「あ、兄貴!琴里がヤバい!」
そういいながら士道はこっちに走ってきた。
「どういう意味だ?」
「GPSで確認したんだけど琴里の奴ファミレスにいるんだよ」
「さすがにそこまで馬鹿じゃないと思いたいんだけどなあ」
「とにかく確かめるのに越したことはないわ」
「とりあえず俺を連れてって欲しいんだけど」
「でもなあ・・・」
「いいじゃない連れてったげても」
「だけど・・・」
「いつまでも隠せることじゃないのかもしれないしいいじゃない」
「何言ってるんだ二人とも・・・?」
「よし、乗れ士道」
話の内容が分かっていない士道にさっさと乗るように促し俺もエンジンをふかす。
「じゃあ、私はあとから行くわ」
「おう、なるたけ早く頼む」
そして俺はバイクをファミレス目指して走らせる。
しかし結局俺たちはファミレスに着くことはなかった。
「士道、ファミレスには行けないみたいだ」
「え?」
空間震の気配が近い、そのうえもう時間もない。
「驚くと思うけどしっかりつかまっていろよ」
俺はバイクのスラッシュリーダーに素早く一枚のカードを通す。
『HANIEL』
その瞬間空間がはじけた。
気が付くと奇妙な浮遊感があった。
おかしい。
さっきまで兄貴のバイクの後ろに乗っていたはずなのに。
しかしバイクの座席の感触はある。
目をつむっていたらしく開けてみると、バイクが宙に浮いていた。
いや、バイクなのか?
それはまるで鳥のような形をしていた。
だが、バイクらしさも残っていて、まるでアニメなどにでてくる変形バイクのようだった。
カラーリングも黒から青に変わっている。
そして士道の前で運転(操縦?)する人物も見知らぬ男になっていた。
「やっぱ驚くよな。いきなり大人になったら」
「兄貴なのか?!」
口調や雰囲気からそうっぽいんだが、一体何が起こったんだ?
「説明はあとで必ずする」
とりあえず地上に降り立ちながら士道にそう言った。
昨日の今日だからほぼ確実にプリンセスの子だと思うんだが・・・
すでに空にはASTが集まり始めている。
「お前はとにかく逃げろ。おれはこれから戦わなけりゃいけないから」
「戦うっていったい何と?!」
「とにかく逃げろ」
そういいながら俺はイーグルスペイダーに飛び乗る。
次の瞬間にはアルビローチの群れが現れ始めた。
ちっ、七罪と四糸乃は間に合わなかったか。
「行くぞジャード」
〈いいぞ〉
ブレイバックルにスペードAを装填することでベルトが巻かれる。
さらにターンアップレバーを引く
「変身!」
目の前に現れたオリハルコンエレメントを潜り抜け俺は仮面ライダーブレイドに変身する。
「兄貴が仮面ライダー?!」
後ろで士道が驚いているが説明の時間はない。
イーグルスペイダーがアルビローチの群れに突っ込んでいく。
「こりゃ今回もあの子とは話せないかな?」
つぶやきながらカードをラウズする。
『THUNDER』〈バリバリ行くぜー!〉
ライゴの力が宿りブレイラウザーから撒き散らされた雷がアルビローチを焼き払う。
そのまま残りに雷が宿ったブレイラウザーで切りつける。
「ウェェェェイ!」
年々強くなっているアルビローチはラウズカードの力なしでは倒せなくなっている。
ASTは集団攻撃で一体ずつ倒すのがやっとになっている。
一人だけ異彩を放つ動きで渡り合っているのがいるが、それだけである
「さっさと、七罪達にきてほしいんだけどな」
その頃
「昨日はブレイド単独で行かせちゃったけど今回はちゃんとサポートするわよ」
「はい、お姉ちゃん」
「お姉ちゃんって呼んじゃダメでしょ。ウィッチって呼ばなくちゃね?アブソリュート」
「分かりました」
箒に乗った二人の美女が現場に向かっていた
「はあっ!」
また一体を切り倒す。
ここでザンバのカードの効果がキレた。
あと一撃で決められそうだから、確実にやるためにサポートが欲しいんだが・・・
「そうも言っていられないか」
二枚のカードをイーグルスペイダーのスラッシュリーダーにラウズする。
『FIRE』『MACH』〈燃えろ熱血だー!〉〈うるさい〉
エメツの炎とカムルの速さの宿ったイーグルスペイダーでアルビローチを貫き焼き払っていく。
しかし何体か残ってしまったようだ。
そいつらがAST隊員を狙うが問題ないな。
『LITNING SLASH』『BLIZZARD』
その音と共に半数は雷の刃に切り裂かれ、残り半数は巨大な氷柱に貫かれ消滅した。
「ご到着か、ウィッチにアブソリュート」
「おそくなって、ごめんなさい」『Sorry to be later』「お姉さんももっと早く来たかったんだけどゴメンね?」
ブレイラウザーを持った魔女のような礼装の女性と悪魔の顔のようなガントレットを左手につけたレインコートのような礼装をまとった女性だ。
それぞれ七罪、四糸乃が七罪の天使・
俺が六年前に初めて空間震の場で会った精霊も変身した七罪だったわけだ。
俺自身も七罪の力を封印したラウズカードの力で、この世界に来て縮む前のもとの姿になっている。
こうすることで正体がばれないようにして、日常に影響が出ないように気を付けている。
ちなみに封印はしているといっても彼女らは自分の意志でその封印から力を引き出せるので俺に預けてるだけともいえる。
「ブレイドくん、ちょっといい?」
「なんだ?」
七罪が声をかけてきた。四糸乃はその間にASTを牽制している。
「今朝話題に上がってた鳶一折紙ってあの子よ」
そういってASTの一人を指し示す。
「ASTだったのか?」
「そうよ。わかってなかったみたいだから一応教えてあげるわね」
「まあ、ばれない限り問題ないだろ」
そういい俺はイーグルスペイダーから降り、変身を解除する。
ここからはASTを精霊に殺されないように、精霊をASTに殺されないようにしながら精霊がロストするまでに精霊と会話するという戦いだ。
仮面ライダーの力は人(精霊も含む)を守るために使うべきだというのが俺の考えだ。
だからその力を精霊と相対するのには使わない。
『CHANGE』
変身を解除した俺は紫紺のコートを纏う。
半封印されたアンデッドの力はラウザーなしで使うことが出来る。
それはAでも例外ではない。
ジャードの力は戦闘装束を作り出すことが出来た。
その装いは足元まである紫紺のコート、胸にはBOARDの刻印。
名を
そこでASTの砲弾が飛んできた。
それを躱しながらプリンセスの少女とASTの鳶一折紙?の間に割って入る。
「邪魔だ!」
俺ごとASTを切ろうとするプリンセスの剣をブレイラウザーで受け止め弾く。
「話を聞っ・・・・」
そこでASTの銃撃が入り言葉をつなげられない。
これでもASTの半数は七罪と四糸乃によって引き離されているので昨日よりましだ。
そうして幾度も打ち合っているうちにプリンセスはロストしてしまった。
「今回も失敗か・・・」
そう呟くおれの隣に七罪と四糸乃が来る。
「撤退するわよ」「はやく、行きましょう」『Let's go!』
「おう」
俺達のもとにイーグルスペイダーが舞い降り、ブルースペイダーに戻る。
そのハンドルを俺が握り、四糸乃が後ろに座り七罪がその後ろに立つ。
『逃がすな』
「七罪!」
「はい!」
七罪からカードを一枚受取俺の二枚と合わせてブルースペイダーに読み込ませる。
『SMOG』『THIEF』『MACH』
チョゾックの力で煙幕を張り、レイの能力で姿を消し、カムルの速さでその場を離れた。
「何とか逃げ切ったな?」
空間震の現場からかなり離れたところで俺はバイクを止めた。
「そうね」
すでにバイクは贋造魔女の能力で黒い一般車に偽造し、俺たちも本来の姿に戻っていた。
「とにかく一回士道に連絡つけなきゃな。琴里の居場所も気になるし」
「ねえさんが、どうかしたんですか?」『何で琴里ちゃん~?』
「士道がGPSで確認したらしいのよ」
「え?どこに、いたんですか?」
「ファミレスに残ってたらしいんだけどな」
言いながら士道に電話をかける。
「私たち、ファミレスに、つきませんでしたよ?」
「それはおかしいわね?いったいどういうことかしら?」
となると琴里も心配だな。空間震の現場からファミレスが離れてたから士道のほうを心配してたんだけどな。
「もしもし士道無事か?」
『一真!あんたがBOARDって本当なの?!』
・・・あれ?
解説コーナー 今回は大目
ライゴ スペード6のディアーアンデッド
調子ノリの鹿の祖たる不死生物
雷を操る能力を持ち、ラウズカードの能力もTHUNDER
エメツ ダイヤ6のファイアフライアンデッド
熱血漢の蛍の祖たる不死生物
炎を操る能力を持ち、ラウズカードとしての能力もFIRE
カムル スペード9のジャガーアンデッド
冷静な性格の中に野生が見え隠れする、豹の祖たる不死生物
素早い動きで相手をほんろうする戦法が得意であり、ラウズカードの能力はMACH
チョゾック クラブ9のスキッドアンデッド
マイペースな性格のイカの祖たる不死生物
イカのように煙幕を張れ、ラウズカードの能力はSMOG
HANIEL 七罪の天使・霊装を封印したラウズカード
彼女は自由に封印から力を引き出すことが出来る。
一真は主にこのカードを空間震の場に行く時の大人化・ブルースペイダーの偽
造・変形に使っている。
FIRE+MACH
イーグルスペイダーにラウズし火の鳥のように突貫するコンボ
SMOG+THIEF+MACH
逃走パターンの一つ。
イーグルスペイダー ブルースペイダーが鳥のような姿に変形したもの。
贋造魔女の力を使い変形させている。
精霊、AST最近ではアルビローチまで飛ぶようになってしまったので考
えられた対策。
七罪のブレイラウザー
スペードAの能力CHANGEでつくられた戦闘服・イメージとしてはSAOのキリトの真っ
黒コートのブレイドカラー版。むねにBOARDのロゴがある。
大人・四糸乃
レインコートのような霊装をまとった女性。
よしのんは腕の悪魔の顔のようなガントレットになっている。
某魔砲少女の魔法の杖を真似して、よしのんは英語しかしゃべらない。
誰がどのカードを持っているかの情報ってほしいでしょうか?
必要ならば申し出てくだされば次回前書きに着けます。
ご意見ご感想お待ちしております。
次回「兄妹の秘密」