AI「死ぬまで一緒です」   作:強烈ミントのキセル

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嫁の日、旦那の戦い

やぁ、どうも……シジルだ。

 

「さて……システムオールグリーン。準備完了、行ける……」

 

俺はこれまた訳あってとあるイギリス人をぶっ飛ばさないといけない試合に出なければならなくなり、しかもそれはすぐそこに迫っている訳で……まぁ、つまり準備中って訳だな。

 

「…………ホムンクルス、すまないがちょいと俺の戦いに付き合ってくれ」

 

動作確認……外付け兵装の動きも上々。

なんならテストでも……ふむ、あっさりとぶっ飛ばすよりも少し遊んで余裕を見せてからぶっ飛ばした方が力を見せ付け易いか?

 

あっさり倒す=余裕がないから一気に方をつけた(自信がなかった)

遊んで倒す=遊ぶ程に余裕があった(自信に満ち溢れている……?)

 

成程……よし、遊ぶとしよう。

ふざけた試合をすることはイギリス人のお嬢さんには悪いが……まぁ、仕方ない事だ。

 

「さて、出発とするかな……」

 

どうやらアリーナの方も盛り上がっている様子だ……

 

【解説は有朱シジルの自称美人助手である私がお送りいたします……】

 

何で助手が解説なんてやってるのか知らんが、まぁ……別に良いんじゃね?

 

【尚、私はこの勝負……副社長が圧勝する方に助手の座を賭けております】

 

何かすんごい好き勝手言っちゃってくれちゃってるんだけど……何勝手に助手の座なんか賭けてんの?馬鹿かよ。

 

「いや、まぁ……圧勝するけど?」

 

『負けませんよそりゃ……』

『マイ ダァ~リィ~ン! 圧勝確定』

 

【おっと、どうやら本人公認の有朱嫁の登場の様です……よろしくお願いします】

『はい、よろしくお願いします』

『ハロー ヘロォ~? お願いします』

 

何か……こうしている間に大事になってきた?

早く出よ……

 

 

 

 

ピットの影からホムンクルスが姿を現した……

 

【おっと、副社長の登場です……】

『あの機体は?』

『ビューティフォー 凄い機体ですね』

 

ホムンクルスは大きく跳躍すると、土誇りを巻き上げて対戦相手であるセシリア・オルコット……ブルーティアーズの目の前に着地した。

軽く小さなクレーターが出来ているが、気にする程でもないだろう……。

 

【とあるIS会社より譲られ、コンテナ社社員、別名ヘンタイエンジニアが総力を上げてカスタマイズ、アセンブルした量産機ラファールを超越したラファール……その名もホムンクルスです】

『ホムンクルス……ですか?』

『ホーエンハイム!!! 人工生物?』

 

【ちなみにカスタムパーツは全てシージルブランド。副社長が開発した、副社長曰く“俺の子供達”です……】

 

試合開始のブザーが鳴り響き、ブルーティアーズが動いた!

 

【おや、これは……】

 

スターライトMk-2……ライフルによる不意打ち……それはともかく、ホムンクルスの方がレーザーよりも速かった。

ホムンクルスはレーザーを軽々と避け、逆に二の腕に折り畳まれた状態で取り付けられたロボットハンドでブルーティアーズを思いっきり殴った。

 

『あのロボットハンドは何でしょう?』

【プレスマニピュレーター……です。厚さ10cmの鉄板を2枚折りにし、更にそこから厚さ2mmまで薄くすることに成功しています……挟まれたらまず離しませんよ。千切れたら別ですけどね】

『ワァ ストロング!!! 凄いですね』

 

【尚こちらもシージルブランドです】

 

ロボットハンドによる殴打から何とか持ち直したブルーティアーズはスターライトMk-2や機体の目玉であるビット兵器を駆使し対抗するが、ホムンクルスには直撃しないしかすりもしない。

対するホムンクルスは嘲笑うかの様にレーザーを避け、度々その鋭い手刀で攻撃した。

 

【あれは溶解マニピュレーター……本来ならあの程度焼き斬ってますけど……どうやら今攻撃に使っているのはノーマルモード、ただの手刀みたいですね】

『にしてはシールドエネルギー、ガリガリ削れてますね』

『デストロォイ やっちまえ!!!』

 

と、ここでホムンクルスが大きく動いた。

ブルーティアーズに物凄い勢いで急接近すると、肩を掴み腹を膝で蹴り飛ばした……と、その直後アリーナ内に衝撃が走った。

ブルーティアーズにのシールドエネルギーが突然大きく減ったのである。

 

『何が……』

【フォートレスブレイカー……強力なスピアガン、つまりパイルバンカーですね。膝に取り付けられているんですよ……】

『アイ ノゥ!!! ISの武装にリボルバー式のパイルバンカーがあるんですよね』

 

【そう……しかしあれとは違い、威力も扱い易さも全てに関してこちらのが上です】

 

成程、助手の発言通りブルーティアーズのシールドエネルギーはミリ単位しか残っておらず、正に絶体絶命であった。

しかしここでひとつ、これは……といった出来事が起きた。

 

なんと突然IS同士の間で突然爆発が生じたのである。

 

【おっと……ここでブルーティアーズの隠し玉、腰部に隠してあるミサイルビットが炸裂しましたね~……】

『だ、大丈夫……なんですか!?』

『ハワワワワワ 私の旦那様は!?』

 

【だ~いじょうぶですよ~……何たって……】

 

爆発によって生じた爆煙が晴れ、ホムンクルスの姿が露になった……綺麗な姿、無傷の状態で……。

 

「シールド発生機……ふふ、エネルギー関係なしにシールドを発生させることができるのさ……」

 

不敵な声と共にブルーティアーズのシールドエネルギーがゼロになった。

ブルーティアーズは解除され、そこには巨大なパイルバンカーを装備したホムンクルスが立っていた……。

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