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ありがとうございました!
本編どうぞ!
「ん~!美味しい~!」
「……すげぇ。」
焼肉屋にてひたすらに肉を堪能するひまり、恵太夫妻。かれこれ同じ席に一時間半くらい座っているのだがいまだにひまりの消費ペースが落ちない。むしろ上がっている。
「すいませーん!ホルモン一皿追加お願いしまーす!」
「まだ食うの!?」
「安いからいいでしょ?」
「会計はいいんだけどさ……もう満腹じゃないの?」
「だって美味しいんだもん!美味しいものはいくらでも食べられるでしょ?」
「そうだけど……やっぱひまりの胃袋はブラックホールだな。」
「まだまだいくよ~!これでコラーゲン補充だね!」
「そうですか……」
もう既に満腹の恵太がひまりについていけるはずもなく見てるだけでお腹いっぱい状態。
「おいひぃ~。でもあつーい。恵太も一つどうぞ!」
「そういいつつなんでまたホルモンなんだよ……。別にカルビとかでもいいんだぞ?」
「だってコラーゲンが欲しいんだもん!」
「ストイックだな。」
「だってぇ……女の子は美容に敏感なものでしょ?」
「人によると思うけど」
「もぉ~!そんなにバッサリと突っ込まないでよ~!」
「……なんかすいません。」
「分かればよろしい!」
「なんか腑に落ちない。」
「頑張って腑に落ちて。」
「ええ……。」
この微妙に語彙力が崩壊して圧しが強い感じがまさしく平常運転だ。
「ところでさ~」
「ん?」
「最近の恵太ってお疲れ気味だよね?」
「ま、まあな…」
「というか今年度に入ってからだよ。そんなに仕事がハードなの?恵太の会社ってあんまりブラックって感じがしないんだけど……」
「……」
「恵太?」
「なんか……あんまり仕事の話はしたくなかったんだけどさ……」
「あ、ごめん……」
「いや、いいんだ。……今年度になって俺が部署を異動になったって話はしたよな?」
「あ、うん……してたね。」
「その異動先の部長がさ……まあなんと言うか……」
「ブラックだった?」
「ま、まあ…そんな感じだ。」
「具体的にはどんな感じなの?」
「えっとそうだな……捌ききれない量の仕事とかノルマを課しては達成できなかったらひたすらイビる……みたいな感じだな。」
「え……」
「休憩は一切許さないだの若いやつは買ってでも努力しろだの……押し付けが凄まじいな。非効率的だからその上司に反論した同僚がいたんだけど返り討ちにされてな……。鬱になっちまったようだよ。」
「そ、そんなのひどいよ!社長とかは何も言わないの!?」
「見てみぬふりだよ。前の部署の部長が例外的にいい人だっただけみたいだ。」
「そんな……でも!皆でボイコットしちゃえば良いんだよ!そしたら取締役の誰かが取り合ってくれるって!」
「あぁ。一度その案も考えてみた。」
「え?だったらやってみなかったの?」
「誰かが取り合ってくれると思っていた。だがよくよく考えてみれば上層はズブズブでな。ただの社員が吠えたって揉み消されておしまいだ。」
「えっ……」
「いや、その……いっそ会社辞めてやろうかって思ったよ?思ったけどさ……部長から「お前が今辞めたってどこの会社も雇っちゃくれねぇよ」なんて言われちゃった……。」
「……」
「もうあの会社で働き続けるしか無いんだよ……」
もうここまで来てしまったという後悔の念と共にポツポツと言葉を続ける恵太。
言葉が詰まったと思ったらひまりが切り出した。
「恵太!」
「うおっ。なんだよ急に……」
「会社、辞めちゃおう!」
「…………え?」
予想の斜め上の台詞をいわれて戸惑うしかなかった。
「ひまり……話聞いてたか!?今の時代で会社を辞めて再就職なんて……俺みたいな何のスキルもない奴が出来るような話じゃない!」
「そこはさ……このひまりちゃんが保証するよ!」
「ひまりが…?」
「うん!絶対再就職できるよ!」
「なんで……そう思うんだ?」
「だって努力家の恵太のことだよ?学生時代も社会に出てからも、ずっと頑張ってきたじゃん!その頑張りをずーっと間近で見てたのはこのひまりちゃんだよ!」
「ひまり……」
満面の笑みでそう答えるひまり。
「がんばり屋の恵太を私はいつまでも応援するよ!」
「……ヒヒッ。」
「やっと恵太に笑顔が戻ったみたいだね。」
「ひまりのお陰だ。ありがとな。」
「そうと決まったらこれ食べて!」
「だから……俺もう食えないから……」
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その夜自宅にて
「きゃあああああああああ!体重増えてるううううう!」
「ま、まあ……そのうち痩せると思うぜ……」
読了、ありがとうございました!