レイの力で俺は姿を消しそのままその場を離れた。
機械集団を距離を取って観察していたが、ついぞ俺を見つけることはなく、どこかへと飛び去って行った。
その機械にスパイが乗っているとも知らず。
スパイがのんきなやつなのが少々心配だが・・・。
不安が的中し、そのスパイつまり蝗介が俺のところに帰ってきたのは一月後だった。
その頃には俺も天宮市にとっくに着いていて、首を長くして待っていた。
「久々、一真」
蝗が集合しながら声をかけてきた。
「ずいぶん遅かったんだな」
まあその分成果があるといいんだけど。
「じゃあ、順番に説明するよ」
蝗介の説明を総括するとこうだ。
あのへんな機械の集団の正式な名前はAST、アンチ・スピリット・チームだそうだ。
驚いたことに陸上自衛隊の所属らしい。
自衛隊とか聞くのがかなり久々だ。
目的はその名の通り精霊の殲滅。
と言っても実績は0らしい。
そしてあの奇妙な機械はCRユニットと言うそうだ。
CRユニットのCRとは
使用者は
つぎは精霊についてだが、
二十数年前のユーラシア大空災以後確認されている特殊災害指定生命体。
空間震を伴って臨界から出現する。
奇跡を内包した武器・天使と精霊にとっての城たり得る霊装を持つ。
だけど何のために生まれたのかなどは不明となっているそうだ。
識別名で区別され、ウィッチ、プリンセス、ハーミットなどがいるらしい。
ちなみにアンデッドは
蝗介があさった情報によるとアルビローチも混同されているそうだ。不愉快な話だ。
ちなみに俺はイビル25らしい。嶋さんはイビル16だったようだ。
アルビローチはイビル23と呼ばれ空間震の場には必ず確認されているという話だ。
ASTでも倒すことが出来るのだが、空間震以外にも町に現れるのが存在が極秘なASTが行動しづらい要因になっているようだ。
そして蝗介が持ってきた情報の中でももっとも有用だったのが、イビルの確認情報だった。
その情報によるとここから最も近い地点でジャードが確認されていた。
ジャードは俺の相棒とも呼べるアンデッドでありブレイドのライダーシステムを使うためのキーでもあるため居場所がかなり近かったのはありがたかった。
さらにこの確認情報を聞く限り確実に始もこの世界にいるだろう。
ダイヤ・ハートスートのアンデッドも結構確認されていることからそれがうかがわれる。
さすがに上級アンデッドは確認されるようなことにはあまりなっていないようだ。
嶋さんはアルビローチとの交戦の際に確認されたらしい。
その後すべての報告を聞き終えた俺は蝗介にカードに戻ってもらいこれからに備えることにした。
蝗介が戻ってきてから三日目
アルビローチの襲撃があった。
毎度毎度飽きずに襲撃を繰り返す奴らである。
使える手札は多いほうがいいということで、蝗介の力を使って戦ってみた。
まあ問題なく殲滅することが出来た。
蝗介が情報を持ってきてから10日が経った。
空間震が起きた。
現れた精霊は以前遭遇したウィッチと呼ばれる女性だった。
しかしアルビローチの襲来、ASTの妨害もあって聞きたいこと、彼女ら自身は世界を滅ぼす気などあるのかを聞くことが出来なかった。
さらにASTにかなり強いやつがいた。
防御が神がかっていたのが印象に残った。
おもに魔女風の女性と話せなかったのはそいつが原因だ。
かなり高い地位にある人なのだろう。
どうも自分の居場所に疑問を持っているみたいだった。
気持ち悪い人だったが・・・。
空間震から12日経った日だった。
俺はいつも通り町を散策しながら何か前兆はないかと探していた。
と言っても、空間震や精霊に関しては蝗介の情報がすべてでこれ以上の情報は得られないと思われるため、空間震待ち兼アンデッドの気配を探しているといったところだ。
最近は主に天宮市を拠点にしながらジャードの確認情報があった町のほうへ足を延ばしている。
と言っても空間震が起きた時にすぐ戻れるようにはしているが。
やっぱりブルースペイダーがないのと子供の体なのがきつい。
大人の体でブルースペイダーがあったら移動に不自由はしないんだが・・・
まあ、無い物ねだりはするだけ無駄だ。
「!」
その時本能に訴えかけるようなものを感じた。
「ちっ、アルビローチか?!」
『この複数の気配からするとそうだろう』
『当然行くよね?』
「当たり前だろ」
幸い周囲に人はいないのでそう言っている当人のカードをジョーカーラウザーに通す。
『KICK』
俺はローカストアンデッドの姿になり、その跳躍力を持って移動する。
悲鳴は聞こえないが、騒ぎになっていないのか?
気配のもとにたどり着くと、そこでは箒を持った小さな少女が追われていた。
「ウェイ!」
上から間に割って入り先頭のローチを蹴り飛ばす。
そのままもう一撃を加え撃破する。
狭い路地だった為小回りの利く蝗介の姿でよかった。
そのまま路地にあふれるほどのアルビローチを蹴り倒した。
「ふう」
しかし何でこいつらこんな子を追い回してたんだ?
「なあ、ちょっと聞いてもいいか?」
人の姿に戻りながら聞く。
まじまじとこちらを見てくるが、アンデッドの姿を見られて逃げられなかっただけマシか。
「な、なによ」
「あの白い化け物に襲われたことって今回だけか?」
こっちを見ておどおどしている風だったが、意を決したように口を開いた。
「・・・前にもあるけど・・・」
「ほんとか?!いったいいつ?!」
「・・・・・二月半前と一月前・・・」
「そんなに狙われて大丈夫だったのか?!」
一歩女の子が後ずさった。
「・・・・助けてくれたじゃない・・・・あんたが・・・・・」
「はっ?俺が?」
「どーせ覚えてないんでしょ!私のことなんか!」
「えっと・・・・・名前教えてくれないか?」
「・・・・・七罪よ・・・・」
「俺は剣崎一真。それにしても・・・・・一月前は移動中だったし・・・・・・」
「どうせ、覚えてないわよ」
「二月前って・・・え?お前あのときの子か?!」
「テキトーな嘘つかなくてもいいわよ」
「思い出したんだよ!でもよく覚えてたな。一瞬しか人間に戻ってないのに」
「悪かったわねそんなことまで覚えてて」
「いや別にいいけど」
「そう、どうでもいいってわけね」
「そんなこと言ってn・・・・あれ?一か月半前のあれって確か大阪だったし・・・お前なんでこんな遠いとK・・・・・・?」
そのことについて聞こうと思って七罪のほうを見ると、いつの間にかいなくなっていた。
「あれ?」
これが俺と七罪の本格的な出会いだった。
このときは七罪が精霊だなんてことも、まして相棒のような関係になるなんてことも予想だにしていなかった。
まして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・妹になるなんて・・・・・・・・・・
「起きなさい、一真」「起きて・・ください。お兄ちゃん」『起きてよ、一真くーん』
「・・・・・んあ?」
ああ、夢か?今のは七年前のか?
懐かしいってほどでもないけどもうそんなに経ったんだな。
「新学期初日から遅刻するつもり?早く起きなさい」
もうそんな時間か?
隣の部屋もなんか騒がしいしからそうなんだろうな。
「ああ、おはよう。七罪、四糸乃、よしのん」
今回の解説コーナー
ジャード スペードエースのビートルアンデッド
ブレイドに変身するために必要でもあり、彼がいないため剣崎はジョーカーの姿で戦う
ことになっている。
これにて一真ディメンションは終了です。
この土日で思いついたことがあって、原作通りにやるところとめちゃくちゃ改変するところが出るようになりました。
まあ、この回のラストですでに崩壊している巻が分かりますよね。
あと本当ならブレイド風のエンドカードを作りたかったんですが、間に合いませんでした。でき次第足すと思います。
ご意見ご感想ご質問お待ちしております。
予告編
「かず兄ちゃん、お姉ちゃん、四糸乃!お兄ちゃんが大変なの!」
「いって、きます」『行ってくるねー』
「連れていったげなさいよ。私はあとから行くから」
「お前も私を殺しに来たんだろう?」
「兄貴が仮面ライダー?!」
「あれは精霊。私の敵」
「悪いけど今弟ががんばっていてね、こっから先には一歩も行かせないから」
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