戦場にクシャトリアがくるとカタロンを全滅したアロウズも動揺、そこにさらにソレスタルビーイングのガンダムも駆け付ける。混乱の戦況の中、ハサウェイはかねてより隠していたモビルスーツで脱出するのであった。
「ミノフスキー粒子が濃い...マリーダには後で礼を言わないとな」
ハサウェイが呟くと機体はオートで加速した。モニターがさしていたのは月面開発局跡地だった。もともと連邦政府の月面都市計画で設置されたが、予算がアロウズに優先的に回るようになってからとん挫し、放棄された。
そして、モニターにはこうも表示されている。
NEJEN。
「ちぃ、どうなってるんだ、あの4枚羽は!」
苛立ちを露わにするアヘッドの搭乗者はジーン大尉。
一方のマリーダは冷静に相手のビームサーベルを受ける。
クシャトリアにGN-XⅢがもう1機切りかかろうとするが、致命的なミスを犯していた。
「アロウズめ、なめたまねを!」
クシャトリアに切りかかろうとしたGN-XⅢを打ち抜いた声の主はティエリア・アーデ。
アロウズは既にGN-XⅢ1機とアヘッド1機を残すのみだった。
「パワーダウン...?ぐはっ!」
アヘッドはほんの一瞬の隙をついてクシャトリアを蹴り飛ばした。
アヘッドはGNライフルに持ち替え、照準を当てようとするが、再び邪魔が入る。
満身創痍のエクシアだった。
「これが例のガンダムか、ファンネル!」
クシャトリアはオートマトンの掃除から戻ってきたファンネルを収容せず、そのままアロウズの残存機体に差し向けた。
「アンドレイ少尉、戦闘データはとったな?」
「はい!」
「生きている内に本部に報告する!撤退だ!」
アロウズの残存機体はスモークを発して消え去った。
エクシアは両腕を失った状態で宙をただよっていたが、間もなくティエリアのガンダムに回収された。刹那は既に意識を失っていた。
「所属不明機、援護を感謝する」
「ソレスタルビーイングのガンダムへ、マリーダ・クルス、投降する」
4枚羽の主から出てきた言葉にティエリアは困惑するが、一旦プトレマイオスに通信を入れる。
「刹那を発見した。それと、刹那が救助した収容者と投降の意思表示をしている所属不明機もいる。」
ティエリアは返信を待って4枚羽に改めて通信を繋げた。
「了解した。これより母艦に誘導する。事情は母艦についてからじっくり聞かせてもらう。」
「了解。今後もアロウズと接敵したら協力は惜しまないつもりだ。」
「マリーダと言ったな、刹那を助けてくれたことに改めて礼を言う。」
「ところで、クシャトリアも格納庫に入れるのか?」
「それが君の機体の名前か?」
「そうだ。」
「入らなかったら荒治療してもらうしかないだろうな」
「堅物だと思ったが、冗談も言えるとは感心した。」
「4年前の僕がこれを見たらどう思うだろうな。やれやれ、少し喋りすぎてしまったな」
「改めてこれからはしばらく世話になる。」
この会話が終わると3機はプトレマイオスⅡに収容された。
マリーダのヒッチハイクの幕開けである。