誰もが願うはハッピーエンド 作:すすき(仮)
「第十魔術実験棟も何もなし…と。」
古びた地図を片手につぶやく少女の名は坂宮佳織。
彼女はほとんど毎日といっていいほど立ち入り禁止区域の調査をしている。
風紀委員になったのはその為だし、帰省もせずに
彼女の父であり魔術にも関わっていた心理学者、坂宮浩二。脳神経医学の新星、知内朧。そして生命工学の若き天才、皆川小百合…
様々な人物が集い、『神の奇蹟計画』なる怪しい計画を行っていたらしいということを彼女は家に遺された父の資料で見つけた…が、資料にのっていた者は全て12年前の同じ日に事故死。学院の外からでは内情が全く分からないため、調べるためには学院に
そして、彼女が最も怪しいとにらんでいる場所。それは…
「やっぱり、
彼女の目に映るのは彼女が持つ地図に、『ラプラス実験場』と書かれたフェンスで区切られた破壊痕が目立つ建物…そして学院の制服を着た一人の少年だった。
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「…はいは~い。言い訳は詰所でね~…あとなんか失礼なこと考えてた気がするから、みっちり教え込んであげよう!」
ひとまず風紀委員の詰所に私物の手錠を掛けて連れ込み反応を見る…が、学院長の手先なら何か反応を示すと期待していたものの、手錠に興味を示さず、彼女が立ち入り禁止区域にいたことにも全く触れない。
(単なる馬鹿か…いや、なんで新入生なら入学試験を受けていない?今はちょうど試験中だからおかしい…)
ひとまず説教を終わらせ、考えに耽る。
函部修一と名乗った少年は、学院長は何を考えているのか。
いくら考えてもその答えは出ることはなかった。
次の日も。また次の日もその問答を繰り返し、繰り返し…
「いや、何回説教したら懲りるのかなぁ?!」
少年はそれに『ギリギリ立ち入り禁止領域に入ってませんよ~だ』という回答を示したのだった。
そして彼女は調査を邪魔して風紀を乱す少年を、いっそ魔術で燃やしてやろうかと外部接続式演算補助具『杖』を強く握りしめるのだった。
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「函部修一が坂宮佳織と接触したようです。」
耳栓をした秘書は報告を行う。
「そうか!
そして大声でその顔を歪ませ笑う老人は答える。
「だが!どれだけ事態が複雑になろうとも、私は負けん!」
「声大きすぎて、耳栓してても聞こえるのでトーンダウン。」
「あ、あぁすまんね!…まぁ皆川小百合を、『あくのひみつけっしゃ』の首領を殺し切ってやるさ!」
彼女は私の
学院長は笑みを更に深くし、大声で笑うのだった。
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時を同じくして、東京地下街。
「アザミさん…こんなに武器揃えてなんです?表の連中に意趣返しですかい?」
魔術に普通の武器は対抗できませんぜ?そう諭す男。
男は昔、犯罪集団が銃を持って『学院』に突撃し、一般人に過ぎない教師や学院生に制圧された事件を思い出す。
『学院』に生半可な覚悟で手を出されては自分まで危うくなる。
「へっ!オレがガキどもの妄想風情に負けるわけがねぇだろ?」
一泡吹かせてやるのさ、新しいおもちゃに夢中なジジィによぉ!
アザミと呼ばれた男は銃を片手にそう嘲笑う。
決して負けるわけがない。なぜならこちらの手札を知っているやつは全員
東京地下街では、日々誰もが誰もを嘲笑っている。
嗤うアザミもまた、誰かがどこかで嘲笑うのだった。
一応最後まで話の構成は終わったけど文章力が無いから書けないこの悲哀…
とりあえず失踪するにせよ第一部的なところまで終わらせてからにしたいですね…
~追記~
坂宮佳織さんのスペックです。
ネタばれは入れていないのでどうぞ。
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坂宮 佳織(サカミヤ カオリ)
魔術にも関わっていた心理学者、坂宮浩二の娘。
自宅で掃除中に『㊙神の軌跡計画』と書かれた古い冊子を見て、父親が大人になっても中二びょ…少年の心を持っていたのか母親に確認した。
中身を見ようとしたら、内容が関与していた研究者の名簿だの集合写真しかなかったうえに丁度『事故死』する前に実験が打ち切りになっていたことで『学院』に入学して探ることを決意した。
ちなみに学院長を信用していない理由は、
もしかしたら彼女の見間違いかもしれないが…