番外・俺がカイドウの息子?   作:もちお(もす)

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ダイフゴーの独白

 

 

 

 

オレの名はダイフゴー。

褐色肌に紫の髪が最高にナイスなガイだ。

 

 

この猛者ひしめく大海賊時代には

白ひげやビックマムや赤髪という大海賊がいる。

 

しか~し!

数多いる海賊の中でも最高にイカすのは我らが総督、百獣海賊団のカイドウ様である!

この方こそが最恐であり最強なのだ!!

 

そのお方率いる百獣海賊団っつう世界一の海賊団の船員であり、真打ち…それがオレ!!

 

だが、そんなナイスでカッコいいオレも最初からそうだったワケじゃねぇ…

 

この世で誰よりも強く勇ましいカイドウ様と、慈悲深く聡明なレオヴァ様。

このお二人の率いる海賊団の一員になってからオレの人生は変わったんだ。

 

 

そう、初めての出会いはある島だった。

 

無謀な元船長はカイドウ様のナワバリで略奪を始めちまった。

 

もちろん、すぐさまオレ達は居合わせたドレーク様にボッコボコにされたぜ。

そのやられ様は、さながらぼろ雑巾!

全身痛ぇし、動かねぇしでオレァ死を覚悟したね。

 

良くいる海賊団の下っぱだったオレは

人生こんなもんかァ……と諦めモード。

 

だって元船長の奴、生け捕りにされてるってのにドレーク様に噛みつきまくりだしよォ。

こりゃ、奴隷同然なオレ達下っぱも道連れか…とか思っても仕方ねぇよな?

 

だが、この時の絶望ってのは序の口だった。

 

久々にナワバリを荒らした馬鹿がいるってっんで、たまたまドレーク様と来ていたカイドウ様まで顔を出しに来ちまった。

 

いやぁ、本当にあの時は全身から血の気が引いたぜ……

 

もちろん、カイドウ様がトンんでもねぇ化け物みてぇな強さだってのは噂じゃ知ってたけど

実際目の前に立たれちゃ、威圧感と緊張で息も満足に出来やしねぇ…

 

 

けど、人間ってのは本当に近くに“死”が来ると可笑しくなるらしい。

オレは怖ぇとかヤベェって気持ちがあるはずなのに、カイドウ様から目がそらせなかった。

今思えば、恐怖のあまり感覚が鈍っちまってたんだろうなぁ…

 

寧ろ、こんなにすげぇオーラを放つ人がいんのか…と呑気に思っちまってたりもした。

 

 

こんなにスゲェ人に殺されるなら、あの元船長に使い捨てにされるよりかは悪くねぇ終わりかもなぁ…

とか思ってたオレは、その後のまさかの事態に驚いた。

 

なんと、オレは百獣海賊団の船員になれたのだ…!!

 

 

いや、まぁ…実を言うと初めはガクブルだったぜ。

船員っつったって下っ端はどこでも使い捨てと相場は決まってる。

また狭い部屋にすし詰めにされて、毎日毎日何十時間も死ぬまで働かされるんだろうな…ってオレは思ってた。

 

けど、実際は違った。

船員室ってのが船にちゃんとあって、布団ももらえたし飯も死ぬほど美味ぇ!!

百獣海賊団に入ってすぐに、オレは毎日の支給が生きる楽しみになってた。

 

暖かい寝床と美味い飯はみるみるオレを前向きにさせたし、少し細かった体もムキムキになって気の合う野郎共との毎日はオレの性格も明るくしてった。

 

百獣海賊団マジで最ッ高!!

この一言に尽きる。

 

居場所も飯も、認めてくれる人も出来てオレの人生は最高潮!

ワノ国の言葉でいうなら、うなぎ登り!!

……って、ん? うなぎ登りは物価が上がった時の言葉だったってレオヴァ様は言ってたっけか?

 

まぁ、とにかく!

この場所、百獣の為にオレはスゲェ努力した。

たぶん人生で初めて努力っつーもんをしたと思う。

 

努力するのはスゲェ大変だし、楽しちまおうかな…って思うことも何度もあった。

けど、心が揺れる度にオレは自分の為だと踏ん張った。  

 

やっと好きなように生きれる場所を見つけたんだ、もう2度と奴隷生活なんてごめんだぜ!

そうやって毎日を全力で走り続けた。

 

そうしたら……そうしたらだ!!

 

なんと、オレはあの憧れのレオヴァ様“直々”に!

真打ちへと任命されたんだ…!!!

 

今でも鮮明に覚えてる。

嬉しさと驚きでカッチカチになってるオレにレオヴァ様は優しく笑って肩を叩いてくれた。

 

 

『ダイフゴー、これからは真打ちとして頼むぞ。

お前の実力と、その性格で百獣海賊団を支えてくれ。』

 

『もっ……もちろんだぜレオヴァ様!!

任せてくださいよ!絶対…絶対に期待に応えてみせるんで!!』

 

興奮冷めやらぬオレを優しい目で見ながら、たくさんの嬉しい言葉をレオヴァ様はくれた。

 

スゲェ額のベリーを貰った時よりも、でっかい宝石を手に入れた時よりも

どんな褒美の瞬間でも、このレオヴァ様からの任命の瞬間以上のモンはねぇ!!

 

オレは晴れて、真打ち・ダイフゴーに成ったのだ!!!

 

 

 

今日もオレは仕事をこなす。

真打ちとして恥ずかしくない仕事をするんだ。

 

だってそれが拾ってくれたカイドウさんと、認めてくれたレオヴァさんにオレが出来る事なんだから。

 

 

 

 

 





ー後書きー
お読みくださりありがとうございます。
こんな感じに緩く番外編や小話を投稿する予定ですので、気が向きましたらぜひ~!
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