DATE・A・LIVE・A・BLADE   作:アマガキ

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第二話 群れ

俺達がこの世界(・・)に来て一週間がたった。

そう、この世界だ。

ザンバと考えた結果、この世界は俺たちがこの前までいた世界とは別の世界なのだろうという結論になった。

それ以外には考えられなかった。

これ以外が正解だともとても思えなかった。

まずこのようなビルは元いた世界ではもうありえない。

さらに西暦が使われていた。

年代も俺の人間だったころの時代だった。

ここまでなら過去の時代にタイムスリップしたなんてことも一応考えられた。

時を止めるアンデッドなんてのもいるし、異世界なんてものよりまだ現実味があった。

しかし過去ではないという大きな証拠があった。

 

空間震だ。

この世界では三十年前におきたユーラシア大空災と呼ばれる最初のものを境に空間震と呼ばれる現象が起きているそうだ。

今のところ原因は不明。

突如空間が歪みぽっかりと削られてしまうそうだ。

その削られる範囲に人間が巻き込まれればひとたまりもないだろう。

今ではその予兆を感知して非難するシェルターなどが世界的に配備されているため死傷者は少ないそうだが。

 

だが俺はこんな事象は一切知らい。

こんなものは存在しなかった。

だからここは異世界か、平行世界(パラレルワールド)か、とにかくおれの生まれ育った世界じゃないことは確かだ。

この世界も太古にバトルファイトはあったのだろうが、今のところ怪物騒ぎはないから、多分解放されていない。

 

さらにどうも俺たちがこの世界に来たのは空間震が関係しているようだ。

俺とザンバの足元に開いていたクレーターが空間震の跡らしい。

それもあの時のは世界同時多発空間震と名付けられたそうだ。

ユーラシア大空災がその被害の規模と最初の空間震であることに対して、全世界で何十か所と起きたらしい。

おそらく俺たちを巻き込んだ歪みがそうなのだろう。

 

ただ、人のうわさなどを立ち聞きして回った中では一切あの妙な格好をした奴らの情報がなかった。

一般には隠されているのかもしれない。

こんな時に嶋さんがいてくれればありがたいんだけど、あの人は風を感じることで遠くのことがわかったり、人の心を感じることができる。

そうすれば情報の集まりは格段にいいんだけど・・・

まあないものねだりをしても仕方がない。

 

ちなみにあの後俺は気配を殺してあの妙な集団がいなくなるまで観察していた。

アンデッドが本気で気配を隠して見つけられるのは同じアンデッドだけだろうから、当然見つかることはなかった。

そのあとは情報を集めながら野宿暮らしだった。

こんな小さい子供が夜中に一人でいるのが見つかればことだろうが、アンデッドの勘を駆使して見つからないようにしていた。

おそらくあの妙な格好のやつらは空間震のたびに動いてるみたいだから、次の空間震を待つつもりだ。

 

 

 

そういう計画をザンバと確認していたのだが・・・

 

「なんか虫多くないか?」

 

今は実体化しているザンバに声をかける。

 

「夏なんだから仕方ないんじゃないのか?」

 

夏と言ってもまだ六月みたいなんだが・・・

今俺たちがいるのは裏路地だ。

室外機もまわっていて熱いことには熱いんだが。

 

「それにしても多過ぎだろう?」

 

「昨日からそんなことばっかり言ってないか?」

 

「そうか?それにずっと誰かに見られてる気がするんだよな・・・むしろ誰かが近くにいるような・・・」

 

「誰かって誰だよ?」

 

「いや誰って言われてもなぁ?なんとなくそう思うんだよ」

 

「幽霊にでも憑かれたか?」

 

「それ、アンデッドが言うか?」

 

それにしてもうるさいなあ。

 

「どうしたんだ?顔なぞしかめて?」

 

「なんかこの虫の音さあ。どんどん大きくなっているっていうか。嫌いな音っていうか」

 

「嫌いな音?ってかほんとに虫増えたな」

 

「あれ?」

 

その虫がやたら集まってきて、そして集合して・・・

 

「一真、俺がいなくて困ってないか?」

 

「お前だったのか蝗介(こうすけ)

 

蝗のアンデッドが俺たちの前に現れた。

 

 

 

 

「とりあえずお前の知ってることを教えてくれ」

 

再開したカテゴリー5と早速情報交換に入る。

 

「いや何も知らないけど?」

 

どういうことだ?

 

「この世界のことはどう考えているんだ?」

 

「うん?なんも考えてなかったけど?」

 

「「・・・・・・」」

 

能天気にもほどがある・・・・・

 

 

その後話を聞くに蝗介はこの近辺に出たらしい。

そっから自分の状況を確認して、すぐに俺やほかのアンデッドを分裂して捜索していたそうだ。

昨日からやたら虫が多かったのは分裂体の一体が俺を見つけ、集合してきていたからみたいだ。

しっかしその程度の人海戦術、そこまでカバー範囲が広いわけでもないのに。

そんな遠くに離れたなかったからいいものを・・・・

見つからないだろそう簡単に・・・・

 

そういうことを指摘したら考えてなかったと言った。

こいつ能天気すぎだよ。

 

「そいじゃ俺もカードに戻ればいいのか?」

 

「いや、今はいい」

 

「なんで?」

 

「ちょっと調べたいことがあるからお前の分裂能力を使ってもらいたいんだよ」

 

「調べたいこと?」

 

「ああ」

 

そして今度はこちらの調べたこと。

考えたことについて教えた。

 

「とりあえず難しいことは一真たちに任す」

 

ああ、やっぱこいつ基本的に何も考えてないわ。

 

「とりあえずお前は基本的には分裂しておいてくれ。目立ちすぎるからな」

 

言われたとおりに分裂して俺の後ろを一部がついてくる。

これで一段落かな?

仲間も増えたし。

 

『なあ、何か大通りのほうが騒がしくないか?』

 

言われてみると騒がしい。

ザンバに言われるまで気が付かなかった。

それに悲鳴まで聞こえる?!

そして闘争本能を掻き立てるような気配がする!

 

『蝗介先行してくれ。状況を見て対応してくれ』

 

俺の指示で蝗の群れが移動していく。

そのあとをJOKERとなって追いかける。

おそらく今感じた気配は大昔に始が言っていたほかのアンデッドが暴れているのが感知できるってのなんだろう。

しかしいったい誰がこんなことを?

この世界のアンデッドか?

 

 

 

 

 

大通りに出てまず俺の目に入ったのは逃げ遅れたらしい箒を持った小さな女の子とその子に襲い掛かる白い怪物だった。

 

「危ない!」

 

間一髪その子との間に入りそいつを切り払う。

 

「早く逃げて!」

 

その子は驚いたような、戸惑っているような、怖がっているような、安堵したような表情をしていたけど動かなかった。

まあこの姿じゃ当然か。

相手を確認するとその白い怪物は集団だった。

 

「ウソだろ?!」

 

その外見はあのバトルファイトで始以外が封印されたときに現れたダークローチを白くしたようなものだった。

 

「なんなんだよこいつらは?!」

 

こちらに来るものを片っ端から切り伏せる。

幸い蝗介でも十分に倒せているようだ。

数はいるが一体一体は一撃で斃せる。

背後を確認すると女の子はまだ動いていない。

仕方ないな。

 

「蝗介!ちょっと頼めるか?」

 

「まかせろ!」

 

俺は人間の姿に戻り(それでまた驚いてた。)その子を連れて素早くその場を離れる。

 

「怖がらせて悪かったな」

 

そうひとこと言って戦いに戻る。

女の子が何か言おうとしていた気もするが、今はそれどころじゃない。

 

「オオオオっ!」

 

ジョーカーに変化しながら群れに向かう。

斬って斬って斬りまくるが、どこまでやればいいのか。

くそっ、もっと手数がほしい。

そうだ!

 

「ザンバ、力借りるぞ!」

 

『わかった』

 

俺はザンバが封印されているスペード2をベルトのジョーカーラウザーに通す。

 

『SLASH』

 

そして俺の姿はリザードアンデッドのものになる。

これがジョーカーの能力。

封印したアンデッドへの変身である。

 

「ウェイ!」

 

右腕の件、左腕の斧、尻尾のナイフを使い周囲のローチを切り払う。

さっきの三倍の手数に一気にローチが数を減らし、壊滅する。

 

「こっちも終わったぞ」

 

これで一体もいなくなったが、

 

 

 

「いったい何なんだよこいつらは・・・・・・」

 

 




解説コーナー

 蝗介(こうすけ) スペードの5のローカストアンデッド
   のんきな性格
   蝗の祖たる不死生物
   無数の蝗に分裂する能力を持つ。
   高い脚力を持つ。
   剣崎が分裂時の集団の羽音を嫌うのはブレイド一話で彼が仮面ライダーをバックアップする組
   織BORADを壊滅させたことに起因する。

 ジョーカー
   何の祖でもない不死生物
   相川始と剣崎一真の二体が存在する。
   その能力は致命傷を負わせたアンデッドを封印でき、その能力・姿を行使することができ
   る。
   
 ダークローチ
   バトルファイトにおいてジョーカー以外のアンデッドが封印されたときに現れ、すべてを滅
   ぼす。
   一体一体は弱いが際限なく出現する。


仮面ライダーが出ない?
そんなこと気にしちゃいけません。

そのうち出てくるはずだし・・・・・(目そらし)


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