【メイクデビュー】負けウマ娘のスレ【失敗】の下書きやら何かやら   作:zaq2

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採用するかは、なやみどころ


閑話

「タイガ!王者が故障で休養にはいったぞ!」

 

 その日、トレーナーからもたらされた報せは、自分たち障害レースのウマ娘たちに衝撃を与えた。

 

「これで重賞に出ても、勝ちが見えてきた」

「当たり前だ。だが、王者がいたとしても、勝つのはオレだ」

「いうねぇ~タイガ。なら、トレーニングメニュー、上げるか?」

「上等!」

 

 障害レース。

 まわりはいつも平地競走ばかり話になるが、障害レースも立派な中央が取り仕切るレースである。

 

 だが、平地競走ばかりが目立つせいか、障害レースは見向きもされない事が多かった。

 そう、多かったのだ。

 

 だが、王者が誕生してからは、その状況は一変した。

 

 王者が勝つ

 王の勝ち方

 王様・・・

 

 誰もかれもが、王者が注目される事になり、観客の動員数も増えたとも聞いた。

 だが、そのどれもが、王者目当てばかり、しかも、その王者は出るレースすべてを勝ち続けるという偉業すら打ち立てやがった。

 

 だが、逆に言えば、出走するレースのことごとくは、勝てないウマ娘たちばかりが増える事にもつながった。

 

 勝てそうで勝てないというのならばまだいい、王者のその勝ち方が異常なのである。

 周りがヨレてきた時、王者だけは素知らぬ顔で加速するし、王者の前を走っていたウマ娘は、背後から暴風が外から突き抜けていったと語る。

 

 何とかしようと、包囲網を組んでも見たが、わずかな隙と空きができれば、何事もなかったかのようにすり抜けていく。

 

 まるで、つかみどころのない風のような、そして、嵐のような存在。

 そして、だれもかれもがいう、あれは「天災」だと。

 

 

 それがここ数年の障害レース界において、王者としてに君臨していた。

 

 

 他の障害ウマ娘たちにとっては、勝ち星があげ続けれないという事実が、続いていたという事でもあった。

 

 

 障害レースは、平地競走レースからの転向組が多い。

 

 そのため、唯一の勝ち星を得られると信じ、追いつけ、追い越せとばかりに、無茶をする娘もいた。

 だが、無茶をしたため、故障をして引退という形となった。

 

 逆に、したたかに分析をし、後を追っていく恰好になっても、追いつけきれずに離されていってしまい、王者の走りに心折れ、競走ウマ娘の世界から離れた娘もいるぐらいでもあった。

 

 

 

 だが、オレはそんな事はない。

 

 デカい相手がいる?上等。

 天災に挑むのはバカ?何いってる?挑む価値があるんだろうが。

 

 そんな奴ら相手に、いつかは喉元にかっ喰らってやる。

 

 

 そんな気概で、日々トレーニングを積み、競走レース場にきた観客からは、王者のいない詰まらないと言われる重賞レースに望んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レースが終わるころ、レースに出走したみんなが、

 いや、競走レース会場にきた観客ですらも思い出させた。

 

 

 今レース、6バ身差の独走を行い、今も手を振っては観客にこたえているウマ娘

 

 

 そう、もう一人の王者が存在する事を・・・

 

 

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