ポケモンエンジョイ勢がレジェンズアルセウスの世界に迷い込んだようです。 作:つちのこ。
「...これから、どうしようか。」
食料は何とかなった。オレンのみはとても美味しいし、サイコキネシスでマルマインから貰ったオレンのみを纏めて持ってきているからしばらく飢えに苦しむことはない。
...逆に言えば衣食住の食だけ解決しただけなんだよね。まぁ言ってしまえば今の私は...一応、ポケモンなのだから衣はいらない。消去法であとは暮らすところを探すだけだ。
「...それにいつまでもサイコキネシスで運んでられないし。」
私の背後に浮かぶ大量のオレンのみ。できれば保存が効く場所に住みたいところだ。であれば寒いところ?...でもそうなるとオレンのみの収穫ができなくなる...。
雪原と平原の境目。そこら辺を目指してみようかな。丁度木の実も生えていて、保存もしやすい気候のところ。...私には地図がないから自分で探すしかない。...スローライフ目指してもう少し頑張るか。
「でも...その前に...」
自分のスペックを確認したい。いくら私がミュウツーみたいに強く、たくさん技も放てると言ってもさすがに限度があるはずだ。
しばらくは洞穴とかで出せる技の種類や連続で何回出せるのか、あとはどの技をどれほど私は耐えられるのか、とかを検証していこうかな。
あ、そうだった。私のタイプも調べたいよね。どのタイプが弱点でどのタイプに強いのかしっかり知っておかないといけない。これで死亡率をぐっと下げられるはず。
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「...お邪魔します。」
「「「「ギャァッギャァァッッ!!」」」」
───バサバサバサッッ!!
手頃な洞穴に入ってみると、人の手が入っていないからすごく暗いしズバット、またはゴルバットらしきポケモンとかがたくさん蔓延っていた。
「...。」
さすがにぽっと出のやつが洞穴を占拠するのも違うか。諦めて他のところを探そう。
「クルルッ?」
「ムクッ!!」
「...。」
そこのムクバードムックル親子。なに「お母さんあれなにー?」「しっ!見ちゃダメよ!」みたいな雰囲気出してるんだよ。可愛いだけだぞ。
「仕方ない...。小屋でも建ててみるか。」
日本人だった頃はもちろん建築士ではなかったから建築なんてできなかった。だけど、今ならサイコカッターとかサイコキネシスで木材を切って運んで組み立てられると思う。
「場所はどうしよう...。」
私としては絶対不味いと思っていたオレンのみが美味しかったので色んな種類の木の実を食べてみたい。それらをすぐに収穫できるような場所に建てたい。
強いて言うならばいろんな気候の地帯の境目みたいなところがいいな。それなら違う育ち方をする木の実も少し場所を変えるだけで収穫できるから。
「頑張って探すぞー。」
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あれから数日後。
「ここだ...。」
ようやく見つけた。山岳に近く、雪原に近く、湿地にも近い。さらには暖かそうな海が近い土地...。険しい崖もなく、ここならば最高の立地だろう。
「...。」
「ここに家を建てるのかえ?」
「...。コクッ」
「そうかい。わしの良き隣人としてこれからよろしくたのむぞ。」
「...。」
そこに先人がいなければ。
彼女の名前はコギト。喪服っぽい黒いドレスと帽子、白髪の美人である彼女は私がようやく見つけた土地で既に暮らしていた。
まぁ本人の家は少し遠いところにあるみたいだけど。私が見つけた時は散歩中だったらしいし。でもここに私の家を建てるとコギトが来そう。
「それではの。わしに手伝えることなんてないし、終わったらここから近くにある緑色のテントまで参るといい。茶くらい持て成してやろう。」
「...。」
そう言ってコギトは自分の家があるだろう方向に帰って行った。...あとで偵察に行ってみようか。
ちなみになぜ話さないのかというとなんかめんどくさくなったからだ。前世ではわざわざ人の態度に気を使ってペコペコ頭を下げていた。だから今度は関わらなければいい。私はミュウツーみたいな存在だ。面倒事も多そうだし、関わらなければ木の実を食っちゃ寝のスローライフをおくることができるはず。
「...サイコカッターサイコキネシス」
やっと帰ってくれたので木を切ることにした。辺りを更地にして切り株を燃やす。できた木材は余さず建築材料として使わせてもらう。
まずは枠組みからだよね。
「...ん...んん.........ふぅ......難しい...。」
四隅に木の柱を埋め込んで横にも柱を組んでみようとしたが、難しい。それはそうだ。だって初めてなんだもん。
「...やはりそなたは1人でやろうとしておったな。」
「っ!」
私が枠組みを組むのに四苦八苦していると、後ろからため息混じりの呆れ声が聞こえてきた。振り向いてみると、そこにはつい先程別れたばかりのコギトがなぜか4体のゴーリキーを連れて立っていた。
「そなたはポケモンじゃろ?ポケモンにも得意不得意があるもんじゃ。そういう時こそその分野が得意なポケモンに頼ればいい。のうゴーリキー達。」
「「「「ゴー!リキーー!!」」」」
「...。」
コギトがゴーリキー達に声を掛けると後ろに立っていたゴーリキー達が準備運動をし始めた。そして、私の切り出した木の柱を軽々と組み始めていった。
「...ミュゥ...。」
「...そなたは人間っぽいな。野性味をまるで感じない。」
「...。」
まぁ元人間ですし。
「完成までは少なくとも2時間はかかるじゃろうし、その間暇じゃろ?」
「...ミュウ。」
「じゃあわしの茶に付き合え。」
「...。」
お礼の意を込めて私は渋々コギトについて行くことにした。別に絆されたって訳じゃない。断る理由がなかったたけだ。
アンケートは明日のお昼頃...私が起きてたら締め切ります。
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