がなんというかねじれるというかひん曲がっていたというかとにかく異様な光景になっていた。

 

『一真、これは早く距離を取ったほうがいいと思うよ』

 

キングが注意してきた。

 

「わかった」

 

俺は長い付き合いの友人に従いその場を離れる。

 

『おそらくはここ近年の妙な気配も関係しているのだろう』

 

嶋さんだ。

 

「この後にまた調べてみますよ」

 

ここ十年くらい調べているのだが未だ結論が出ていない。

 

『なぜか歪みが離れていないようだが?』

 

「な?!」

 

高原の言葉に思わず振り向くと距離を全然とれていなかった。

その一瞬の隙に歪みがはじけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・お・・ざ・・」

 

なんだ?

 

「・・・きろ・・・んざ・・・」

 

誰かが呼んでいるのか?

 

「起きろ剣崎!」

 

「わっ!?」

 

そうだ。

俺は妙な歪みが離れなくて・・・・・はじけて・・・・。

その衝撃で意識を失ったのか?

 

「いったいここh・・・・・・」

 

「驚くのも無理はない」

 

横を見ると右腕に剣左腕に斧を装備しうろこでおおわれた大柄な怪物がいた。

でかいな。

 

「え?!お前、ザンバか?!」

 

「ああ」

 

「え?!え?!ちょっと待てどういうことだ?!なんでお前そんなでかいんだ?!っていうかなんでかってに出てるんだ?それにここいったい何万年前の文明なんだ?!」

 

「落ち着け!」

 

ザンバが俺を止める。

 

「ああ、悪かった」

 

「俺の分かる範囲でなら答えるから」

 

ここはまるで俺が生まれ戦った時代にそっくりだった。

今や失われた風景なはずだ。

俺の持ってる携帯や写真なんて古代遺産扱いだし。

 

「ここはなんなんだ?」

 

「分からない。周囲はあの俺たちが解放された時代によく似てはいるが」

 

「そうか。じゃあ次の質問だ何故お前が解放されているんだ?」

 

「それなんだが剣崎はご老公の力は使ってないんだな?」

 

「使ってない」

 

ご老公に確認しようとしてはたと気付いた。

ちょっと待てよなんで俺の手がこんなに小さいんだ?

 

「おい」

 

「なんだ?」

 

「お前が大きく見えるのって・・・・・・もしかして俺の体が縮んだからか?」

 

「俺からは少なくとも子供に見える」

 

ばっとビルのショーウインドウ(かなり懐かしい)を見るとそこには、九歳ぐらいのころの俺が写っていた。

 

 

 

「いったい何がどうなってんだ・・・」

 

「さあな」

 

よくよく見れば俺の足元を中心にクレーターができていた。

少し離れたところにも一つある。

それに周囲に人もいない。

何故だ?

 

「そういやみんな静かだな」

 

キングなんか真っ先に笑い飛ばしてきそうなものなんだが。

 

「ん?!」

 

「どうかしたのか?」

 

「プライムベスタが一枚もない・・・」

 

「なに?!」

 

「コモンブランクしかない・・・」

 

「となると残り二十五人を探さなければいけないな」

 

「ああ、とりあえずお前を封印しないとな」

 

「そうだな」

 

スペードのエースのない俺は使いたくない力を使うしかない。

 

「おおおおおおお!」

 

皮膚が硬質に変貌する。

闘争本能が刺激され、俺に戦えと訴えかけてくる。

最初はこの衝動に苦しめられていたが、今やある程度のコントロールぐらいはできる。

アンデッドとしての俺の姿。

その色は紫紺。

ブレイドであることが関係するのか始とは体色が違う。

 

「行こうか剣崎!」

 

「ああ!!」

 

 

 

 

俺のジョーカーとしての武装は刃の沿った剣である。

始の鎌と違い腕と一体化していないのでブレイラウザーと同じ要領で使うことができる。

ただし、身長が・・・

こうして戦うと身長の差が如実に表れる。

大体腕のリーチが短い。

 

「どうした剣崎そんな風で俺を含むは二十六人を封印することなどできんぞ」

 

体が縮んだのがいつ戻るかわからない以上この身長でも勝てるようにならなきゃならない。

 

「ウェイ!」

 

右手の剣をはじくも左手の斧によって弾き飛ばされる。

斬られたところから緑色の血が流れる。

人でないアンデッドである証だ。

 

以前の戦いではザンバは解放されなかったアンデッドのうちの一体なので実際に戦うのは今回が初めてだ。

俺の攻撃がすべて防がれているがここから勝って見せる。

繰り出される右の剣を受け流し、そのまま左手の斧を踏み台にザンバの後ろに回る。

 

「ウェイ!」

 

そのまま切りつけようとしたところで俺の剣がはじかれる。

 

「なっ?!」

 

俺の剣をはじいたのはナイフ状の尻尾だった。

 

「チィッ!」

 

「戦いはまだまだこれからだ」

 

その言葉とともに激突する。

 

 

 

 

 

 

 

 

一体どれほど打ち合ったのかわからないが、だんだん動きやすくなってきた。

ようやくこの体に慣れて来たのか。

ここまで攻撃を受けることはあっても決定打は避けてきた。

 

「ザンバっ!」

 

「分かっている」

 

「到着までに決着をつけるぞ」

 

何かがこっちに近づいてきている。

俺たちの身に起きたことにも関係があると考えられる。

いろいろと調べないといけないな。

 

俺は渾身の力でザンバの右腕の剣をはじき、その勢いのままザンバの横を抜ける。

すぐさま反転し、

 

「背後は守備はn?!」

 

「もう違う!」

 

尾を踏まれて防御が間に合わないザンバの左胸を刺し貫く。

 

「俺の勝ちだな?」

 

「ああ、俺の負けだ」

 

言うとともにザンバの体が緑色の光とともに収縮し一枚のカードが残った。

 

「何故だ?俺はまだ封印していないのに」

 

『とりあえず早く隠れろ!来るぞ!』

 

カードから聞こえるザンバの声に従い、カードを拾ってビルの中に隠れ様子をうかがう。

 

「おいどうしてカードに封印されたんだ?俺はまだ投げてなかったぞ?」

 

『俺はどうも半分解放半分封印みたいな状況のようだな』

 

「半分解放?」

 

『ああ。封印されたラウズカードからは抜けきっていない。自分の意志でカードに戻ることもできる。が、一度戻るともう等身大になることはできないな』

 

「等身大には?」

 

『こんな風にならできる』

 

なんか肩に乗るくらいのトカゲが現れた。

 

「じゃあ、戦う必要なかったんじゃないか?」

 

「まあ、そうだが」

 

「なんで戦ったんだよ?」

 

「お前とは一度戦いたかった。それ以外に理由がいるか?」

 

「なんでスp・・・・」

 

「・・・・・・」

 

俺たちは何も言えなくなっていた。

 

「ありゃいったいなんだよ」

 

 

 

 

 

 

道路によくわからない機械を浮かせた妙な格好をした集団が降り立っっていた。

 




今回の解説

アンデッド図鑑Ⅰ

キング スペードのキングのコーカサスアンデッド 
    テレビシリーズでは残忍な性格で人間にもバトルファイトにも興味を持っていなかった。
    かなり丸くなって、今では剣崎の良き友であった。

嶋昇  クラブのキングのタランチュラアンデッド
    温厚な性格。

高原  スペードのジャックのイーグルアンデッド
    紳士的な性格。

ザンバ スペードの2のリザードアンデッド
    武人肌な性格。
    トカゲの祖たる不死生物
    武器は右腕の剣、左腕の斧、尻尾のナイフ。
    前身は鱗でおおわれている。


アンデッドについて

歪みの衝撃から気が付いた時点で剣崎が縮んでいたように、アンデッドたちは反解放状態でバラバラに散ったので行方不明です。
またこうなったことでアンデッドは自分からカードに戻った後は自分の選んだ持ち主に能力を貸し与えることができます。

誰にどのカードがいくかお楽しみに。
予告でも少し触れていますが。

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