誰もが願うはハッピーエンド 作:すすき(仮)
夏休み。家に帰ったり遊び呆けたり、学生にとっての天国といえる時間のことだ。
魔術学院においてもそれは例外ではなく、心がすり減らされた試験の後ということもあり皆がそれを心待ちにして予定を立てている。
…だというのに!
「とりあえず、夏休みに山寺さんと話をする前に私と堂岡君と函部君の間で『旧学院』の情報を共有したほうがいいと思うんだけど…」
この!邪知暴虐なる風紀委員は!俺の夏休みの予定を!地下街行きで確定させやがったのだ!
「…あ~、函部君。元々地下街に住んでたってことは、帰省する先は地下街ですよね…」
「いや待て。俺が言うのもなんだが地下街にはろくなやつがいないから夏休みに行く予定はなかった。」
おっさんとか美少女ちゃん、ぎりぎり教授さんとモヒカン・スキンヘッドコンビはともかく、似非坊主だの
そもそも地下街に自分からくるようなもの好きは大体人でなしだ。サイコパスと狂人の巣窟に好き好んで戻りたくはない。
「そんなにひどいの?」
「でも、山寺さんが『大丈夫だ、問題ない。』って言ってたから大丈夫じゃないか?」
黙れ中二病。日常的に警備隊と武器商人とか新興宗教とかが銃撃戦を繰り広げてる場所が大丈夫なわけないだろ。
「…」
「と、とにかく!函部君の知ってる『旧学院』の情報を教えてくれる?」
胸を押さえてうずくまる中二病をしり目に考える。
『旧学院』の情報っていってもなぁ…
そもそも堂岡の方がよく知ってるだろうに。学院長関連で何かわかるだろ?
「それはそうだけど…」
とにもかくにも、その後四月君が話をしていた風紀委員詰所に来たことでいったん話は中断するのだった。
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函部修一は、そんなやり取りを
『彼が成功例…いや、我々の失敗ですか。』
『Mr.■■。壁に耳あり障子にメアリーともいいましょう?あまりそういった発言は…』
ベッドの上で横たわる函部を見つめる男。
『■■教授。これは人類の発展の尊い犠牲なのです。』
『だとしても、こんな…こんなことを!』
苦々しげに言葉を絞り出し、ベッドの上の函部から顔を背ける男。
『ごめんなさい…本当に、ごめんなさい』
無機質に、しかし哀しそうにベッドの上の函部を抱きしめる女。
道を歩く親子をトラックから庇って死んだはずの函部。
何があったのかは忘れたし、思い出すことは絶対にできない。
しかし、そんなことは
だから、いつかどこかで見た誰かの目に宿る、眩しく光る輝きが反吐が出るほど悍ましいものに見えたことも函部修一にはどうでもいいことなのだ。
きっといつかはそれも忘れて、忘れ去られてしまうのだから。
忙しくて更新できない…
ちなみにこの作品のストーリーはシリアスでお送りしています。