「ふぅ……到着だぞ」
『少々長かったですね』
『ハリー ハリ~!!! 早く行きましょう!』
会社に停めてある仕事用の車でIS学園まで来た。
運転しているのは勿論、助手である。
到着したのは午前7:10……入学式は9:00前からだったか?
二人の嫁さんは俺の後ろでペチャクチャ会話している。
「さて、とてもじゃないがこの時間で開いているとは……」
【ようこそIS学園へ】
『開きましたね』
『ハロー ハロ~? こんにちは!』
二人の嫁さんは綺麗なドレス姿で学園内に走って行ってしまった。
着替えるの忘れるなよ……制服に。
まぁ、遅かったかな……はぁ。
「改造制服……これお前達が自分で改造したのか?」
『ええ、勿論』
『イエス!イエス? そうですよ!』
俺は今呆れている。
何故スカートだった筈の制服が短パンになっているのか……いや、それ以前にそんなことする時間がどこにあったんだ?
『スカートは動き辛いですしテストに支障が出ます』
『ターゲットロック!!! 目標確認!』
「そうかい……俺の制服は普通で良かった」
俺の制服は改造されていないらしい……とりあえず上から白衣を羽織っておこう。
さて、入学式は滞りなく済み……俺達は指定された教室の確認をしている訳なのだが……
「一年一組……もうひとりの男と同じクラスか……よし、行くぞ」
『行きましょう』
『ゴー ゴ~ 出発です!』
如何せん……俺の存在もそうなんだろうが、嫁二人が生徒達の注目を集めすぎている。
嫁が自分自身で開発したボディは二人とも半分機械的な姿(それが良いんだが……)なので、嫌でも視線を集め易い。
しかも二人とも綺麗なウィスパーボイスだ。
『どうかしましたか?』
『アーユーオケ~? 大丈夫ですか?』
「いや、何……お前達は注目を集めやすいなぁ……と、思ってな」
特にグラドスは周囲にコアを滞空させてるから……な。
周囲の確認にコアを使うのはどうかと思う。
『しかし、あなたの方が私よりも注目の的になっているようですが?』
『シ~ ルック!!! 見られてる!』
俺も白衣を着てるしな……つまりそういうことだ。
コアをクルクル回転させながらグラドスは瞳の色を紫色に変色させた。
すると近くに滞空していた紫色のコアが消滅し、代わりに琥珀色のコアが現れた。
ちなみに先程までのグラドスの瞳の色は琥珀色だった。
紫のはパープルコア……確か良心コアだったか?
『ヒトノメガコワイデス……キャッ』
『フィアーフィア~ コワイィ!』
そこ、あざといコアとか言わない……
『有朱 グラドスです』
「有朱 シジル……ここに来る前はエンジニアやってた」
『ハロー!!! ハロ~? 有朱 タレット!』
「見ての通り二人とも半分人間じゃない……まぁ、気にすんな」
『半死状態だったのを彼が手術してくれたんです』
『スペシャリスト!!! 彼の腕は確か!』
グラドス、俺、タレット……席の順番はこんな感じ。
で、ここでの二人の設定としては瀕死状態だった時に俺が何とか手術して半機械化したと。そんな感じ。
『キャッチャ!!! 自己紹介終わり!』
『異議なしです』
「じゃ、着席……」
正直今更だが厄介な事になったな……と、思っている。