【完結】南西諸島海域の研究所にて 過去   作:ふじこれ

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一縷の光

 

 

 

 

 

―続き

 

 

 

 2039年 3月 中旬

 

 

 

 南西諸島海域 施設内にて。

 

 

 

 清霜がお世話になって3日目となった。

 彼女自身、今日という日は何かいいことがありそうだと、そう思っていた。

 

 未来予知の類に関しては彼女がビビッと来たという曖昧な理由だった。

 

 

 

 施設を訪れたその日から今日までの出来事を振り返ってみた。

 

 

 

 まず最初の日は施設内をぐるっと案内してもらったのだ。

 

 そしてここは難病を治す為の薬を作っている施設だと案内してくれた職員から教わった。

 

 

 

 それを聞いた清霜は『なんかすっごい所に来てしまったのでは?!』と思っていた。

 

 『中々、来れる所じゃないよ。わたしは運がいいんだろうな』とも。

 

 

 

 そして夕方になったら、食事を出された。ちなみに清霜はこう思った。

 

 

 

清霜「夕飯はとても美味しかった! 魚肉ハンバーグプレートってのを食べたんだ。

 

 

 

 後、夕飯後に試飲品というのを貰ったんだ。

 だけどそれは少しだけ苦かったんだ。

 

 そこの職員さんは『良薬は口に苦し』って言ってたけど……どういう意味だろう?」

 

 

 

 1日目は終了した。滞在2日目に入った。

 

 

 

 2日目はここのとしょかん?って言う所に案内してもらった! 

 

 それで深海棲艦の種類とわたしたちのことを勉強したの。

 

 やっぱり戦艦になりたい! どかーんって砲撃するのがかっこいいもの! なれたらいいなぁ……

 

 

 

 その後にあの苦い薬を飲んでいたけど……うぇぇ……やっぱりなれないよぉ~。

 

 でもその後に食べるバニラアイスが甘くて美味しかったからいいのです!

 

 

 

 朝食後、昼食後も苦い薬と甘いアイスを食べたから平気なのです!

 

 初めて食べる物ばかりで清霜は今日の夕食が待ち遠しかったなぁ。

 

 

 

清霜「今日の夕飯はなにかな~……また魚肉ハンバーグ食べたいなぁ~……」

 

 

 

 なんて言いながらわたしは部屋の中でゴロゴロしていた。

 

 そうしたら時間になったのか職員さんが持ってきてくれたんだ。

 

 待ちきれなくてメニューを聞いたら魚肉ハンバーグプレートだって!

 

 

 

 わたしはテンションが上がっちゃって、その様子を見ていた職員さんから少しだけ笑われたよ。

 

 子供みたいだって。でも仕方ないじゃん! 好きな物なんだから!

 

 

 

 ※

 

 

 

清霜「ふぅ~……ご馳走様。ありがとう。とても美味しかった」

 

職員「どういたしまして。ほら、これ。今日も飲んでね」

 

 

 

清霜「はぁ~い」

 

 

 

 職員さんから手渡された小瓶の中身を飲み切って返す。

 

 空の瓶と空きプレートを持って去り際に職員さんはわたしに向かってこういった。

 

 

 

職員「あ、そうそう。後で艦娘がこっちに来るから……まぁ誰が誰なんて、あたしには分からないけど」

 

清霜「! ほんと!?」

 

 

 

職員「まぁ伝えてくれって言われたから言ったまでさ。そいじゃ、ね。その艦娘と仲良くね」

 

 

 

 職員さんは嬉しい情報を教えてくれたものだ。産まれて初めて、自分の仲間に会う。

 

 どんな艦娘だろうか。戦艦の人か……もしかしてお姉ちゃんの誰かだろうか。

 

 

 

 いや誰に会っても嬉しい、と思う清霜はここを訪れる艦娘を待っているのだった。

 

 

 

 

 

 

 職員さんが立ち去ってから、20分ほどした時のこと。廊下から足音が聞こえてきた。

 

 誰だろうと清霜は思った。そういえばさきほど職員が誰か来る的な事を言っていたので急いで態勢を変える。もしもお姉ちゃん達や戦艦の誰かだったら申し訳ないと思ったからだ。

 

 

 

 そして扉がノックすると共に声が聞こえてきたんだけど、それは清霜の知らない声だった。でも同じ境遇の艦娘に会えただけ嬉しかった。だから扉へ向かい、開けた。

 

 

 

 出た先でノックした側が先に挨拶をしてきた。

 

 

 

??「こんばんは。僕は白露型の時雨。君は?」

 

 

 

 少女はそういうと清霜の方を見た。

 

 

 

清霜「こ、こんばんは! 夕雲型の最終艦 清霜です。……ぇへえ……わたし以外の艦娘に会えたのは嬉しいなぁ……!」

 

 

 

 少しだけどもってしまっていたがすぐに挨拶が出来た。本人の心境はこんな感じである。

 

 『やっと言えた! 変じゃなかったかな? ……かな?! でも見たことない艦娘だなぁ。

 えっと時雨ちゃんだっけ。白露型の娘はあんまり知らないけどきっといい人だよね』

 

 

 

 そんなことを思っていると時雨が清霜に質問をしてきた。

 

 

 

時雨「僕たち以外には居ないのかい?」

 

清霜「うん、わたしたち以外に艦娘はいないって言ってたよ!」

 

 

 

 黒囲所長の言葉を思い出しながら時雨に伝える。時雨はうん、うんと頷いた。

 

 

 

時雨「そうかい、清霜は何日前に来たんだい?」

 

清霜「わたし? わたしはぁ~……3日前!」

 

時雨「3日前か……」

 

 

 

 聞いた時雨は清霜も同じなのでは?と考えていた。

 何が同じなのかというと清霜も自分と同じで7日後には大本営へ預けられるのではないか、ということだ。

 

 清霜は今日が3日目と言っていたので自分がここに滞在してから4日目で7日目になるのではないか。

 

 あまり話せる時間はないなと思っているところに清霜が話しかけてくる。

 

 

 

清霜「時雨ちゃんは?」

 

時雨「僕は今日かな。昼間、ここに来たんだ」

 

 

 

清霜「なるほどねぇ……あ、もうしばらくお話しよ?」

 

 

 

 清霜は昼間きたばかりといった時雨に対して興味が湧いたので雑談しないかと持ち掛けた。

 もちろん、時雨は快諾した。

 

 

 

時雨「いいとも!」

 

 

 

 それから二人の会話は互いに初対面なのに弾んだ。

 

 

 

 『姉妹に会えたらわたしはこうしたい!』『いいね、僕はこうなんだ』

 

 『わたしの夢は戦艦になること!』『……叶うように応援してるよ』

 

 

 

 時間を忘れるほど話に夢中になっていた2人。

 気がつけば時間はかなり経っており、就寝時間を超過していた。

 黒囲や職員が部屋内に無断で入ってきて2人を少しだけ叱った。

 

 

 

 2人は別れ際にまた明日!と会う約束を交わしたのだった。

 

 

 

―続く

 

 

 

 

 

 




新キャラクター

 まだ闇堕ち前の白露型 時雨

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