AI「死ぬまで一緒です」   作:強烈ミントのキセル

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嫁が爆弾を投下した

『訪問者の様ですよ?』

『ターゲット ア クワイエット 接近者です』

 

自己紹介が終わり、授業そっちのけで(と言っても兵器に関しては熟知しているので問題はない)新兵器案関連の書類を確認していると、いつの間にか授業が終わっていたらしい。

人だかりができていた。

 

「ん、何だね?」

 

「あ、その……」

 

目の前にいたのはもうひとりの人間……しかし何用か。

 

「俺、織斑一夏っていいます……えっと……」

 

「ゴホン、では織斑君……君は何歳だい?」

 

「え……あ、15……ですけど」

 

「ふむ、ならその不出来な敬語はやめなさい……俺達はタメだ」

 

俺も15、彼も15……これだけで十分タメである。

しかしそれにしても……何故そんなにも驚いた顔をしているのか。

そんなに同年代なのが驚きなのかね?

 

「グラドス……この書類は全て確認したから、新しいのを用意してくれ」

 

『了解しました』

『ハワワワワワ データ受信……』

 

それよりも仕事だ仕事……社長には採用してもらった義理があるからな。

期待には応える……それが俺の信条さ。

 

「採用、却下、却下、保留、保留、保留、採用、保留、却下、保留、保留、保留、採用、却下、却下、却下……保留、次……」

 

『捗ってますね……』

『ウィーーーー!!! 受信!』

 

「採用、「何してるの?」仕事だ……採用、「何の?」秘密だ……却下、「何で仕事してるの?」二人を養う為だ……保留、「二人との関係は?」双子のいも『『妻です』』……おい」

 

『何を隠す必要があるんですか?』

『キャッチャ♪ 私達は夫婦です。離しません♪』

 

周囲がざわついてきた……これじゃ仕事もできない。

電子レンジ砲……成程需要あるかもしれんな。だが使用するのに電力を食い過ぎだ……保留。

デコイ型のジャミングクレイモアボム……詰め込めば良いってもんじゃないぞ。却下。

 

「次の役員会議は……何、今日?」

 

こんな忙しいってのに……やってらんねぇ。

だが出席しねぇと社長に迷惑だな……何とか時間を工面しよう。

 

「タレット、時間を少しずらすように連絡してくれ」

 

『オケ~ ハロー ヘロォ~? 私ですよ!』

 

「次……保留却下却下却下保留採用保留却下保留採用保留採用保留却下保留却下保留却下却下却下保留保留保留却下保留採用……次」

 

疲れてきた……新兵器案はコスト、需要、実際作ってみたいかどうか、魅力があるかどうか、アセンブルのし易さ、整備のし易さ……それら全てを検討し、採用、却下、保留の3つに仕分けなければならない。

 

俺が直々に原型案から設計、開発まで手掛けることもあるが……滅多にそれはしない。

何でも社長曰く俺の開発した兵器はシージルブランドと呼ばれ、高額で取引されているが威力、性能共に強力過ぎるらしい。

俺の開発した子供たちが認められていて嬉しいのやら死の商人として博がついて嬉しくないのやら……微妙だ。

 

『あなた……こっちを見てください』

『ルック バイ ミ~ 私を見てください』

 

「ん、何だね……って、な!?」

 

振り返ると目の前が真っ暗になった……ナンダコレ……

何か…………柔らかい?

おい待て……この柔らかさは生体パーツの感触じゃないか……しかも………胸!?

 

「やめっ……やめなさい!!!」

 

『『何言ってるんですか?夫婦でしょ?』』

 

「そういう問題じゃない……場所と状況を考えてくれ……」

 

『チェ……です』

『ウゥウ 残念です』

 

何はともあれ今回の事で嫁二人を構ってやらないと大変な事になりそうだということが発覚した。

仕事はさっさと済ませてしまわねば……は、まさかこれがかの有名な家族サービスというやつか!?

 

またひとつ、嫁を養う良き旦那に近づいた……のかもしれない。

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