「専用機持ちは前に出ろ」
試合から数日が経ち、今日も仕事が忙しい…嫁との時間を作らないといけないし、手や脳を通常よりも五倍増しで働かせる。
誰だよ本当に…学校に通えなんて命令してきたのは!!!
本当ならこんなに急がなくても時間は作れるし、有給取って一日相手にすることだってできるのに。
ここにいたら急がないと終わらせられないし、有給取っても授業で相手できないじゃないか……。
何故急がないと仕事を終わらせられないって…そりゃ、直に評価査定できないからだよ。
ある程度貯まった査定待ちの書類がごっそりと毎日送られてくるんだ。
仕事量が違いすぎる。
それに余裕があるから仕事場で仕事の合間合間に二人の相手をしたりもできるんだ。
「あなた、あなた!」
『ハロゥ?ハロ~? 呼ばれてますよ?』
「は!?あ、あ…おう……」
なんと…仕事があるってのに前に出ろと?
ふざけてやがる…有り得ない。
が、俺はここの学生になってしまったのだ(本当に不本意)…仕方ない、前に出るとしよう。
「何です?」
「専用機持ちは前に出ろと言った」
「そうじゃなくて……」
言葉の壁は分厚い…何だろうか……
とりあえず一夏やセシリアを見る…二人ともISを展開していた。
成程、ISの披露会というわけか……
「これで良いんですか?」
ホムンクルスを展開し、ついでにホムンクルスよりも大きいグロウスバイル(大鉈)も呼び出しておいた。
「す、凄い…一瞬で展開とコールまで……」
セシリアが驚いているが、特に気にすることもない。
俺は早く仕事を再開させたいのだ。
俺の感情にコアが反応しているのか、グロウスバイルのヒート機能が勝手にオンされた。
グロウスバイルが高熱を発し、刃から白煙が出ている。
「飛びますか?人間辞めてみましょうか……」
真上へ一気に飛び上がる…Gは特に感じない。
元いた場所に小さなクレーターができているが気にしないし、後で直せば良いだろう。
軽く雲の上まで飛んだら、今度は急降下…ギリギリで完全停止してみせようか?
1mm…何故か衝撃波が発生した上にクレーターが深くなったが気にしないし後で直せば良い。
「武器披露しますか?試し斬りしましょうね……」
グロウスバイルを大きく振って遠心力を利用して大きく旋回し、粒子変換していた武装のひとつであるデコイをコールして、それを立て続けにグロウスバイルで叩っ斬る。
あらら…何だかクラクラしてきました……よ?
「クレーターも直しておきましょうね…」
隠し腕、プレスマニピュレーターを拡張領域に入れてある別の腕に変換する。
その名もなんとショベルアーム…まんまだこりゃ!
滑るように移動しながらショベルアームを使ってクレーターを直す。
「どうです?これでご満足?え?満足できない?」
ホムンクルスのモニターに警告の文字が浮かび上がりブザーが鳴る。
ん?生命活動レッドゾーン?……何それ?
あれ…お?何か…血の気が……んん?
「あ、これ何かヤバイ……」
目の前が真っ暗になった。
そりゃ…いくら超人でも無理ですよ……