ポケモンエンジョイ勢がレジェンズアルセウスの世界に迷い込んだようです。   作:つちのこ。

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○第22話 二面性と進化

 

 

なぜか気絶しちゃったラルトス...いや、今はキルリアか。キルリアを私のベッドにテレポートさせる。体力的に問題はないと思うんだけどな...。精神的な疲労...?

 

 

「この子の今のレベルがどのくらいか...。」

 

 

 

恐らくレベル20は超えているはずだ。なにせラルトスからキルリアに進化しているのだから。キルリアへの進化条件って確かレベル20だったよね。

 

 

 

「...暇になった。」

 

 

それはそうとしてキルリアが気絶してるため起きるまで暇になった。どうしよう。

 

 

 

「...寝るか。」

 

 

 

娯楽という娯楽も特にないこの世界。いや、人間界にあるにはあるかもしれないけど私はポケモンだ。寝て時間を過ごすしかやることが無い。唯一ポケモンの観察があるけれどキルリアを置いて外には出れない。...別にキルリアが心配って訳じゃないよ。...家を勝手に荒らされたくないだけ。

 

 

「おやすみ...。」

 

 

私の部屋には当然ベッドは1つしか置いていない。...邪魔する形にはなるけど元々私のベッドだし隣で寝てもいいよね。

 

薄暗い部屋の中、私はキルリアに掛けていた毛布を自分の体にも被せたのだった。

 

 

──────────────

 

 

──サキラside

 

 

『ん、うぅ...。』

 

 

ここは...?

 

 

あぁ...あの方の部屋か...。私がお腹を空かせて気絶した時もここで目覚めましたね...。どうして気絶したんでしたっけ...。

 

 

『れべるあげ...。』

 

 

そうでした。あの方の言っていた『れべるあげ』というものをやって気絶した。あの生物として格上のピンク色の生物をなんとか倒したところで気絶したはず...。というか眠ったからか体がすごい軽い...。ピンク色の生物と戦う前よりも力が溢れてくるような気がします...。

 

そういえばあの方はどこにい、る...ん───

 

 

『え...?』

 

「すぅ.........すぅ.........」

 

 

 

起き上がってふと隣を見ると私がいる寝床にあの方もいらっしゃいました。この寝床があるぐらいだから寝るというのは分かるはずなのだけれども、なぜかこの方だけは寝なくても大丈夫なのでは?という感じがあります。いや今はそんなことを考えている場合じゃありませんでした...。

 

 

『...綺麗、ですね...。』

 

 

私にご飯を与えてくださった時もピンク色の生物と戦った時もそうだったのですが、この方には謎の威圧感があってまともに顔が見れませんでした。しかし、こうして眠っていると意外と綺麗な顔立ちをしています。あくまで私たちの種族から見ての話だけれども。

 

 

『...コクリ...。』

 

 

やってはいけないと分かっていてもついついそのご尊顔に恐る恐る手を伸ばしてしまう。

 

そして...あと少しで...

 

 

 

───ガシッッ!!

 

 

『ぐゥッ!?』

「私に...触るな。」

 

 

凄まじい殺気と共に左手で首を絞められる。この方は本当に私を助けてくれた方...?どことなく...違う雰囲気を感じます...。

 

 

『く、くるし...!』

 

「私はお前を認めない。美羽がお前を気に入っているみたいだからこれ以上何もしないが...安易に触れるな。」

 

『ぐっ...は、はぃ...。』

 

 

最後にジロリと念押しするように睨まれた私はようやく解放された。ミウって誰ですか...?私を気に入っている?

 

 

 

「...ん?なんで痣ついてるの?」

 

『ぇ...?ぁ、ぁぁ...えっと...。』

 

 

 

さっきと打って変わってピタリと殺気を感じなくなった。この方はちゃんと私を助けてくれた方...ですよね...?なんだかよく分からなくなってきました...。

 

 

「...いやしのはどう」

『っ!?』

 

 

首に走っていたズキズキとした痛みが治まっていく。怪我を治す技も持っているのですね...。

 

 

「...おはよう。進化したけど体に違和感は?」

『しんか?違和感は...ありません...。』

 

 

 

しんかとはなんでしょう...?

 

 

「...ピンと来てない顔...。これ見れば早いかな。」

 

 

そう言って見せられたのは何かの銀色の板?そこにはこの部屋を反転させて寝床の上に青い髪の子が座り込んでいる絵が描いてありました。その子は私の動きと連動しているかのように動いています。

 

 

ここまで来れば言わずとも分かります...。この子が私なのですよね。私の同年代の子達とは姿が違っています。仲間のお姉様達に似た姿に私がなっています。これが『しんか』なのでしょうか?

てっきり歳と共に成長するものだと思っていたのですけれどまさか生まれてすぐの私がお姉様達と同じ姿になるなんて...。

 

 

『これがれべるあげというものの産物ですか?』

「そうだね。さ、もう元気になったよね。」

『え?は、はい。』

「それじゃあ料理教えるから早く来てね。」

『え、えぇ...?』

 

 

返事をする前にあの方はご飯を食べる場所に行ってしまった。そういえば名前をお聞きしてなかった。なんてお呼びすればいいのでしょうか...。

 

 

 

とりあえずサイコキネシスを覚えるために『りょうり』というものを何としてでも習得してみせましょう!

 

 

 




急激な成長で口調が劇的に変わりました。

ちなみに主人公ちゃん視点だと鳴き声が「らるらるぅ」から「きるきるぅ」になってます。
次回は凛ちゃんsideです。

好きな御三家をどうぞ

  • ヒノアラシ
  • モクロー
  • ミジュマル
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